額平川
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額平川 | |
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額平川(平取町) 額平橋より上流を望む | |
水系 | 一級水系 沙流川 |
種別 | 一級河川 |
延長 | 58.7[1] km |
平均流量 |
-- m3/s (額平川水位観測所) |
流域面積 | 384.7[1] km2 |
水源 | 幌尻岳(平取町、新冠町) |
水源の標高 | 2,053 m |
河口・合流先 | 沙流川(平取町) |
流域 | 日高振興局管内 |
額平川(ぬかびらがわ)は、北海道日高振興局管内を流れ本流の沙流川と合流した後に太平洋に注ぐ一級河川[2]である。沙流川水系の支流である。上流域は日高山脈襟裳十勝国立公園に指定されている。
地理
[編集]流域
[編集]北海道日高振興局沙流郡平取町と新冠郡新冠町に跨る日高山脈最高峰の幌尻岳(北カール)で源を発し、貫気別川を筆頭とした多くの支流と合流した後に水系本流の沙流川と合流する。
水系支流と言えども延長、流域面積ともに二級河川水系本流の厚真川に匹敵・凌駕する河川規模を誇る。
幌尻岳への渡渉
[編集]日本百名山の幌尻岳登山(メインルートの額平川コース[3])において、水量が多く函状の額平川上流を北電取水ダム(三ノ沢)から渡渉(沢登り)しなければベースキャンプ地の幌尻山荘[4](五ノ沢)まで辿り付く事ができない。増水時は逃げ場がなく渡渉に失敗し溺死者も出ているので、渡渉には細心の注意と正しい状況判断が必要となる。
名称の由来
[編集]沙流川との合流点東岸の崖にアイヌ語で「ムイノカ(mui-noka)」 (箕・の形像)と呼ばれる形象があり、この川を「ノカピラ(noka-pira)」(形像〔のある〕・崖)と呼んだことに由来する[5]。
この「ムイ(箕)」は、当地のアイヌに伝わる伝説で、オキクルミの妹が天に上る際に忘れていった箕であったとされている[5]。
利水
[編集]三ノ沢付近に北電取水ダムが築造され、日高電源一貫開発計画[6]の一環としてパンケヌーシ川と千呂露川から額平川を経由し新冠川水系奥新冠発電所へ至る導水路が掘削されている。
さらに宿主別川(スクシベツ川)との合流点にあたる芽生(めむ)地区で室蘭開発建設部による平取ダム(重力式)の建設が進められている。
流域の自治体
[編集]主な支流
[編集]括弧内は流域の自治体
- 一ノ沢~六ノ沢(平取町)
- ニセイパオマナイ沢(平取町)
- ウエンナイ沢(平取町)
- ピラチシュウスナイ沢(平取町)
- アツリオシヒナイ沢(平取町)
- ペンケユックルシュペ沢(平取町)
- パンケユックルシュペ沢(平取町)
- クチャコルシュナイ沢(平取町)
- ピリカナイ沢(平取町)
- ペンケチェプ沢(平取町)
- パンケチェプ沢(平取町)
- ペンケメウシュナイ沢(平取町)
- ペンケハウシニナイ沢(平取町)
- ウエンハエシナイ沢川(平取町)
- シドニ川(平取町)
- オソウシノ沢川(平取町)
- ペンケイワナイ川(平取町)
- パンケイワナイ川(平取町)
- 宿主別川(平取町)
- 総主別川(平取町)
- モソシベツ川(平取町)
- ペンケペッカンロ川(平取町)
- パンケペッカンロ川(平取町)
- トエナイ川(平取町)
- アブシ川(平取町)
- 志文川(平取町)
- 貫気別川(平取町)
- リビラ沢(平取町)
- ニタツナイ川(平取町)
- セタナイ川(平取町)
- タユシナイ川(平取町)
- キタルシナイ川(平取町)
- 荷負川(平取町)
- アシバキ川(平取町)
- ペンケウタスイ川(平取町)
- ポンスケレベ川(平取町)
- パンケオタスイ川(平取町)
主な橋梁
[編集]- 幌振橋
- 奥幌尻橋
- 二股橋
- 額平横断橋
- 幌見橋
- 豊糠橋 - 北海道道638号宿志別振内停車場線
- アブシ橋
- 貫気別橋 - 北海道道71号平取静内線
- 額平橋 - 国道237号
関連項目
[編集]- 幌尻岳 - 日高山脈の最高峰
- 幌尻山荘 - 五ノ沢(支流)付近にあるベースキャンプ
- 北海道道845号芽生貫気別線 - 並走路線
- 北海道道71号平取静内線 - 並走路線
- 国道237号 - 本流合流点付近の路線
- 日高山脈
- 平取町芽生すずらん群生地
- 日本の川一覧
- 北海道の川一覧
出典・外部リンク
[編集]脚注
[編集]- ^ a b 『北海道大百科事典 上』北海道新聞社、1981年
- ^ 北海道河川一覧図(北海道建設部河川課)
- ^ 梅沢俊、菅原靖彦『北海道夏山ガイド4 日高山脈の山々』北海道新聞社、2007年
- ^ 幌尻岳登山コース概念図とコースタイム(平取町)
- ^ a b 山田秀三『北海道の地名』(2版)草風館、浦安市〈アイヌ語地名の研究 別巻〉、2018年11月30日、365頁。ISBN 978-4-88323-114-0。
- ^ 日高電源一貫開発 新エネルギー財団