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風になれるなら

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「風になれるなら」
伊藤銀次シングル
初出アルバム『DEADLY DRIVE
B面 こぬか雨
リリース
規格 7"シングルレコード
録音
  • Rockwell Studio,
  • Onkio Haus,
  • Sound City Studio
  • & Warner Pioneer Studio
ジャンル
時間
レーベル ASYLUMWARNER PIONEER
作詞・作曲
  • 伊藤銀次 · 大貫妙子 / 伊藤銀次(風になれるなら)
  • 伊藤銀次(こぬか雨)
プロデュース 伊藤銀次
伊藤銀次 シングル 年表
  • 風になれるなら
  • (1977年 (1977)
DEADLY DRIVE 収録曲
SIDE ONE
  1. 風になれるなら
  2. I'm Telling You Now(好きなんだ)
  3. Deadly Drive(デッドリイ・ドライブ)
  4. こぬか雨
SIDE TWO
  1. King Kong(キング・コング)
  2. あの時はどしゃぶり
  3. Sweet Daddy(スウィート・ダディ)
  4. Hobo's Lullaby(ホーボーズ・ララバイ)
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風になれるなら」(かぜになれるなら)は、1977年5月25日に発売された伊藤銀次一作目のシングル

解説

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「風になれるなら」は同日発売のアルバムDEADLY DRIVE[注釈 1]からのシングル・カット。

「風になれるなら」は、伊藤の中では「幸せにさよなら[注釈 2]の発展形だとし、「あの延長線上に来る曲が欲しいなって思って、ほぼ最初に作ったのが<風になれるなら>でしたね。シュガー・ベイブの流れにあることも表現したかったし、特に“風になれるなら”っていう部分の詞が出来たときに大貫妙子さんの声で“風”を表現したかったんですね。これは詞と曲がほぼ同時進行でした。何も考えずにあのイントロが出来たんですよね。それも僕がギターで作って、それを緒方(泰男)君に伝えてピアノで表現してもらいました。『デッドリイ・ドライブ』[注釈 1]の共同プロデューサーであった柏原卓の“テイク・ワン”という事務所は山下洋輔さんとかジャズの関係の方もマネージメントしていたので、そういうこともあって柏原卓が“間奏にはソプラノ・サックスっていうのもいいぞ”ってアドヴァイスしてくれたんです。それで高橋知己というサックス・プレイヤーを紹介してくれたんです。僕は面白いと思えば何でもやってしまう方なので、それでやってみたら凄く面白かったんです。ウェイン・ショーターが入っているような感じですよね」[1]という。また、当時流行っていたボズ・スキャッグスの「ロウ・ダウン」にインスパイアされて作った曲だともいう。ある日友達と話しているときにふっと“風になれるなら”って頭に浮かび、それで作ったという[2]。シングル・ヴァージョンでは間奏のソプラノ・サックス・ソロをカットし、代わりに“風になれるなら 君に届けたい〜君を追いかけて”の歌詞が追加され、エンディングも30秒ほど短く編集された。このシングル・ヴァージョンは後に東芝EMI在籍時の楽曲を集めた伊藤のベスト・アルバム『“CHANGES” History of GINJI』[注釈 3]に収録されたほか、『DEADLY DRIVE』の24bitデジタル・リマスタリング、紙ジャケット仕様再発盤にボーナス・トラックで収録された[注釈 4]。また、24bitデジタル・リマスタリング、紙ジャケット仕様で再発されたミニ・アルバム『POP STEADY #8』[注釈 5]には、“Live Version”がボーナス・トラックで収録された。

2016年 (2016)の「RECORD STORE DAY JAPAN」では「Light Mellow 和モノ45」シリーズの一枚として、発売当時のアートワークを再現したアナログ7インチ盤で再発された。ジャケット裏面には両曲の歌詞のほか、「風になれるなら」の楽譜が掲載されている。

収録曲

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SIDE A

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  1. 風になれるなら KAZE NI NARERUNARA  – (3:30)
    作詞:伊藤銀次 · 大貫妙子、作曲 · 編曲:伊藤銀次、コーラス編曲:大貫妙子、ストリングス編曲:坂本龍一

SIDE B

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  1. こぬか雨 KONUKAAME  – (5:52)
    作詞 · 作曲 · 編曲:伊藤銀次、コーラス編曲:大貫妙子、ホーン&ストリングス編曲:坂本龍一

レコーディング・メンバー

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クレジット (L-4037Y)

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  • All songs arranged by 伊藤銀次
  • Strings and Horn arranged by 坂本龍一
  • Chorus arranged by 大貫妙子
  • Produced by 伊藤銀次
  • Directed by 知久悟司, 柏原卓
  • Engineered by 島雄一
  • Recorded at Rockwell Studio, Onkio Haus, Sound City Studio & Warner Pioneer Studio
  • 大貫妙子 appears courtesy of Crown ecords

リリース日一覧

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地域 タイトル リリース日 レーベル 規格 カタログ番号
日本 風になれるなら / こぬか雨 1977年5月25日 (1977-05-25) ASYLUMWARNER PIONEER 7"シングルレコード L-84Y
2016年4月16日 (2016-04-16) ASYLUM ⁄ WARNER MUSIC JAPANdisc UNION LMDU-0009 (WQJL-95)

脚注

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注釈

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  1. ^ a b DEADLY DRIVE』 1977年5月25日 (1977-05-25)発売 ASYLUMWARNER PIONEER LP:L-4037Y
  2. ^ ナイアガラ・トライアングル幸せにさよなら」 1976年4月1日 (1976-04-01)発売 NIAGARACOLUMBIA 7":LK-2-E
  3. ^ 『“CHANGES” History of GINJI』 1988年7月6日 (1988-07-06)発売 EASTWORLD ⁄ TOSHIBA-EMI CD:CT32-5242
  4. ^ DEADLY DRIVE』 2008年2月20日 (2008-02-20)発売 ASYLUM ⁄ WARNER MUSIC JAPAN CD:WPCL-10455
  5. ^ 『POP STEADY #8』 2007年10月24日 (2007-10-24)発売 GT music ⁄ SMDR CD:MHCL-1199

出典

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  1. ^ 『DEADLY DRIVE』(12cmCD)土橋一夫、ASYLUM ⁄ WARNER MUSIC JAPAN、2008年。WPCL-10455。 
  2. ^ 隔月刊『ミュージック・ステディ』1983 8月号 No.7(ステディ出版)pp.115-146、1983年8月20日発行

外部リンク

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