飛島グリーンヒル
飛島グリーンヒル | |
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若草側にあった看板(2008年12月。後に撤去) | |
所在地 | 滋賀県草津市・大津市 |
範囲地域 | 若草、青山、松が丘 |
整備主体 | 飛島都市開発 |
最寄駅 | JR琵琶湖線(東海道本線)南草津駅[注 1] |
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飛島グリーンヒル(とびしまぐりーんひる)は、滋賀県草津市と同県大津市の市境にある住宅地である。飛島都市開発[注 2]がびわこ文化公園都市の住宅ゾーンとして分譲し、若草・青山・松が丘の3地区からなる。
当住宅地にはプロムナード青山やスター、フレンドマートなどの商業施設、小学校や中学校などの教育施設、牟礼山などの自然環境がある。
概要
[編集]飛島都市開発[1]が分譲開発を行うニュータウン。「若草 → 青山 → 松が丘」という順で宅地開発が進められたが、バブル崩壊による業績不振により約10年にわたって分譲が中断したことがあった[2]。なお、区画整理は1996年(平成8年)に完了し[3]、現在は松が丘地区の分譲を行っている[注 3]。
歴史
[編集]当住宅地は大津湖南都市計画事業・湖南丘陵土地区画整理事業として整備された[3][4]。ここでは教育施設の開設・閉鎖に関する歴史も併せて解説する。
年表
[編集]- 1981年(昭和56年)3月:飛島グリーンヒル 若草地区を着工(同年3月20日に施行が認可されたため[4])。
- 1983年(昭和58年)12月:飛島グリーンヒル 若草地区の入居を開始。
- 1986年(昭和61年)4月1日:若草くるみ保育園が開園[教育 1]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:草津市立志津南小学校が開校[教育 2]。
- 1992年(平成4年)4月1日:大津市立青山小学校が開校[教育 3]、大津市立青山幼稚園が開園[教育 4]。
- 1996年(平成8年):区画整理事業が完了する[3]。
- 1998年(平成10年)4月1日:大津市立青山中学校が開校[教育 5]。
- 2000年(平成12年):飛島グリーンヒル 松が丘地区の分譲を再開[2]。
- 2008年(平成20年):住宅生産振興財団が主催する、第4回 住まいのまちなみコンクールで青山地区が「住まいのまちなみ賞」を受賞[5]。
- 2013年(平成25年)3月:緑波くるみ保育園(草津市追分南)を設立するため、若草くるみ保育園が一時閉園となる[教育 1]。
- 2014年(平成26年)4月:若草くるみ保育園の事業を再開(「緑波くるみ保育園の分園」となったため)[教育 1]。
- 2021年(令和3年)4月:若草くるみ保育園の名称を「若草くるみこども園」に改称(認可変更のため)[教育 1]。
住宅地
[編集]若草地区
[編集]- 若草1丁目から8丁目で構成され、草津市に属する。
青山地区
[編集]- 青山1丁目から8丁目で構成され、大津市に属する。
- (正式名称は「グリーンヒル大津」[6])
松が丘地区
[編集]- 松が丘1丁目から7丁目で構成され、大津市に属する。
- (正式名称は「グリーンヒル大津」[6])
管理規約
[編集]飛島グリーンヒルには地区計画・建築協定・緑化協定が定められている。この例として、「住居専用住宅・医院併用住宅を除く建築の禁止」が挙げられる[7][8][9]。なお、青山地区で各規約が認可された日は下記のとおり[10]。
(松ヶ丘F地区緑地協定書の資料(飛島都市開発):[11])
公共施設
[編集]- 若草地区
- 青山地区
- 松が丘地区
(当地区に公共施設は無いが、松が丘橋〈新名神高速道路〉の付近には工業地がある)
医療施設
[編集]老人ホーム・介護施設と施術所(整骨院など)はすべて省略する。
- 若草地区
- 青山地区
- 松が丘地区
商業施設
[編集]スーパー・コンビニ
[編集]- 備考
テナント・モール街
[編集]教育施設
[編集]- 若草地区
- 若草くるみこども園[教育 1]
- 草津市立志津南小学校
- 青山地区
- 松が丘地区
- 正休ののはな保育園[教育 6]
自然環境
[編集]牟礼山
[編集]草津市と大津市の市境[注 7]にある山で、「むれやま」と読む。標高221.3 m[21]。
ふもとの北西に立命館大学びわこ・くさつキャンパス、西に草津田上インターチェンジ(新名神高速道路)があり、北から南西にかけて飛島グリーンヒルの町並みが広がる。
- 登山道・遊歩道
- 「りょうぶの道」という登山道が北側(青山・若草方面[注 8])に、牟礼山遊歩道(せせらぎの道)と登山道[注 9]が南側(松が丘・青山方面)に設けられている。
- 山頂付近には牟礼山展望台があり[注 10]、草津ジャンクション(名神高速道路・新名神高速道路)・草津市街・琵琶湖・比叡山・三上山などを眺めることができる。
道路愛称
[編集]遊歩道の一部にも愛称を付しているが、その解説は省略する。
中央通り
[編集]若草交差点(滋賀県道2号大津能登川長浜線〈山手幹線〉との交点)から平野二丁目の交差点(交差点名なし。大津市立青山中学校の南端で、滋賀県道108号南郷桐生草津線との交点)を南北に貫く、片側1車線の道路。
- (若草交差点から滋賀銀行グリーンヒル代理店の前は「かがやき通り」という愛称が付く道路〈草津市道〉と重複する)
若草通り
[編集]「若草中央通り」停留所の北にある交差点から伯母川のすぐ西側(草津市立志津南小学校の南東端から少し離れた所)にある交差点(起終点とも、交差点名なし)を東西に貫く、片側1車線の道路。
- (ほぼ全区間で歩道の幅が狭いため、道路愛称の標柱は[若草くるみこども園付近の交差点 - 草津市立志津南小学校]間の片側〈若草くるみこども園・草津市立志津南小学校側〉しか設置されていない[注 11])
松が丘通り
[編集]大津市立青山中学校の北西側に隣接する交差点(「中央通り」との交点。交通信号機を併設)から松が丘橋(新名神高速道路)の付近にある交差点(起終点とも、交差点名なし)を東西に貫く、片側1車線の道路。
アクセス
[編集]公共交通機関
[編集]備考
[編集]- 以前はMKハートシャトル(高速バス)[22]、草津駅発着の近江鉄道バス(草津飛島線)、瀬田駅発着の帝産湖南交通(101系統〈松が丘七丁目経由〉[注 14]・201系統〈大学病院・パナソニック前経由〉[注 15][23])と近江鉄道バスの瀬田飛島線[注 16]の各路線の運行もあった[注 17]。
- 以前は「松が丘七丁目」(近江鉄道バスは「松ヶ丘七丁目」)停留所があり、同停留所を発着する路線バス(南草津駅発着のみ運行)もあったが、周辺の宅地造成再開に伴って停留所そのものが廃止されたため、それに該当する路線バスはすべて「松が丘五丁目」(近江鉄道バスは「松ヶ丘五丁目」)発着に変更している[注 18]。
自動車
[編集]- 新名神高速道路草津田上インターチェンジ下車、滋賀県道2号大津能登川長浜線(山手幹線)を栗東方面へ進み[注 19]、若草交差点で右折[25]。
その他
[編集]- 現在の最寄り駅、南草津駅が開業したのは1994年(平成6年)9月4日である。それまでの最寄り駅は草津または瀬田の両駅であった。
- 現在の青山・松が丘の各地区はかつて、上田上村に属していた。同村は1955年(昭和30年)4月1日に瀬田町と合併した後、1967年(昭和42年)4月1日に大津市に編入された。
- 青山地区にある歩行者専用道路は大津市道となっており、愛称が制定されている[注 20][3]。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 1994年9月4日以降。同駅が開業する前は草津駅または瀬田駅。
- ^ 飛島建設のグループ会社[1]。
- ^ 住宅の供給はリンクスも携わる。ダイワ不動産は住宅の売買・賃貸を担当する。
- ^ 帝産湖南交通の路線バスが「若草中央通り」停留所で終点となっていた当時の停留所名は「若草中央通り(グリーンヒル湖南)」であった。
- ^ 「若草中央児童公園」と表記することもある[14]。
- ^ 西友は1階で営業していた。同店舗の2階にはレストランが入居していたが、こちらも閉店した。
- ^ 山の北側は草津市、南側は大津市に属するため。
- ^ 青山中央公園付近にも階段があるため、そこから登山道に出入りすることもできる。
- ^ 牟礼山遊歩道と登山道の総称は「牟礼山自然遊歩道」である。
- ^ (牟礼山の)山頂と牟礼山展望台の位置は異なる。
- ^ 設置対象となった区間内には教育施設があるため、こちら側のみ歩道の幅が広くなっている(児童および生徒などの安全を確保するため)。
- ^ 地名表記は「松が丘」であるが、竜王町内にも同じ表記の地名がある。近江鉄道バスは同地区に停留所を設けているため、大津市内の方を「松ヶ丘」に変更している。
- ^ a b 「若草北口」と「若草一丁目」の両停留所間は100メートル前後のため、記載対象とした。
- ^ 101系統の路線名は「瀬田駅〜田上車庫線」であった[23]。
- ^ 201系統の路線名は「瀬田駅〜青山五丁目線」であった[23]。
- ^ 2024年(令和6年)9月26日のダイヤ改正で立命館大学 - 青山五丁目間の運行を終了したが、瀬田駅 - 立命館大学間の運行は存続している[24]。
- ^ 帝産湖南交通の廃止路線の詳細は、帝産湖南交通#往復とも系統番号が同じを参照。
- ^ 「松が丘七丁目」(近江鉄道バスは「松ヶ丘七丁目」)停留所の廃止翌日に移転。
- ^ 新名神高速道路草津田上インターチェンジと滋賀県道2号大津能登川長浜線(山手幹線)を結ぶ道路は、滋賀県道342号草津田上インター線である。
- ^ 愛称が制定された大津市内の歩行者専用道路には「スズカケの道」、「モミジの道」、「アジサイの道」、「コブシの道」、「コデマリの道」と名付けられた(大津市道の番号〈市道〇号線〉は省略する)。
出典
[編集]本文
[編集]- ^ a b 「飛島建、びわこニュータウン開発に新会社「飛島都市開発」設立、大規模宅地造成へ」『日経産業新聞』1979年3月28日。オリジナルの2023年8月11日時点におけるアーカイブ。2023年8月9日閲覧。「(要約:飛島建設が滋賀県南部の所有地(約184 ha)で大規模な宅地造成・都市開発事業を始めるため、デベロッパー事業の新会社として設立した)」
- ^ a b “歴史と街づくり活動の経緯” (PDF). NPO法人まちづくりネットワーク. 2022年4月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月22日閲覧。
- ^ a b c d “市道の愛称” (PDF). 大津市 (2020年11月20日). 2022年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年10月21日閲覧。
- ^ a b “換地処分 同公告 - 草津市” (PDF). 草津市. 2022年10月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年10月21日閲覧。
- ^ “第4回 住まいのまちなみコンクール 審査結果(住宅生産振興財団)”. 住宅生産振興財団. 2021年10月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月8日閲覧。
- ^ a b c “株式会社リンクス 沿革”. 株式会社リンクス. 2022年5月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月20日閲覧。
- ^ “都市計画青山A地区 地区計画” (PDF). 大津湖南都市計画地区計画の決定(大津市決定). 大津市. 2022年10月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月30日閲覧。
- ^ “都市計画青山B地区 地区計画” (PDF). 大津湖南都市計画 地区計画の決定(大津市決定). 大津市. 2023年3月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月30日閲覧。
- ^ “都市計画青山C地区 地区計画” (PDF). 大津湖南都市計画地区計画の決定(大津市決定). 大津市. 2023年3月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月30日閲覧。
- ^ “家とまちなみ/No.60 ページ10 (第4回住まいのまちなみコンクール実施報告 住まいのまちなみ賞 NPO法人青山まちづくりネットワーク)” (PDF). 一般財団法人住宅生産振興財団. 2023年4月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月30日閲覧。
- ^ 飛島都市開発: “グリーンヒル大津 松ヶ丘F地区緑地協定書” (PDF). 大津市. 2023年7月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月30日閲覧。 “「補足説明図」(敷地内の緑地率に関する説明)は当資料の9ページ・10ページを参照。”
- ^ “草津市 | 志津南まちづくりセンター”. 草津市. 2022年3月27日閲覧。
- ^ “出張所の代理店化について”. ニュースリリース. 滋賀銀行 (2021年8月19日). 2021年12月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月30日閲覧。
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- ^ “【ホームメイト】青山中央公園”. パブリネット. 東建コーポレーション. 2023年7月30日閲覧。
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- ^ “国土地理院 牟礼山(滋賀県草津市・大津市)付近”. 国土地理院. 2022年4月13日閲覧。
- ^ “路線廃止のお知らせ”. MK観光バス (2013年). 2014年8月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月9日閲覧。
- ^ a b c “石山駅方面、瀬田駅方面の系統廃止を伴うダイヤ改正について”. 滋賀帝産グループ (2020年3月19日). 2022年6月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月9日閲覧。
- ^ “2024年秋における路線バスのダイヤ改正について”. 近江バス・湖国バス. 近江鉄道グループ. 2024年9月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月20日閲覧。 “廃止区間(立命館大学 - 青山五丁目間)の時刻表(差分)は、瀬田飛島線の添付資料を参照。”
- ^ “アクセス”. リンクス. 2022年5月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月7日閲覧。
医療機関
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商業施設
[編集]教育施設
[編集]- ^ a b c d e “園について(社会福祉法人 幸栄会)”. 社会福祉法人 幸栄会 (分園)若草くるみこども園. 2020年2月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月6日閲覧。
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- ^ “正休ののはな保育園”. 正休ののはな保育園. 2023年4月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月7日閲覧。