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首都高速6号向島線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
首都高速道路6号線から転送)
首都高速道路
首都高速6-Mukojima号標識
首都高速6号向島線
地図
首都高速道路(赤線)及び周辺高速道路・有料道路のルート図。中央部の6が6号向島線。
路線延長 10.5 km
開通年 1971年 - 1982年
起点 東京都中央区江戸橋JCT
主な
経由都市
東京都墨田区
終点 東京都葛飾区堀切JCT
接続する
主な道路
記法
都心環状線
9号深川線
7号小松川線
中央環状線
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路
首都高速6号向島線(向島出口付近)

首都高速6号向島線(しゅとこうそく6ごうむこうじません)は、東京都中央区江戸橋ジャンクション(JCT)から、東京都葛飾区堀切JCTへ至る首都高速道路路線である。

概要

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5号池袋線とともに、S1川口線東北自動車道)方面・中央環状線方面と都心を結ぶルートの一つを構成するほか、6号三郷線常磐自動車道)方面・7号小松川線京葉道路)方面とも結んでいる。

江戸橋JCTで都心環状線と分岐し、日本橋川の川筋を南東に進んだのち北東に向きを変え、箱崎川跡に差し掛かる。この区間は複数の出入路と接続する循環車線(箱崎ロータリー)、東京シティエアターミナルを内包する箱崎ジャンクションがあるため非常に複雑な構造である。その先は隅田川を右岸から左岸へ横断する両国大橋で、7号小松川線と分岐する両国ジャンクションを構造に含む[1]。7号線と向島出入口方面とは直接接続していないが、箱崎JCTの循環車線を利用することで相互の行き来は可能である。その先は隅田川の東岸を走る。河川の護岸工事に合わせてケーソン工法により同時施工され、橋脚と護岸は一体構造となっている[2]。向島出入口までは1971年に開通した第一期区間。その先は1982年に開通した第二期区間で、白鬚東防災拠点用地を通り、荒川新荒川橋で渡った先の堀切JCTで中央環状線に接続する[3]

全線高架構造で、路線の多くが河川および箱崎川の公有水面埋立地を利用したため民有地の買収は少なく済んだ。箱崎川沿いのはしけ業者や沿岸倉庫業者には他の地に代替施設を用意したり、一部の倉庫の営業廃止の補償を行った。向島地区には東京大学および一橋大学ボート部の艇庫があったが、東大は埼玉県戸田市、一橋大には神奈川県の相模湖に代替施設を用意した。吾妻橋アサヒビール倉庫および向島の倉庫業者[4]、堤通の東京都下水道局墨田ポンプ場[5]については区分地上権を設定した。桜の名所である隅田公園では、旧来の名残を保つよう配慮された[4]

この路線は東京都心部と東北自動車道常磐自動車道京葉道路方面を行き来する交通が集中するため渋滞が激しい。特に、両国JCTでは合流の都合上、当路線と7号小松川線の上り線がそれぞれ1車線ずつに減少するため渋滞に拍車をかけている。ただし、2019年現在では中央環状線の開通、箱崎JCTの改良、東京外環自動車道の千葉区間開通によって以前に比べると渋滞の発生は大きく減少している。

毎年7月に行なわれる「隅田川花火大会」開催時には、会場付近にかかる両国JCT - 堤通入口・堀切JCT間が通行止めとなる。

路線番号

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6

出入口など

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出入口
番号
施設名 接続路線名 起点
から

(km)
備考 所在地
- 江戸橋JCT 都心環状線 0.0 中央区
602/601 箱崎出入口 0.8
0.9
東京シティエアターミナル
浜町入口はETC専用
箱崎ロータリー
- 箱崎JCT 深川線
- 箱崎PA -
604 浜町出入口
603 清洲橋出口 清洲橋通り
- 両国JCT 小松川線 2.1 墨田区
605 駒形出入口 4.0 銀座新宿方面出入口
- 駒形PA - 銀座・新宿方面
606 向島出入口 墨堤通り 6.2 銀座・新宿方面出入口
607 墨堤通り 6.3 三郷東北道方面出入口
609 堤通出入口 7.5 銀座・新宿方面出入口
610 8.5 三郷・東北道方面出入口
- 堀切JCT 中央環状線 9.5 葛飾区

歴史

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1959年8月18日、1 - 8号線からなる「東京都市計画都市高速道路」のうちの6号線として、墨田区寺島町1丁目(現在の墨田区堤通向島出入口)を起点、中央区日本橋兜町1丁目(江戸橋JCT)を終点とする6.24kmが都市計画決定した[6]。当初の計画では日本橋人形町日本橋久松町日本橋浜町を経由し隅田川に至るルートであったが、民有地の取得を軽減するため日本橋川の上部および箱崎川跡の埋立地を経由する経路に変更された[4]。これにあわせ、9号深川線と接続する箱崎JCTに東京シティエアターミナルを建設する計画も立てられた[7]。1961年7月に隅田川左岸のケーソン基礎工事に着手したが、本格的な工事は東京オリンピック以降に行われた。両国JCTは1967年3月、箱崎JCTは1968年3月に着工。1971年(昭和46年)3月21日、江戸橋JCT - 向島出入口間および7号小松川線が開通した[4]1980年(昭和55年)2月5日には、9号深川線と接続する箱崎JCT供用開始。

6号向島線の残区間および中央環状線6号三郷線の各一部となる、墨田区堤通1丁目(向島出入口)と足立区加平加平出入口)、葛飾区四つ木四つ木出入口)の間の7.7kmは1971年3月1日に工事着手[3]1982年(昭和57年)3月30日に向島出入口 - 堀切JCT間および中央環状線堀切JCT - 千住新橋出入口間が開通し、6号向島線としては全線開通となった。

交通量

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24時間交通量(台) 道路交通センサス

区間 平成17(2005)年度 平成22(2010)年度 平成27(2015)年度
江戸橋JCT - 箱崎出入口 76,865 135,061 138,188
箱崎出入口 - 箱崎JCT 76,865 135,061 107,583
箱崎JCT - 浜町出入口 76,865 110,024 111,024
浜町出入口 - 清洲橋出口 76,865 127,074 130,992
清洲橋出口 - 両国JCT 76,865 127,074 130,992
両国JCT - 駒形出入口 76,865 70,024 74,952
駒形出入口 - 向島出入口 76,865 69,032 68,739
向島出入口 - 堤通出入口 76,865 77,590 76,386
堤通出入口 - 堀切JCT 76,865 74,625 76,084

(出典:「平成22年度道路交通センサス」・「平成27年度全国道路・街路交通情勢調査」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)

脚注

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  1. ^ (首都公団 1979, pp. 180–181)
  2. ^ (首都公団 1979, p. 183)
  3. ^ a b (首都公団 1979, p. 365)
  4. ^ a b c d (首都公団 1979, p. 178-179)
  5. ^ (首都公団 1979, p. 366)
  6. ^ (首都公団 1979, pp. 57–58)
  7. ^ (首都公団 1979, pp. 151, 159–160)
  8. ^ 令和2年度全国道路・街路交通情勢調査の延期について” (PDF). 国土交通省 道路局 (2020年10月14日). 2021年5月9日閲覧。

参考文献

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  • 首都高速道路公団『首都高速道路公団20年史』1979年6月17日。 

関連項目

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外部リンク

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