香川茂
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香川 茂(かがわ しげる、1920年4月14日 - 1991年5月13日)は、日本の児童文学作家、教育評論家。
来歴・人物
[編集]香川県高松市中新町出身。旧制高松中学から日本大学(芸術科)に進むも中退し、香川県師範学校を卒業。
終戦まで北支と満洲で軍隊生活を送る。戦後、高松市内の小・中学校で教鞭をとった。1951年に上京。川越市立富士見中学校を振り出しに、1960年志木市立志木中学校の校長となり、1980年新座市立新座中学校の校長を最後に退職した[1]。
その間作家として活動、1967年「セトロの海」で野間児童文芸賞、1980年「高空10000mのかなたで」で小学館文学賞受賞。
「中学生文学」を創刊し、編集長を務めて文学教育にも取り組んだ。西沢正太郎とは埼玉在住時代からの親友だった。
著書
[編集]- 『南の浜にあつまれ』(東都書房) 1963
- 『ワンパク時代』(秋元書房) 1964
- 『パオの少年』(理論社、ジュニア・ロマンブック) 1966
- 『セトロの海』(東都書房) 1967、のちフォア文庫
- 『きょうからあなたも先生 白ボク人生心得帖』(国土社) 1967
- 『赤いシャッポのふたり』(理論社、小学生文庫) 1969
- 『いのちぬすびと』(毎日新聞社) 1970
- 『ほえざるの歌 中学生のための詩集』(崙書房) 1970
- 『文学作品への招待』(近代新書出版社) 1972
- 『海のこうもりがさ』(小峰書店) 1973
- 『おれたちの夢』(ポプラ社) 1973
- 『鳥居のサル』(ポプラ社) 1973
- 『風雲ハサミ剣法』(金の星社) 1973
- 『おれはシャチだ』(金の星社) 1974
- 『わんぱくの海』(講談社) 1974
- 『ひこうきのかみさま』(ポプラ社) 1975
- 『高きホタル座へ』(金の星社) 1976.9
- 『かえれ海の星』(国土社) 1977.1
- 『ライオンさんおやすみ』(ポプラ社、ふるさとの童話) 1977.8
- 『海からきた怪神 スサノオ』(教学研究社、痛快歴史物語) 1978.7
- 『学力指導だけが教育ではない 白ボク人生心得帖2』(国土社) 1978.11
- 『しゃちの子たろう』(小学館) 1978.12
- 『高空10000メートルのかなたで』(アリス館牧新社) 1980.2
- 『お母さんぜひこれだけは』(国土社) 1980.7
- 『キリスト』(ぎょうせい、世界の伝記) 1981.1
- 『ぼくおこってるんだ』(アリス館牧新社、こども文庫) 1981.2
- 『海の牧場を夢みて 養殖漁業にかけた野網和三郎』(PHP研究所、PHPこころのノンフィクション) 1982.10
- 『からすてんぐの1学期』(佑学社) 1983.5
- 『お父さん、出番です! 父親の教育奮闘記』(第三文明社、灯台ブックス) 1983.6
- 『人魚とぼくの夏の話』(旺文社) 1984.7
- 『教育にアンタッチャブルなし』(国土社) 1984.8
- 『さち子、テレパシーで魔女?』(くもん出版、くもんのユーモア文学館) 1984.12
- 『ひげ先生とぼくたちの夏』(旺文社) 1986.6
- 『炎に消えた神牛』(旺文社) 1989.4
訳編
[編集]- 『アンクルトムの小屋』(ハリエット・ビーチャー・ストー、ぎょうせい、少年少女世界名作全集)) 1983.1
脚注
[編集]- ^ “高松出身の作家 – 香川県立図書館”. 2024年1月8日閲覧。