駆虫薬
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駆虫薬(くちゅうやく)は寄生虫を殺すか体外に排出するために用いられる薬の一種。虫下し(むしくだし)ともいう。
日本では、昔からセンダンなどの植物やマクリ(カイニンソウ、Digenea simplex)などの紅藻が虫下しとして利用されてきた。また、インドなどでもセンダンに近縁なインドセンダン(Azadirachta indica)が同様の目的で民間の治療薬として利用されてきた。
主な虫下し
[編集]- マクリ - 主成分はカイニン酸
- ハナヤナギ(Chondria armata) - 主成分はドウモイ酸
- シクンシ(Quisqualis indica) - 主成分はキスカル酸
- サントニン
- プラジカンテル
- メトロニダゾール
- ピランテル
- メベンダゾール
- アルベンダゾール
- フェンベンダゾール
- パモ酸ピルビニウム(Pyrvinium Pamoate)
パモ酸ピルビニウム
[編集]パモ酸ピルビニウムはピルビニウムパモエートともいう。パモ酸ピルビニウムは蟯虫(Enterobius vermicularis)の駆除に有効である。この化合物は水には溶けない。また、この化合物は腸管からほとんど吸収されず、経口投与することにより、安全に腸管内で駆虫効果を奏する。