高森駅
高森駅 | |
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現駅舎と旧駅舎(2023年5月) | |
たかもり Takamori | |
◄見晴台 (1.6 km) | |
所在地 | 熊本県阿蘇郡高森町大字高森 |
所属事業者 | 南阿蘇鉄道 |
所属路線 | ■高森線 |
キロ程 | 17.7 km(立野起点) |
電報略号 | モリ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
乗車人員 -統計年度- |
97人/日(降車客含まず) -2018年- |
開業年月日 | 1928年(昭和3年)2月12日[1] |
備考 | 有人駅 |
高森駅(たかもりえき)は、熊本県阿蘇郡高森町大字高森にある南阿蘇鉄道高森線の駅で、同線の終着駅でもある。南阿蘇鉄道本社が設置されている。
概要
[編集]高森線は国鉄時代、高千穂線(後の高千穂鉄道高千穂線)と結ばれて九州横断鉄道の一部となる予定であったが、高森線開通時には高森 - 高千穂間の工事予定がまだ決まっておらず、駅は利便性を考えて町の中心部に造られた。九州横断鉄道全通時には、高森トンネル(現在高森町が運営する高森湧水トンネル公園)入口付近に駅が移転する予定であったが、高森トンネルの出水事故や国鉄再建法成立などにより九州横断鉄道建設は中止となり、駅移転の話も立ち消えとなった(高森 - 高千穂間の詳細は高千穂鉄道高千穂線「未開業区間」の項を参照)。
現在の駅舎は3代目であり、先代の駅舎が築35年以上も経過し施設の老朽化に加え、2016年の熊本地震により建物の一部が被災したのを受けて2019年に新駅舎の工事に向けて着手し、地震の影響を受けて長らく不通となっていた中松-立野間の復旧完了ならびに南阿蘇鉄道高森線完全復旧を前に2023年4月28日に完成。これまで使用していた先代の駅舎は新駅舎供用後に解体され、その跡地には地域交流の場として新たに交流施設が2024年7月13日に完成し、高森駅周辺再開発整備が完了した。
また、当駅は鉄道以外にも高森町内・山都町(蘇陽)方面・立野駅方面や、阿蘇くまもと空港・熊本市の桜町BT・熊本駅方面ならびに高千穂・延岡方面へ向かう路線バスも停車しており、町内最大のバスターミナルとしての機能も有する。かつては阿蘇山観光の南の玄関口としての機能も有していたが、2012年3月末にに産交バスが運行する阿蘇南登山線(高森駅-阿蘇山、一部は阿蘇山経由阿蘇駅まで)が廃止され、代替となる九州横断バス「熊本 - 南阿蘇 - 黒川温泉」線も翌年3月末に廃止されたために、高森駅と阿蘇山を結ぶ公共交通機関は消滅した。
歴史
[編集]- 1928年(昭和3年)2月12日:鉄道省によって開設[1]。
- 1971年(昭和46年)2月20日:業務委託駅となる[2]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:貨物及び荷物取扱廃止[1]。
- 1986年(昭和61年)4月1日:国鉄高森線より南阿蘇鉄道に転換[1]。
- 1987年(昭和62年)4月6日:2代目駅舎使用開始。
- 2016年(平成28年)
- 2023年(令和5年)4月28日:3代目駅舎落成、翌日(4月29日)使用開始[6]。
駅構造
[編集]単式ホーム1面1線と留置線を有する地上駅であり、列車停泊の設定もある。
当駅は高森線唯一の有人駅であり、出札窓口では、乗車券(自社線内及び立野駅連絡でJR豊肥本線熊本駅までの連絡乗車券)、定期券、回数券、定期券、1日フリー乗車券、トロッコ列車「ゆうすげ号」の指定席券を発売している。
また、駅舎横(旧駅舎跡地)には地域交流の場として交流施設が新たに作られ、列車の待ち時間等に靴を脱いでくつろげる休憩スペースや勉強スペース、イベント用ステージなども備えられている。
駅広場にはONE PIECE 熊本復興プロジェクトにて登場キャラ「フランキー」の銅像が置かれている。
かつては、駅前広場に国鉄C12形蒸気機関車が静態保存された状態で長らく展示されていたが、新駅舎再開発工事の際に撤去され、現在は福岡県直方市のNPO法人「汽車倶楽部」に引き取られ、移設譲渡された。
利用状況
[編集]年度 | 1日平均 乗車人員 |
1日平均 乗降人員[7] |
---|---|---|
2011年 | 188[8] | 377 |
2012年 | 165[9] | 331 |
2013年 | 177[10] | 356 |
2014年 | 195[11] | 392 |
2015年 | 222[12] | 442 |
2016年 | 91[13] | |
2017年 | 68[14] | 130 |
2018年 | 97[15] |
駅周辺
[編集]- 高森町役場
- 高森郵便局
- 高森警察署
- 高森湧水トンネル公園 - 約1.2 Km
バス路線
[編集]- 高森駅前
- 高森中央 - 高森駅から約0.3 Km、高森町観光交流センター前
- 一般路線 - 南阿蘇方面「南阿蘇ゆるっとバス」、高森町民バス
ギャラリー
[編集]-
2023年4月28日まで使用していた旧駅舎(2016年3月)
-
構内(2005年3月)
-
旧駅舎内の様子(2012年4月)
-
高森湧水トンネルの入口。全通時にはここが新しい高森駅になる予定であった。
-
開業当時の様子(1928年頃)
隣の駅
[編集]- 南阿蘇鉄道
- ■高森線
- 見晴台駅 - 高森駅
脚注
[編集]- ^ a b c d 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、748頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 「去月20日から 営業近代化 国鉄九州三局で実施」『交通新聞』交通協力会、1971年3月5日、1面。
- ^ “熊本地震、南阿蘇鉄道は運転再開の見通し立たず - 復旧義援金の口座を開設”. マイナビニュース. (2016年4月25日) 2016年7月21日閲覧。
- ^ “南阿蘇鉄道中松~高森間、7/31運転再開! 熊本地震から復旧、トロッコ列車も”. マイナビニュース. (2016年7月21日) 2016年7月21日閲覧。
- ^ “【熊本地震】南阿蘇鉄道が一部再開 被災から3カ月半ぶり”. 産経WEST. (2016年7月31日) 2016年8月1日閲覧。
- ^ 熊本地震で被災「南阿蘇鉄道」の高森駅、新駅舎完成…町特産「南郷檜」を使用.読売新聞オンライン(2023年4月29日)2023年6月3日閲覧。
- ^ 国土数値情報(駅別乗降客数データ) - 国土交通省、2018年3月22日閲覧
- ^ 九州運輸要覧 平成24年度版 - 国土交通省九州運輸局、2018年3月26日閲覧
- ^ 九州運輸要覧 平成25年度版 - 国土交通省九州運輸局、2018年3月26日閲覧
- ^ 九州運輸要覧 平成26年度版 - 国土交通省九州運輸局、2018年3月26日閲覧
- ^ 九州運輸要覧 平成27年度版 - 国土交通省九州運輸局、2018年3月26日閲覧
- ^ 九州運輸要覧 平成28年度版 - 国土交通省九州運輸局、2018年3月26日閲覧
- ^ 九州運輸要覧 平成29年度版 - 国土交通省九州運輸局、2020年9月2日閲覧
- ^ 九州運輸要覧 平成30年度版 - 国土交通省九州運輸局、2020年9月2日閲覧
- ^ 九州運輸要覧 5.鉄道・軌道及び索道の現況 - 国土交通省九州運輸局、2020年9月2日閲覧
- ^ ようこそ直方へ、C12 241君!.NPO法人 汽車倶楽部 2023年6月3日閲覧
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 高森 - 南阿蘇鉄道