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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
高辛から転送)

(こく)は、上古中国神話上の帝王。帝夋帝舜と同一人物とされる[1][2][3][4][5][6]に封じられ、高辛氏と称したと言われている。五帝の一人で、顓頊(せんぎょく)の後を継いで、帝位に就いた。后稷の父。

史記』「五帝本紀』によれば、嚳の父は蟜極である。蟜極の父は、黄帝の子の玄囂(少昊)であり、嚳は黄帝の曾孫となる。また、嚳が生まれながらにして自分の名を言うことができ、聡明であったという。また嚳の徳の高さと世がよく治まった様子を様々な言葉で称えられている。娵訾氏の娘の常宜中国語版をめとって子に摯をもうけ、陳鋒氏の娘の慶都中国語版をめとって放勲(堯)をもうけた。彼らは嚳の死後に順に立って帝になった[7]

三国史記』高句麗本紀第六や『三国史記』百済本紀[8]第六によると、高句麗王たちは、中国黄帝の孫である高陽氏中国黄帝の曾孫である高辛氏の子孫を称していた[9][10][11][12][13]

脚注

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  1. ^ 『山海經海經新釋卷九 山海經第十四 大荒東經1』郭璞云:「言此國中惟有黍穀也。蔿音口偽反。」案:蔿國或當作嬀國。嬀、水名、之居地也。史記陳世家:「舜為庶人、妻之二女、居於嬀汭、後因為氏。」嬀國當即是舜之裔也。山海經帝俊即舜(説詳下「帝俊生中容」節注)、則此蔿國(嬀國)實當是帝俊之裔也。又山海經記帝俊之裔俱有「使四鳥」或「使四鳥:豹、虎(或虎、豹)、熊、羆」語、此蔿國(嬀國)亦「使四鳥」、則其為帝俊之裔更無疑問矣。
  2. ^ 藝文類聚 卷四十三 樂部三』山海經曰:帝俊八子、是始為歌、⟨帝俊、帝舜也。⟩
  3. ^ 御定淵鑑類函 卷一百八十三 禮儀部三十』原山海經曰帝俊八子是始為歌【帝俊帝舜也】
  4. ^ 聞一多『天問疏證』「帝即帝俊、一曰帝嚳、又曰帝舜、即東夷人之天帝也。」
  5. ^ 郭沫若『虞舜大典(近現代文獻卷)』帝俊、帝舜、帝嚳、高祖夔、實是一人
  6. ^ 中国史 第1 (神々の誕生) (グリーンベルト・シリーズ)」国立国会図書館デジタルコレクション
  7. ^ 『史記』「五帝本紀第一」、新釈漢文大系『史記』一の35-37頁。
  8. ^ 百済本記とは異なる。
  9. ^ 金光林 (2014年). “A Comparison of the Korean and Japanese Approaches to Foreign Family Names” (英語) (PDF). Journal of cultural interaction in East Asia (東アジア文化交渉学会): p. 30. オリジナルの2016年3月27日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160327222247/http://www.sciea.org/wp-content/uploads/2014/05/03_JIN.pdf 
  10. ^ “三國史記 卷第二十八 百濟本紀 第六”. 国史編纂委員会. オリジナルの2017年9月6日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170906135037/http://db.history.go.kr/item/level.do?setId=1&itemId=sg&synonym=off&chinessChar=on&position=0&levelId=sg_028_0020_0430 
  11. ^ “三國史記 卷第十八 髙句麗本紀 第六”. 国史編纂委員会. オリジナルの2017年9月6日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170906134738/http://db.history.go.kr/item/level.do?sort=levelId&dir=ASC&start=1&limit=20&page=1&setId=2&prevPage=0&prevLimit=&itemId=sg&types=&synonym=off&chinessChar=on&levelId=sg_018_0050_0170&position=1 
  12. ^ “의자왕 義慈王”. 韓国人文古典研究所. オリジナルの2021年8月29日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210829203730/https://terms.naver.com/entry.naver?docId=1642804&mobile=&cid=49615&categoryId=49800 
  13. ^ “광개토왕 廣開土王”. 韓国人文古典研究所. オリジナルの2021年8月29日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210829205717/https://terms.naver.com/entry.naver?docId=1642754&mobile=&cid=49615&categoryId=49799 

参考文献

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  • 吉田賢抗『史記』一(本紀)(新釈漢文大系)、明治書院、1973年。

関連項目

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先代
顓頊
黄帝有熊氏
第4代
BC2290 - BC2200頃
次代