(89959) 2002 NT7
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(89959) 2002 NT7 | |
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仮符号・別名 | 2002 NT7 |
分類 | 地球近傍小惑星(PHA) |
軌道の種類 | アポロ群 |
発見 | |
発見日 | 2002年7月9日 |
発見者 | LINEAR |
軌道要素と性質 元期:2009年6月18日 (JD 2,455,000.5) | |
軌道長半径 (a) | 1.736 AU |
近日点距離 (q) | 0.818 AU |
遠日点距離 (Q) | 2.653 AU |
離心率 (e) | 0.529 |
公転周期 (P) | 2.29 年 |
軌道傾斜角 (i) | 42.33 度 |
近日点引数 (ω) | 300.65 度 |
昇交点黄経 (Ω) | 132.11 度 |
平均近点角 (M) | 312.17 度 |
物理的性質 | |
直径 | 1.5 – 3.4 km[1] |
絶対等級 (H) | 16.358 |
■Template (■ノート ■解説) ■Project |
(89959) 2002 NT7は地球近傍小惑星の一つ。2002年7月9日に、ホワイトサンズ・ミサイル実験場の一角に設置されたリモートテレスコープを用いて行われていたリンカーン地球近傍小惑星探査 (LINEAR) によって発見された。
衝突の可能性
[編集]発見当初、2019年2月1日に地球に衝突する可能性が指摘され、パレルモスケールは0.06や0.18と計算された。2002 NT7は、一時的にせよ、史上初めてパレルモスケール上で正の値をもった天体である。
その後、観測が積み重なるにしたがって軌道予測の精度が上がると、地球との衝突確率は減少していった。2002年7月25日にはパレルモスケールは-0.25に引き下げられた。2002年8月1日には今後100年間は衝突する可能性が無くなったとして、JPLの地球との衝突の可能性がある天体のリストから外された[2]。その後、パロマー天文台にて1954年7月10日に撮られた写真乾板の中に2002 NT7が写っていた事が判明[3]するなどしてかなり精密な軌道が求まり、2004年には小惑星89959番として登録された。
社会的影響
[編集]発見当初、地球に衝突する可能性のあることが指摘されると、世界中のマスコミがこれを大々的に報道した。
予言
[編集]→詳細は「ジュセリーノ・ダ・ルース」を参照
ブラジルの“予言者”であるジュセリーノ・ダ・ルースは、2018年に(89959) 2002 NT7が地球に衝突する可能性が60%あると予言している[4]。しかし、2019年の1月から2月にかけて地球の軌道を横切る周期2.29年の小惑星が、2018年に地球に衝突することは、物理的にありえないことである。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- (89959) 2002 NT7(JPLの小天体データベース、英語)
- (89959) 2002 NT7(NEODyS、英語)
- 2002 NT7 の軌道について(日本スペースガード協会)
- Asteroid 2002 NT7: Low-Probability of Earth Impact in 2019 July 24, 2002(JPLのニュースリリース、英語)
- Asteroid 2002 NT7: Potential Earth Impact In 2019 Ruled Out July 28, 2002(JPLのニュースリリース、英語)
脚注
[編集]- ^ E.A.R.N. The Near-Earth Asteroids Data Base 89959 2002 NT7
- ^ JPL NEOs Removed from Impact Risks Tables [1]
- ^ M.P.E.C. 2003-A76
- ^ この予言がいつの時点でなされたものなのか、現在でもこの予言を維持しているのかは判然としない。