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2型糖尿病

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
糖尿病 > 2型糖尿病
2型糖尿病
別称 非インスリン依存性糖尿病(NIDDM)、成人発症型糖尿病[1]
世界糖尿病デーのシンボルマーク「ブルーサークル」[2]
発音 [dəbts]
概要
診療科 Endocrinology
分類および外部参照情報
ICD-10 E11
ICD-9-CM 250.00, 250.02
OMIM 125853
DiseasesDB 3661
MedlinePlus 000313
eMedicine article/117853
MeSH D003924

2型糖尿病(にがたとうにょうびょう)とは、高血糖症インスリン抵抗性、相対的インスリン不足が特徴の長期的代謝異常である[3]。旧称は非インスリン依存性糖尿病(non-insulin dependent diabetes mellitus: NIDDM[4]。一般的症状は多渇症(異常な喉の渇き)、多尿症、原因不明の体重減少である。その他の症状には多食症(空腹感の増加)、疲労感、傷が治らないまたは治りにくいことが含まれる[5]。ほとんどの症状は少しずつ現れる[3]。長期の高血糖症による合併症には、心疾患脳梗塞糖尿病網膜症 があり、結果的に失明腎不全、手足の血流の悪化による手足の切断などがある[1]非ケトン性高浸透性昏睡状態が突然発症することがあるが糖尿病性ケトアシドーシスは稀である[6][7]

原因

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説明ビデオ

2型糖尿病の1番の原因は、不摂生な食生活や食べすぎである[1]。人によっては遺伝的になりやすい場合がある[3]糖尿病の約90%が2型糖尿病であり、その他10%は1型糖尿病妊娠糖尿病である[1]。1型糖尿病は膵臓にてランゲルハンス島が分解され絶対的インスリン不足になる病気である[8]。糖尿病の診断は空腹時の血糖検査経口ブドウ糖負荷試験、または グリコヘモグロビンテストなどの血液検査がある[5]

治療

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2型糖尿病は正常な体重の維持、定期的な運動、適度な食生活によって部分的に予防できる。 治療には運動と食事療法が含まれる[1]。血糖値が十分に下がらない場合、薬剤のメトホルミンが勧められるのが一般的である[9][10]。最終的にインスリン注射が必要な人がほとんどである[11]。インスリン注射をしている人は日常の血糖値検査が勧められるが、薬剤を服用している人は必要ないことがある[12]。 肥満の人は減量手術をすることによって糖尿病が改善されることが多い[13][14]

2型糖尿病は肥満に伴って1960年から増加傾向にある[15]。2013年には368,000,000人が2型糖尿病と診断されていたのに比べ、1985年の診断者数はおよそ30,000,000人である[16][17]。通常、2型糖尿病は中・高年齢からなる病気だが[3]、若いうちからなる人の数は増えている[18][19]。2型糖尿病は平均寿命の十年短縮と関係がある[20]。 糖尿病は最初に見つけられた病気の一つである[21][疑問点]。糖尿病に対するインスリンの重要性は1920年代に確定された[22]

出典

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  1. ^ a b c d e "Diabetes Fact sheet N°312".
  2. ^ Diabetes Blue Circle Symbol”. International Diabetes Federation (17 March 2006). 2015年4月13日閲覧。
  3. ^ a b c d "Causes of Diabetes".
  4. ^ Q.35 NIDDMとかIDDMという言葉を聞いたことがあります。1型・2型という分類とどう違うのですか?”. 糖尿病Q&A1000. 2023年11月6日閲覧。
  5. ^ a b "Diagnosis of Diabetes and Prediabetes".
  6. ^ Pasquel, FJ; Umpierrez, GE (November 2014).
  7. ^ Fasanmade, OA; Odeniyi, IA; Ogbera, AO (June 2008).
  8. ^ Shoback, edited by David G. Gardner, Dolores (2011).
  9. ^ Saenz, A; Fernandez-Esteban, I; Mataix, A; Ausejo, M; Roque, M; Moher, D (20 July 2005).
  10. ^ Maruthur, NM; Tseng, E; Hutfless, S; Wilson, LM; Suarez-Cuervo, C; Berger, Z; Chu, Y; Iyoha, E; Segal, JB; Bolen, S (19 April 2016).
  11. ^ Krentz, AJ; Bailey, CJ (2005).
  12. ^ Malanda, UL; Welschen, LM; Riphagen, II; Dekker, JM; Nijpels, G; Bot, SD (18 January 2012).
  13. ^ Cetinkunar, S; Erdem, H; Aktimur, R; Sozen, S (16 June 2015).
  14. ^ Ganguly, S; Tan, HC; Lee, PC; Tham, KW (April 2015).
  15. ^ Lewenson, [edited by] Marie Truglio-Londrigan, Sandra B. (2013).
  16. ^ Smyth, S; Heron, A (January 2006).
  17. ^ Global Burden of Disease Study 2013, Collaborators (22 August 2015).
  18. ^ Tfayli, H; Arslanian, S (March 2009).
  19. ^ Imperatore, Giuseppina; Boyle, James P.; Thompson, Theodore J.; Case, Doug; Dabelea, Dana; Hamman, Richard F.; Lawrence, Jean M.; Liese, Angela D.; Liu, Lenna L. (2012-12-01).
  20. ^ Williams textbook of endocrinology. (12th ed.
  21. ^ Ripoll, Brian C. Leutholtz, Ignacio (2011-04-25).
  22. ^ Zaccardi, F; Webb, DR; Yates, T; Davies, MJ (February 2016).