2019年12月26日の日食
2019年12月26日の日食 | |
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日食の種類[1] | |
性質 | 金環日食 |
ガンマ値 | 0.4135 |
食分 | 0.9701 |
最大食[1] | |
持続期間 | 3分39.5秒 |
所在地 | インドネシア・スマトラ島[2] |
座標 | 北緯01度00.3分 東経102度16.5分 / 北緯1.0050度 東経102.2750度 |
食帯の最大幅 | 117.9 km |
時間 (UTC)[1] | |
(P1) 部分食始 | 02:29:43.5 |
(U1) 皆既食始 | 03:34:24.2 |
最大食 | 05:17:36.0 |
(U4) 皆既食終 | 07:00:53.6 |
(P4) 部分食終 | 08:05:36.1 |
参照 | |
サロス周期 | 132番(全71回の46番目) |
Catalog # (SE5000) | 9552 |
本項では、2019年12月26日の日食(観測地域により金環日食あるいは部分日食)について述べる。
概要
[編集]日食は、月が地球と太陽の間を横切る際に起き、地球から見た太陽の像が完全または部分的に隠れる。金環日食は、月の視直径が太陽のものよりも小さい時に起こり、太陽の光がほぼ遮られて、環のように見える。この時、その周辺の長さ数千 kmの地域で部分日食が見られる。
この日食は2019年に発生した3回目の日食である[3]。最大食分は0.9701で、サロス周期は132番[1]。この金環日食の食帯は世界協定時(UTC)3時34分頃にリヤドから北東へ約220 km離れたアラビア半島上で発生し、その後1.1 km/sの速度でインド洋北部、インド南部、スリランカ北部、ベンガル湾、フィリピン南端部、インドネシア、シンガポール、グアム島などを通過し、同日7時1分頃に太平洋西部で消滅した[1][2][3]。この日食で、金環日食の食帯は約12,900 kmに渡って地球上を移動し、地球の表面全体の0.34%で金環日食が観測された[3]。同日2時30分頃から8時6分頃まで、アフリカ大陸北東部、ユーラシア大陸中南部、日本、東南アジア、オーストラリアなどの広い地域が部分日食の食帯に入った[1][2]。
観測
[編集]金環日食の食帯の中心線が通るグアム島は快晴で、約3分間に渡って金環日食が観測された後に日没を迎えた[4]。他にサウジアラビアやシンガポール、インド、スリランカ、インドネシアなどの中東やアジアの広い地域で金環日食が観測され[5]、中華人民共和国の海南省などでも部分日食が観測された[6]。
日本国内での観測
[編集]日本国内では全域で部分日食が観測され、南に行くほど食分が大きくなるが、東日本や北日本では日食が発生している間に日没を迎える「日入帯食」となった[7]。なお、2019年に日本国内で日食が観測されるのは2019年1月6日の日食に次いで2回目である[8]。
日食発生時は前線や低気圧の通過による悪天候により[8]、全国的に日食を観測できなかった地域が多かったが、北海道札幌市や[9][10]、福岡県[11]、沖縄県[12]などの一部の地域でのみ部分日食が観測された。
画像
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クウェート市で撮影された部分日食
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インドのマンガロールで撮影された金環日食
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シンガポールで撮影された金環日食
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マレーシアサインズ大学で撮影された部分日食
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フィリピンのサン・ホセ・デル・モンティで撮影された部分日食
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フィリピンのディゴスで撮影された部分日食
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国際宇宙ステーションから撮影された地球に映る月の影
出典
[編集]- ^ a b c d e f “Annular Solar Eclipse of 2019 Dec 26”. NASA Eclipse Web Site. NASA. 2019年12月25日閲覧。
- ^ a b c “Annular Solar Eclipse – 26 Dec, 2019”. eclipseportal.com. 2019年12月25日閲覧。
- ^ a b c “EclipseWise - Eclipses During 2019”. eclipsewise.com. 2019年12月25日閲覧。
- ^ “【レポート】好天に恵まれたグアム金環日食”. AstroArts (2019年12月26日). 2020年1月2日閲覧。
- ^ “中東とアジアで金環日食観測、「光の輪」に歓声”. Yahoo!ニュース (2019年12月26日). 2020年1月2日閲覧。
- ^ “2019年最後の日食 中国海南省三亜市で観測”. AFPBB News (2019年12月27日). 2020年1月2日閲覧。
- ^ “部分日食(2019年12月)”. 国立天文台. 2019年12月25日閲覧。
- ^ a b “26日 部分日食 一部で観測のチャンス”. 日本気象協会 (2019年12月25日). 2019年12月25日閲覧。
- ^ “部分日食を観察しました(2019年12月26日)”. 札幌市青少年科学館 (2019年12月26日). 2020年1月2日閲覧。
- ^ “札幌市青少年科学館・札幌市天文台の公式Twitter (1210088809251004416)”. Twitter (2019年12月26日). 2020年1月2日閲覧。
- ^ “部分日食、国内で観測 グアムでは金環日食”. 朝日新聞デジタル (2019年12月26日). 2020年1月2日閲覧。
- ^ “三日月のような太陽、沖縄で観測 国内で1月以来の部分日食”. 山陽新聞digital (2019年12月26日). 2020年1月2日閲覧。
外部リンク
[編集]- “【特集】2019年12月26日 部分日食”. AstroArts. 2019年12月25日閲覧。