21ブリッジ
21ブリッジ | |
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21 Bridges | |
監督 | ブライアン・カーク |
脚本 |
アダム・マーヴィス マシュー・マイケル・カーナハン |
原案 | アダム・マーヴィス |
製作 |
アンソニー・ルッソ ジョー・ルッソ チャドウィック・ボーズマン ローガン・コールズ ジジ・プリッツカー ロバート・シモンズ |
製作総指揮 |
マーク・カミネ マイク・ラロッカ エイドリアン・アルペロヴィッチ レイチェル・シェーン |
出演者 |
チャドウィック・ボーズマン シエナ・ミラー ステファン・ジェームス キース・デイヴィッド テイラー・キッチュ J・K・シモンズ |
音楽 |
ヘンリー・ジャックマン アレックス・ベルチャー |
撮影 | ポール・キャメロン |
編集 | ティム・マレル |
製作会社 |
MWMスタジオズ フワイ・ブラザーズ AGBO |
配給 |
STXエンターテインメント ショウゲート |
公開 |
2019年11月22日 2021年4月9日[1] |
上映時間 | 99分[2] |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $33,000,000[3] |
興行収入 |
$28,539,757[3] 1億1300万円[4] $49,939,757[3] |
『21ブリッジ』(トゥエンティワンブリッジ、21 Bridges)は、2019年のアメリカ合衆国のアクション・スリラー映画。監督はブライアン・カーク、出演はチャドウィック・ボーズマンとシエナ・ミラーなど。逃走中の強盗殺人犯を捕まえるためにニューヨーク・マンハッタン島にかかる21の橋を全て封鎖する作戦に打って出た刑事の活躍を描いている[5]。
ストーリー
[編集]この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
退役軍人のマイケル・トルヒーヨとレイ・ジャクソンは犯罪に手を染めていた。ある日、2人はワイナリーに隠されている数㎏のコカインを盗み出す仕事を請け負うが、実はそのワイナリーには尋常ではない量のコカインが保管されていた。何かがおかしいと気が付いた2人だったが、時すでに遅く、そこへ警官たちがやってくる。2人は警官たちと銃撃戦になり、レイは警官数名を殺してしまった。マイケルはレイを怒鳴りつけるも、その場から逃げ出す以外に道はなかった。その後、ニューヨーク市警はアンドレ・デイビス刑事に事件の捜査に当たるよう命じた。
アンドレは警察官として優れた功績を残した父親に追い付くべく、日々奮闘していた。アンドレは警官を殺した犯人を射殺したことで一気に名を馳せたが、本人は「犯人を射殺したのはやむを得なかったからであり、正義感や復讐心からではない」と思っていた。
アンドレは、ニューヨーク市警85分署署長のマッケナ警部の命令で、署長と同じ85分署の麻薬取締班のフランキー・バーンズ刑事とタッグを組むことになる。2人が捜査に着手した矢先、FBI捜査官が捜査に介入してきた。ペースを乱されたものの、2人は市当局、FBI、警察の許可を何とか取り付け、翌日の午前5時までマンハッタン一帯を封鎖することに成功した。
その頃、マイケルとレイは連絡係のブッシュを脅しつけ、仕事の依頼主(ホーク)と会う。ホークから資金洗浄の請負人アディを紹介され、アディのアジトへ行き、金と偽の身分証を得ようとした。その要求に応じたアディは「明朝、マイアミに向かって出発するように」と2人に言った。その後、ブッシュはクラブ“パンナム”にいたところを駆けつけた85分署のバッチコ刑事らによって射殺された。遅れて到着したアンドレは、バッチコが自分の銃をブッシュの死体の傍に置き、正当防衛の偽装工作をしたことを見抜く。ほどなくして、アンドレの元に「ケリー警部補率いるチームがアディの自宅を突き止めた」との一報が届いた。それを聞いたアンドレは「捜査がスムーズに進みすぎている」と違和感を覚える。
キャスト
[編集]※括弧内は日本語吹替[6]
- アンドレ・デイビス刑事 - チャドウィック・ボーズマン(田村真)
- 子供時代のアンドレ・デイビス - クリスチャン・アイザイア
- ニューヨーク市警殺人課の刑事。優秀だが、過去に警官殺しの犯人を射殺したことが問題視され、「警官殺しの処刑人」と言われている。
- 85分署の麻薬取締班の刑事。娘がいるシングルマザー。アンドレと組む。
- ニューヨーク市警85分署の警察署長。アンドレに事件の解決を依頼し、部下のフランキーを相棒として組ませる。
- マイケル・トルヒーヨ - ステファン・ジェームス(中務貴幸)
- 退役軍人の強盗犯。頭の切れる男。
- 退役軍人の強盗犯。銃の腕が立つ男。戦死した親友アーベル・トルヒーヨの弟マイケルの相棒であり、保護者でもある。
- スペンサー警視正 - キース・デイヴィッド(菊池康弘)
- アディ - アレクサンダー・シディグ(西垣俊作)
- 高額の資金洗浄を請け負っている男。
- トリアノ・ブッシュ - ルイス・キャンセルミ(川端快彰)
- ホークの連絡係。
- ヨランダ・ベル - ヴィクトリア・カルタヘナ(北村さちこ)
- ロウアー・マンハッタン警備部門の巡査。
- 麻薬強盗の依頼主。
- モット副市長 - モロッコ・オマリ(高橋ちんねん)
- トム - デイル・パヴィンスキー
- ヴォネッタ・デイビス - エイドリアン・レノックス
- 若い頃のヴォネッタ・デイビス - サラ・エレン・スティーヴンス
- アンドレの母親。認知症を患っている。
- リー - ジェイミー・ニューマン(浅井晴美)
- ブッシュの元恋人。犯人がレイとマイケルであると証言。
- バッチコ捜査官 - オビー・アビリー(山下タイキ)
- デュガン捜査官 - アンディ・トルシンスキ(庄司然)
- ケリー警部補 - ダーレン・リーパリ
製作
[編集]2018年7月11日、チャドウィック・ボーズマンが映画『17 Bridges』に出演することになったとの報道があった[7]。9月24日、本作の主要撮影が始まった[8]。26日、J・K・シモンズ、シエナ・ミラー、テイラー・キッチュが起用されたと報じられた[9]。10月、キース・デイヴィッド、ステファン・ジェームス、ジェイミー・ニューマンらがキャスト入りした[10][11][12]。
2019年3月26日、ヘンリー・ジャックマンとアレックス・ベルチャーが本作で使用される楽曲を手掛けると報じられた[13]。11月15日、ソニー・クラシカルが本作のサウンドトラックを発売した[14]。
公開・マーケティング
[編集]2019年4月24日、本作のオフィシャル・ポスターが公開された。その際、本作のタイトルは『17 Bridges』から『21 Bridges』に変更された[15]。25日、本作のオフィシャル・トレイラーが公開された[16]。
当初、本作は2019年7月12日に全米公開される予定だったが[17]、後に公開日は同年9月27日→11月22日と延期されることになった[18][19]。
興行収入
[編集]本作は『アナと雪の女王2』及び『幸せへのまわり道』と同じ週に封切られ、公開初週末に970万ドル前後を稼ぎ出すと予想されていたが、この予想は的中した[20]。2019年11月22日、本作は全米2665館で公開され、公開初週末に925万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場4位となった[21]。
評価
[編集]本作に対する批評家からの評価は平凡なものに留まっている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには138件のレビューがあり、批評家支持率は54%、平均点は10点満点で5.5点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「『21ブリッジ』は扱うべき要素を十分に取り込んでいる。しかし、優れた俳優たちを起用したのなら、もっと魅力的な作品になって然るべきである。」となっている[22]。また、Metacriticには32件のレビューがあり、高評価は11件、賛否混在は17件、低評価は4件で、加重平均値は51/100となっている[23]。なお、本作のCinemaScoreはB+となっている[24]。
出典
[編集]- ^ “「21ブリッジ」主演・製作のチャドウィック・ボーズマンをルッソ兄弟が称賛”. 映画ナタリー (2021年2月12日). 2021年2月13日閲覧。
- ^ “21ブリッジ”. 映画.com. 2020年11月29日閲覧。
- ^ a b c “21 Bridges” (英語). Box Office Mojo. 2022年1月15日閲覧。
- ^ 『キネマ旬報』 2022年3月下旬特別号 p.39
- ^ “21ブリッジ”. WOWOW. 2022年1月15日閲覧。
- ^ “21ブリッジ”. INTERFILM. 2021年7月5日閲覧。
- ^ Hemmert, Kylie (2018年7月11日). “Chadwick Boseman to Star in the Russo Brothers’ 17 Bridges” (英語). ComingSoon.net 2019年11月26日閲覧。
- ^ Marc, Christopher (2018年7月18日). “Chadwick Boseman’s Cop Thriller ’17 Bridges’ Begins Filming September 24th In NYC and Philadelphia” (英語). Geeks WorldWide 2019年11月26日閲覧。
- ^ N'Duka, Amanda (2018年9月26日). “Sienna Miller, J.K. Simmons & Taylor Kitsch Join Chadwick Boseman In STX Thriller ’17 Bridges’” (英語). Deadline.com 2019年11月26日閲覧。
- ^ Hemmert, Kylie (2018年10月2日). “Keith David Joins Chadwick Boseman in 17 Bridges” (英語). ComingSoon.net 2019年11月26日閲覧。
- ^ N'Duka, Amanda (2018年10月3日). “‘If Beale Street Could Talk’ Star Stephan James Lands Major Role Opposite Chadwick Boseman In ‘17 Bridges’” (英語). Deadline.com 2019年11月26日閲覧。
- ^ Kroll, Justin (2018年10月16日). “Chadwick Boseman’s ‘17 Bridges’ Adds ‘Deuce’ Star Jamie Neumann (EXCLUSIVE)” (英語). Variety 2019年11月26日閲覧。
- ^ “Henry Jackman & Alex Belcher to Score Brian Kirk’s ’21 Bridges’” (英語). Film Music Reporter. (2019年3月26日) 2019年11月26日閲覧。
- ^ “’21 Bridges’ Soundtrack Details” (英語). Film Music Reporter. (2019年11月13日) 2019年11月26日閲覧。
- ^ Maggie Dela Paz (2019年4月24日). “21 Bridges Poster Puts Chadwick Boseman Front and Center” (英語). ComingSoon.net 2019年11月26日閲覧。
- ^ “21 Bridges Official Trailer” (英語). YouTube. STXfilms (2019年4月25日). 2019年11月26日閲覧。
- ^ D'Alessandro, Anthony (2018年8月30日). “Chadwick Boseman Action Thriller ‘17 Bridges’ From Russo Brothers & STX Targets Summer 2019 Release” (英語). Deadline.com 2019年11月26日閲覧。
- ^ Pedersen, Erik (2019年5月16日). “Chadwick Boseman-Russo Bros Actioner ‘21 Bridges’ Moves To Fall As STX Sets Dave Bautista’s ‘My Spy’ For Summer” (英語). Deadline.com 2019年11月26日閲覧。
- ^ Fleming, Mike Jr (2019年7月29日). “Chadwick Boseman-Starrer ‘21 Bridges’ Moves To November 22 Opening Date” (英語). Deadline.com 2019年11月26日閲覧。
- ^ Brevet, Brad (2019年11月21日). “'Frozen II' Delivers $350 Million Global Debut” (英語). Box Office News 2019年11月26日閲覧。
- ^ “Domestic 2019 Weekend 47 / November 22-24, 2019” (英語). Box Office Mojo. 2019年11月26日閲覧。
- ^ "21 Bridges". Rotten Tomatoes (英語). 2022年1月15日閲覧。
- ^ "21 Bridges" (英語). Metacritic. 2022年1月15日閲覧。
- ^ D'Alessandro, Anthony (2019年11月25日). “How Disney Turned ‘Frozen 2’ Into Biggest Global Toon Debut Of All-Time With $358M+, November Animated Pic U.S. Record $130M – Update” (英語). Deadline.com 2019年11月26日閲覧。