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3-メチルチオプロピルアミン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
3-メチルチオプロピルアミン
3-Methylthiopropylamine[1]
識別情報
CAS登録番号 4104-45-4
特性
化学式 C4H11NS
モル質量 105.2 g mol−1
外観 無色ないし薄い黄色の液体
匂い エビ香[2]
沸点

170 °C, 443 K, 338 °F

エタノールへの溶解度 可溶[3]
危険性
引火点 62℃
関連する物質
関連物質 メチオニン
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

3-メチルチオプロピルアミン: 3-Methylthiopropylamine)は、化学式C4H11NSで表されるスルフィドの一種。

用途

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エビを想起させる香りを持ち[2]、食品香料などに用いられる[4]

生成

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1968年協和醗酵工業の研究で、放線菌ストレプトマイセス属が持つメチオニンデカルボキシラーゼによるメチオニン脱炭酸反応から生じることが明らかになった[5]

安全性

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引火点は62℃で、日本の消防法では危険物第4類第2石油類(非水溶性)に区分される[1]

脚注

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  1. ^ a b 3-メチルチオプロピルアミン東京化成工業
  2. ^ a b 『フレーバー ―おいしさを演出する香りの秘密―』
  3. ^ 3-(メチルチオ)プロピルアミン (PDF)日本香料工業会
  4. ^ 食品衛生法に基づく食品・食品添加物等の規格基準(抄)2010年度版 (PDF) (2011年4月、日本貿易振興機構
  5. ^ 前村知美, 内富久美子, 日下知香, 稲垣純子, 田村隆, 左右田健次, 稲垣賢二「放線菌Streptomyces sp. 590由来L-メチオニン脱炭酸酵素の精製および性質検討」『岡山大學農學部學術報告』第100号、岡山大学農学部、2011年2月、3-7頁、ISSN 0474-0254CRID 1050001338732044928 

参考文献

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  • 広山均『フレーバー ―おいしさを演出する香りの秘密―』フレグランスジャーナル社、2005年、192頁。ISBN 978-4-89479-086-5