3-メチルチオプロピルアミン
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3-メチルチオプロピルアミン 3-Methylthiopropylamine[1] | |
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別称 3-アミノプロピルメチルスルフィド 3-メチルメルカプトプロピルアミン | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 4104-45-4 |
特性 | |
化学式 | C4H11NS |
モル質量 | 105.2 g mol−1 |
外観 | 無色ないし薄い黄色の液体 |
匂い | エビ香[2] |
沸点 |
170 °C, 443 K, 338 °F |
エタノールへの溶解度 | 可溶[3] |
危険性 | |
引火点 | 62℃ |
関連する物質 | |
関連物質 | メチオニン |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
3-メチルチオプロピルアミン(英: 3-Methylthiopropylamine)は、化学式C4H11NSで表されるスルフィドの一種。
用途
[編集]エビを想起させる香りを持ち[2]、食品香料などに用いられる[4]。
生成
[編集]1968年に協和醗酵工業の研究で、放線菌のストレプトマイセス属が持つメチオニンデカルボキシラーゼによるメチオニンの脱炭酸反応から生じることが明らかになった[5]。
安全性
[編集]引火点は62℃で、日本の消防法では危険物第4類第2石油類(非水溶性)に区分される[1]。
脚注
[編集]- ^ a b 3-メチルチオプロピルアミン(東京化成工業)
- ^ a b 『フレーバー ―おいしさを演出する香りの秘密―』
- ^ 3-(メチルチオ)プロピルアミン (PDF) (日本香料工業会)
- ^ 食品衛生法に基づく食品・食品添加物等の規格基準(抄)2010年度版 (PDF) (2011年4月、日本貿易振興機構)
- ^ 前村知美, 内富久美子, 日下知香, 稲垣純子, 田村隆, 左右田健次, 稲垣賢二「放線菌Streptomyces sp. 590由来L-メチオニン脱炭酸酵素の精製および性質検討」『岡山大學農學部學術報告』第100号、岡山大学農学部、2011年2月、3-7頁、ISSN 0474-0254、CRID 1050001338732044928。
参考文献
[編集]- 広山均『フレーバー ―おいしさを演出する香りの秘密―』フレグランスジャーナル社、2005年、192頁。ISBN 978-4-89479-086-5。