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30過ぎたらよっといで

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

30過ぎたらよっといで」は、かつて存在した[注 1]30代以上を対象とするインターネット上のコミュニケーションサイト[注 2]。株式会社ピーソフのover30事務局が運営していた[1]

概要

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1996年9月、30代以上のユーザー同士の出会いを目的とするコミュニケーションサイトとして開設。10代、20代のネットユーザーが多い1990年代後半、若年層の輪に入って行きにくい30代ユーザーも気軽に利用できるサイトとされた[2]

コンテンツには「掲示板」と「チャット」があり、両者を合わせて「over30club」という名称がついている。 参加にはユーザ登録が必要だが、チャットの一部は登録しなくても使用できる。

歴史

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開設は1996年9月。当時のコンテンツは「何でも話そう」と「まだこれから」という2つの掲示板であった[3][4]

その後、「何でも話そう」は「何でも話そう2」になり、「女と男しかいないんだから」「こんぷ~たなんて」の2つの掲示板が追加された[5]

さらに、1999年5月の時点では、出会いコーナー「まだこれから」と「私の街へ来てみませんか?」、談話コーナー「私の好きなものは」「何でも話そう2」「女と男しかいないんだから」「おふかいすなわち」「こんぷ~たなんて」「こう見えてもわれら事業主」[注 3]などの掲示板があった[6]

2008年11月時点では、「ども、よろしくです」「女と男がいるから」を加え掲示板は8つである。

2020年8月頃にサイトが閉鎖された[注 1]

オフ会

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掲示板「こんぷ~たなんて」でオフ会をやろうという話が出て、第1回のオフ会が1997年6月28日(土)に愛知県一宮市で開催された。その後、東京大阪名古屋を中心に全国各地でオフ会が開催された。一時期はオフ会は盛り上がっていた[7]が、2007年を最後にオフ会参加者の公募はされていない。

参考文献

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  • 『実用ホームページ888』、成美堂出版、1997年、215頁
  • 「カムカム」、フジインターネット、1997年5月、1997年、41頁
  • 「ホームページガイド」Vol1、ごま書房、1998年、38頁
  • 「WWWイエローページ」Vol5、エーアイ出版、1998年、18頁
  • 「インターネットASCII」NO.029、アスキー、1998年、21頁
  • 「アスキーネットJ」62号、アスキー、2000年、51頁

脚注

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注釈

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  1. ^ a b 「30過ぎたらよっといで」が開設されていたアドレス http://www.over30.jpn.ne.jp/ のインターネット・アーカイブでは、2020年6月26日時点までサイトのアーカイブが残っている。しかしその次に記録された同じアドレスの2020年8月15日時点のアーカイブでは、ページの内容が「30過ぎたらよっといで」ではなく、その運営会社であった株式会社ピーソフのウェブサイトとなっている。
  2. ^ サイト名称は「30過ぎたらよっといで」の他、末尾に「!」のついた「30過ぎたらよっといで!」となっている場合もある。
  3. ^ 「まだこれから」と「私の街へ来てみませんか?」は別のドメインに移動している。

出典

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  1. ^ 特定商取引法に基づく表示”. 30過ぎたらよっといで. 2019年7月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年1月25日閲覧。
  2. ^ 井上夢人「インターネットは道具箱」 「THE GOLD」、ジェーシービー、1999年11月、52-53頁
  3. ^ 「J.D.Press」Vol.3、ジェイデータ、1996年、29頁
  4. ^ 『ヤフー・インターネット・ガイド』、ソフトバンク、1997年、52頁
  5. ^ 「あちゃら」、リクルート、1997年9月、104頁
  6. ^ 「日経ネットナビ」、日経BP社、1999年5月、71頁
  7. ^ 「パソコンスタイルブック」Vol6、技術評論社、1998年、55頁

外部リンク

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