Athlon II
Athlon II X4 630 | |
生産時期 | 2009年から2011年まで |
---|---|
販売者 | AMD |
設計者 | AMD |
生産者 | GLOBALFOUNDRIES |
CPU周波数 | 2.2 GHz から 3.3 GHz |
HyperTransport帯域 | 4.0 GT/s |
プロセスルール | 45nm |
マイクロアーキテクチャ | K10 |
命令セット |
AMD64 MMX, Extended 3DNow! SSE, SSE2, SSE3, SSE4a |
コア数 | 2・3・4 |
ソケット |
Socket AM2+ Socket AM3 Socket FM1 Socket FM2 |
コードネーム |
Propus Rana Regor Llano Trinity Richland |
Athlon II(アスロン ツー)は、AMDのK10 マイクロアーキテクチャ の マイクロプロセッサ 。
概要
[編集]Athlon II は Phenom II をベースに作られているが、L3 キャッシュを搭載していない [1] 。 そのため、同周波数の Phenom II より処理能力は低下するものの、発熱と消費電力が軽減されている。
Athlon II では、デュアルコア CPU の Athlon II X2 の他、Athlon ブランド初となるクアッドコア CPU の Athlon II X4、トリプルコア CPU の Athlon II X3 が発表・発売されている。
そのほか、Fusion APUのコアからGPUを無効化した、Socket FM1版のAthlon IIやSocket FM2版のAthlonが存在する。Fusion APUと異なりGPUが搭載されていないため、使用するにはSocket FM1(またはSocket FM2)のマザーボードにビデオカードが必須となり、マザーボード上のモニター接続端子は使用できない。Athlonの名を冠しており、モデルナンバーもPropusコア製品からの続番だが、内部構造は大幅に異なる別のCPUといえる。
また、Athlon II の名を冠するモバイル向けプロセッサとして Athlon II Dual-Core Processors for Notebook PCs がある。 モバイル向けプロセッサに関しては Turion II の項を参照のこと。
仕様
[編集]Athlon II X4
[編集]- 製造プロセスルール: 45nm SOI
- L1 キャッシュ: 64 KiB 各コア独立
- L2 キャッシュ: 512 KiB 各コア独立
- 対応ソケット: Socket AM2+/Socket AM3
Athlon II X3
[編集]- Rana
- 製造プロセスルール: 45nm SOI
- L1 キャッシュ: 64 KiB 各コア独立
- L2 キャッシュ: 512 KiB 各コア独立
- 対応ソケット: Socket AM2+/Socket AM3
Athlon II X2
[編集]- Regor
- 製造プロセスルール: 45nm SOI
- L1 キャッシュ: 64 KiB 各コア独立
- L2 キャッシュ: 1024 KiB 各コア独立
- 対応ソケット: Socket AM2+/Socket AM3
Athlon II X4 (Socket FM1)
[編集]- Llano
- 製造プロセスルール: 32nm SOI
- L1 キャッシュ: 64 KiB 各コア独立
- L2 キャッシュ: 1024 KiB 各コア独立
- 対応ソケット: Socket FM1
X4だけでなくX2やSempronの名を冠した製品も存在する。
Athlon X4 (Socket FM2)
[編集]- Trinity、Richland
- 製造プロセスルール: 32nm SOI
- L1 キャッシュ:
- L2 キャッシュ: 2MB×2、1MB
- 対応ソケット: Socket FM2
X4だけでなくX2の製品も存在する。
Propus世代、Rana世代、Regar世代のTDPの値は、
AthlonⅡ 《X4 645,640》《X3 455,450、445》が95W
AthlonⅡ 《X2 265,260,255,250,240,220,215》が65W
AthlonⅡ 《X4 615e,610e,605e,600e》《X3 420e,415e,405e,400e》《X2 250e,245e,240e,235e》が45W