alias (コマンド)
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alias(エイリアス)は、UNIXのシェルの組み込みコマンドで、コマンドを別名で登録(エイリアス)する役割がある[1]。また、単独で実行すると今のエイリアスの一覧が表示される[1]。エイリアスの登録を削除するには"unalias"コマンドを実行する。[2]
概要
[編集]aliasを単独で実行すると、エイリアスの一覧が表示される。alias 名前=値 と入れると、"名前"を実行すると"値"が実行されるようになる[3]。ただし、aliasコマンドでエイリアスを登録してもシェルを閉じると登録した内容が消えるので、普通はシェルを開くときに実行されるファイル(例えばbashなら~/.bashrc、zshなら~/.zshrc)にaliasコマンドを書いておく。展開は一度なので、lsやgrepの出力に色を付けるオプションなど、常に使うオプションの指定などにも使われる。
実行例
[編集]aliasを単独で実行する場合
[編集]wikisuke@localhost:~$ alias
ll=ls -l
la=ls -a
aliasでエイリアスを登録する
[編集]wikisuke@localhost:~$ alias ll="ls -l"
wikisuke@localhost:~$ ll
合計 2308
drwxr-xr-x 2 wikisuke wikisuke 4096 4月 29 19:25 Desktop
drwxr-xr-x 4 wikisuke wikisuke 4096 4月 30 11:54 ダウンロード
drwxr-xr-x 2 wikisuke wikisuke 4096 3月 21 13:50 テンプレート
drwxr-xr-x 6 wikisuke wikisuke 4096 4月 23 16:06 ドキュメント
drwxr-xr-x 2 wikisuke wikisuke 4096 4月 12 10:18 ビデオ
drwxr-xr-x 11 wikisuke wikisuke 4096 4月 17 15:21 ウィキペディア原稿
drwxr-xr-x 10 wikisuke wikisuke 4096 4月 22 13:29 音楽
drwxr-xr-x 2 wikisuke wikisuke 4096 4月 29 18:52 画像
drwxr-xr-x 2 wikisuke wikisuke 4096 3月 21 13:50 公開
"ls -l"のエイリアスを"ll"にする。
wikisuke@localhost:~$ alias hello="echo hello" wikipedia="echo ようこそ ウィキペディアへ"
wikisuke@localhost:~$ hello
hello
wikisuke@localhost:~$ wikipedia
ようこそ ウィキペディアへ
複数個一気に実行できる。
脚注
[編集]- ^ a b リナックスアカデミー. “新しいコマンドも作れる!aliasコマンド詳細まとめ【Linuxコマンド集】”. エンジニアの入り口. 2020年5月1日閲覧。
- ^ “【 alias 】コマンド/【 unalias 】コマンド――コマンドの別名(エイリアス)を登録する/削除する”. @IT. 2020年5月1日閲覧。
- ^ “Man page of BASH_BUILTINS”. linuxjm.osdn.jp. 2020年5月1日閲覧。