nslookup
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nslookup(エヌエスルックアップ)は、多くのオペレーティングシステムで使用できるネットワーク管理のためのコマンドラインツールで、ドメイン名とIPアドレスの対応付け、その他のDNSレコードを取得するためにDomain Name System (DNS) に問い合わせを行う。
歴史
[編集]Internet Systems Consortium (ISC) は、初期の BIND9 の開発では、host や dig の使用を推奨し、nslookup の使用には反対していた。しかし、BIND 9.3 をリリースした2004年に方針を転換し[1]、以降、nslookup も完全にサポートされている。
背景
[編集]"nslookup" という名前は、"name server lookup"(ネームサーバー検索)を意味する。 nslookup は、問い合わせの際にオペレーティングシステム固有のDNSリゾルバライブラリを使用せず、そのため、dig とは異なる挙動を示すことがある。加えて、ベンダーにより提供されたバージョンは、他の名前情報源(hostsファイルやNIS等)の出力を用いることができる。 nslookup の振る舞いのいくつかは、resolv.confファイルにより変更できる[2]。
使用法
[編集]nslookup には、対話モードと非対話モードがある。
- 対話モード
- nslookup を引数なし、もしくは、第1引数を
-
(ハイフン)、第2引数をDNSサーバーのホスト名かIPアドレスとして起動すると、対話モードになる。nslookup のプロンプト (>
) が表示されているときに、ユーザーは、ドメイン名やIPアドレスか、nslookup の設定コマンド(サブコマンド)を入力する。引数なしで起動した場合は、デフォルトサーバーに問い合わせを行う。-
の後にDNSサーバー指定した場合は、そのDNSサーバーに問い合わせを行う。 - 非対話モード
- 第1引数を
-
以外として、検索対象のドメイン名やIPアドレス、コマンドラインオプションを指定して起動した場合は、非対話モードになる。オプションでDNSサーバーを指定していない場合は、デフォルトサーバーに問い合わせを行う[3]。
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ “BIND 9.3.0 is now available”. Isc.org (2004年9月23日). 2015年1月13日閲覧。
- ^ “DNS and BIND, Fourth Edition: Chapter 12. nslookup and dig”. O'Reilly. 20 July 2010閲覧。
- ^ “pSeries and AIX Information Center”. Publib.boulder.ibm.com. 2012年9月5日閲覧。
外部リンク
[編集]- Microsoft Windows
- “Nslookup” (英語). Microsoft TechNet library. Microsoft. 2010年9月16日閲覧。
- “Nslookup” (英語). Microsoft Knowledge Base. Microsoft. 2011年1月12日閲覧。
- Unix系OS
nslookup(1)
– Linux User Commands Manual (en)
- その他
- DNS Web Tools - Curlie (includes web-version of nslookup)