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CEROS 200

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
CEROS 200
種別 追尾レーダー
目的 射撃指揮
開発・運用史
開発国  スウェーデン
送信機
形式 へリックスTWT (進行波管)
周波数 Kuバンド(12.5 - 18 kHz)
送信尖頭電力 1.5 kW
アンテナ
形式 カセグレンアンテナ
直径・寸法 1 m径
アンテナ利得 41 dBi
ビーム幅 1.5度
方位角 全周旋回無制限
仰俯角 -25度 - +85度
その他諸元
重量 625㎏~750㎏(形式に依存)
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CEROS 200は、スウェーデンSAAB社が開発した射撃指揮システム(FCS)[1][2]

概要

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CEROS 200は、Kuバンドの追尾レーダーと電子光学センサを統合した方位盤であり、単体で用いられるほか、同社のサーブ 9LV Mk.3E戦術情報処理装置と連接しても用いられる[2]。追尾レーダーは、従来の9LV200 Mk.3で採用されていた9GR400と同様の諸元を備えている。これは、従来の9LV200で用いられていたマグネトロンによる送信機にかえて、広帯域のへリックスTWT(進行波管)を導入しており、パルスドップラーやMTI、周波数アジャイル、固定周波数など多彩なモードを備えていた。またアンテナもビーム幅を変えずにゲインを向上させ、サイドローブを低減していた。パルス長や繰り返し周波数は自動で選択される[3]。CEROS 200では、シースキマーなど高度3~20メートルの低高度目標追尾のために、CHASEと称する特殊なレーダー信号処理を行うことができる[1]。なお動作周波数はKuバンドだが、シースパローESSMといった個艦防空ミサイルの誘導が必要な場合は、Xバンドの連続波イルミネータとしての機能を付加することができる[2]

低高度目標や水上目標への対処の際には、電子光学センサも用いることができ、アンテナ軸と平行に可視光テレビ、熱線映像装置レーザー測距儀が取り付けられている[1]。なお9GR400では、可視光テレビ(FOV 42×31 mrad)、熱線映像装置(波長8-12μm、FOV 52×35または157×105 mrad)、レーザー測距儀(NdYAG、1.06 μm、尖頭出力4 MW、PRF 10 kHz)を備えていた[3]

なおCEROS 200では、基本型のほかに、レーダー反射断面積(RCS)を低減するため、構造体を全て傾斜した平面で構成するようにしたステルス型があり、アンテナにも特定周波数のみを透過するようにしたレドームが取り付けられている[1][2]

採用国と搭載艦艇

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 オーストラリア海軍/ ニュージーランド海軍

 カナダ海軍

 大韓民国海軍

 スウェーデン海軍

 デンマーク海軍

 ノルウェー海軍

 フィンランド海軍

 タイ海軍

脚注

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注釈

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  1. ^ HCM/FELEX改修により、STIR1.8より後日換装。

出典

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  1. ^ a b c d 多田 2003.
  2. ^ a b c d Streetly 2005, p. 174.
  3. ^ a b Friedman 1997, p. 344.

参考文献

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  • Friedman, Norman (1997). The Naval Institute guide to world naval weapon systems 1997-1998. Naval Institute Press. ISBN 9781557502681 
  • Streetly, Martin (2005). Jane's Radar and Electronic Warfare Systems 17th Edition. Janes Information Group. ISBN 978-0710627049 
  • 多田, 智彦「世界の最新艦載レーダー (特集 最近の艦載レーダー)」『世界の艦船』第607号、海人社、2003年2月、84-89頁、NAID 40005630582 

関連項目

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