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カーリー・サイモン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Carly Simonから転送)
カーリー・サイモン
第61回『アカデミー賞歌曲賞授賞式にて(1989年3月)
基本情報
出生名 カーリー・エリザベス・サイモン
生誕 (1943-06-25) 1943年6月25日(81歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ニューヨークブロンクス区
学歴 サラ・ローレンス大学
ジャンル
職業
担当楽器
活動期間 1964年 -
レーベル
公式サイト Carly Simon.com

カーリー・エリザベス・サイモン英語: Carly Elisabeth Simon1943年6月25日 - )は、アメリカ合衆国出身の女性シンガーソングライターミュージシャンフォークソング出身で、1970年代からソロに転向し、開花。1980年代にはアカデミー賞を受賞するなど、米国の代表的アーティストとして知られる。

第14回グラミー賞受賞。1988年アカデミー歌曲賞受賞。1994年ソングライターの殿堂英語版入りを果たした[3]

ビルボードの選ぶ歴史上最も偉大なHot 100女性アーティスト」において50位[4]

略歴

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ニューヨークブロンクスの非常に裕福な家庭の子女として育った。父親は米国の大手出版社サイモン&シュスター創業者のリチャード・L・サイモン英語版1964年に姉のルーシーとフォーク・デュオのサイモン・シスターズを結成する。

1971年2月、アルバム『Carly Simon』でソロ・デビューを果たす。「幸福のノクターン」「アンティシペイション」がヒットした。第14回グラミー賞(1972年3月開催)で最優秀新人賞を受賞[5]

1972年に、ミック・ジャガーがバックボーカルで参加した曲「うつろな愛 (You're So Vain) 」及びアルバム『ノー・シークレッツ』(プロデュースはリチャード・ペリー)をリリースし、翌1973年にはシングル、アルバム共に全米1位の大ヒットとなる[5]。同年11月にはジェームス・テイラーと結婚し、後に2児をもうけた。テイラーとは1983年に離婚。余談だが、竹内まりやはこの時の憔悴し切ったカーリーを見て『元気を出して』を制作している[6]1974年にはテイラーとのデュエットによるカバー曲「愛のモッキンバード」及びアルバム『ホットケーキ』がヒットした。

カーリーは1970年代前半のシンガーソングライター・ブームの一翼を担った。当時の音楽シーンで内省的なアーティストが多かった中で、明るく活動的なイメージを持ち、女性アーティストとしてはキャロル・キングジョニ・ミッチェルと並ぶ人気を誇った。

1977年には映画「007 私を愛したスパイ」の主題歌「私を愛したスパイ (Nobody Does It Better) 」が全米2位のヒットとなる[5]。さらに1978年にはマイケル・マクドナルドと共作した「ユー・ビロング・トゥ・ミー」が全米6位を記録し、収録アルバム『男の子のように』はBillboard 200で10位に達した[5]1981年には自身初のスタンダード集『トーチ』を発表した[3]

1989年には映画「ワーキング・ガール(Working Girl)」の主題歌「Let the River Run」(邦題 ステップ・バイ・ステップ)でアカデミー歌曲賞を受賞している[7]

この曲は後にTBS系ドラマHOTELの主題歌として1990年白鳥英美子1992年島田歌穂によってカバーされ、1994年にはドラマの挿入歌として使用された。

2005年にスタンダードのカバー集『ムーンライト・セレナーデ英語版』が全米7位を記録し、27年ぶりの全米トップ10アルバムとなった[5]

2022年5月4日、米Rock & Roll Hall of Fame Foundationのロックの殿堂にて、パフォーマンス賞を受賞[8]

ディスコグラフィ

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スタジオ・アルバム

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  • カーリー・サイモン』 - Carly Simon(1971年)
  • 『アンティシペイション』 - Anticipation(1971年)
  • ノー・シークレッツ』 - No Secrets(1972年)
  • ホットケーキ』 - Hotcakes(1974年)
  • 人生はいたずら』 - Playing Possum(1975年)
  • 見知らぬ二人』 - Another Passenger(1976年)
  • 男の子のように』 - Boys in the Trees(1978年)
  • 『スパイ』 - Spy(1979年)
  • 『パーティへようこそ』 - Come Upstairs(1980年)
  • トーチ』 - Torch(1981年)
  • 『ハロー・ビッグ・マン』 - Hello Big Man(1983年)
  • 『スポイルド・ガール』 - Spoiled Girl(1985年)
  • 『カミング・アラウンド・アゲイン』 - Coming Around Again(1987年)
  • 『マイ・ロマンス』 - My Romance(1990年)
  • 愛に揺れる想い』 - Have You Seen Me Lately(1990年)
  • 『届かぬ手紙』 - Letters Never Sent(1994年)
  • フィルム・ノアール〜銀幕への想い』 - Film Noir(1997年)
  • 『ザ・ベッドルーム・テープス』 - The Bedroom Tapes(2000年)
  • 『ムーンライト・セレナーデ』 - Moonlight Serenade(2005年)
  • イントゥ・ホワイト』 - Into White(2007年)
  • 『ディス・カインド・オブ・ラヴ』 - This Kind of Love(2008年)
  • Never Been Gone(2009年)

ライブ・アルバム

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サウンドトラック

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その他のアルバム

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  • Romulus Hunt: A Family Opera(1993年) - サイモンが作詞・作曲したオペラ作品のアルバムで、サイモン本人はボーナス・トラックのみ歌唱。

脚注

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  1. ^ a b c d Ruhlmann, William. Carly Simon | Biography & History - オールミュージック. 2021年4月11日閲覧。
  2. ^ Palmer, Ewan (2021年3月23日). “50 Number One Songs From the Last 50 Years”. Newsweek. Newsweek Digital LLC. 2021年4月10日閲覧。
  3. ^ a b Carly Simon”. Songwriter Hall of Fame. 2019年6月26日閲覧。
  4. ^ Greatest of All Time Hot 100 Women Artists”. Billboard. 2024年12月9日閲覧。
  5. ^ a b c d e Carly Simon - Awards”. AllMusic. 2015年11月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年8月26日閲覧。
  6. ^ ジェイムス・テイラー、人生を振り返る15曲 - ローリングストーン
  7. ^ シンディ・ローパー、『ワーキング・ガール』ミュージカルの音楽を制作 - BARKS
  8. ^ デュラン・デュラン、エミネム、ドリー・パートンらロックの殿堂入り”. BARKS. 2022年11月8日閲覧。

外部リンク

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