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GNUアセンブラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
GNUアセンブラ
プラットフォーム クロスプラットフォーム
ライセンス GPL 3.0かそれ以降
公式サイト http://www.gnu.org/software/binutils/
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GNUアセンブラ(グヌーアセンブラ、: GNU assembler; GAS) はGNUプロジェクトで使用されるアセンブラである。GNUコンパイラコレクションのデフォルトバックエンドとして働き、GNUオペレーティングシステムLinuxのコンパイルにも使われる。Ver.2.5以降はGNU Binutilsパッケージの一部分である[1]

Gasの実行ファイル名はasであり、Unix系システムの同名のアセンブラの替わりになる。Gasはクロスプラットフォームであり、様々なコンピュータ・アーキテクチャ上で動き、またそれらを対象にアセンブルすることができる。GNU General Public Licenseでライセンスされたフリーソフトウェアである。

一般的な構文

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Gasはサポートするアーキテクチャすべてで使用可能な一般構文を持つ。一般構文にはアセンブラ・ディレクティブやコメントも含まれる。

アセンブラ・ディレクティブ

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Gasはピリオドではじまるキーワードを使用した、Cのプリプロセッサに似たアセンブラ・ディレクティブ(別名:擬似命令)を使用する。ほとんどのアセンブラ・ディレクティブはすべてのアーキテクチャ対象に使用できるが、一部機種依存のものもある[2]

コメント

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Gasは、Cと同様の「/*」「*/」で囲まれる複行コメントを実装している[3]

例:

    movl %eax,%edx /* ここはコメント
                      改行の入った
                      説明文 */

Gasは「#」を単行コメントとして使用する。

例:

    pop  %edx # ここはコメント
# ここもコメント
    movl %edx,%eax

記法

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批判の一つに、x86x86-64といったアーキテクチャ上で一般的なインテル記法ではなく、AT&T記法を使用することが挙げられる。mov などの命令の引数の順番が逆になっている。

しかし、ヴァージョン2.10[4]から追加された.intel_syntaxディレクティブにより、インテル記法もサポートされた[5][6]

出典

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  1. ^ "The GNU Binutils are a collection of binary tools. The main ones are: ... as - the GNU assembler." GNU Binutils. gnu.org. 2022-03-11閲覧.
  2. ^ The GNU Assembler - Assembler Directives”. 2008年5月16日閲覧。
  3. ^ The GNU Assembler - Comments”. 2008年5月16日閲覧。
  4. ^ GNU Assembler News”. 2008年5月16日閲覧。
  5. ^ AT&T Syntax versus Intel Syntax”. Using as, the GNU Assembler. 2008年5月16日閲覧。
  6. ^ Ram Narayan (2007年10月17日). “Linux assemblers: A comparison of GAS and NASM”. IBM DeveloperWorks. 2007年10月17日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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