Glass Age
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(Glass Age -硝子の世代-から転送)
『Glass Age ―硝子の世代―』 | ||||
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さだまさし の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | ニューミュージック | |||
レーベル | フリーフライト | |||
プロデュース | さだまさし・渡辺俊幸 | |||
チャート最高順位 | ||||
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さだまさし アルバム 年表 | ||||
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『Glass Age ―硝子の世代―』収録のシングル | ||||
『Glass Age ―硝子の世代―』(グラス・エイジ ガラスのせだい)は、シンガーソングライターさだまさしの1984年12月12日発表のソロ9枚目のオリジナル・アルバムである。
概要
[編集]さだのアルバムとしては初めてデジタル録音によって制作された[1]。さだの作品のレコーディングエンジニアを務めてきた山下有次はデジタル録音技術の完成度に懐疑的であったが、前作『風のおもかげ』の制作で使用した、アナログテープとしては最高レベルの機材(1/2インチ、76 cm/s)が使用できない状況であったため、より高いクオリティを求めてデジタル機器の使用に踏み切った。
1978年の『私花集』に収録された「案山子」/「Sunday Park」以来、7年ぶりに既出のシングル曲「寒北斗」(1984年11月28日リリース。ただしB面は本作には収録されていない楽曲「オレゴンから愛」)が収録された。
本格的なCD時代の到来により、次作の『ADVANTAGE』からはCD、LPの併売が始まる。最後のアナログ単独リリースのアルバムとなった。
ライナーノーツは表紙に「MENU」と書かれており、アルバムをレストランに、楽曲を料理に見立てている。1曲あたり1ページのレイアウトとなっており、各ページにはさだ自身の手による、その楽曲に関連した花のイラストが描かれている(つまり、全曲が何らかの形で花に関連している)。
収録曲
[編集](括弧内はライナーノーツに描かれている花)
アナログA面
[編集]- 名もない花 (ムラサキカタバミ)
- 演奏時間1分足らずの小品。アルバムのオープニングとエンディングに同じ短い楽曲を配置する手法は『帰去来』(1976年)でも用いている。
- 桜散る (ヤマザクラ)
- タイトルがタイトルなので、当時さだの担当するラジオ番組で流す際には「受験生の皆さんは耳をふさいでください」と言っていた。
- 虹の木 (プルメリア)
- もう愛の歌なんて唄えない (バラ)
- さだが最初に曲だけを作り、その曲を元に渡辺俊幸が編曲して全ての楽器の録音を行い、出来上がったカラオケを聴いてさだが作詩した楽曲。ストリングスのリズムを聴いてさだが列車をイメージしたために、別れた恋人への思いを断ち切るために列車で旅立つ内容となった。
- Forget-me-not (ワスレナグサ)
- ひたすら切なくて哀しい詩が、可愛らしいリズミカルな曲調に乗って歌われる、「さだ節」が炸裂する作品。
- 空缶と白鷺 (イエギク)
アナログB面
[編集]- 寒北斗 (フクジュソウ)
- 下宿屋のシンデレラ(カスミソウ)
- 玻璃草子 (ウメ)
- 古今和歌集の世界を歌にした作品。「がらすぞうし」と読む。
- 春雷 (ヤブツバキ)
- 道の途中で (ON THE WAY) (ライラック)
- 別れる恋人の門出を祝福する作品。
- 名もない花 (シロツメクサ)
- オープニングとは歌詩が異なるバージョン。
参加したミュージシャン
[編集]- リード・ボーカル:さだまさし
- アコースティックギター:谷康一(A面2.5 B面1/12弦ギター B面5)、吉川忠英(A面4 B面2-4)、さだまさし(A面6)、坂元昭二(A面6/ナイロン弦ギター A面1 B面6)
- エレキギター:今剛(A面2-5 B面1-4/スティール・ギター A面5)、松原正樹(ソロ B面4)、三畑貞二(B面5)
- マンドリン:竹内郁子(A面5 B面1)
- ピアノ:山田秀俊(A面2 B面4)、美野春樹(B面5)
- エレクトリックピアノ:山田秀俊(A面4 B面3)
- シンセサイザー:渡辺俊幸(フェアライトCMI A面2.3.5 B面4/プロフェット10 A面2-5 B面1.2.4/PPG Wave2.2 A面2.3.5/ARP-2600 A面5 B面4/プロフェット5、プロフェットT8、DX-7 B面3/OB-X、シモンズ電子ドラム B面2)
- シンセサイザー・プログラミング:浦田恵司(A面2.3.5 B面1.4)、助川宏(A面4 B面2.3)
- ベース:高水健司(A面2-5 B面1.3.5)、岡沢章(B面2.4)
- ドラムス:林立夫(A面2-5 B面3)、渡嘉敷祐一(B面1.2.4)、伊藤史朗(B面5)
- パーカッション:木村誠(A面2.3.4 B面2-5)、宅間久善(マリンバ A面3 B面4)、金山功(ヴィブラフォン B面5)
- ハーモニカ:八木のぶお(B面5)
- フルート:旭孝(A面2.5/パンパイプ B面1)
- オーボエ:坂宏之(B面5)
- チェロ:川村祥人(A面6)
- ストリングス:加藤ジョーストリングス(A面2.3.4 B面2-5)
- 女性ボーカル:小坂恭子(A面5)
- コーラス:比山清、木戸泰弘、大塚修司(A面3.4.5 B面2.5)、鳴海寛(B面5)