コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

広島電鉄5200形電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Green mover APEXから転送)
広島電鉄5200形電車
Green mover APEX
修大協創中高前駅にて停車中の5205号
2022年12月24日撮影
基本情報
運用者 広島電鉄
製造所 近畿車輛
三菱重工エンジニアリング
東洋電機製造
製造年 2019年 -
製造数 9編成
運用開始 2019年3月14日
主要諸元
編成 5車体3台車連節固定編成
軌間 1,435 mm
電気方式 直流600V
最高運転速度 60 km/h
設計最高速度 80 km/h
起動加速度 3.5 km/h/s
減速度(常用) 4.8 km/h/s
減速度(非常) 6 km/h/s
編成定員 151(着席58)人
自重 33.7t
全長 30,000 mm
全幅 2,496 mm
全高 3,645 mm
床面高さ

360 mm

330 mm (入口部)
台車 4輪独立台車
主電動機 三相かご形誘導電動機 100kw×4台
制御方式 VVVFインバータ制御
備考 出典:[1]
2019年度
テンプレートを表示

広島電鉄5200形電車(ひろしまでんてつ5200かたでんしゃ)とは、2019年に登場した広島電鉄路面電車である。愛称 Green mover APEX(グリーンムーバーエイペックス)。2019年グッドデザイン賞を受賞した[2]

概要

[編集]

2018年7月26日に導入が発表された[3]近畿車輛・三菱重工エンジニアリング[注釈 1]東洋電機製造の3社による「U3」が製造を担当し[1][4]、3社に広島電鉄を加えた4社が共同開発した超低床電車JTRAM」シリーズの3形式目となる。愛称の「APEX」は「頂点」「極地」などの意味を持つ[1]。 広電が導入する平成最後の車両となった。

5100形 (Green mover max) と同様の、全長30mの5車体連接車で、宮島口方から B、D、E、C、A 車となっている。「未来×スピード」を基本コンセプトとして[4]、インテリア・エクステリアともモノトーン基調にグリーンのアクセント[注釈 2]となるデザインが施された[1][4]。エクステリア面では角を斜めにカットしたグラフィックスによりスピード感を表現し、インテリアでは腰掛けの表布に広島の川の流れをモチーフにしたドットと曲線の図柄が施されている。

宮島線の運用形態の見直し(車掌2名乗務から1名乗務への変更)を踏まえて業務スペースを座席に置き換えたことで、定員が5100形から2名増の151名となっている[1]。 5000形、5100形と違い、連結部上部にあった1行分のLEDパネルが廃止され、各ドア上部にフルカラー液晶表示器が設置されている。また双方の運転台すぐ裏には5000形、5100形の運賃表とは違い、1000形同様デジタルサイネージ機能を持つ液晶モニターが設置されている。

各車状況

[編集]

特記がある場合を除き、2024年11月現在の状態を示す。

車号 竣工 営業運行開始日[5] 所属 塗装 ICカード全扉乗降

サービス対応日

備考
5201 2019年1月 2019年3月14日 荒手車庫 標準色 2022年4月9日 ワンマン化改造
5202 2019年2月 2019年3月25日 ひろしまゲートパーク

部分ラッピング

2022年3月22日 ワンマン化改造
5203 2020年2月 2020年3月21日 アウディ

部分広告ラッピング

2022年3月26日
5204 2020年3月25日 マツダ「MAZDA MX-30

部分広告ラッピング

2022年4月16日
5205 2021年2月 2021年3月13日 サニークリーン

部分広告ラッピング

2022年4月21日
5206 2021年3月 2021年3月30日 RANGE ROVER

部分広告ラッピング

2023年9月12日 事故から復旧[6]
5207 2022年2月 2022年3月12日 千田車庫 MOBIRYDAYS全面ラッピング 2022年4月28日 5200形初の市内線で運用

ワンマン化改造

5208 2023年2月 2023年2月28日 ザ・広島フロント全面ラッピング 2023年2月21日 5200形初の全面ラッピング

ワンマン化改造

5209 2024年2月 2024年3月28日 標準色 ワンマン化改造

運用

[編集]

2019年2月1日広島市中区江波にある江波車庫に搬入され、組み立てを行った後、宮島線・市内線で試運転が行われ、同年3月14日に5201号が広電宮島口駅で出発式を行い、2号線(広島駅 - 広電宮島口間)で営業運転を開始した[1]。2019年3月25日には5202号が投入され、同じく宮島線で運用を開始[7]。 2020年に入ると3月6日には5203号が、3月13日には5204号がそれぞれ江波車庫にそれぞれ搬入され、荒手車庫に移動の上試運転の後、同年3月26日から2編成共宮島線で運用を開始している。平日の朝ラッシュのみ、宮島口方面→広電本社前の運用及びその折り返しの3号線(広電本社前→広電西広島(己斐))に就くこともある。千田車庫配置の5207・5208・5209号は、搬入後、宮島線や市内線で試運転を行った後、1号線を中心に朝ラッシュには5号線の運用に入ることもある。

脚注

[編集]

注記

[編集]
  1. ^ 2018年1月1日に三菱重工業の交通システム製品の製造を継承。
  2. ^ 広島電鉄では「これまでの系譜とは異なる」と説明しているが、「モノトーンにグリーンのアクセント」のカラーパターンは、1000形 (GREEN MOVER LEX) のエクステリアデザインにも採用されている。

出典

[編集]
  1. ^ a b c d e f 上新大介 (2019年3月14日). “広島電鉄5200形「Greenmover APEX」新型車両デビュー - 写真85枚”. マイナビニュース. https://news.mynavi.jp/article/20190314-greenmoverapex/ 2019年3月17日閲覧。 
  2. ^ Greenmover APEX(5200形)「2019年度グッドデザイン賞」の受賞について』(プレスリリース)広島電鉄、2019年10月3日https://www.hiroden.co.jp/topics/2019/1003-gooddesign.html2020年1月31日閲覧 
  3. ^ 新型車両の導入について』(プレスリリース)広島電鉄、2018年7月26日http://www.hiroden.co.jp/topics/2018/0726-newstreetcar.html2019年3月17日閲覧 
  4. ^ a b c 広島電鉄5200形が公開される”. 鉄道ファン railf.jp 鉄道ニュース (2019年3月14日). 2019年3月17日閲覧。
  5. ^ 電車サービス向上計画|サービス向上計画|広島電鉄”. www.hiroden.co.jp. 2022年4月26日閲覧。
  6. ^ 西区 路面電車事故で脱線 広島 2022.02.20(日) 12:53』(プレスリリース)HOME広島ホームテレビ、2022年2月20日https://web.archive.org/web/20220222133806/https://www.home-tv.co.jp/news/content/?news_id=202202201412932022年3月5日閲覧 
  7. ^ Greenmover APEX(5200形)運行開始および出発式の開催について』(プレスリリース)広島電鉄、2019年3月4日http://www.hiroden.co.jp/topics/2019/0304-apex.html2019年3月17日閲覧 

外部リンク

[編集]