そよ風の誘惑
「そよ風の誘惑」 | ||||
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オリビア・ニュートン=ジョン の シングル | ||||
初出アルバム『そよ風の誘惑 (Have You Never Been Mellow)』 | ||||
B面 | Water Under the Bridge | |||
リリース | ||||
規格 | 7インチシングル | |||
ジャンル | ソフト・ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | MCAレコード | |||
作詞・作曲 | ジョン・ファーラー | |||
プロデュース | ジョン・ファーラー | |||
ゴールドディスク | ||||
ゴールド(US:RIAA)[1] | ||||
オリビア・ニュートン=ジョン シングル 年表 | ||||
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「そよ風の誘惑」(そよかぜのゆうわく、Have You Never Been Mellow)は、オリビア・ニュートン=ジョンの楽曲。同名のアルバム『そよ風の誘惑 (Have You Never Been Mellow)』のタイトル曲として吹き込んだ、ポピュラー音楽の楽曲。
経緯
[編集]1975年3月、この曲のシングルは、ニュートン=ジョンの前作に続いて2作連続でアメリカ合衆国のBillboard Hot 100の首位に達し[2]、『ビルボード』誌の Hot Adult Contemporary Tracks のチャートでも首位に立った[3]。また、この曲は、カントリーのチャートである Hot Country Singles 3位まで上昇し、ニュートン=ジョンが引き続き、ジャンルを超えたクロスオーバーのアーティストであることを示した[4]。
この曲によって、ニュートン=ジョンはグラミー賞の最優秀女性カントリー・ヴォーカル・パフォーマンス賞にノミネートされた。
アメリカ合衆国では、ニュートン=ジョンにとって4作連続で百万枚以上を売り上げ、ゴールドディスクに認定されたシングルとなった[1]。「そよ風の誘惑」はカナダでもチャートの首位に立ち、オーストラリアでは最高10位、日本では最高26位まで上昇したが、その以外の地域ではヒットには至らず、イギリスではまったくチャート入りしなかった。
歌詞に現在完了形が多用されている。
日本においては、カスタマーセンター等でPBXとつなげられた電話保留音源装置の音源の一つとしてこの曲のインストルメンタル・アレンジが使用され、採用率の高さから認知度がある[5][6]。また、2015年にはJR西日本「おとなび」のCMソングとして起用された[7]。
チャート
[編集]チャート(1975年) | 最高位 |
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U.S. Billboard Hot Country Singles | 3 |
U.S. Billboard Hot Adult Contemporary Tracks | 1 |
U.S. Billboard Hot 100[2] | 1 |
Canadian RPM Country Tracks | 1 |
Canadian RPM Adult Contemporary Tracks | 1 |
Canadian RPM Top Singles | 1 |
Australian Kent Music Report | 10 |
Recording Industry Association of New Zealand | 9 |
日本:オリコンチャート(シングル) | 26 |
収録曲
[編集]# | タイトル | 作詞・作曲 | 編曲 |
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1. | 「そよ風の誘惑」(Have You Never Been Mellow) | John Farrar | John Fiddy |
2. | 「哀しみの架け橋」(Water Under the Bridge) | Petrina Lordan | John Fiddy |
カバー
[編集]アイザック・ヘイズとディオンヌ・ワーウィックの1977年のライブ・アルバム『A Man and a Woman』に収録[8]。
2007年のブロードウェイ・ミュージカル『Xanadu』の一部に用いられた。
ニュートン=ジョンが後に出したシングル「ザナドゥ」とともに、ビデオゲーム『Dance Dance Revolution』シリーズに、The Olivia Project によるリミックス・バージョンが用いられている。
オランダのバンド、Party Animals は、1996年のヒット作「Have You Ever Been Mellow」の中で、この曲をサンプリングした。このバージョンは、オランダのシングルチャートで首位に達した。
パンク・バンド、The Feederz は、1984年のデビュー・アルバム『Ever Feel Like Killing Your Boss?』でこの曲をカバーした。また別のパンク・バンドである Nip Drivers も、この曲をカバーしている。
オーストラリアの歌手ジェイムズ・レインは、「Mellow」というタイトルでこの曲をカバーし、2004年のアルバム『Speedboats for Breakfast』に収録した。彼のバージョンは、パンクに影響された騒々しいものである。ちなみに、レインとニュートン=ジョンは、1980年代後半から1990年代はじめにかけて、同じマネジメント事務所に所属しており、ニュートン=ジョンは、レインのソロ・デビュー・アルバムにバッキング・ボーカルとして参加している。
ベルギーのリキッド・ドラムンベースのミュージシャンであるネットスカイ(Hospital Records)は、テリー・ペイス (Terri Pace) のボーカルで、「Mellow」を制作した。
ミー・ファースト・アンド・ザ・ギミー・ギミーズは、オーストラリアの楽曲のカバー集である2011年のEP『Go Down Under』で、この曲を取り上げた[9]
フランス語によるカバーをA面に収めたニコル・リユの1975年のシングルは、「Ma maison au bord de l'eau」(「水辺の私の家」といった意味)と題された[10]。
2001年、日本の歌手、声優である田中理恵は、この曲を英語で歌い、アルバム『garnet』に収録した。ニュートン=ジョンのオリジナル・バージョンは、1975年に日本でも大ヒットとなっていた。
2009年、日本のロックバンド BIGMAMA は、シングル「ダイヤモンドリング」の2曲目として、この曲をカバーした[11]。
日本語による歌唱
[編集]「愛は眠らない」 | |||||||||||||||||||
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椎名恵 の シングル | |||||||||||||||||||
初出アルバム『Le Port』 | |||||||||||||||||||
A面 | 愛は眠らない | ||||||||||||||||||
B面 | SADDY BAR | ||||||||||||||||||
リリース | |||||||||||||||||||
ジャンル | J-POP | ||||||||||||||||||
レーベル |
TDKレコード (T07S-1080) | ||||||||||||||||||
椎名恵 シングル 年表 | |||||||||||||||||||
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1986年、日本の歌手、椎名恵は、自作の日本語詞により「愛は眠らない」という曲名で、この曲をカバーした[12]。「愛は眠らない」はテレビドラマ『花嫁衣裳は誰が着る』の主題歌であった[12][13]。
# | タイトル | 作詞・作曲 | 編曲 |
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1. | 「愛は眠らない」(Have You Never Been Mellow) | John Farrer (日本語詞:椎名恵) | 戸塚修 |
2. | 「SADDY BAR」 | 椎名恵 | 戸塚修 |
脚注
[編集]- ^ a b "American certifications – Olivia Newton-John – Have You Never Been Mellow". Recording Industry Association of America. 2020年9月29日閲覧。
- ^ a b Keith Caulfield. “Olivia Newton John's Top 20 Biggest Billboard Hits”. Billboard. 2023年1月17日閲覧。
- ^ Whitburn, Joel (2002). Top Adult Contemporary: 1961-2001. Record Research. p. 181
- ^ Whitburn, Joel (2004). The Billboard Book Of Top 40 Country Hits: 1944-2006, Second edition. Record Research. p. 248
- ^ “コールセンターに電話するとやたら流れる「あの曲」”. エキサイトニュース (2009年8月20日). 2020年9月29日閲覧。
- ^ “コールセンターに電話をかけたときの音モノマネが完璧 「再現度高すぎ」「すごくイライラしましたw」 (1/2)”. ねとらぼ (2019年11月23日). 2020年9月29日閲覧。
- ^ “JR西日本「おとなび」CMソングは?”. CDジャーナル (2015年2月2日). 2020年8月8日閲覧。
- ^ Isaac Hayes & Dionne Warwick - A Man And A Woman (Vinyl, LP, Album) at Discogs
- ^ “Me First and the Gimme Gimmes – Go Down Under (EP Review) - Stereoboard UK”. stereoboard.com. 2011年8月15日閲覧。
- ^ “Ma maison au bord de l'eau”. Encyclopédisque. 2015年11月24日閲覧。
- ^ “ダイヤモンドリング”. UKプロジェクト. 2015年11月24日閲覧。
- ^ a b “心に残る昭和の歌 1986年”. Planet20XX. 2015年11月24日閲覧。
- ^ “花嫁衣裳は誰が着る ドラマ主題歌・テーマ曲”. 主題歌・テーマ曲. 2015年11月24日閲覧。
関連項目
[編集]先代 "我が愛の至上" イーグルス |
Billboard Hot 100 number one single 1975年3月8日 |
次代 "Black Water" ドゥービー・ブラザーズ |
RPM Top Singles number-one single 1975年3月8日 - 22日 |
次代 "Lady Marmalade" by Labelle | |
先代 "Poetry Man" フィービ・スノウ |
Billboard Easy Listening Singles number-one single 1975年3月8日 |
次代 "I've Been This Way Before" ニール・ダイアモンド |
先代 "Everybody's Going to the Country" by Hank Smith |
RPM Country Tracks number-one single 1975年4月12日 |
次代 "The Pill" ロレッタ・リン |