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I MISSED "THE SHOCK"

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
中森明菜 > 中森明菜の作品 > I MISSED "THE SHOCK"
「I MISSED "THE SHOCK"」
中森明菜シングル
初出アルバム『BEST II
B面 BILITIS
リリース
規格
ジャンル デジタルロックポップス
時間
レーベル ワーナー・パイオニア / リプリーズ・レコード
作詞・作曲 QUMICO FUCCI
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 3位(オリコン[6]
  • 1988年年間57位(オリコン)[6]
  • 1989年年間53位(オリコン)[6]
  • 3位(ザ・ベストテン[7]
  • 1988年12月月間3位(ザ・ベストテン)[7]
  • 1988年年間39位(ザ・ベストテン)[7]
  • 1989年上半期39位(ザ・ベストテン)[7]
  • 1位(歌のトップテン
  • 中森明菜 シングル 年表
    TATTOO
    (1988年)
    I MISSED "THE SHOCK"
    (1988年)
    LIAR
    (1989年)
    BEST II 収録曲
    「BLONDE」
    (5)
    I MISSED "THE SHOCK"
    (6)
    「AL-MAUJ(アルマージ)」
    (7)
    テンプレートを表示

    I MISSED "THE SHOCK"」(アイ・ミスト・ザ・ショック)は、日本歌手である中森明菜の楽曲。この楽曲は中森の22枚目のシングルとして、1988年11月1日にワーナー・パイオニア(現:ワーナーミュージック・ジャパン)のリプリーズ・レコードレーベルよりリリースされた (EP: 07L7-4030, 8cmCD: 10L3-4030)。

    背景

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    「I MISSED "THE SHOCK"」は、1988年11月1日にシングルレコード (EP: 07L7-4030)とCDシングル (8cmCD: 10L3-4030)の2形態で同時発売され、1988年12月10日にはシングルカセット (CT: 10L5-4030)でも発売された[2][8]。この楽曲は、ソロ活動の他、SHERBETSのメンバーとしても活動する福士久美子がQUMICO FUCCI名義で楽曲提供し、前作「TATTOO」に続いてEUROXが編曲を担当した[9][10]。当初A面だった「BILITIS」をB面に替えて本曲がA面となった[9]

    本曲を歌うときに着ていた衣装は、当初中森に向けて作られた衣装ではなかった。中森が雑誌に掲載されていたデパート伊勢丹の広告にこの衣装を着たモデルを見て、「この曲のイメージにぴったりの衣装が見つかった」と一目惚れ、この衣装のデザイナー甲賀真理子に「ぜひ私の曲の衣装として、この衣装を提供して欲しい」と直訴した。当初甲賀はこの申し出に難色を示したが、中森の熱烈な要望に対し快諾、衣装として提供することとなった。この衣装は、1988年7月20日から開催していた全国コンサート・ツアーFemme Fataleでも使用された[11][12][13]。衣装(青)の画像は、甲賀真理子の公式HPにて見ることが出来る [14]

    同曲は1988年の第39回NHK紅白歌合戦でも歌唱された[15]。「I MISSED "THE SHOCK"」のタイトルについて「日本語に翻訳不可能」と解説されており、中森自身も同様のコメントを残している[9][16]

    シングル盤「I MISSED "THE SHOCK"」のB面として発表された「BILITIS」は、許瑛子が作詞し、吉実明宏が作曲を手掛け、武部聡志がアレンジを務めた楽曲である[10]。同曲も『ミュージックステーション』(1989年1月13日[17]と2月17日放送[18])、『夜のヒットスタジオDELUXE』(1989年1月18日放送[4])といった音楽番組で歌唱された。

    批評

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    音楽評論家の堤昌司は「I MISSED "THE SHOCK"」の楽曲の音楽性について、「タイトな打ち込みサウンドに、短いフレーズを繰り返すなかで、恋人を疑い始めたヒロインの孤独が深化していく」と指摘し、中森の歌唱については、Aメロでは音節ごとにぶつ切るかのようにして孤独な心情を表し、Bメロでは躍動的に歌唱、更に2番に続くブリッジではもの悲しくと歌唱を選り分けていると批評した[9]。加えて、単調になりがちな楽曲を中森独自の表現力で説得力を持たせていると評価した[9]

    チャート成績

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    この楽曲は、1988年11月14日付のオリコン週間シングルチャートで初登場し最高順位3位を記録後、翌週の1988年11月21日付まで2週連続で3位を記録した[19][20][2][21]。同チャートの100位以内においては、計16週に渡ってランクインしている[20]。これにより「サザン・ウインド」から「TATTOO」まで続いていた同チャートの連続首位記録が本作で途絶えた[3]。しかし次作の「LIAR」では再び1位を記録した[3]。音楽番組では、TBS系の『ザ・ベストテン』でも最高位3位だったが[22]日本テレビ系の『歌のトップテン』では1位を記録した。トータルセールスでは、この年リリースしたシングルの「AL-MAUJ (アルマージ)」と「TATTOO」を上回った[3]。またこの作品のヒットにより、中森の全シングルの総売上枚数が1000万枚を突破した。

    収録曲

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    シングル・レコード
    #タイトル作詞作曲編曲時間
    A.「I MISSED "THE SHOCK"」QUMICO FUCCIQUMICO FUCCIEUROX
    B.「BILITIS」許瑛子吉実明宏武部聡志
    合計時間:

    規格

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    クレジット

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    収録アルバム

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    I MISSED "THE SHOCK"

    セルフカバー

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    • 1994年7月には「I MISSED "THE SHOCK"」を楽曲提供した福士が、自身1枚目となるソロ・アルバム『悲しいライオン』でこの楽曲をセルフカバーした[26][27][10]

    脚注

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    1. ^ iTunes - ミュージック - 中森明菜「I MISSED “THE SHOCK"(オリジナル・シングル・ジャケット)」”. Apple. 2012年8月15日閲覧。
    2. ^ a b c d AKINA』(4×12cmCD)中森明菜ワーナーミュージック・ジャパン、1993年11月10日。WPCL-770〜3。 
    3. ^ a b c d クラブハウス『オリコン No.1 HITS 500 1986〜1994 (下) オリコンチャート1位ヒットソング集』クラブハウス、1998年11月1日、107、115、145頁頁。ISBN 490649613X 
    4. ^ a b 中森明菜 IN 夜のヒットスタジオ』(6DVD)中森明菜、ユニバーサルミュージック合同会社、2010年12月22日、3、56頁。POBD-22017/22。 
    5. ^ 第21回日本有線大賞 HISTORY 日本有線大賞 - 有線ランキング”. キャンシステム. 2011年8月7日閲覧。
    6. ^ a b c クラブハウス『オリコン No.1 HITS 500 1986〜1994 (下) オリコンチャート1位ヒットソング集』クラブハウス、1998年11月1日。ISBN 490649613X 
    7. ^ a b c d 『別冊ザテレビジョン ザ・ベストテン 〜蘇る!80'sポップスHITヒストリー〜』角川インタラクティブ・メディア、2004年12月。ISBN 4048944533 
    8. ^ 『I MISSED "THE SHOCK"』(CT)中森明菜、ワーナー・パイオニア、1988年12月10日。10L5-4030。 
    9. ^ a b c d e コンプリート・シングル・コレクションズ〜ファースト・テン・イヤーズ<ライノ・プレミアム・エディション>』(4×12cmCD)中森明菜、ワーナーミュージック・ジャパン、2009年6月10日、28頁。WPCL-10681/84。 
    10. ^ a b c d e 『I MISSED "THE SHOCK"』(EP)中森明菜、ワーナー・パイオニア、1988年11月1日。07L7-4030。 
    11. ^ 北島由記子「サマーコンサートで見せた大人の女の表情と過激な衣装。中森明菜。盗みたい!その妖しさ、セクシーさ。」『JUNON 1988/10月号』第16巻第10号、主婦と生活社、1988年10月1日、44-48頁。 
    12. ^ (1988年) 中森明菜『Femme Fatale』のツアー・パンフレット. ケン企画
    13. ^ 中森明菜『ザ・ベストテン 中森明菜 プレミアムBOX』(5DVD{DISC 5})ユニバーサルミュージック合同会社、2012年3月28日。POBD-22043/7。 
    14. ^ MARIKO KOHGA COLLECTION LIBRARY 1988 A&W”. 2016年6月8日閲覧。
    15. ^ NHK紅白歌合戦ヒストリー”. 第39回. 日本放送協会. 2001年8月7日閲覧。
    16. ^ 「今週のヒット曲 中森明菜」『ザテレビジョン』第5巻第46号、角川書店、1988年11月、155頁。 
    17. ^ テレビ朝日|ミュージックステーション”. 出演者ラインナップ > BACK NUMBER > 1989/01/13. テレビ朝日. 2011年8月7日閲覧。
    18. ^ テレビ朝日|ミュージックステーション”. 出演者ラインナップ > BACK NUMBER > 1989/02/17. テレビ朝日. 2011年8月7日閲覧。
    19. ^ 検索結果-ORICON STYLE アーティスト/CD検索”. 1988年11月第2週の邦楽シングルランキング情報. オリコン. 2012年9月19日閲覧。
    20. ^ a b I MISSED“THE SHOCK" 中森明菜のプロフィールならオリコン芸能人事典-ORICON STYLE”. オリコン. 2011年8月7日閲覧。
    21. ^ 検索結果-ORICON STYLE アーティスト/CD検索”. 1988年11月第3週の邦楽シングルランキング情報. オリコン. 2012年9月19日閲覧。
    22. ^ 『別冊ザテレビジョン ザ・ベストテン 〜蘇る!80'sポップスHITヒストリー〜』角川インタラクティブ・メディア、2004年12月、166-167頁。ISBN 4048944533 
    23. ^ I MISSED“THE SHOCK”/中森明菜 本・コミックからDVD・CD・ゲームまで通販なら【TSUTAYAオンラインショッピング】”. カルチュア・コンビニエンス・クラブ. 2012年8月10日閲覧。
    24. ^ mora[モーラ] : 中森明菜「I MISSED "THE SHOCK"」を試聴・ダウンロード”. レーベルゲート. 2012年8月10日閲覧。
    25. ^ BEST II』(LP, CT, 12cmCD)中森明菜、ワーナー・パイオニア、1988年12月24日。28L1-49、28L4-49、32L2-49。 
    26. ^ 『悲しいライオン』(12cmCD)フクシクミコ、ポニーキャニオン、1994年7月21日。PCCA-00618。 
    27. ^ フクシクミコ / 悲しいライオン [廃盤] [CD] [アルバム] - CDJournal.com”. 音楽出版社. 2011年12月3日閲覧。

    外部リンク

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