LNER A2形蒸気機関車 (レイヴン)
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LNER A2形蒸気機関車 | |
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1923年6月にキングスクロス駅で試運転中の2400号 | |
基本情報 | |
運用者 |
ノース・イースタン鉄道 ロンドン・アンド・ノース・イースタン鉄道 |
設計者 | ヴィンセント・レイヴン |
製造所 | NER/LNER ダーリントン工場 |
製造年 | 1922年 - 1924年 |
製造数 | 5両 |
引退 | 1936年 - 1937年 |
主要諸元 | |
軸配置 | 4-6-2 (2'C1' h3) |
軌間 | 1,435 mm |
先輪径 | 0.946 m |
動輪径 | 2.032 m |
従輪径 | 1.149 m |
シリンダ数 | 3気筒 |
シリンダ (直径×行程) | 483 mm × 660 mm |
弁装置 | スチーブンソン式 |
ボイラー圧力 | 1.38 MPa |
燃料 | 石炭 |
燃料搭載量 | 5.6 t |
水タンク容量 | 18,750 L |
引張力 | 133.08 kN |
LNER A2形蒸気機関車(LNER Class A2)はロンドン・アンド・ノース・イースタン鉄道(LNER)の蒸気機関車の形式である。ヴィンセント・レイヴン[1]がノース・イースタン鉄道(NER)の4.6.2形として設計した[2]。合併前の1922年にNERにより2両が、1924年にLNERより3両が製造された。LNERでの番号は2400–2404である。
歴史
[編集]全5台はLNERによって固有名称が付けられた。とても長い平行なボイラーから「スキットル・アレー」(Skittle-alleys)の愛称で呼ばれた。2404号機は1929年の改造でグレスリー設計のA1形と同じテーパー・ボイラーを搭載したという点で独特である。[3]
より高度な技術を使用したグレート・ノーザン鉄道のA1形がLNERの標準急行旅客機関車として選択され、A2形は製造されなくなった。
全両が1936年から1937年に廃車となった。廃車後は全機解体され現存しない。
各機一覧
[編集]LNER機番 | 名称 | 製造 | 廃車 |
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2400 | City of Newcastle | 1922年12月 | 1937年4月 |
2401 | City of Kingston upon Hull | 1922年12月 | 1936年7月 |
2402 | City of York | 1924年3月 | 1936年7月 |
2403 | City of Durham | 1924年3月 | 1937年5月 |
2404 | City of Ripon | 1924年3月 | 1937年2月 |
脚注
[編集]- ^ 高畠潔『イギリスの鉄道のはなし』成山堂書店、2004年。66頁。
- ^ Boddy et al. 1963, p. 22.
- ^ Appleby 1993, p. 54.
参考文献
[編集]- Appleby, Ken (1993). Britain's Rail Super Centres: York. Shepperton: Ian Allan. ISBN 0-7110-2072-8
- Boddy, M. G.; Fry, E. V.; Hennigan, W.; Proud, P.; Yeadon, W. B. (1963-07). Fry, E. V.. ed (English). Locomotives of the L.N.E.R., Part 1: Preliminary Survey. Railway Correspondence and Travel Society. ISBN 0-901115-11-8
- Boddy, M. G.; Neve, E.; Yeadon, W. B. (1973-04). Fry, E. V.. ed. Locomotives of the L.N.E.R., Part 2A: Tender Engines—Classes A1 to A10. Railway Correspondence and Travel Society. ISBN 0-901115-25-8
- Yeadon, W. B. (1991). Yeadon’s Register of LNER Locomotives, Vol. 3: Raven, Thompson and Peppercorn Pacifics. Irwell Press