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Le Père 父

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Le Père 父
Le Père
脚本フローリアン・ゼレール
登場人物アンドレ (父)
アンヌ (娘)
ピエール
ローラ

初演日2012年9月20日 (2012-09-20)
初演場所フランスの旗 フランス パリエベルト劇場英語版
オリジナル言語フランス語
舞台設定2010年代のパリのアパート

Le Père 父』(ル・ペール ちち、原題: Le Père)は、フランスの劇作家のフローリアン・ゼレールによる戯曲である。2012年9月にパリのエベルト劇場英語版ロベール・イルシュ英語版(アンドレ役)とイザベル・ジェリナ英語版(アンヌ役)出演で初演された。2014年のモリエール賞英語版プライベート・シアター賞を受賞した。

作品は「この10年間で最も評価の高い新作戯曲」と評されており[1]、パリの他にロンドンやニューヨークでも様々な賞を獲得した[2]クリストファー・ハンプトンによって英語訳された[3]

2015年フランスで『父はフロリダを夢見てフランス語版』として映画化されている(日本では劇場未公開、WOWOWで2022年3月27日[4]に放送された)[5]。2020年にはゼレール自身が監督を務め、アンソニー・ホプキンスオリヴィア・コールマンが出演した英語版の映画『ファーザー』が公開された。

あらすじ

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上演史

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イギリスでは2014年にバース王立劇場英語版ユスティノフ・スタジオ英語版で初演された。父親役はケネス・クラナムが務めた[6]。2015年10月から11月にかけてはウィンダムズ劇場英語版[7]、さらに2016年2月24日から3月26日にかけてはデューク・オブ・ヨークス劇場英語版で上演された[8]

アメリカでは2016年にブロードウェイサミュエル・J・フリードマン劇場英語版マンハッタン・シアター・クラブ英語版によって手がけられ、フランク・ランジェラが主演を務めた[9]。監督はダグ・ヒューズ英語版[3]、美術はスコット・パスク、衣裳はキャサリン・ズーバー英語版、照明はドナルド・ホルダー英語版が務めた。娘のアンヌ役はキャスリン・アーブ、ピエール役はブライアン・アヴェルス、男役はチャールズ・ボーランド英語版、ローラ役はハンナ・キャベル、女役はキャスリーン・マクネニーが務めた[10]

オーストラリアは2017年8月にワーフ劇場英語版シドニー・シアター・カンパニー英語版によって初演され、ジョン・ベル英語版が主演を務めた[11]

シンガポールではパンデモニウム・シアター・カンパニーが手がけ[12]、2018年3月2日から18日にかけてヴィクトリア劇場英語版で上演された。主演はリム・ケイ・シュウ英語版が務め、その他にタン・ケン・フア英語版ジャニス・コー英語版エイドリアン・パン、フランシス・リー、キーガン・カン英語版が出演した。

日本では2019年2月2日から2月24日にかけて東京芸術劇場で上演された。出演は橋爪功(アンドレ)、若村麻由美(アンヌ)、壮一帆(女)、太田緑ロランス(ローラ)、吉見一豊(男)、今井朋彦(ピエール)である[13]

2020年時点で世界45カ国以上で上映された[14]

評価

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2019年に『タイムズ』誌から「この10年間で最高の劇作品の1つ」と評された[15]

受賞とノミネート

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部門 候補 結果
2014 モリエール賞英語版 プライベート・シアター賞フランス語版 『Le Père 父』 受賞
プライベート・シアター男優賞フランス語版 ロベール・イルシュ英語版 受賞
プライベート・シアター女優賞フランス語版 イザベル・ジェリナ英語版 受賞
2015 演劇批評家協会賞英語版 男優賞 ケネス・クラナム 受賞
UKシアター賞英語版 新作演劇賞 『Le Père 父』 ノミネート
イブニング・スタンダード・シアター賞英語版 演劇作品賞 『Le Père 父』 ノミネート
男優賞 ケネス・クラナム ノミネート
2016 ローレンス・オリヴィエ賞 主演男優賞英語版 ケネス・クラナム 受賞
新作演劇賞英語版 『Le Père 父』 ノミネート
トニー賞 演劇作品賞 『Le Père 父』 ノミネート
演劇主演男優賞 フランク・ランジェラ 受賞
2020 読売演劇大賞[16] 優秀作品賞 『Le Père 父』 受賞
最優秀男優賞 橋爪功 受賞
優秀女優賞 若村麻由美 受賞

出典

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  1. ^ The Father, au théâtre de londres le Wyndham's Theatre !” [The Father, at the London Theater Wyndham's Theater!] (フランス語). www.florian-zeller.hautetfort.com (1 July 2015). 2021年4月11日閲覧。
  2. ^ The Father”. www.stage-door.com (14 February 2019). 16 February 2019時点のオリジナルよりアーカイブ。15 February 2019閲覧。
  3. ^ a b The Father, Manhattan Theatre Club, accessed 30 April 2016
  4. ^ 2022年3月 月間番組表” (PDF). WOWOW. 2023年3月9日閲覧。
  5. ^ 父はフロリダを夢見て”. WOWOW. 2022年1月28日閲覧。
  6. ^ "The Father five-star review – a savagely honest study of dementia" by Lyn Gardner, The Guardian, 23 October 2014
  7. ^ Lloyd Webber, Imogen. "The Father, Starring Kenneth Cranham, Will Transfer to London's West End", broadway.com, 1 July 2015
  8. ^ The Father, westendtheatre.com, accessed 30 April 2016
  9. ^ Vine, Hannah. "See Frank Langella in the American Premiere of The Father", Playbill, 30 March 2016
  10. ^ "First Look at Frank Langella in Broadway's The Father", theatermania.com, 28 March 2016
  11. ^ The Father”. Sydney Theatre Company. 29 September 2017閲覧。
  12. ^ The Father”. pangdemonium.com. 25 October 2017閲覧。
  13. ^ 日本初演『Le Père 父』 演出家ラディスラス・ショラー氏インタビュー!” (2019年1月24日). 2021年4月11日閲覧。
  14. ^ "The Father", 2020 film details,Sundance Institute, 2020
  15. ^ "The best of the decade", The Times, 29 December 2019 (Paid subscription required要購読契約)
  16. ^ 第27回読売演劇大賞(2020年) 受賞者・受賞作紹介” (2020年2月3日). 2021年4月11日閲覧。

外部リンク

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