コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

NGTS-14Ab

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
NGTS-14Ab
星座 つる座[1]
分類 太陽系外惑星
海王星型惑星[1]
発見
発見年 2021年[2]
発見者 次世代トランジットサーベイ(NGTS)[1]
発見場所 パラナル天文台[1]
発見方法 トランジット法[2]
現況 確認[2]
位置
赤経 (RA, α)  21h 54m 04s[2]
赤緯 (Dec, δ) −38° 22′ 39″[2]
距離 325.1±3.1 pc[2]
軌道要素と性質
軌道長半径 (a) 0.0403±0.0071 au[2]
離心率 (e) 0[2]
公転周期 (P) 3.5357173±6.9e-07 [2]
軌道傾斜角 (i) 86.7±1.7°[2]
通過時刻 2457502.5545±0.002 JD[2]
準振幅 (K) 13.2±1.7 m/s[2]
NGTS-14Aの惑星
衛星の数 0
物理的性質
半径 0.44±0.03 RJ[2]
質量 0.092±0.012 MJ[2]
表面温度 1143±139 K[2]
他のカタログでの名称
2MASS J21540423-3822388 A b[1]
TIC 197643976 A b[1]
Template (ノート 解説) ■Project

NGTS-14Abとは、つる座の方向に約1033光年離れた場所に位置する恒星 NGTS-14A の周囲を公転している太陽系外惑星である。2MASS J21540423-3822388 A bTIC 197643976 A b等とも呼称される[1]

概要

[編集]
大きさの比較
海王星 NGTS-14Ab
海王星 Exoplanet

NGTS-14Abはトランジット法を用いた次世代トランジットサーベイ(NGTS)による観測で発見され、TESSや他の地上に設置されている望遠鏡によるフォローアップ観測で確認された[3]。この発見を報告する論文はarXiv2021年1月5日に公表され、翌2月にアストロノミー・アンド・アストロフィジックスから出版された[4]

NGTS-14は連星であり、スペクトル分類がK1VのNGTS-14AとM2.5VのNGTS-14Bで構成されており、NGTS-14AbはAの周囲を公転している[1]。BはAから約1137天文単位離れた位置に存在する[3]

公転周期は約3.54日である。海王星の1.3倍の大きさを持つ。ネプチュニアン砂漠の中を公転していることが知られている[1]。また、主星との距離からNGTS-14Abはかなりの量の大気を維持することが可能であり、天王星と同じくらいの密度をもつ可能性がある[4]。表面温度は1143ケルビン程度である[2]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i Neptune-Sized Exoplanet Discovered in Binary System NGTS-14”. SCI NEWS (2021年1月11日). 2021年1月15日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p Planet NGTS-14A b”. 太陽系外惑星エンサイクロペディア (2021年1月12日). 2021年1月15日閲覧。
  3. ^ a b Neptune-sized exoplanet discovered by NGTS survey”. Phys.org (2021年1月12日). 2021年1月15日閲覧。
  4. ^ a b Smith, A. M. S.; Acton, J. S.; Anderson, D. R.; Armstrong, D. J.; Bayliss, D.; Belardi, C.; Bouchy, F.; Brahm, R. et al. (2021). “NGTS-14Ab: a Neptune-sized transiting planet in the desert”. Astronomy & Astrophysics 646: A183. arXiv:2101.01470. Bibcode2021A&A...646A.183S. doi:10.1051/0004-6361/202039712. ISSN 0004-6361. 

関連項目 

[編集]