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ロマンスの神様

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Na na na...から転送)
「ロマンスの神様」
広瀬香美シングル
初出アルバム『SUCCESS STORY
B面 na na na…
リリース
規格 8cmCD
ジャンル J-POP
レーベル ビクターエンタテインメント
作詞・作曲 広瀬香美
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 1位(3週連続、通算4週、オリコン[1]
  • 1994年1月度月間1位(オリコン)
  • 1994年2月度月間4位(オリコン)
  • 1994年度上半期1位(オリコン)
  • 1994年度年間2位(オリコン)
  • オリコン歴代シングルランキング47位
  • 広瀬香美 シングル 年表
    二人のBirthday
    (1993年)
    ロマンスの神様
    (1993年)
    ドラマティックに恋して
    1994年
    テンプレートを表示

    ロマンスの神様」(ロマンスのかみさま、: The Cupid of Romance)は、広瀬香美の3枚目のシングル1993年12月1日ビクターエンタテインメントよりリリースされた。

    概要

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    表題曲は、明るくノリのよい曲調の[2][3]ラブ・ポップチューン[4]。歌詞は、合コンでいい男を捕まえたいというしたたかな女の本音をストレートに表現し[3]、特に冬をうたったものではないが[注釈 1]スキー用品店″アルペン″のCMソングに使われて大ヒットとなり[2]2020年代においてもウィンターソングの定番として親しまれている[3][5]

    広瀬はデビューよりシングル2枚をリリースしていたが、新曲リリースについて所属事務所とレコード会社は乗り気ではなかった。そこで、アルペンが費用を折半する形で制作に着手、広瀬を再度売り出すことにした[6][7]

    この曲は広瀬が中学1年生の時にピアノヴァイオリン室内楽として作曲したものが原型であり、それをポップス調にアレンジし直したものである[3]。しかしCMソングとなるにあたりCMの監督、所属事務所、レコード会社などがあれこれと注文をつけ、まだキャリアが浅かった広瀬は素直にそれを聞いて何度も曲に手を入れていったため、最終的に自分の曲でなくなったような気がして、広瀬は歌いながらも不本意な思いを抱いていたという[8]。とはいえ、2014年には「奇っ怪でおもしろくて、歌って楽しい。みなさんのおかげです。自分の力だけではこうは仕上がらなかった」と、改めてこの曲への愛着を語っている[8]

    歌詞は前述通り″合コン″を題材としており、これまで広瀬自身は会社勤めをしたことはなかったが、歌の主人公はOLの設定で書かれている。歌詞に登場する週休2日フレックスは当時の女性誌を読んで習得したという[9]

    この曲はリリース直後から爆発的なヒットとなり、発売月には1週間で全国から計20万枚のオーダーが入るほどだった[3]。累計174.9万枚を売り上げ(オリコン調べ)、女性ソロシンガーとしては小坂明子1973年から74年にかけて「あなた」で達成した164.9万枚の記録を20年ぶりに更新した[3]。広瀬にとって初のオリコンシングルチャートTOP10入り、かつ初の1位曲であり、2024年現在で広瀬の最大のシングル・ヒット曲である。1994年オリコン年間シングルチャート2位を記録(年間1位はMr.Childrenの「innocent world」)。

    広瀬はこの「ロマンスの神様」を皮切りに、1990年代には「幸せをつかみたい」(1994年)、「ゲレンデがとけるほど恋したい」(1995年)、「DEAR...again」(1996年)「真冬の帰り道」「promise」(1997年)「ストロボ」(1998年)など毎年のようにウィンターソングをヒットさせ、「冬の女王」の異名をとるようになった[3][8]

    2016年に、デビュー25周年記念シングルとしてリアレンジされた「ロマンスの神様 2016」が配信シングルでリリースされた(後述)。原曲よりもキーが半音高くなっており、11月2日のフジテレビ系「ノンストップ!」でのインタビューの際、「歌えるようになるのに2年かかった。これ以上キーは上げられない。」と語っており、自身の出せる最高音に挑戦したことを明かした。

    2021年にリリースのアルバム『歌ってみた 歌われてみた』では、百田夏菜子ももいろクローバーZ)をゲストボーカルに迎え、「ロマンスの神様」をデュエットした。

    2022年、2月23日に公開されたBillboard JAPANTikTok Weekly Top 20で4位に初登場[10]。翌週の同チャートでは1位を獲得した[11]。『TikTok2022 上半期トレンド』では大賞を受賞した[12]。同年6月27日、Lein.@キノピオProがTwitter上に投稿したVRChatでこの曲に合わせて顔芸をする「フェイスダンス動画」[13]がインターネット上で大流行した[14]

    上述の人気を受けてこの年のレコードの日にあたる2022年11月3日には、30年近く経って初のアナログ盤(7インチレコード)が発売、B面には「ゲレンデがとけるほど恋したい」をカップリング曲として収録している[15]

    エピソード

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    この曲の発売前、ビクターエンタテインメントの幹部に冗談で「100万枚売れたら、スタッフ全員でフロリダディズニーワールドに連れて行って下さい」と言い「そんなに売れるわけないから、いいよ」と軽く返答されるが、実際にミリオンセラーを記録し、約束通りレコーディングスタッフ約10名とフロリダへ9日間の旅行をしたという逸話がある[16]

    また、表題曲の製作費を折半していたスキー用品店″アルペン″は、コマーシャル製作費より表題曲の印税の方が上回り、1993-1994シーズンのコマーシャル放映費とあわせても殆ど差し引きゼロとなった[6][7]

    収録曲

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    全曲 作詞・作曲:広瀬香美、編曲:広瀬香美・小西貴雄

    1. ロマンスの神様
    2. na na na…
    3. ロマンスの神様(オリジナル・カラオケ)
    4. na na na…(オリジナル・カラオケ)

    ロマンスの神様(25周年記念シングル)

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    「ロマンスの神様」
    広瀬香美シングル
    リリース
    規格 デジタル・ダウンロード
    ジャンル J-POP
    レーベル ビクターエンタテインメント
    作詞・作曲 広瀬香美
    広瀬香美 シングル 年表
    ストレートに好きと言おう
    (2013年)
    ロマンスの神様
    (2016年)
    君にセレナーデ
    (2022年)
    テンプレートを表示

    ロマンスの神様」(ロマンスのかみさま)は、広瀬香美2016年10月12日にリリースした配信限定シングル

    概要

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    広瀬香美のデビュー25周年を記念して1993年にリリースされ大ヒットし、また広瀬の代表曲でもある「ロマンスの神様」の様々なバージョンを収録したシングル。

    「ロマンスの神様」の主人公のその後をイメージして作られ、2015-2016年のアルペンCMソングである「出会いの奇跡を大切に」が初収録された。

    作詞・作曲は広瀬香美。オリジナルの編曲者である小西貴雄がリアレンジを担当した。

    収録曲

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    1. ロマンスの神様-16’Remastering
    2. 出会いの奇跡を大切に
    3. ロマンスの神様 2016
      • オリジナルよりキーを半音上げたバージョン。
    4. ロマンスの神様(弾き歌いversion)
    5. ロマンスの神様 (a cappella)
    6. ロマンスの神様 (Live at NHK HALL in 2001)
    7. ロマンスの神様 (オリジナルカラオケ)

    収録アルバム

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    カバー

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    インターネットミーム

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    短編MMDアニメーション

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    この曲はMMD動画でも28秒で使われています。

    脚注

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    注釈

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    1. ^ 2021年2月18日放送「奇跡体験!アンビリバボー」にて、スキー用品店″アルペン″を意識し″ゲレンデ″、″スキー″等の単語を交えて作曲した「How To Love」と、冬をうたったものではない表題曲をCMソング候補として用意したところ、本命ではなかった表題曲が採用されたことが明かされた。

    出典

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    1. ^ ロマンスの神様|広瀬香美”. ORICON NEWS. oricon ME. 2024年8月3日閲覧。
    2. ^ a b ロマンスの神様”. ミュージックエイト. 2015年12月13日閲覧。
    3. ^ a b c d e f g 【1994年1月】ロマンスの神様/広瀬香美 クラシックから誕生した冬の定番ソング”. Sponichi Annex 芸能 365日 あの頃ヒット曲ランキング. スポーツニッポン新聞社 (2012年1月21日). 2015年12月13日閲覧。
    4. ^ 広瀬香美, 小西貴雄 : ロマンスの神様”. Amazon.co.jp. 2015年12月13日閲覧。
    5. ^ Mikiki編集部 (2014年12月14日). “トリはNegicco&最後に全員で“ロマンスの神様”を歌唱! アームレスリング大会も大盛り上がりの〈Tパレ感謝祭 2014〉レポ”. Mikiki. タワーレコード. 2015年12月13日閲覧。
    6. ^ a b 千田直哉 (2021年2月11日). “アルペン、『ロマンスの神様』、ヒット余話”. 千田直哉のブログ. ダイヤモンド・リテイルメディア. 2021年2月18日閲覧。
    7. ^ a b FLASH編集部 (2018年5月15日). “広瀬香美『ロマンスの神様』バカ売れでアルペンにも印税が”. Smart FLASH. 光文社. 2021年2月18日閲覧。
    8. ^ a b c 真紀和泉 (2014年11月19日). “広瀬香美、当時は『ロマンスの神様』に不満だった。今は「80歳まで元気に歌いたい!」”. エンタがビタミン - Techinsight. メディアプロダクツジャパン. 2015年12月13日閲覧。
    9. ^ 「あの子は変だよ」学校になじめず不登校に…広瀬香美は別世界に行き"最高潮"な自分を手に入れた』(インタビュアー:嘉島唯)、LINE NEWS編集部、2022年8月2日https://article.me/post/62e881522e632c028738db0d?fbclid=IwAR1rJbpqRtn6qJ-bT7IDQImxPjLgAmjLnvufnAnBFn3dQiVCHf99Rfv4JnY2022年7月3日閲覧 
    10. ^ “【TikTok Weekly Top 20】心之助「Blue Spring」6週連続1位、広瀬香美「ロマンスの神様」4位に登場”. Billboard JAPAN (株式会社阪神コンテンツリンク). (2022年2月23日). https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/109232/2 2022年3月3日閲覧。 
    11. ^ “【TikTok Weekly Top 20】広瀬香美「ロマンスの神様」初の首位、にしな「ケダモノのフレンズ」トップ10入り”. Billboard JAPAN (株式会社阪神コンテンツリンク). (2022年3月2日). https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/109463/2 2022年3月3日閲覧。 
    12. ^ “TikTok上半期トレンド大賞は「ロマンスの神様」 広瀬香美、反響に驚き「そんなの嘘だと(笑)」”. ORICON NEWS (オリコン株式会社). (2022年7月15日). https://www.oricon.co.jp/news/2242316/full/ 2022年8月5日閲覧。 
    13. ^ ロマンスの神様フェイスダンス動画
    14. ^ 広瀬香美も思わず反応、VRChatで撮影された「ロマンスの神様」フェイスダンス動画が大ヒット 145万再生の裏側を作者に聞いた
    15. ^ 広瀬香美 – ロマンスの神様/ゲレンデがとけるほど恋したい | レコードの日 オフィシャルサイト
    16. ^ USTREAMレコーディング生配信(2010年10月16日)、ならびにニッポン放送広瀬香美 ラジオdeフォロ〜ミ〜」2010年10月21日放送分より。
    17. ^ 新堂本兄弟 第342回 紹介ページ”. フジテレビ. 2021年3月7日閲覧。
    18. ^ 【広瀬香美&中垣正太郎アナが歌う】ロマンスの神様(Full) 【高音デュエット】 - YouTube
    19. ^ ハラミちゃん、初のカバーアルバム発売決定”. BARKS. 2020年6月20日閲覧。
    「ロマンスの神様」の調
    Aメロ1 Bメロ1 Bメロ1' サビ1 Aメロ2
    変イ長調
    (A)
    ロ長調
    (B)
    イ長調
    (A)
    嬰ヘ長調
    (F)
    変イ長調
    (A)

    Bメロ2 Bメロ2' サビ2・Cメロ 間奏 大サビ
    ロ長調
    (B)
    イ長調
    (A)
    嬰ヘ長調
    (F)
    イ長調
    (A)
    嬰ヘ長調
    (F)

    外部リンク

    [編集]