コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

PBY (航空機)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
PBY カタリナから転送)

PBY カタリナ

アリューシャン列島上空を飛行するPBY-5A (第61哨戒飛行隊所属、1943年撮影)

アリューシャン列島上空を飛行するPBY-5A
(第61哨戒飛行隊所属、1943年撮影)

PBY カタリナConsolidated PBY Catalina )は、アメリカ合衆国コンソリデーテッド・エアクラフト社が開発した飛行艇である。

1935年に初飛行、第二次世界大戦中はアメリカ海軍を始めとして、連合国各国で対潜哨戒沿岸警備海難救助などに用いられた。またアメリカ陸軍航空軍でも捜索救難機として水陸両用のOA-10Aカタリナを採用した。軍を退役したのちは現在まで消防機として各所で用いられている。

コンソリデーテッド社の他にボーイング・カナダ社、カナディアン・ヴィッカース社、海軍工廠でも生産され、それらはPB2BPBVPBN ノーマッドの制式名で呼ばれた。

開発

[編集]

アメリカ海軍における哨戒用飛行艇として、1933年よりXP3Y-1(社内名称:モデル28)として開発が開始された。1935年3月に初飛行し、同年6月に量産発注がなされ、PBY-1の名称が付けられている。名称変更は哨戒機「P」から哨戒爆撃機「PB」 への分類変更によるものである。「Y」はコンソリデーテッド社を表す。後にPBYは『カタリナ』または『キャット』と呼ばれるようになる。

双発エンジンにもかかわらず巡航速度は200km/hと決して速くはなかったが、操縦が容易で航続距離は4800km以上、連続飛行時間は15時間にも及んだ。また拡張性が高く哨戒や爆撃の他にも捜索救難や離島への軽貨物輸送など多彩な任務に対応できた。

機体

[編集]

双発のレシプロ機であり、主翼はパラソル配置(胴体から離れた高翼単葉)となっている。主翼にフロートを持つが、翼端側に跳ね上げることで飛行中は主翼と一体となり空気抵抗を減じつつ翼面積を増大させるという仕組みになっていた。水平尾翼垂直尾翼の中ほどにあり、垂直尾翼は方向舵の比率が高い。途中から降着装置を引き込み式として着水時の抵抗を軽減し、水陸両用機となった。

操縦席は正面の銃座よりも高い位置にあるため視界は良好であった。また、機体後部の側面にある銃座の扉は当初スライド式だったが、途中で開閉式のブリスター[注 1]に変更され閉じた状態でも広い視界を提供した。機内へは銃座から直接乗り込めるように大きく開くため、装載艇からの移乗や救助者を引き上げなど水上での出入りにも使われた。戦後の旅客型では乗客の搭乗口として跳ね上げ式のハッチに変更されている。

二式大艇とPBYの両方を操縦した日本海軍の日辻常雄少佐は、二式大艇と比べ飛行性能は圧倒的に劣るものの、ポーポイズ現象が無く離水も簡単で機内はガソリン漏れの心配が無いなど乗員へ配慮した設計思想の差を感じたという[1]。機体強度も高く、戦後になっても払い下げの機体が飛行可能な状態を保っている。エンジンが機体に近いため騒音は大きかったが機内で喫煙が可能であるなど快適性はさほど悪くないことや、操縦や整備が容易で航続距離も長いことから旅客機として導入する航空会社もあった。

運用

[編集]

1937年からアメリカ海軍で部隊配備が開始された。LORAN受信機(AN/APN-4)を搭載しており、航続距離と合わせて単独で長時間の哨戒が可能となっており、第二次世界大戦では救難や雷撃など多彩な任務に投入された。アメリカでは海軍、陸軍航空隊沿岸警備隊で導入された。連合国のイギリスカナダオーストラリアなどでも使用され、日本でも1956年海上自衛隊に2機が供与されたが、引き渡された時点で旧式であったため、1960年に全機除籍。

太平洋戦争開戦直前の1941年12月6日に、哨戒中のイギリス空軍第205スコードロン所属のカタリナがマレー作戦に参加する上陸部隊を乗せた輸送船団に接触し、射撃範囲外から偵察を続けていたところ、同日15時、南遣艦隊司令長官兼馬来(マレー)部隊指揮官小澤治三郎海軍中将が撃墜命令を発した[2]1941年12月7日に上空護衛を行っていた零式水上偵察機と相互に射撃したが、その後、接近した日本陸軍九七式戦闘機により(正式な開戦の前であったが)撃墜された[3]。これは同戦争における最初の連合国軍の損失であった。

第二次世界大戦後には多くが民間に払い下げられ、アメリカやブラジル、カナダ、台湾(チャイナエアライントランスアジア航空)などで旅客機として使用されたものもある他、消防機としても用いられている。

カタリナはスウェーデン空軍機(スウェーデン空軍名称Tp 47)としても用いられたが、1952年6月16日エストニアの北で行方不明となったDC-3機(C-47)を捜索していた時にソビエト軍機に撃墜された。1956年になってソビエト連邦は、DC-3機の撃墜を認めたが、当時はこの情報は公表されなかった。2003年にDC-3機と共に発見されている。冷戦期間中の外交的危機となったこの事件は、その名称をとって「カタリナ事件」と呼ばれている。

各型

[編集]
海上自衛隊で使用されたPBY-6A
XP3Y-1
試作機。
PBY-1
初期量産型。60機生産。
PBY-2
水平尾翼の改修。50機生産。
PBY-3
エンジンをR-1830-66(900馬力)に換装。66機生産。
PBY-4
エンジンをR-1830-72(1,050馬力)に換装。33機生産[4]
PBY-5
エンジンをR-1830-90(1,200馬力)に換装。垂直尾翼後縁を直線状に変更。後部側面銃座の風防をスライド式からブリスター型へ変更し、射撃範囲を拡大。684機生産。英軍名称 Catalina Mk.I
PBY-5A
機首下面および胴体側面に引き込み式の車輪を装備。水陸両用機となる。802機生産。英軍名称 Catalina Mk.III[5]
PBY-6A
AN/APS-3レーダーを増備。水陸両用機。安定性向上のため垂直尾翼を大型化。175機生産。海上自衛隊に2機が供与[6]
PB2B-1
PBY-5のボーイングでの生産型。
PB2B-2
PBY-6Aのボーイングでの生産型。67機生産。
A-10
アメリカ陸軍航空軍向けの機体。1948年以前はOA-10と呼称。
A-10A
PBY-5Aに準拠した機体。1948年以前はOA-10A。
A-10B
PBY-6Aに準拠した機体。1948年以前はOA-10B。

諸元

[編集]
機体名 PBY-4[4]
ミッション PATROL BOMBER TORPEDO
全長 65ft 10in (20.07m)
全幅 104ft (31.7m)
全高 18ft 6in (5.64m)
翼面積 1,400ft2 (130.06m2)
空虚重量 14,999lbs (6,803kg)
離陸重量 29,244lbs (13,265kg) 30,000lbs (13,608kg)
搭載燃料 1,750gal (6,624ℓ) 1,185gal (4,486ℓ) 1,180gal (4,467ℓ)
携行装備 1,000lbs爆弾×4 Mk.13魚雷×2
プロペラ[7] ブレード3枚 直径12ft 1in (3.68m) ×2
エンジン プラット・アンド・ホイットニー R-1830-72空冷星型レシプロエンジン (1,050Bhp) ×2基
最高速度 194mph/12,000ft (312km/h 高度3,658m) 185mph/12,000ft (298km/h 高度3,658m) 188mph/12,000ft (303km/h 高度3,658m)
航続距離 4,110mile (6,614km) 2,630mile (4,233km) 2,400mile (3,862km)
武装 AN/M2 12.7mm機関銃×2 (弾数計800発) + AN/M2 7.62mm機関銃×2 (弾数計1,500発)
外部兵装 1,000/500lbs爆弾×4・100lbs爆弾×12、325lbs爆雷×4、Mk.13魚雷×2
機体名 PBY-5A[5]
ミッション PATROL A.S. PATROL TORPEDO
全長 63ft 10.44in (19.47m)
全幅 104ft (31.7m)
全高 20ft 2in (6.15m)
翼面積 1,400ft2 (130.06m2)
空虚重量 20,910lbs (9,485kg)
離陸重量 33,975lbs (15,411kg) 35,420lbs (16,066kg) 35,300lbs (16,012kg)
搭載燃料 1,463gal (5,538ℓ) 1,000gal (3,785ℓ)
携行装備 325lbs爆雷×4 Mk.13魚雷×2
プロペラ[8] ブレード3枚 直径12ft 1in (3.68m) ×2
エンジン プラット・アンド・ホイットニー R-1830-92空冷星型レシプロエンジン (1,200Bhp) ×2基
最高速度 179mph/7,000ft (288km/h 高度2,134m) 175mph/7,000ft (282km/h 高度2,134m) 173mph/7,000ft (278km/h 高度2,134m)
航続距離[9] 2,545st.mile (4,096km) 2,350st.mile (3,782km) 1,500st.mile (2,414km)
武装 AN/M2 12.7mm機関銃×2 (弾数計840発) + AN/M2 7.62mm機関銃×3 (弾数計2,600発)
外部兵装 1,000lbs爆弾または500lbs爆弾×4・100lbs爆弾×12、650lbs爆雷×4または325lbs爆雷×4、Mk.13魚雷×2
PBY-6A 3面図

現存する機体

[編集]
  • 機体番号の欄は、無表記で4桁か5桁のものが米海軍航空局の機体番号(BuNo.)であり、ハイフンありが米陸軍航空軍、前にRAF、RAAF、RCAF、RDAF、RSwAF、SPAFとあるものはそれぞれイギリス空軍、オーストラリア空軍、カナダ空軍、オランダ空軍、スウェーデン空軍、スペイン空軍における番号である。
  • すべての機体を掲載しているわけではない。その他機体はウォーバード・レジストリに掲載。
  • 出典は各博物館サイトとウォーバード・レジストリ等に拠る。
型名     番号      機体写真     国名 所有者           公開状況 状態 備考             
PBY-5 2305
RAAF A24-30
オーストラリア
ビクトリア州
飛行艇博物館
(旧ボガ湖飛行艇基地)
公開 静態展示 製造番号 146。
PBY-5A 2459 オランダ
リリーステッド
スティッチング・ネプチューン・アソシエイション (Stichting Neptune Association)
リリーステッド空港に保管
公開 飛行可能 製造番号 300。
PBY-5A 5021 カナダ
ノバスコシア州
太平洋カナダ航空博物館[1] 公開 修復中 製造番号 110。飛行登録番号 CF-HFL。[2]
PBY-5A 5028
RAF FP216
アメリカ合衆国
フロリダ州
国立海軍航空博物館[3] 公開 静態展示 製造番号 117。胴体のみ内部が見えるように展示されている。写真
PBY-5A 8109
RDAF FM-57
RDAF 82-857
RDAF L-857
ノルウェー
ローガラン県
ソラ航空歴史博物館 公開 静態展示 製造番号 928。
PBY-5 8317 アメリカ合衆国
フロリダ州
国立海軍航空博物館 公開 静態展示 製造番号 1211。[4]
PBY-5A 22025 インドネシア ジョグジャカルタ州 インドネシア空軍中央博物館 公開 静態展示 製造番号 1903。
PBY-5A 33966 アメリカ合衆国
フロリダ州
ファンタジー・オブ・フライト[5] 公開 修復待ち 製造番号 1520。
PBY-5A
SA-10A
33993
43-43847
アメリカ合衆国
ワシントン州
マコード航空博物館[6] 公開 静態展示 製造番号 1547。OA-10A / 434033として展示されている。[7]
PBY-5A 46456 アメリカ合衆国
ニューヨーク市
ゲートウェイ国立保養地区
フロイト・ベネット・フィールド
公開 修復中 製造番号 1820。
PBY-5A 46522 アメリカ合衆国
オレゴン州
ティラムック航空博物館 公開 飛行可能 製造番号 1886。飛行登録番号 N2172N。
PBY-5A 46582 アメリカ合衆国
フロリダ州
ジャクソンヴィル海軍航空基地 公開 静態展示 製造番号 1946。
PBY-5A 46590
RAAF A24-387
アメリカ合衆国
アリゾナ州
ピマ航空宇宙博物館 公開 保管中 製造番号 2143。
PBY-5A
OA-10A
46595
44-33879
アメリカ合衆国
オハイオ州
国立アメリカ空軍博物館 公開 静態展示 製造番号 1959。[8]
PBY-5A 46596
SPAF DR.1-1
スペイン
マドリード
スペイン航空宇宙博物館 公開 静態展示 製造番号 1960。
PBY-5A 46602 アメリカ合衆国
フロリダ州
国立海軍航空博物館 公開 静態展示 製造番号 1966。飛行登録番号 N607CC。[9]
PBY-5A 46624 オーストラリア
西オーストラリア州
航空遺産博物館 公開 静態展示 製造番号 1988。飛行登録番号 N9502C。
PBY-5A 46633 写真 アイルランド
ダブリン
ウェストン空港
(Weston Airport)
公開 保管中 製造番号 1997。飛行登録番号 VP-BPS。
PBY-5A 48287 アメリカ合衆国
ユタ州
ユタ銀行 公開 静態展示 製造番号 1649。
PBY-5A 48294 アメリカ合衆国
バージニア州
軍事航空博物館 公開 飛行可能 製造番号 1656。飛行登録番号 N9521C。
PBY-5A 48334 写真 ニュージーランド クラシックフライヤーズ博物館 公開 静態展示 製造番号 1696。
PBY-5A 48375 アメリカ合衆国 ファンタジー・オブ・フライト 公開 飛行可能 製造番号 1737。飛行登録番号 N96UC。
PBY-5A 48396 アメリカ合衆国
アリゾナ州
ピマ航空宇宙博物館 公開 保管中 製造番号 1758。飛行登録番号 N10609。
PBY-5A 48406 アメリカ合衆国 サンディエゴ航空宇宙博物館 公開 静態展示 製造番号 1768。
PBY-5A 48419 写真 ブラジル 航空宇宙博物館 公開 静態展示 製造番号 1781。
PBY-5A 48426 写真 アメリカ合衆国 パームスプリングス航空博物館 公開 静態展示 製造番号 1788。
PBY-5A FAE 53602 写真 エクアドル
ピチンチャ県
空軍航空博物館 公開 静態展示
PBY-6A 46643
FAB 6552
写真 ブラジル
パラー州
ベレン空軍基地 公開 静態展示 製造番号 2007。飛行登録番号 PP-PEB。
PBY-6A 46644 写真 オーストラリア
クイーンズランド州
カンタス設立者アウトバック博物館[10] 公開 飛行可能 製造番号 2008。飛行登録番号 VH-EAX。[11]
PBY-6A[注 2] 46645
RAF FP535
写真 ノルウェー
ノードランド
ノルウェー航空博物館 公開 静態展示 製造番号 2009。
PBY-6A[注 3] 46655 カナダ
ニューファンドランド・ラブラドール州
ニューファンドランド・ラブラドール州政府 非公開 静態展示 製造番号 2019。飛行登録番号 C-FIZU。
PBY-6A 46662 写真 アメリカ合衆国 ウィルソン・コニー・エドワーズ氏(Wilson Connie Edwards) 非公開 飛行可能 製造番号 2026。
PBY-6A 46665 オーストラリア
ニューサウスウェールズ州
ザ・カタリナ飛行記念社
(The Catalina Flight Memorial Ltd.)
バンクスタウン空港に保管
公開 修復中 製造番号 2029。飛行登録番号 VH-CAT。
PBY-6A 46679
RAAF A24-362
オーストラリア
ニューサウスウェールズ州
歴史的航空機修復会 公開 飛行可能 製造番号 2043。飛行登録番号 VH-EPZ。
PBY-6A 64054
HK-2115P
ドイツ
ニーダーザクセン州
個人 公開 保管中 製造番号 2125。
28-5AMC
PBV-1A
RCAF 9742 アメリカ合衆国
アリゾナ州
ピマ航空宇宙博物館 公開 静態展示 製造番号 407。飛行登録番号 N68740。2017年までローンスター飛行博物館が所有していた。[12][13]
PBV-1A RCAF 9767
21996
フランス
パリ
カタリナ・エア・トラスト
(Catalina Air Trust)
公開 飛行可能 飛行登録番号 N9767。
PBV-1A
Tp47
RCAF 9810
RSwAF 47001
スウェーデン スウェーデン空軍博物館 公開 静態展示 製造番号 CV-244。
PBV-1A RCAF 9815 アメリカ合衆国 エヴァーグリーン航空宇宙博物館 公開 静態展示 製造番号 CV-249。
PBV-1A RCAF 9825 写真 アメリカ合衆国 ハロルド・カーロウ記念軍事博物館
(Harold Carlaw Memorial Military Museum)
公開 保管中 製造番号 CV-259。
PBV-1A RCAF 9830
RAF CV264
カナダ ケベック航空財団
(Foundation Aerovision Quebec)
非公開 静態展示 製造番号 CV-264。
PBV-1A RCAF 9837 カナダ 北大西洋航空博物館 公開 静態展示 製造番号 CV-271。[14]
PBV-1A RCAF 9838 写真 アメリカ合衆国
テキサス州
歴史航空記念博物館[15] 公開 静態展示 製造番号 CV-272。飛行登録番号 N4934H。
PBV-1A RCAF 11005 イギリス カタリナ航空機株式会社
(Catalina Aircraft Ltd.)
公開 飛行可能 製造番号 CV-283。飛行登録番号 G-PBYA。米陸軍航空隊で運用されたOA-10/44-33915号機の塗装がされている。
PBV-1A RCAF 11024 カナダ バッファロー航空 非公開 保管中 製造番号 CV-301。
PBV-1A RCAF 11042 写真 ギリシャ アテネ・エアリフトサービス株式会社
(Athenian Airlift Service Ltd.)
非公開 飛行可能 製造番号 CV-333。飛行登録番号 C-FPQF。米海軍で運用された機体のマーキング、5B-PBY/31-P-5の塗装がされている。
PBV-1A RCAF 11047 アメリカ合衆国 ハンス・ローリドセン氏(Hans Lauridsen) 非公開 修復中 製造番号 CV-343。飛行登録番号 N343CV。
PBV-1A RCAF 11054 ニュージーランド カタリナグループ[16] 公開 飛行可能 製造番号 CV-357。飛行登録番号 ZK-PBY。ニュージーランド空軍 NZ4017号機の塗装がされている。
PBV-1A RCAF 11060
RAAF A24-104
オーストラリア
ビクトリア州
オーストラリア空軍博物館 公開 静態展示 製造番号 CV-369。飛行登録番号 VH-EXG。胴体のみ展示されている。
PBV-1A RCAF 11074 写真 アメリカ合衆国
テキサス州
ウィルソン・エドワーズ氏
(Wilson Edwards)
非公開 飛行可能 製造番号 CV-397。飛行登録番号 N222FT。
PBV-1A RCAF 11084 カナダ
オンタリオ州
カナダ軍用機遺産博物館[17] 公開 飛行可能 製造番号 CV-417。飛行登録番号 C-FPQL。RAF / 9754と塗装されている。
PBV-1A RCAF 11088 写真 カナダ エクスプロイツ・ヴァレー航空サービス 公開 飛行可能 製造番号 CV-425。飛行登録番号 C-FPQM。
PBV-1A RCAF 11089 アメリカ合衆国
カリフォルニア州
最高世代海軍博物館
(Greatest Generation Naval Museum)
公開 飛行可能 製造番号 CV-427。飛行登録番号 N427CV。[18]
PBV-1A RCAF 11091 カナダ
ニューファンドランド・ラブラドール州
ニューファンドランド・ラブラドール州政府 公開 静態展示 製造番号 CV-431。
PBV-1A RCAF 11093 カナダ
オンタリオ州
デイヴィッド・T・ドロシュ氏
(David T. Dorosh)
非公開 保管中 製造番号 CV-435。
PBV-1A RCAF 11094 写真 カナダ
アルバータ州
ファーヴュウ航空機修復財団(FARS) 公開 飛行可能 製造番号 CV-437。飛行登録番号 C-FNJE。
PBV-1A
OA-10A
RCAF 67918
44-33954
写真 アメリカ合衆国
アラスカ州
アラスカ航空博物館 公開 静態展示 製造番号 CV-465。飛行登録番号 N57875。
PBV-1A
OA-10A
RCAF 68013
44-34049
アメリカ合衆国
アリゾナ州
ピマ航空宇宙博物館 公開 保管中 製造番号 CV-560。飛行登録番号 N322FA。
OA-10A 44-34009
FACh 405
チリ
サンティアゴ
国立航空宇宙博物館 公開 静態展示
PB2B-2 44248
RAF JX630
RAAF A24-385
オーストラリア
ニューサウスウェールズ州
パワーハウス・ミュージアム[19] 公開 静態展示 製造番号 61154。飛行登録番号 VH-ASA。[20]

登場作品

[編集]

映画

[編集]
キングコングの逆襲
ドクター・フー一味の飛行艇として登場。北海道キングコングが上陸したことを受けて迎えに来た海上自衛隊所属機と見せかけて主人公たちを拉致し、北極にある一味のアジトまで輸送する。
トラ・トラ・トラ!
アメリカ海軍所属機が登場。パールハーバーの上空を飛行するほか、地上に駐機していた機体が真珠湾攻撃による爆撃で破壊されてしまう。飛行シーンなどでは実物が、破壊されるシーンでは実物大セットや飛行不可能なスクラップが撮影に使用されている。地上で破壊されるカタリナは、明らかに骨格構造のない石膏模型である。
ミッドウェイ (1976年の映画)
アメリカ海軍所属機が登場。ミッドウェイから出撃して哨戒活動に従事するシーンで度々登場する。海戦前日の近藤信竹率いるミッドウェイ攻略部隊の発見や南雲忠一率いる機動部隊の発見など史実に基づいた活躍をしている。
アルキメデスの大戦
劇中の坊ノ岬沖海戦で登場。撃墜された航空機搭乗員の捜索救難を行っている。

ゲーム

[編集]
War Thunder
アメリカツリーでPBY-5およびPBY-5a、ソ連課金機としてPBY-5a、イギリス課金機としてCatalina Mk.IVaが登場。
艦隊これくしょん -艦これ-
PBY-5Aが登場。本機を基地航空隊に配備すると、戦闘における基地航空隊の損耗を軽減できる「カタリナ救助」という特殊効果が発動する。
コール オブ デューティ ワールド・アット・ウォー
日本海軍特攻を受けて沈没したフレッチャー級駆逐艦の乗組員を救助するために着水し、救助活動を行う。

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 泡のように膨らんだ形。
  2. ^ PBY-5Aを尾部に使用して修復。
  3. ^ PBY-5Aを尾部に使用して修復。

出典

[編集]
  1. ^ 碇義朗 『最後の二式大艇 海軍飛行艇の記録』 光人社 ISBN 4-7698-0997-2 p18
  2. ^ 戦史叢書第024巻 比島・マレー方面海軍進攻作戦P387-388
  3. ^ 戦史叢書第034巻 南方進攻陸軍航空作戦P241-242
  4. ^ a b PBY-4 Catalina Specifications BU. OF AERO., NAVY DEPT. PERFORMANCE DATA
  5. ^ a b PBY-5A Catalina Specifications AIRPLANE CHARACTERISTICS & PERFORMANCE
  6. ^ PBY-6A Catalina Specifications STANDARD AIRCRAFT CHARACTERISTICS
  7. ^ Propeller:HAMILTON STANDARD C.S.、Blade:No.6111 (×3)、Diameter:12ft 1in (3.68m)、Area:10.65m2
  8. ^ Propeller:HAMILTON STANDARD C.S.、Blade:No.6353A-12 (×3)、Diameter:12ft 1in (3.68m)、Area:10.65m2
  9. ^ 武装を取り外したFERRYでの航続距離は2,800st.mile (4,506km)

関連項目

[編集]