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VITAMIN E・P・O

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『VITAMIN E・P・O』
EPOスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル ニューミュージック
シンセ・ポップ
シティ・ポップ
時間
レーベル Dear Heart / RVC
プロデュース 宮田茂樹・EPO
チャート最高順位
EPO アルバム 年表
う・わ・さ・に・な・り・た・い
1982年
VITAMIN E・P・O
(1983年)
HI・TOUCH-HI・TECH
1984年
『VITAMIN E・P・O』収録のシングル
テンプレートを表示

VITAMIN E・P・O』(ビタミン イー・ピー・オー) は、EPOの4枚目のオリジナル・アルバム[1]1983年4月5日に発売された。発売元はDear Heart / RVC

概要・制作

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収録内容は、2枚のシングル「土曜の夜はパラダイス」「う、ふ、ふ、ふ、」と洋楽のカバーが1曲、ほか書き下ろしのオリジナル曲にて構成されている。カセットテープのみ、A面6曲目にボーナス曲「Dear Heart」が収録されている[3]

カバー曲「BYE BYE BABY」の原曲は、アメリカロック&ポップスグループフォー・シーズンズが1965年に発表したシングル「バイ・バイ・ベイビー」(Bye, Bye, Baby(Baby Goodbye))[4]。「無言のジェラシー」は当時、バンド・メンバーだった村松邦男が、自身のファースト・ソロ・アルバム『GREEN WATER』[注 1]にて「ジェラシー」と改題。自身の作詞にてカバーしている。

編曲は、ほぼ全曲を1stアルバム『DOWN TOWN』から続いて携わる清水信之。「あなたを奪えない」のみギタリスト大村憲司が担当。コーラスには大貫妙子安部恭弘木戸やすひろ、比山清が参加。プロデュースは4作連続で宮田茂樹が手掛けている。EPOのRCA在籍時に発売された3作のオリジナル・アルバム制作に大きく携わっていた山下達郎は、本作以降には参加していない。

2023年8月5日には ″CITY POP ON VINYL 2023参加作品″ の1枚として、バーニー・グランドマンによるカッティングが施されたクリアピンク・ヴァイナル仕様でLPレコードが発売された[5]

新レーベル設立

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本作は、EPOが1980年にメジャー・デビューしてから2年間在籍したRCAを離れ、RVC内に新たに設立された社内レーベルDear Heart移籍後第1弾となるアルバムであり、同レーベルの記念すべき第一作目となっている。レーベルにはEPOの他に大貫妙子、EPOの編曲を手掛ける清水信之サクソフォーン奏者のジェイク・コンセプションらが所属した。

背景

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当時のメディアを賑わせていた話題の一つにハイテクブームがあり、その一方で人々の間には健康志向が広まり始め、”ジョギング” ”サプリメント” ”ベジタリアン”といったライフスタイルが徐々に浸透していった。アルバムタイトルは、そんな時代背景を意識して付けられたものとなっている[6]

EPO本人は本作の制作エピソードを「私が体の中に持っているPOPな要素が、非常にストレートに表現されているアルバムではないだろうか。このアルバム制作中に、大好きなカレン・カーペンターが亡くなった。ショックだった」[注 2]と残している。

チャート成績・受賞歴

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「う、ふ、ふ、ふ、」のヒットに続き本作もオリコンチャートの週間2位を記録するヒットとなり、1983年末放送の第25回日本レコード大賞 '83 アルバム・ベスト10の1枚に選出された[7]

収録曲

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LP・CT

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Side A
全作詞・作曲: EPO (特記以外)、全編曲: 清水信之 (特記以外)。
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.VITAMIN E・P・OEPO (特記以外)EPO (特記以外)
2.土曜の夜はパラダイス(ストリングス・アレンジ:乾裕樹)EPO (特記以外)-
3.無言のジェラシー[注 3]EPO (特記以外)EPO (特記以外)
4.Would You Dance With Me?EPO (特記以外)EPO (特記以外)
5.あなたを奪えない(編曲:大村憲司)EPO (特記以外)EPO (特記以外)
6.Dear Heart[注 4](作曲:Mancini, Livingston, Evans)EPO (特記以外)EPO (特記以外)
合計時間:
Side B
全作詞・作曲: EPO (特記以外)、全編曲: 清水信之。
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.う、ふ、ふ、ふ、EPO (特記以外)EPO (特記以外)
2.PAY DAYEPO (特記以外)EPO (特記以外)
3.かなしいともだちEPO (特記以外)EPO (特記以外)
4.五分遅れで見かけた人へEPO (特記以外)EPO (特記以外)
5.BYE BYE BABY(作詞・作曲:Bob Crew, Bob Gaudio)EPO (特記以外)EPO (特記以外)
6.う・ふ・ふ・ふ、Part.Ⅱ[注 5]EPO (特記以外)EPO (特記以外)
合計時間:

CD・Blu-spec CD2

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全作詞・作曲: EPO (特記以外)、全編曲: 清水信之 (特記以外)。
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「VITAMIN E・P・O」EPO (特記以外)EPO (特記以外)
2.「土曜の夜はパラダイス」(ストリングス・アレンジ:乾裕樹)EPO (特記以外)EPO (特記以外)
3.「無言のジェラシー」EPO (特記以外)EPO (特記以外)
4.「Would You Dance With Me?」EPO (特記以外)EPO (特記以外)
5.「あなたを奪えない」(編曲:大村憲司)EPO (特記以外)EPO (特記以外)
6.「う、ふ、ふ、ふ、」EPO (特記以外)EPO (特記以外)
7.「PAY DAY」EPO (特記以外)EPO (特記以外)
8.「かなしいともだち」EPO (特記以外)EPO (特記以外)
9.「五分遅れで見かけた人へ」EPO (特記以外)EPO (特記以外)
10.「BYE BYE BABY」(作詞・作曲:Bob Crew, Bob Gaudio)EPO (特記以外)EPO (特記以外)
11.「う・ふ・ふ・ふ、Part.Ⅱ」EPO (特記以外)EPO (特記以外)
合計時間:

参加ミュージシャン

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〈アルバムのライナーノーツより〉

発売履歴

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発売日 レーベル 規格 規格品番 備考
1983年4月5日 Dear Heart / RVC LPレコード RAL-8806[9]
カセット RAT-8806[10]
1984年 CD RACD-7[11] 初CD化
1986年9月15日 R32A-1016[12] 再発盤
1991年8月21日 BMGビクター BVCR-2523[13]
1995年3月24日 BVCR-8010[14] Q盤 音パレード
1999年6月23日 BMGジャパン BVCK-38008[15] RCA CD名盤選書
2007年4月8日 Sony Music BVCK-17005[16] 紙ジャケットリマスター盤
2015年4月8日 Blu-spec CD2 MHC7-30027[17] タワーレコード限定販売[8]
2020年9月9日 音楽配信[18]
2023年8月5日 LPレコード MHJL-283[19] クリアピンク・ヴァイナル仕様

脚注

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注釈

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  1. ^ 村松邦男『GREEN WATER』 1983年9月25日 (1983-09-25)発売 JAPAN RECORDS LP:JAL-40
  2. ^ EPOオフィシャルサイト eponica.netより。
  3. ^ う、ふ、ふ、ふ、」のB面曲。シングルとは少々アレンジが異なっている。
  4. ^ ヘンリー・マンシーニの作品にEPO、大貫妙子、ジェイク・コンセプションらのコーラスを入れたもの。カセットテープのみのボーナス曲。
  5. ^ 「う・ふ・ふ・ふ、」のサビのコーラスのフェード・インで始まる30秒ほどのショートバージョン。同曲タイトル語尾の「PartⅡ」は、再発盤CD等では省略されており見受けられないものも存在する。

出典

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  1. ^ a b EPO/VITAMIN E・P・O<タワーレコード限定>”. TOWER RECORDS ONLINE. 2022年9月10日閲覧。
  2. ^ アルバム(1999年6月23日再発盤・BVCK-38008)のライナーノーツ。
  3. ^ Epo – Vitamin E.P.O = ビタミンE.P.O (1983, Cassette)”. Discogs. 2023年4月8日閲覧。
  4. ^ Bye Bye Baby (Baby, Goodbye) / Searching Wind”. Discogs. 2022年9月10日閲覧。
  5. ^ Epo/VITAMIN E・P・O<完全生産限定盤/クリアピンク・ヴァイナル>”. TOWER RECORDS ONLINE. 2023年9月1日閲覧。
  6. ^ アルバム『THE BEST STATION JOEPO 1980-1984』(2007年4月25日発売の紙ジャケット盤)のライナーノーツより。
  7. ^ 第25回日本レコード大賞”. 2022年4月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月10日閲覧。
  8. ^ a b c d e f g h i j k l EPO/VITAMIN E・P・O<タワーレコード限定>”. TOWER RECORDS ONLINE. 2022年9月10日閲覧。
  9. ^ Vitamin E.P.O = ビタミンE.P.O”. Discogs. 2022年9月10日閲覧。
  10. ^ Vitamin E.P.O = ビタミンE.P.O”. Discogs. 2022年9月10日閲覧。
  11. ^ EPO (2) – Vitamin E・P・O”. Discogs. 2022年9月10日閲覧。
  12. ^ EPO (2) – Vitamin E・P・O”. Discogs. 2022年9月10日閲覧。
  13. ^ EPO (2) – Vitamin E・P・O”. Discogs. 2022年9月10日閲覧。
  14. ^ EPO (2) – Vitamin E・P・O”. Discogs. 2022年9月10日閲覧。
  15. ^ VITAMIN E・P・O EPO”. ORICON NEWS. oricon ME. 2022年9月10日閲覧。
  16. ^ EPO VITAMIN E・P・O”. Sony Music Shop. 2022年9月10日閲覧。
  17. ^ EPO VITAMIN E・P・O”. Sony Music Shop. 2022年9月10日閲覧。
  18. ^ EPO”. MUSIC GUIDE情報局. 2022年9月10日閲覧。
  19. ^ VITAMIN E・P・O|EPO”. ORICON NEWS. oricon ME. 2023年9月1日閲覧。

外部リンク

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