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トンスル(똥술)は、人、犬[1]又は鶏の糞に漬け込み、薬として用いられた韓国の酒。トンスルとは韓国語で「うんこ酒」という意味。韓医学では健康によいといわれ、特に解熱作用、解毒作用があるとされている。古来より20世紀中盤まで、主として民間療法で用いられたが、現在では、飲む人はほとんどいないとされる。
糞は、古来より漢方薬として用いられてきた。鶏糞酒は、唐代の『千金要方』にも記載がある。鶏糞は、鶏矢醴または鶏屎白散と呼ばれる漢方薬で、漢方の古典『黄帝内経』や漢代の『金匱要略』にも処方が記載されている。このほか、漢方薬として、ムササビの糞(五霊脂)、コウモリの糞(夜明砂)、野ウサギの糞(望月砂)、すずめの糞(白丁香)、カイコの糞(蚕砂)などが用いられている[2]。明代の『本草綱目』にも、黄龍湯(zh:黃龍湯)、糞清、人中黄と呼ばれる、糞を漢方薬にしたものが記されている。
作り方
[編集]焼酎、マッコリ(どぶろく)を入れた竹筒を便壺に吊し、人糞に漬けたものを用いる。民間療法であるため、地方によっても作り方に差異がある。多くの場合は三ヶ月から四ヶ月ほど長く漬けたものを用いるというが、漬ける日数は3日ていどでもいい。この場合、非常に臭いがきつく飲みづらいという[3]。
ケトンスルの場合は、犬の糞をマッコリに一日漬けたものを用いる。打撲傷等に良いとされるが、3日間服用して効果がなければ飲用を中止すべきとされている。[4]
参考文献
[編集]- 朝鮮王朝実録の中の中宗実録には、中宗は解熱剤として人糞を水で溶いて飲んだと書かれている。[5]
- 똥이어디로갔을까「糞はどこにいったのだろうか」、イ・サングォン著、ユ・ジンヒ画。トンスルを飲んで病気が治ったお婆さんの話を収録。
- 일상으로 본 조선시대 이야기 2「日常から見た朝鮮時代の話2」、チョン・ヨンシク著。p227に(「糞薬、トンスル、そしてトンポ」(똥약, 똥술 그리고 똥포 )の話がある。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- トンスル(慶南日報/朝鮮語)
- 경희보궁한의원(白狗屎(백구시)=白犬の糞(흰개똥の効用について)
- “한국인, ‘똥술’ 마신다” 日 기사 논란(「『韓国人、トンスル飲む』、日記事論議」2009年8月4日付ヘラルド経済)
脚注
[編集]- ^ 犬の場合は、ケトンスル(개똥술)と称される。
- ^ http://www.jinseido.co.jp/kanpo/manpo/971005.html 袁世華(中国・長春中医学院教授)漢方漫歩
- ^ http://www.gnnews.co.kr/index.html?section=KNJK&flag=detail&code=173716&cate1=KNJ&cate2=KNJK
- ^ http://kr.ks.yahoo.com/service/ques_reply/ques_view.html?dnum=LAN&qnum=614606
- ^ [1]
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削除は行き過ぎ
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