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Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/アマノリ 20200911

選考終了日時:2020年9月24日 (木) 16:48 (UTC)2020年10月8日 (木) 16:48 (UTC)

  • (自動推薦)2020年8月度の月間新記事賞受賞記事。--totti会話2020年9月10日 (木) 16:48 (UTC)[返信]
  • 賛成 やや日本の記述が中心になっている感があるものの、やむを得ないところもあるかもしれません。全体としてはよく説明できているものと思います。--Tam0031会話2020年9月16日 (水) 15:27 (UTC)[返信]
  • コメント アマノリと人間との関わりについては十分な内容の解説記事になっていると思います。ただ、肝心の生物としての特徴に関する解説がまだ不足していると感じました。§ 1 「特徴」節については、全体的に数値的な記述がまったくないのは少々問題です。特に、サイズと時間と環境温度に関する記述は、その生物をイメージするためにも、また生態や生活史などを理解するためにも、ぜひ書いておいていただきたい重要な情報です。たとえば、サイズに関しては、葉状体の大きさ(種によってかなり違うでしょうが)、不動精子のや果胞子の大きさ、糸状体の太さや長さ(これらは種によってそれほどの差はないのではないかと思います)、といった情報はぜひほしいところです。時間については、胞子体が貝殻に付着してから定着するまでの時間とか、定着してから殻胞子を放出するまでの成熟期間とか、葉状体が成長する速さとかいった情報です。温度に関しては、葉状体が成長する最適な温度とか、果胞子を生成・放出する際の温度条件などの情報です。これらの情報のいくつかは、§ 3.1「 食用種」節に種類毎の記述はありますが、アマノリと総称される藻類全体の特徴として、「大きさは大部分の種で ** から ** くらい、例外的に *** になるものもある」といった総合的な観点からの解説が欲しいと思います。分類学的に縁の遠い生物群を外見や利用方法の共通性という人間の観点からまとめた総称と異なり、アマノリは(現在はともかくかつては)単一の分類群とされていた以上は、古い文献には、「アマノリ」の総合的な数値的記述もあると思います。
§1.1 形態と生活環
  • 「果胞子は発芽し、微小な分枝糸状体である胞子体 (糸状体) になり、糸状体は貝殻など石灰質基質中に穿孔する」
穿孔はどのような方法で行われるのでしょうか。大して硬くもなさそうな糸状体が物理的に穿孔することは無理そうに思えますが、酸性物質でも分泌して溶かすのでしょうか。また、貝殻表面などは、直径数ミクロンくらいの微小な孔は自然にあるのではないでしょうか。
  • 「 殻胞子を放出する。殻胞子は発芽して葉状体となるが」
殻胞子はどうやって基物に定着するのでしょうか。また、直感的には定着してから発芽するのだと思いますが、発芽してから定着することもあるのでしょうか。
§ 2.1 歴史
  • 「最終的に1962年には東京都沿岸域の漁業権が全面放棄された」
まあ文脈上ほぼ明らかとは思いますが、この全面放棄された漁業権というのは、もちろんアマノリの養殖・採取に関するものだけですよね。まさかその他の魚介類も含むすべての漁業権というわけではないですよね。ただ、次の「現在の養殖」節を見ると、現在でも東京湾でのアマノリ養殖は行われているようですが、それに関する漁業権はどうなっているのでしょうか。漁業権が放棄されたのは「東京都沿岸域」とあるので、(漁業権が放棄されていない?)沖合いで養殖が行われているのでしょうか。
§ 2.5 成分
  • 「このポルフィラン分解酵素はもともと腸内細菌には存在せず、...(中略)...この腸内細菌が一部の日本人に受け継がれてきたと考えられている。」
大変興味深く面白い話ですが、この文に出典がないのは大いに問題です。こういう一般受けしそうな話題にこそ、しっかりした出典(雑学本などではなくちゃんとした学術書または論文)による裏付けが必須です。そうでないと、Wikipediaが無責任な噂話や、時として間違っているかもしれないトリビアの発信源になってしまいます。cf. ウィキペディアとハナグマの異称に関する件
--Loasa会話2020年9月17日 (木) 12:13 (UTC)[返信]
2.5 についての指摘ですが、直前のNatureの論文が出典になっています。セルフアーカイブでオープンになってきるので読んでみてはいかがでしょう。--Karasunoko会話2020年9月17日 (木) 12:41 (UTC)[返信]

返信 立項者です。コメントありがとうございます。

  • 葉状体サイズなど分かる範囲で記述しました。論文の写真などから判断して不動精子は直径5µmほどではないかと思いますが、記述が見つからなかったため記していません。
  • 時間・温度に関しては、生態節に記したように種によって異なるため、統一的な記述は難しいようです。
  • 糸状体が貝殻に穿孔する機構については、面白い文献がありましたので追記しました。
  • 東京でのアマノリ養殖に関する記述は、東京湾と東京都を明確に分けなかったため誤解を招きました。現在の東京湾での生産はほぼ千葉県のみです。また東京都での沿岸漁業権放棄に関しては、他の魚種も含めた全面的放棄と理解しています (埋め立てのため;シャコの漁業権も同時になくなった報告あり)。漁業権というものが理解できていないのですが、漁業権放棄は優先的な権利がなくなるだけで漁業が禁止されるわけではないと思っています。

--Neobodo会話2020年9月19日 (土) 12:15 (UTC)[返信]

  • 賛成 高い品質の記事だと思いますので、賛成します。「人間との関わり」については文句ありませんし、生物学的記述についても、多数の種を含むグループの記事としては十分だと思います。ましてや単系統群ではないことが分かっていますので、これを記事として成立させているのは人間の認識であって、その方面の記述が厚くなるのは必定です。ただ、一見したときに系統関係や、そもそも生物学的記述のある記事だと言うことがわかりにくいので、冒頭に生物分類表を置くのはアリかもしれないと思いました。誤解を招かないよう工夫する必要はありますので、あくまでアイデアとして捉えていただいて、難しそうならこのままで大丈夫です。参考になるかもしれない似た例(非単系統で該当するタクソンも現存しないが広く認識されているグループ)として魚類アブがあります。--YockeyT会話2020年9月23日 (水) 01:23 (UTC)[返信]
  • コメント 選考期間終了時点で賛成2票のため、選考期間が2週間自動延長となります。--Tam0031会話2020年9月25日 (金) 15:28 (UTC)[返信]
返信 立項者です。YockeyTさまコメントありがとうございます。試しにつくってみました。--Neobodo会話2020年9月26日 (土) 02:58 (UTC)[返信]
返信 Neobodoさま、早速のご対応をありがとうございます!下位分類なども冒頭に整理されて、より分かりやすくなったと思います。--YockeyT会話2020年9月26日 (土) 07:29 (UTC)[返信]
  • 賛成
チェック ある程度の網羅性を満たしていると考えられ、また検証可能性が担保されています。
チェック 独自研究的な記載は確認できませんでした。
チェック 上でも指摘があるように、若干日本中心的な側面が認められますが、主題的にある程度は許容されるものと考えます。
チェック 太字の使用方法など、細かい点で改善の余地があるように思いますが、概ねスタイルマニュアルに沿ったスタイルが採用されています。
以上より賛成いたします。参考までに追加で記しておきますと、アマノリの生物学的な側面はウシケノリ科に譲り、食品化学的な側面や文化的側面に絞った記事にしてしまうのも一つの手段ではないかと思います。--Karasunoko会話2020年9月27日 (日) 05:14 (UTC)[返信]

賛成のみ3票以上の状態が48時間継続のため、早期終了・通過となります。--Tam0031会話2020年9月29日 (火) 14:48 (UTC)[返信]