Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/セラム 20110911
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選考終了日時:2011年9月24日 (土) 15:54 (UTC)
- (自動推薦)2011年8月度の月間新記事賞受賞記事。--totti 2011年9月10日 (土) 15:54 (UTC)
- 賛成 翻訳をベースにしつつも、日本語版で独自に文献調査をして出典を補充しておられるようで、元記事とはまったく異なるレベルに仕上がっているようです。正直これほど書けるなら翻訳をベースにする必要があったのかなと思うほどです。良質な記事の水準に達しているものと思います。--Tam0031 2011年9月14日 (水) 15:22 (UTC)
- コメント 記事中には『条件付きながら「21世紀で最大の発見」と評した』とまでありますが何故でしょう?記事本文からは保存状態のとてもいいホミニンで身体的特徴がよくわかったことは分かりましたが、「21世紀で最大の発見」とまで言われるのならば、学会に、そして従来からの学説にとても大きな影響を与えたはずです。しかし、この記事からはそれが読み取れない。セラムの発見が与えたインパクトの説明がないと網羅性の点でどうかと思います。--ぱたごん 2011年9月15日 (木) 12:37 (UTC)
- コメント現時点での主執筆者です。コメントありがとうございます。さて、ジョハンソンのコメントについては脚注で示したとおり、こちらで読めます(これは雑誌記事の冒頭部をそのまま抜きだしたものになっています)。「学会に、そして従来からの学説にとても大きな影響を与えたはず」とのことですが、ジョハンソンが何を根拠にそう述べたのかを明示していない以上、私としてそれを勝手に理由付けるわけにはいきません。なお、「保存状態のとてもいいホミニンで身体的特徴がよくわかった」のではインパクトの説明として不十分でしょうか。従来の幼児化石(全身)の最古記録を300万年以上更新したこと自体が、すでに「奇跡」といえるレベルだと思います。さらに、その時点で直立歩行に伴って現れたと推測される脳の成長遅滞がすでに見られたことを証明したこと、アファール猿人として初めて見つかった完全な肩甲骨によって、完全な陸上生活に移行したのがいつなのかの議論に新たな光を投げかけたこと、などは「身体的特徴がよくわかった」とまとめてしまえばそれまでかもしれませんが、私には非常に大きなことのように思えました(もちろんこうした意義は、2009年発表のアルディには負けるかもしれませんが、2006年時点のものとしては十分に大きなものだったのではないかと思います)--Sumaru 2011年9月15日 (木) 13:47 (UTC)
- 主題の持つ重要性で無く、記事の網羅性を言っています。--ぱたごん 2011年9月15日 (木) 14:36 (UTC)
- 「学会に、そして従来からの学説にとても大きな影響を与えたはず」というのは、現状ではジョハンソンの発言を元にしたぱたごんさん個人の推論の域を出ないとしか読めません。その説明がないから網羅性の点で疑問だとおっしゃられても、記事の改善のしようがありません。ですから、現状の記事でも検証可能性を満たす範囲で、この「最大の発見」の意義は説明できているのではないか、と申し上げたのです。
- もちろん、今後も加筆できるところは加筆していきたいと思っていましたから、ご発言の裏支えとなる文献などをご教示いただけるのなら幸いです。--Sumaru 2011年9月15日 (木) 14:58 (UTC)
- >「保存状態のとてもいいホミニンで身体的特徴がよくわかった」のではインパクトの説明として不十分でしょうか。・・・不十分だと思いますね。それでコメントがジョハンソンのコメントだけ、それも意味不明。ジョハンソンのコメント以外にインパクトがあったという第三者言及が見られない。「保存状態のとてもいいホミニンで身体的特徴がよくわかった」でインパクトがあるなら、そう思っているのはジョハンソン以外の学者にもいて、そして、なんか発言していると思いますと。そんな重要な発見ならね。それとも執筆者がそう思っているだけかな?--ぱたごん 2011年9月16日 (金) 00:30 (UTC)
- 追記、早い話「評価」節あるいは「セラムの発見がもたらした影響」節を作っていただきたいって事--ぱたごん 2011年9月16日 (金) 00:38 (UTC)
- コメント アウストラロピテクス・アファレンシスの化石として、初めての非常に状態がよい幼児の化石が発見されたことによる従来の説への影響としては、
- 「彼女の発見は、アファール猿人の歩行に関して既に得られていた知見を裏付けるものであった」
- 「セラムによって、その時点ですでに脳の成長遅滞が認められることが明らかになった」
- 「(略)それが社会性を育んだ可能性」(の提唱)
- 「(略)子供をあやす必要から、言語が発達したという仮説」(の提唱)
- 「アファール猿人は現代人のように機敏な歩行は難しかったと推測」
- 「舌骨も残っていた(略)古いホミニンでの構造は不明だった」
- 「完全な肩甲骨が残っていた(略)アウストラロピテクス属としては初めて(略)樹上で枝をつかむことに適していたと判断された」
- などの記述が既にあります。
- ジョハンソンというのはルーシーを発見した "the world renowned ASU paleoanthropologist" ですから、彼の発言にはそれなりに重みがあるということでしょう。2006年という、なってからまだ6年しか経っていないことをおそらく鑑みて「その時点まで」という条件をつけたのでしょうけれど、「21世紀で最大の発見」といえるのは、試料の状態がそれほどよかったということで、それ以上でもそれ以下でもないように思われます(お祝いのニュアンスもあるかもしれないです)。彼に比肩するほどの影響力を持つ人物がいるものなのかは知りませんが、ほかの研究者たちでもセラムの発見への祝辞とかコメントとかが、検証可能性のある形で公式に発表されることはあるものなのでしょうか。検証可能性のある資料がないということは、網羅性の欠如を回避できるものではないでしょうけれど、記事として書く必要があるほどのことなのかということです。
- ルーシーの項目(#社会的な影響)ではお祭り騒ぎといえるほどの影響があったことが記述されていますが、セラムの発見をそれに匹敵するほどのものであると考えるべきであるのかどうかよくわかりません。匹敵するのであれば、そういう方向性で書くこともあるとは思いますが、なんとなくそれほどでもなさそうです。記者会見が開かれて、科学者向けにはネイチャーに、一般の人向けにはサイエンティフィック・アメリカンにほぼ同時に発表され(フランス語訳、日本語訳され)、BBCで報道されたり、ナショナルジオグラフィック日本版で特集されたりしていますが、それくらいのインパクトだったということではないでしょうか。参考文献の『ヒトの進化七〇〇万年史』の紹介では「画期的な化石の発見が相次ぎ、人類史はいま大幅な書き換えを迫られている」とのことですから、その調子でセラムについて何か書かれているのかもしれません。もしほかにも文献があるようでしたら、出典として追加することで、間接的にではありますが注目の度合いを示せると思いますが、どうでしょうか(探すのが大変でしたら Google Book ででも)。
- それはともかくとして、くだんの化石が今どうなっているのか(保存されている場所、一般公開されているのか)について、個人的には気になるところです。--Calvero 2011年9月16日 (金) 13:05 (UTC)
- 評価に関連する話はこの選考のノートに記載しておきます。なお、この化石は2006年時点ではエチオピア国立博物館にありました。解析のために隣国に運ぶのさえ文化省の許可が必要だったらしいですから、たぶん同じ場所に保管されていると思いますが、出典が見つかったら加筆させていただきます。--Sumaru 2011年9月17日 (土) 01:50 (UTC)
- コメント アウストラロピテクス・アファレンシスの化石として、初めての非常に状態がよい幼児の化石が発見されたことによる従来の説への影響としては、
- 主題の持つ重要性で無く、記事の網羅性を言っています。--ぱたごん 2011年9月15日 (木) 14:36 (UTC)
- コメント記事本文をいくらか加筆し、構成も組み替えました。その理由は少し長くなるのでこの選考のノートに記載します。--Sumaru 2011年9月19日 (月) 02:46 (UTC)
- 賛成 良質な記事の目安を満たす良記事だと思います。--ぱたごん 2011年9月19日 (月) 09:06 (UTC)
- 賛成 ご加筆ありがとうございます。一層良質な記事としての内容をそなえるものになったと思います。標本そのものに関わる詳しい情報はもとより、それを取り巻く状況などについてもうかがい知ることができます。出典・スタイルについても言うまでもないことかと存じます。--Calvero 2011年9月19日 (月) 14:52 (UTC)
賛成のみ3票の状態が48時間継続のため、早期終了・通過となります。--Tam0031 2011年9月21日 (水) 15:28 (UTC)