Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/マックス・パーキンズ 20161222
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マックス・パーキンズ - ノート
[編集]選考終了日時:2017年1月5日 (木) 09:46 (UTC)
- (推薦)/ 賛成 (推薦者票) - 米国のいわゆる「失われた時代」を陰で支えた編集者の記事で、わたくしが書き下ろしたものです。先月の月間新記事賞で次点に食い込んだのですが(差分)、良質な記事の基準は満たしているものと考え自薦いたします。--FMmice (会話/履歴) 2016年12月22日 (木) 09:46 (UTC)
- 賛成 人物記事として十分な記載がなされており、良質な記事として推薦できる内容であると思います。ただし、GAに反対する程の致命的な瑕疵ではないものの、かなり気になる点が二つあります。
- 一つは出典が少な過ぎるということです。出典はほぼバーグ, A・スコット(1987 上,下)と永岡 & 坪井 (1983)の二冊に集中しており、可能ならもう少し広く取れたらよかったと思います。せっかく他の多数の参考資料も把握されているのですから(検証可能性の問題がある資料も少なくないようですが)それらの引用などもちりばめておけば、もっとこの人物の姿が浮き彫りになったのではないかと思います。
- もう一つ気になる点は、いかにも翻訳記事のような文体です。英語版の翻訳記事なら仕方ないですが、日本語版オリジナル記事であり、かつ出典も日本語の文献が中心なら、文章構成がもう一つ滑らかにかつ軟らかく書けていれば、と思いました。英語版の(特に人物関連)記事(およびそれの翻訳記事)における文体の特徴というのは、とにかく文章がブツ切れな感じがすることと、説明が簡潔すぎて意味が取り難い、時には文の繋がりが唐突に感じられる場合さえある、ということです。本記事にもそういう印象を持ちました。以下で指摘する細かい点も、英語版的な文章構造に由来するのではないかと思います。
- §1.3.ハーバード大学
- フォックス・クラブ
- フォックス・クラブとは何でしょうか。Wikipedia日本語版には項目がないようですが、英語版に項目があればリンクをつけて欲しい。あるいは簡単な注釈をつけて欲しいと思います。
- §2.1 フィッツジェラルドとの出会い
- 「...したりする際には必ず作家と話し合い、本人の意向に反して勝手に編集することは行わなかった」
- 現在の感覚では、それは編集者として当然の行動倫理と思えます。特筆すべき程のことでもないように思えますが、わざわざ言及するということは、逆に言えば当時は作者に無断で文を書き変えてしまうような編集者はごく普通だった、ということでしょうか。その辺の背景について、注釈でよいので簡単な解説が欲しいところです。
- § 2.4 トーマス・ウルフとの出会いと別れ
- 「同僚と共に行き戻りしながら読み通した」
- 「行き戻りしながら」とはどういう意味でしょう。なんだか原稿を持って部屋の中をうろうろ歩き回りながら読んでいるようなイメージなのですが、まさかそういう意味ではないですよね。
- 「モデルにされた女性から、慰謝料として示談を申し入れられた」
- 「慰謝料として示談を申し入れられた」とは意味不明の表現です。名誉毀損か何かで訴訟を起こされ、慰謝料を支払うことで示談とすることを申し入れられた、という意味でしょうか。また、示談を申し入れられたのはウルフとパーキンズのどちらなのでしょうか。この一文は、経過も含めてもう少し詳細に説明して欲しいと思います。
- 賛成 出典もあるきちんとした人物記事になっており、良質な記事の基準は満たしているのではと思います。最近映画の公開で注目されている人物でもありますし、編集者など地味でも業績のある出版人に注目が集まるのは良いことですね。ただ、上でLoasaさんが指摘されている箇所があるのと、あと記事名の問題があるように思います。ノート:マックス・パーキンズにもあるように、記事名は「マックス・パーキンズ」でよいのでしょうか。英語版はen:Maxwell Perkinsで、「マクスウェル・パーキンズ」になっております。日本では映画の公開とともに「マックス・パーキンズ」として知名度が上がったのでこのままの記事名でもOKとは思いますが、その場合は脚注等でなぜ「マックス」なのか、出典をつけて軽く書いたほうがいいと思います。--さえぼー(会話) 2016年12月23日 (金) 12:52 (UTC)
- 返信 (Loasaさん/さえぼーさん宛) - おふたりともコメントありがとうございます。特にLoasaさんには、非常に丁寧にお読みいただき感謝しきりです。Loasaさんからのコメントを反映する形で、少し記事を手直ししてみました(差分)。
- まず出典の少なさについてですが、これはわたしも非常に心苦しいところであります。パーキンズはいわゆる出版界の裏方で、バーグの本が出るまではほとんど知られていなかった人物でもあり、出版されている日本語文献にはかなり限りがあります(英語文献も、わたしの環境ではなかなか入手しにくいです)。その中でも1番詳しいのは、このバーグの伝記であり、大いに頼らざるを得なかったというのが実情です。実は映画のパンフレットも購入しているのですが、原作になったこともあり、ほとんどバーグの本と同じ事が記載されていて、出典にできませんでした。また、辞書やネット記事などは簡単に複数回参照できるのですが、書籍の方は、エピソード毎に細かくページ数を付けていくと、それだけで膨大になってしまうという事情もあります。ご指摘を受けて、他の記事が見つかったエピソードに関してはネット出典を付けてみたのですが、それでもバーグの本に頼りすぎなのは否めませんね。本当はカウリーの書いた "Unshaken Friend" も読んでみたかったのですが、今見たら3ヶ月講読コースからしか選べないようで、ちょっとわたしには気が引けます・・・・・・(バーグもこの記事を道しるべに書いたとしていましたから、どのみちバーグの本と同じようなことが書いてあるのでしょうし)。
- 次に文体の方なのですが、これはわたしの癖か、参照した本に引っ張られたかのどちらかですが、多分前者だと思います(笑)。リライトしてみたつもりではありますが、ご期待に添えるほどの文章になっているかは分かりません・・・・・・
- フォックス・クラブについては、少しぐぐったところ英語版記事がありましたので、リンクを付け、注釈を足しておきました。
- 編集姿勢でご指摘のあった文章ですが、確かに当然のことと言えばそうなので、コメントアウトしてしまいました。この姿勢は、パーキンズが作品に深く干渉したことを示すもので、ウルフとの訣別の遠因でもありますが、訣別の方は後ろに詳しく書いてありますし・・・・・・パーキンズ以前は、そのように細かく添削してくれる編集者はほぼいなかったということが書きたかったのですが、その文章も少し前にあったので、不要と判断しております。
- 「行き戻りした」はバーグの本の邦訳(鈴木主税訳)から引いたつもりだったのですが、今確認したところ「行きつ戻りつ」と書いてあったのを、脱字したようです。全く別の表現に書き換えてしまいましたが・・・・・・
- 慰謝料の件は、確かに酷い文章です(笑)。もう少し別の表現で書こうとして、リライトしている内に繋がりが見えなくなってしまったのだと思います。きちんと事実関係が分かるように書き直しておきました。
- 記事名は未だに悩み続けています。ノートにも書いたとおり、ジーニアスで "Maxwell" には「マクスウェル」と振ってありますし、手持ちの電子辞書で複数辞書検索をしても「マクスウェル」表記しか出ません。曖昧さ回避は大体「マクスウェル」で揃っているようですし、パーキンズの祖父も「マクスウェル」表記で記事が作られています。・・・・・・ところが、肝心のバーグの本(の邦訳)が「マックスウェル」表記で(基本的には「マックス」表記だがフルネームは「マックスウェル」表記)、永岡&坪井、そして映画のパンフレットもそれにならってしまっているんですよね。出典を付けて書こうにも、わたしがえいやっと「マックス」表記にしてしまったので、難しいですね・・・・・・表記揺れは辛いです(笑)。
- とにもかくにも、この記事を丁寧にお読みいただいたことに感謝申し上げます。記事のブラッシュアップに繋がる貴重なご意見をありがとうございました。--FMmice (会話/履歴) 2016年12月23日 (金) 15:30 (UTC)
賛成のみ3票の状態が48時間継続のため、早期終了・通過となります。--Tam0031(会話) 2016年12月25日 (日) 13:00 (UTC)--お茶飲む人(会話) 2016年12月25日 (日) 19:52 (UTC)訂正しました。