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2012年4月2日 (月) 11:18時点における版
呉市交通局本庁舎 | |
種類 | 地方公営企業 |
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本社所在地 |
日本 〒737-0029 広島県呉市宝町1番10号 |
業種 | 陸運業 |
事業内容 |
一般乗合旅客自動車運送事業、 一般貸切旅客自動車運送事業 等 |
代表者 | 礒本勝(交通企業管理者) |
外部リンク | 呉市交通局 |
呉市交通局(くれしこうつうきょく)は、広島県呉市で自動車運送事業(呉市営バス)・軌道事業(呉市電)を行っていた地方公営企業法及び地方公営企業法施行令による地方公営企業である。呉市営バスは、路線数22、営業キロ345.4km、年間約2,000万人を運ぶ広島県内最大の公営バスであった。呉市電は1967年に廃止されている。交通局の本局は広島県呉市宝町1番10号に所在していた。
沿革
- 1909年(明治42年) 呉電気鉄道により、中国地方で岩国電気軌道に次ぎ2番目の電車が開通。
- 1941年(昭和16年) 呉市が沿岸タクシーのバス事業を買収。バス事業を行う交通課発足。
- 1942年(昭和17年) 呉市が呉電気鉄道が改編した芸南電気軌道を買収。交通局発足。
- 1955年(昭和30年) 中国地方及び四国地方で初のワンマンバス「二河循環線」の運行開始。
- 1961年(昭和36年) 市内線としては日本初となるワンマン電車の運行を開始。
- 1967年(昭和42年) 軌道事業を廃止。
- 2008年(平成20年) 1月に広島-呉-蒲刈線にICカード乗車券PASPY導入、2008年度内に焼山線に導入。江能線廃止、江田島バスに移管。東営業所及び、警固屋営業所が阿賀南営業所へ統合。貸切事業を縮小。
- 2009年(平成21年) 10月17日にPASPYを全路線に導入完了。
- 2012年(平成24年) 3月31日、この日の運行をもって呉市営バスの営業を終了。4月1日より広島電鉄に営業譲渡。
路面電車
概要(廃止時点)
車両
乗合172両、貸切13両を所有(2005年3月現在)。主力は三菱ふそう・日野自動車製。日産ディーゼル製大型CNGノンステップバス、日本初の日野自動車製中型CNGノンステップバス、いすゞのボンネットバスも保有している。
1985年まではボンネットバスを一般路線で使用していた。観光目的以外での運行としては、日本で最後までボンネットバスを使用していた事業者である。
塗装
白地にスカイブルーと赤。過去、循環線には黄色とスカイブルーが使われていた。
営業所・出張所(車庫)の所在地
- 阿賀南営業所(2008年4月1日、警固屋営業所及び東営業所を統合)
- 広島県呉市阿賀南7丁目1番50号
- 阿賀南営業所本浦車庫
- 広島県呉市倉橋町才ノ木
- 中央営業所
- 広島県呉市宝町1番10号
- 昭和営業所
- 広島県呉市焼山北1丁目12番21号
- 江能出張所は2008年4月1日廃止(江能線廃止に伴う)
路線
- 阿賀音戸の瀬戸線
- 宮原線
- 呉倉橋島線
- 郷原黒瀬線
- 天応川尻線
- 広島呉線(準高速バス・クレアライン)
- 広長浜呉駅線
- 白石白岳交叉点循環線
- 横路交叉点循環線
- 焼山熊野苗代線
- 昭和循環線
- 北コース
- 中央コース
- 南コース
- 広島焼山線
- 辰川線
- 長の木呉駅循環線
- 三条二河長迫循環線
- 市役所宝町循環線
- 宝町中央循環線
- 呉探訪ループバス(コース)
- 江能線:2008年3月31日をもって廃止、江田島バス(旧・能美バス)に転換
- 広島蒲刈線(準高速バス):2008年11月18日をもって廃止、さんようバス(旧・おおさきバス)に継承ならびに経路変更。詳細はさんようバスならびに広島 - 蒲刈・豊浜・豊線を参照。
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貸切車 福岡県太宰府市にて
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ノンステップ一般路線車 中央営業所付近にて
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呉探訪ループバス「くれたん」 呉駅前にて
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呉市交通局で最期まで使われたボンネットバスの1両。
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ボンネットバスの別サイド
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広島蒲刈線バス 広島バスセンターにて
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「PASPY」(呉市交通局)(表面)
民営化問題
呉市の小村和年市長は2010年9月8日、市議会協議会において市営バス事業の民営事業者への譲渡を2012年4月より行う方針を表明した[1]。
市営バスは2010年4月現在、約160台の車両と224名の職員によって運営されているが、市の一般会計から年間12-13億円程度を繰り入れており、市税の1割を市営バス維持に使われているという。利用者もこの10年間で約3割も減少していることから赤字解消のめどが立たず市の財政負担削減が課題となっていた[2]。市は職員の給料をカットして維持する市営維持案、一部営業所を民営事業者へ委託する管理の受委託案、子会社化(第三セクター化)、完全民営委譲の4案から検討していたが、市の財政負担の削減効果が大きく、接客水準やサービスの向上が見込めるとして、完全民間移譲案を選択した。なお、職員は市内他部局への配置転換や民営事業者での再雇用を協議する意向[1]。また、路線については民営化後も2年は現状を続けるとしている[2]。
譲渡する民営事業者の公募の条件として規模が市営バスと同等以上で県内にある事業者を条件としており、広島電鉄、中国ジェイアールバス、広島交通、広島バスの4社が候補となり、2010年11月上旬に事業者を募ると広島電鉄と中国ジェイアールバスが応募した。その後に選定委員会が書類・プレゼンテーションで審査した結果、30日の市議会公共交通問題対策特別委員会で委譲先を広島電鉄と決定した。
注釈
- ^ a b 呉市バス 民営化方針 - 朝日新聞(asahi.comマイタウン広島) 2010年9月9日
- ^ a b 呉市:バス事業、12年4月に民間移譲へ 来月から事業者を公募 /広島 - 毎日.jp 2010年9月9日