「最首悟」の版間の差分
表示
削除された内容 追加された内容
シモーヌ・ヴェイユ追加 |
編集の要約なし |
||
18行目: | 18行目: | ||
|notable_ideas = {{読み仮名|生命論|いのちろん}} |
|notable_ideas = {{読み仮名|生命論|いのちろん}} |
||
|major_works = 『[[#最首1984|生あるものは皆この海に染まり]]』(1984年)<br />『[[#最首1988|明日もまた今日のごとく]]』(1988年)<br />『[[#最首1991a|水俣の海底から]]』(1991年)<br />『[[#最首1991b|半生(はんせい)の思想]]』(1991年)<br />『[[#最首1998|星子が居る]]』(1998年) |
|major_works = 『[[#最首1984|生あるものは皆この海に染まり]]』(1984年)<br />『[[#最首1988|明日もまた今日のごとく]]』(1988年)<br />『[[#最首1991a|水俣の海底から]]』(1991年)<br />『[[#最首1991b|半生(はんせい)の思想]]』(1991年)<br />『[[#最首1998|星子が居る]]』(1998年) |
||
|influences = [[茅野寛志]]<ref name="YahooJiten" />[[シモーヌ・ヴェイ]] |
|influences = [[茅野寛志]]<ref name="YahooJiten" />[[シモーヌ・ヴェイユ]] |
||
|influenced = <!--影響を与えた人物--> |
|influenced = <!--影響を与えた人物--> |
||
|institution = <!--学会--> |
|institution = <!--学会--> |
2015年6月21日 (日) 02:12時点における版
[[]]
人物情報 | |
---|---|
生誕 |
1936年[1] 福島県生まれ。[1] |
学問 | |
活動地域 | 千葉県育ち。[1] |
研究分野 | 生物学、社会学 |
研究機関 | 東京大学教養学部、和光大学人間関係学部[1] |
特筆すべき概念 |
|
主要な作品 |
『生あるものは皆この海に染まり』(1984年) 『明日もまた今日のごとく』(1988年) 『水俣の海底から』(1991年) 『半生(はんせい)の思想』(1991年) 『星子が居る』(1998年) |
影響を受けた人物 | 茅野寛志[1]シモーヌ・ヴェイユ |
最首 悟(さいしゅ さとる、1936年(昭和11年) - )は、日本の生物学者、社会学者、評論家。元全共闘活動家。和光大学人間関係学部教授(環境哲学)、人間関係学部学部長を経て名誉教授[1]。駿台予備学校論文科講師。NPOのオルタナティブ大学であるシューレ大学アドバイザーを勤める。
略歴
- 1936年(昭和11年) - 福島県生まれ、千葉県育ち。[1]
- 1959年(昭和34年) - 千葉県立国府台高等学校を経て東京大学理科1類入学。
- 1960年(昭和35年) - ブント同盟員になるも「1日ブント」と呼ばれる。
- 1962年(昭和37年) - 大学管理法反対闘争参加。
- 1963年(昭和38年) - 「カンヅメ行動」により停学処分。
- 1965年(昭和40年) - 「ベトナム反戦会議」結成に参加。
- 1967年(昭和42年) - 東京大学理学部動物学科博士課程中退。
- 1967年(昭和42年)-1994年(平成6年) - 東京大学教養学部助手を27年間務める。
- 1968年(昭和43年) - 「東大助手共闘会議」結成に参加。
- 1969年(昭和44年) - 「東大安田講堂事件」で逮捕。
- 1970年(昭和45年)-1973年(昭和48年) - 「闘争と学問」を続ける。
- 1997年(平成9年) - 障害者作業所「カプカプ」運営委員長。
- 2001年(平成13年)-恵泉女学園大学人間環境学科特任教授。[要出典]
- 2002年(平成14年)-和光大学人間関係学部人間関係学科教授。
- 2007年(平成19年)-和光大学名誉教授。
- 津田塾大学やシューレ大学への出講経験もある。
人物
東大教養学部生物教室助手時代に東大闘争が活発化したが、最首は全学の助手有志とともに「助手共闘」を結成し、その中心メンバーとして全共闘運動に参加した。東大安田講堂事件を経て東大闘争が沈静化した後も、水俣病問題などへ積極的に取り組み、娘の星子が障害を持って生まれて来たことから、障害者問題へも深く関わって来た。そうした社会問題への関与から、大学当局とは対立し、東大では27年間助手を務めたまま定年退職した(なお、当時の国立大学の助手は国家公務員だったので、通常の生活にはさして困るわけではなかった)。その後、私立大学へ教授として迎えられた。
長年にわたって、駿台予備学校へも出講し、当初は生物科講師、のちに医学部受験者用の「医系小論文」を中心とする論文科講師となる。また国立大学の分離分割方式導入以来、駿台で東大後期入試の総合科目I(理系英語)対策の責任者を務め、青本執筆の他、3月の直前セミナーでは当該講座を担当している。
学んでいる学生がつくっているオルタナティヴなシューレ大学の1999年の設立以来顧問・アドバイザーを務めている。当初から続いている生命論(いのちろん)は、生物学、哲学、社会思想、60~70年代の学生運動論、「障碍」論をはじめ、臨機応変、縦横に議論を展開し続けている。
著書
大学受験参考書
- 『お医者さんになろう 医学部への小論文』駿台文庫〈駿台受験シリーズ〉、2001年12月。ISBN 978-4-7961-1571-1。
- 勝田耕史、大原正幸・船岡富有子 共著『お医者さんになろう 医学部への英語』駿台文庫〈駿台受験シリーズ〉、2002年10月。ISBN 978-4-7961-1047-1。
- 駿台予備学校 編 編『大学入試完全攻略シリーズ 東京大学 理科 後期日程』駿台文庫、年次版。 など - 通称、青本。総合科目Iの「出題分析と合格作戦」「解答・解説」執筆。
評論集
単著
- 『生あるものは皆この海に染まり』新曜社、1984年11月。
- 『明日もまた今日のごとく』どうぶつ社〈自然誌選書〉、1988年4月。ISBN 4-88622-241-2。
- 『水俣の海底から 「終われない水俣展」講演集』京都・水俣病を告発する会、1991年5月。
- 『半生の思想』河合文化教育研究所〈河合ブックレット 21〉、1991年9月。ISBN 4-87999-920-2 。 - 解説:大門卓。
- 『星子が居る 言葉なく語りかける重複障害の娘との20年』世織書房、1998年5月。ISBN 4-906388-65-5。
- 『「痞(ひ)」という病いからの 水俣誌々 パート2』どうぶつ社、2010年3月。ISBN 978-4-88622-343-2。
共著・編著・共編著
- 最首悟 編 編『山本義隆潜行記』講談社、1969年。
- 最首悟 編 編『出月私記 浜元二徳語り』新曜社〈水俣=語りつぎ 3〉、1989年9月。
- 最首悟・盛口襄・山口幸夫 編 編『理科を変える、学校が変わる 総合学習の創造 ハードパスからソフトパスへ』七つ森書館、2001年12月。ISBN 4-8228-0150-0。
- 丹波博紀 共編 編『水俣五〇年 ひろがる「水俣」の思い』作品社、2007年12月。ISBN 978-4-86182-165-3。
寄稿論文・関連記事など
- 最首悟、小野田襄二 著「黒田寛一」、現代の眼編集部 編 編『戦後思想家論』現代評論社、1971年。 - 『現代の眼』1970年8月号の特集「戦後とは何かー思想家論による試み」を中心にまとめたもの。
- 色川大吉 編 編『水俣の啓示 不知火海総合調査報告』 上、筑摩書房、1983年3月。
- 「不知火海漁業の移り変わりー芦北郡女島の巾着網漁について」
- 「市井論文への反論」
- 最首悟 著「孤立有援ともいうべき事態」、滝沢克己追悼記念論文集発行委員会 編 編『滝沢克己 人と思想』新教出版社、1986年6月。
- 最首悟「『ホントウとは何か』予備校で考える」『ザ・予備校』第三書館、1986年、200-205頁。
- 駿台教育研究所 編(編)「特集「教育変革と新しい予備校像」」『駿台フォーラム』第19号、駿河台学園駿台予備学校、2001年、ISSN 0289-5579。
- 「〈予備〉の持続と変容」
- 船岡富有子「医系英語論文マルチプレックスについて」
- 最首悟 著「ケアの淵源」、川本隆史 編 編『ケアの社会倫理学 医療・看護・介護・教育をつなぐ』有斐閣〈有斐閣選書〉、2005年8月。ISBN 4-641-28097-5。
- 最首悟 著「公害 問われた個人の倫理」、毎日新聞社 編 編『1968年に日本と世界で起こったこと』毎日新聞社、2009年6月。ISBN 978-4-620-31933-9。
- 高草木光一 編 編『「いのち」から現代世界を考える 連続講義』岩波書店、2009年6月。ISBN 978-4-00-022171-9。
- 最首悟 著「いのちへの作法」、山口研一郎 編著 編『生命(いのち) 人体リサイクル時代を迎えて』緑風出版、2010年12月。ISBN 978-4-8461-1014-7。
- 最首悟 述 著「「わからなさ」をもち続ける」、春原憲一郎 編著 編『わからないことは希望なのだ 新たな文化を切り拓く15人との対話』アルク、2010年1月。ISBN 978-4-7574-1839-4。
- 最首悟 述 著「東大闘争と学生運動」、高草木光一 編 編『一九六〇年代未来へつづく思想 連続講義』岩波書店、2011年2月。ISBN 978-4-00-023699-7。
- 最首悟「いのちはいのち」『石牟礼道子 魂の言葉、いのちの海』河出書房新社〈KAWADE道の手帖〉、2013年4月。ISBN 978-4-309-74049-2。
- 高草木光一 編 編『思想としての「医学概論」 いま「いのち」とどう向き合うか』佐藤純一・山口研一郎・最首悟 執筆、岩波書店、2013年2月。ISBN 978-4-00-025878-4。
脚注
関連項目
外部リンク
- 蔵田計成「最首悟」[リンク切れ] - Yahoo!百科事典
- 最首塾
- “和光大学 - 学科紹介 - 人間関係学科の教員紹介 - 最首 悟 環境哲学教授”. 和光大学. 2004年12月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年4月27日閲覧。