「イッツ・ア・スモールワールド」の版間の差分
151行目: | 151行目: | ||
「小さな世界」の“世界は一つ”という歌詞からもわかるとおり、戦争のない平和な世界をテーマにしたアトラクションであり、アトラクション内には様々な少年少女の[[オーディオアニマトロニクス]]が登場する。アトラクションに大人が登場しないのは、後述する成り立ちにもあるように「平和な世界」=「子供の世界(子供が築くコミュニティー)」であるというウォルト・ディズニーのテーマ設計が理由である。 |
「小さな世界」の“世界は一つ”という歌詞からもわかるとおり、戦争のない平和な世界をテーマにしたアトラクションであり、アトラクション内には様々な少年少女の[[オーディオアニマトロニクス]]が登場する。アトラクションに大人が登場しないのは、後述する成り立ちにもあるように「平和な世界」=「子供の世界(子供が築くコミュニティー)」であるというウォルト・ディズニーのテーマ設計が理由である。 |
||
内容はボートに乗り世界各国を旅するという内容であるが、各パークごとに一部の構成が異なっており、それぞれ自国のセクションがメインに置かれている(東京ディズニーランドであれば[[日本]]、[[ディズニーランド・パリ]]であれば[[フランス]]、など)。なお、最後のクライマックスでは白い衣装を身にまとった少年少女たちが自国の言葉で「小さな世界」を歌い上げるという演出は統一されている。 |
内容はボートに乗り世界各国を旅するという内容であるが、各パークごとに一部の構成が異なっており、それぞれ自国のセクションがメインに置かれている([[東京ディズニーランド]]であれば[[日本]]、[[ディズニーランド・パリ]]であれば[[フランス]]、[[ディズニーランド]]と[[マジック・キングダム]]であれば[[アメリカ]]、[[香港ディズニーランド]]であれば[[中国]]など)。なお、最後のクライマックスでは白い衣装を身にまとった少年少女たちが自国の言葉で「小さな世界」を歌い上げるという演出は統一されている。 |
||
アトラクションの外観はほとんどのパークで同じような作りになっており、世界の有名な建築物がデフォルメされているが、フロリダのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートにあるマジック・キングダムのみ他のパークと外観が異なっており、ファンタジーランドの風景に溶け込んだ造りとなっている為、とても小ぢんまりとした作りになっている。 |
アトラクションの外観はほとんどのパークで同じような作りになっており、世界の有名な建築物がデフォルメされているが、フロリダのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートにあるマジック・キングダムのみ他のパークと外観が異なっており、ファンタジーランドの風景に溶け込んだ造りとなっている為、とても小ぢんまりとした作りになっている。 |
2018年11月29日 (木) 08:32時点における版
イッツ・ア・スモールワールド | |||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| |||||||||||
| |||||||||||
| |||||||||||
| |||||||||||
| |||||||||||
主なデータ | |||||||||||
種類 | ダークボートライド | ||||||||||
設計者 | WED Enterprises / Walt Disney Imagineering | ||||||||||
音楽 | "It's a Small World",(シャーマン兄弟) | ||||||||||
車両種 | ボート | ||||||||||
両ごとの定員数 | 16 | ||||||||||
列数 | 4 | ||||||||||
列ごとの定員数 | 4 | ||||||||||
所要時間 | 12 - 15分 | ||||||||||
推進方法 | ウォータージェット, 電動タービン | ||||||||||
車椅子に対応 |
イッツ・ア・スモールワールド (It's a Small World) は、世界のディズニーパークにあるアトラクション。カナルボート型のライドに乗り、世界各国の子どもをイメージした人形たちが歌って踊る夢の世界を訪れる。英名は「It's a Small World」のほかに、「"it's a small world"」と、引用符がつき全て小文字で表すこともある。
このアトラクションが存在するパーク
- ディズニーランド(ディズニーランド・リゾート)
- マジック・キングダム(ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート)
- 東京ディズニーランド(東京ディズニーリゾート)
- ディズニーランド・パーク(ディズニーランド・パリ)
- 香港ディズニーランド(香港ディズニーランド・リゾート)
概要
このアトラクションは、創業者のウォルト・ディズニーの理念、理想を表した、まさにディズニーランドを代表するアトラクションであり、かつ世界的にもとても有名なアトラクションである。
中でもアトラクションのテーマソングである「小さな世界」は、分かりやすい歌詞、メロディーにより世界中で親しまれている。ニューヨーク世界博覧会にユニセフから依頼されて最初に作られてから50年の時を経ても今もなお、子供から大人まで人気のあるアトラクションであり、楽曲「it's a small world」とアトラクションのテーマ・コンセプトは世代を超えても通じる力を持っていると言える。
「小さな世界」の“世界は一つ”という歌詞からもわかるとおり、戦争のない平和な世界をテーマにしたアトラクションであり、アトラクション内には様々な少年少女のオーディオアニマトロニクスが登場する。アトラクションに大人が登場しないのは、後述する成り立ちにもあるように「平和な世界」=「子供の世界(子供が築くコミュニティー)」であるというウォルト・ディズニーのテーマ設計が理由である。
内容はボートに乗り世界各国を旅するという内容であるが、各パークごとに一部の構成が異なっており、それぞれ自国のセクションがメインに置かれている(東京ディズニーランドであれば日本、ディズニーランド・パリであればフランス、ディズニーランドとマジック・キングダムであればアメリカ、香港ディズニーランドであれば中国など)。なお、最後のクライマックスでは白い衣装を身にまとった少年少女たちが自国の言葉で「小さな世界」を歌い上げるという演出は統一されている。
アトラクションの外観はほとんどのパークで同じような作りになっており、世界の有名な建築物がデフォルメされているが、フロリダのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートにあるマジック・キングダムのみ他のパークと外観が異なっており、ファンタジーランドの風景に溶け込んだ造りとなっている為、とても小ぢんまりとした作りになっている。
登場するディズニーキャラクター
リニューアルを経て、現在各施設にて特定の国に縁のある以下のディズニーキャラクターが設置されている。それぞれのディズニーパークにより、キャラクターは異なる。
- バンビ、とんすけ -『バンビ』
- マリー - 『おしゃれキャット』
- シンデレラ、ジャック、ガス - 『シンデレラ』
- 香港と東京版(日本)シンデレラとプリンス・チャーミングのみ。
- ピーター・パン、ウェンディ、ティンカーベル - 『ピーター・パン』
- ピノキオ、ジミニー・クリケット - 『ピノキオ』
- アラジン、ジャスミン、空飛ぶ絨毯、アブー、ジーニー - 『アラジン』
- シンバ、ティモン、プンバァ、ムファサ - 『ライオン・キング』
- ドナルドダック、ホセ・キャリオカ、パンチート - 『三人の騎士』
- ウッディ、ジェシー、ブルズアイ - 『トイ・ストーリー2』
- ポカホンタス、ミーコ、フリット -『ポカホンタス 』
- モーグリ、バルー - 『ジャングル・ブック』
- ムーラン、ムーシュー、クリキー - 『ムーラン』
- アリエル、フランダー、アティーナ、アドリーナ - 『リトル・マーメイド』
- ニモ、マーリン、ドリー、ピーチ -『ファインディング・ニモ』
- リロ、スティッチ - 『リロ・アンド・スティッチ』
- アリス、ホワイト・ラビット - 『ふしぎの国のアリス』
- アナ、エルサ、オラフ - 『アナと雪の女王』
- メリダ、子グマ - 『メリダとおそろしの森』
- ラプンツェル、パスカル - 『塔の上のラプンツェル』
- ヘラクレス、ペガサス - 『ヘラクレス』
- モアナ、プア、ヘイヘイ - 『モアナと伝説の海』
歴史
ニューヨーク世界博覧会
このアトラクションは、1964年4月22日からニューヨークで開催されたニューヨーク世界博覧会にウォルト・ディズニーが制作し、ユニセフがペプシコーラ提供のもと出展したパビリオンが前身で、ユニセフからパビリオン製作の依頼を受けたウォルト・ディズニーにより、ユニセフの理念に合致するアトラクションとして作られた。
ディズニーは「人種や性別、国籍、言語の違いがあっても子供達は何のしがらみもなくすぐに友達になれ、ケンカしても泣いて笑ってすぐに仲直りしてしまう。まさしくこれが平和の世界ではないか」と考え、「「平和な世界」とは「子供たちの世界」ではないか」と考えた末に、アトラクションのテーマが決定した。ディズニー映画などで活躍していたメアリー・ブレアがデザインし、テーマミュージックはシャーマン兄弟が担当している。また、人形の衣装デザインはアリス・デービスが担当している。
移設
博覧会が終了した後1966年に契約に基づいて、カリフォルニア州アナハイムにあるディズニーランドに移設された。ただ、そのまま移設したわけではなく、北極や太平洋シーンが追加され、ファサード(アトラクションの玄関)もメアリー・ブレアのデザインに基づき再設計された。
なお、ディズニーランドにあるイッツ・ア・スモール・ワールドの最後(日本では各国の挨拶が書いてある場所)に「"It's a Small World - a Salute to UNICEF"(イッツ・ア・スモール・ワールド - ユニセフの理念・理想に捧げる)」と記してある。なお、ウォルト・ディズニーが製作を直接手掛けていない他のディズニーランドにはこの表記は無い。
「ザ・ワンダフルワールド・オブ・カラー」というディズニーのテレビ番組でイッツ・ア・スモールワールドが特集として取り上げられ、ウォルト・ディズニー自らがナレーションを担当した。
各施設紹介
ディズニーランド
イッツ・ア・スモールワールド It's a Small World | |||
---|---|---|---|
オープン日 | 1966年5月28日 | ||
スポンサー | バンクオブアメリカ(1966年〜1992年) マテル(1992年〜1999年) シーメンス(2009年〜) | ||
所要時間 | 約12分 | ||
定員 | 1台20名 | ||
利用制限 | なし | ||
ファストパス | 対象外 | ||
シングルライダー | 対象外 |
概要
ニューヨーク世界博覧会から移設されたオリジナル。移設後には北極、太平洋シーンを追加した。全てのパークにある同名のアトラクションの原型となった。ファサードは何度も塗り替えられ、東京ディズニーランドと同じにメロディ時計鳴り曲でした。からくりが動いてる時の音は東京ディズニーランドと同じであるものの、人形が行進する時の音楽は調性が異なる(ディズニーランドは変ホ長調だが、東京ディズニーランドはト長調)。また、同時期に水色や白色などの寒色系の色で塗られていた外観が、現在のオレンジ色やピンク色などの暖色系の色に塗り替えられている。2019年12月22日にリニューアルオープンした。
パリのユーロディズニーランド(現:ディズニーランド・パリ)開業後の1994年から2000年までには期間限定で、パリと同様のローランドオーケストラルアンサンブル音源が使用された事がある。
開業後、長らくバンクオブアメリカが1992年までスポンサーであったが、1992年からは玩具メーカー大手のマテルが1999年まで提供した。マテルの提供終了後長らくスポンサーのない状態が続いたが、2009年からシーメンス(当時はシーメンスの子会社であったオスラム・シルバニアとの契約)が提供している。なお、この契約はシーメンスがディズニー社と結んでいる12年のスポンサーの追加契約の一環で行われた。
2009年2月大幅リニューアル
2008年1月にクローズし、オープン以来41年ぶりの長期に渡る全面的改修を行った。これは観光客及びアメリカ人の体重増加が原因で、進行途中でボートが重量オーバーで沈んでしまうケースが多発したため、対策を迫られたものであった。改良の結果、ボートの浮力を増加させ水路を深くすることで解決した[1]。このほかオセアニアシーンを縮小し、北米シーンが追加され香港ディズニーランドで導入された計29体のディズニー映画、ピクサー映画のキャラクター人形が登場するようになった。これに伴い一部の人形が撤去されている。
ライドは以下の順で世界の各エリアを巡る。
マジック・キングダム
イッツ・ア・スモールワールド It's a Small World | |||
---|---|---|---|
オープン日 | 1971年10月1日 | ||
スポンサー | マテル(1988年〜1998年) | ||
所要時間 | 約12分 | ||
定員 | 1台20名 | ||
利用制限 | なし | ||
ファストパス | ◯ | ||
シングルライダー | 対象外 |
概要
ディズニーランドと同じく、メアリー・ブレアがデザインを直接行った最後のイッツ・ア・スモールワールドである。他のパークと違ってファサードが表になく、外観は他のファンタジーランドのダークライドと同じである。
2004年5月2日にクローズし、待ち列に他パークと同様のファサードを施した。アトラクションの内容は後に開業する東京ディズニーランドと似ているが、一部人形の動作が異なっている。ファサードの時計台は15分おきに鳴るが、他パークのような人形たちによるパレードが唯一存在しない。オリジナルのデザインを採用しているが、からくりが動いてる時の音は、東京ディズニーランドと音が同じである。現在は跡地に噴水とトピアリーが設置されている。また、同時期に水色や白色などの寒色系の色で塗られていた外観が、現在のオレンジ色やピンク色などの暖色系の色に塗り替えられている。2019年12月10日にリニューアルオープンした。
ライドは以下の順で世界の各エリアを巡る。
東京ディズニーランド
イッツ・ア・スモールワールド It's a Small World | |||
---|---|---|---|
オープン日 | 1983年4月15日 (東京ディズニーランドと同時にオープン) | ||
スポンサー | そごう(1983年〜2008年) 日本通運(2013年〜) | ||
所要時間 | 約10分 | ||
定員 | 1台20名 | ||
利用制限 | なし | ||
ファストパス | ○ (2018年4月15日〜[2]) | ||
シングルライダー | 対象外 |
概要
東京ディズニーランドのガイドブックでは「It's A Small World」と表記される。東京ディズニーランドの「イッツ・ア・スモールワールド」は、上記の概要にあるような構成の違いを除けばほぼフロリダのものと同様の内容である。
2003年よりクリスマスイベント「クリスマス・ファンタジー」期間に合わせて、『イッツ・ア・スモールワールド“ベリーメリーホリデー”』が実施されていた。開催期間はクリスマス・ファンタジー期間中から年末年始までとなっている。通常バージョンの曲に、「ジングルベル」や「ひいらぎ飾ろう」といったクリスマスの曲をミックスした音楽を使用していた。また、通常は本アトラクションはファストパス対象外であるが、2003年から2007年の『ベリーメリーホリデー』にはファストパスの発券が行われていた。2011年度のみベリーメリーホリデーが開催されなかった。2014年度をもってベリーメリーホリデーの開催を終了した。
からくりの顔が動いている時の音は、以前は大きかったが今では小さな音になっている。ベリーメリーホリデーの時期になるとストリングスの音が加わる。なお、夜間の場合は時計が動く間は香港ディズニーランドのイッツアスモールワールドと同じく、両端の照明が落とされ、時計のみライトアップされ目立つよう演出がなされる。
1983年の開園以来、百貨店のそごう(現:そごう・西武)がスポンサーであったが、2008年4月15日を以て提供を終了した。これに伴って、そごうの各店舗に設置されていた当アトラクションを模した大きなからくり時計も終了した(詳細は別記)。2013年9月4日より、日本通運株式会社がスポンサーとなり、約5年ぶりのスポンサーによる提供となった。なお、日本通運はすでに東京ディズニーランドと東京ディズニーシーで宅配センターを、東京ディズニーシーでシンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジの提供を行っている。
東京ディズニーランドの開業当初、このアトラクション前には大きなステージ(スモールワールド・ステージ)が存在していた。パパイヤ鈴木が東京ディズニーランドのショー・ダンサーとして出演していた際に、このステージに登場していたことがあり、パパイヤ鈴木の過去を紹介する際に、たびたびステージの映像が使用される。ここでは「キッズ・オブ・ザ・キングダム」をはじめとして様々なショーが行われたほか、特殊な例としては日本テレビのクイズ番組『全国高等学校クイズ選手権』の決勝戦会場としても使用されたことがある。現在は跡地に噴水とトピアリーが設置されている。また、同時期に水色や白色などの寒色系の色で塗られていた外観が、現在のオレンジ色やピンク色などの暖色系の色に塗り替えられている。
また、アトラクション向かって右側に併設する形で「スモールワールドレストラン」が存在したが、1998年11月3日で営業を終了。レストランがあった場所は「プーさんのハニーハント」になっている。
建物の左側には大きなQライン(待ち列)エリアが存在したが、現在[いつ?]は「クイーン・オブ・ハートのバンケットホール」になっている。
ライドは以下の順で世界の各エリアを巡る[要出典]。
2016年11月24日に大幅リニューアルオープンすることが発表され、リニューアルに伴って2017年3月1日からクローズした[3]。リニューアル版は、2018年4月8日より先行公開され、同年4月15日より正式公開された[4][5]。
リニューアルでは『アナと雪の女王』、『ふしぎの国のアリス』、『シンデレラ』、『ピーター・パン』、『塔の上のラプンツェル』、『ムーラン』、『アラジン』、『ライオンキング』などのディズニー映画のキャラクターの人形たちが加わり、新しく加わった人形の付近では、それぞれの映画を彷彿させる音楽が「小さな世界」の曲に織り込まれる[4]。
ディズニーランド・パーク
イッツ・ア・スモールワールド It's a Small World | |||
---|---|---|---|
オープン日 | 1992年4月12日 | ||
スポンサー | フランステレコム(1992年〜2008年) | ||
所要時間 | 約12分 | ||
定員 | 1台20名 | ||
利用制限 | なし | ||
ファストパス | 対象外 | ||
シングルライダー | 対象外 |
概要
東京やアナハイムなど他のパークにあるものとは大きく異なるアトラクションである。主な例として、建物の外観にメアリー・ブレアのデザインをまったく使用しておらず、時計にある動く顔のからくりが太陽と月になっているうえ、リアルタイムで動く時計と月と太陽の位置を示すからくりがついている。更にヨーロッパのシーンが大きく目立つ演出でとられている。アナハイムと同じく乗り場が屋外にあるため、正面手前が池となっている。ファサードも他のパークにはない、オリジナルのデザインを採用しているが、からくりが動いてる時の音は、東京ディズニーランドと同じである。また、人形が行進する時の音楽も、東京ディズニーランドと同じト長調である。
このパリから、ホスト国であったアメリカのシーンが新たに追加されている。歌われる言語も現地ヨーロッパ重視となりイタリア語・フランス語・ドイツ語・アラビア語が収録されている。
アトラクションの中の音楽には、世界各地の音楽をミックスした高品位なローランドオーケストラルアンサンブル音源が使用されており、より高度で豊かな音楽演奏表現で世界一周旅行気分を楽しめる。また、クリスマスシーズンはイッツ・ア・スモールワールド・セレブレーションが開催される。
1992年の開園以来、フランステレコムがスポンサーであったが2008年11月を以って提供を終了。
2015年12月19日、2015年7月27日より行われた大規模改修工事を終えてリニューアルオープン。リニューアル後はファサードの塗り替え(メアリー・ブレアによる元のファサードデザインよりインスピレーションを受けたものへのリニューアル)や、アトラクション本編直前直後のシーン(ようこそ・さようなら等のシーン)のリニューアル、ローディング・アンローディングエリアの噴水付近の色塗り替え、照明のLEDライトへの変更等が行われた。なお、同年よりオスラム社が提供している。
ライドは以下の順で世界の各エリアを巡る。
香港ディズニーランド
イッツ・ア・スモールワールド It's a Small World | |||
---|---|---|---|
オープン日 | 2008年4月28日 | ||
スポンサー | |||
所要時間 | 約12分 | ||
定員 | 1台23名 | ||
利用制限 | なし | ||
ファストパス | 対象外 | ||
シングルライダー | 対象外 |
概要
他のパークのものとは構成も非常に異なり、アメリカ、中東エリアの追加、アジアエリアの面積倍増とシーンの追加、38のディズニーキャラクターの登場(例:ハワイにスティッチ、ヨーロッパにシンデレラとプリンス・チャーミング)など特徴的なものとなっている。特にアジアエリアでは、「ヤマハ製ソフトウェアMIDI音源 S-YG20 XGLite NewAgePd」の様な音が聞こえてくる。2009年、アメリカのディズニーランドリゾートのイッツ・ア・スモールワールドもディズニーキャラクターの登場するバージョンにリニューアルオープンした。また、テーマソングもご当地のアジア重視となり、既存する日本語に加えて広東語・中国語・韓国語・フィリピンのタガログ語などの4つの言語が追加され、計9言語となった。[要出典]デザインは、ディズニーランド・パリ以前のものに使われているメアリー・ブレアのデザインを使用している。東京ディズニーランドと音が同じである。現在は跡地に噴水とトピアリーが設置されている。また、同時期に水色や白色などの寒色系の色で塗られていた外観が、現在のオレンジ色やピンク色などの暖色系の色に塗り替えられている。2019年12月1日にリニューアルオープンした。ファサードは何度も塗り替えられ、東京ディズニーランドと同じにメロディ時計鳴り曲でした。
2009年度のクリスマスシーズンは、クリスマスバージョンになった「イッツ・ア・スモールワールド・クリスマス」が披露された。
ライドは以下の順で世界の各エリアを巡る。
その他
- フロリダ、東京版では、アメリカのシーンが無く、フィナーレにカウボーイとネイティブアメリカンの子供が出てくるのみである。これは、「イッツ・ア・スモールワールド」が初めて出展された万博のホスト国がアメリカだったためである。
- 乗り場は雨よけのため、カリフォルニア・パリ以外のパークは屋内に設置されている。なお、パリは乗り場は屋外だが屋根がある。
- カリフォルニア、パリ、香港版は航路の下のみに水が流れており、それに沿ってボートが進む形式だが、フロリダ、東京版は地面の多くに水が張られており水面の下に沈んでいる航路に沿ってボートが進む。
- 待ち列で流れている音楽は他パークが世界各国の「It's A Small World」のインストゥルメンタル版をメドレーで流しているのに対し、東京版のみ、「It's A Small World」のインストゥルメンタルの後、さくらさくらなどの世界各国の民謡を2曲ずつインストゥルメンタルで流している(2005年のリニューアル前はフロリダ版も同様だった)。
- 当アトラクションにはドン・キホーテやサンチョ・パンサ、クレオパトラ、カメハメハ大王などの有名人がカメオ出演している。また、アトラクションで登場する少女の中に、ピノキオの人形を持っているものがある。
- 宝塚ファミリーランドの大人形館「世界はひとつ」、那須ロイヤルセンターのファンタラマなど国内いくつかの遊園地に、当アトラクションに類似したアトラクションがあった。
- イッツ・ア・スモールワールドのスポンサーだったそごうの一部の店舗には、正時の約3分前になるとアトラクションに登場するからくり人形と共にテーマ曲である「小さな世界」を演奏する「イッツ・ア・スモールワールド時計」(世界の人形時計)が設置されていた。
- 2014年4月にはアトラクションが開演して50年になることからアメリカのテレビ番組「グッド・モーニング・アメリカ」の放送内にて特集が組まれ、盛大に祝福された。また世界のディズニーパークからの映像も流され、東京ディズニーランドからは同曲の日本語版を歌うキャストの姿が放送された。
- 映画『トゥモローランド』では冒頭のニューヨーク世界博のシーンで、当アトラクションが登場する。
脚注
- ^ “Disneyland's 'Small World' attraction to get upgrade”. 2011年9月30日閲覧。
- ^ オリエンタルランド (2018年3月1日). “東京ディズニーリゾート 35 周年“Happiest Celebration!” 4月15日(日)より、いよいよ開幕 2018年4月15日(日)~ 2019年3月25日(月)” (PDF). 2018年3月23日閲覧。
- ^ “TDL「イッツ・ア・スモールワールド」、2018年春に大幅リニューアル”. ORICON STYLE. (2016年11月24日) 2016年11月24日閲覧。
- ^ a b “TDL、「イッツ・ア・スモールワールド」が初の大幅リニューアル アナ雪やアリスも”. オリコン (2018年4月10日). 2018年4月16日閲覧。
- ^ “東京ディズニーランド開園35周年”. 時事通信. (2018年4月15日) 2018年4月16日閲覧。