東京都電車
東京都電車(とうきょうとでんしゃ)は、東京都電車条例に基き東京都交通局が経営する軌道線(路面電車)であり、一般に都電(とでん)と略称され、広く親しまれている。1972年以降は、大部分を専用軌道により運行する荒川線のみとなっている。
歴史
東京都が運営する路面電車は、最盛期には41系統が存在し、総延長は213kmに及んだが、自動車の増加による運行の困難と交通局の経営悪化によって1967年から1972年にかけて181kmの区間が廃止され、都営バスや地下鉄に転換された。
沿革
- 1903年(明治36年)8月22日:馬車鉄道の東京馬車鉄道が動力を馬から電気に改めることで誕生した東京電車鉄道(東電)が、品川~新橋間を開業。
- 1903年(明治36年)9月15日:東京市街鉄道(街鉄)が数寄屋橋~神田橋間を開業。
- 1904年(明治37年)12月8日:東京電気鉄道(外濠線)が土橋(新橋駅北口)~御茶の水間を開業。
- 1905年(明治38年)10月:東京の地理教育を目的に、3社による当時の路線をうたった歌として「東京地理教育電車唱歌」(全52番)が発表される。
- 1906年(明治39年)9月11日:東電・街鉄・外濠線の3社が合併し、東京鉄道(東鉄)成立。
- 1911年(明治44年)8月1日:東京市が東京鉄道を買収。東京市電気局を開設し、東京市電となる。
- 1911年(明治44年)8月22日:王子電気軌道(王電)が大塚~飛鳥山上間を開業。
- 1911年(明治44年)12月31日:東京市電で日本の交通事業史上初のストライキが行われる。
- 1917年(大正6年)12月30日:城東電気軌道、錦糸町~小松川間を開業。
- 1921年(大正10年)8月26日:西武軌道、淀橋~荻窪(現・荻窪駅南口)間を開業(10月1日、武蔵水電に合併。さらに1922年(大正11年)6月1日帝国電燈に合併)。
- 1922年(大正11年)6月11日:玉川電気鉄道(玉電・1907年(明治40年)開業)渋谷~渋谷橋間を開通。
- 1922年(大正11年)10月1日:帝国電燈、西武鉄道(旧社)に鉄軌道事業を譲渡。
- 1924年(大正13年)3月29日:京浜電気鉄道品川駅(現・北品川駅)と接続、直通運転を開始。
- 1933年(昭和8年)4月1日:京浜電気鉄道との直通運転を取り止める。
- 1935年(昭和10年)12月27日:西武鉄道(旧社)、東京乗合自動車(青バス)に新宿軌道線の経営を委託。
- 1937年(昭和12年)3月25日:城東電気軌道、青バスに吸収合併される。
- 1938年(昭和13年)4月15日:玉電、東京横浜電鉄に合併。
- 1938年(昭和13年)4月25日:青バス、東京地下鉄道に吸収合併される。同社は城東軌道線を引き続き経営し、西武鉄道(旧社)から新宿軌道線の経営を受託する。
- 1938年(昭和13年)10月14日:東京横浜電鉄、旧玉電路線の渋谷以東部分(下記)の経営を東京市へ委託する。
- 1942年(昭和17年)2月1日:東京市が王電と東京地下鉄道の城東軌道線(下記)を買収し、東京地下鉄道から新宿軌道線の運営管理を引き継ぐ。
- 1943年(昭和18年)7月1日:東京都制施行。東京市電気局を東京都交通局に改組。東京都電となる(実際には、しばらく「市電」のままで呼ばれた)。
- 1944年(昭和19年)5月4日:下記9線区、戦時下に伴う不要不急路線として廃止。
- 1948年(昭和23年)3月10日:東京急行電鉄より正式に同社玉川線の受託区間を買収。
- 1951年(昭和26年)4月5日:西武鉄道(西武鉄道(旧社)を合併)より正式に同社新宿軌道線、新宿駅前(上記角筈一丁目)~荻窪駅前間を買収。杉並線とする(角筈一丁目(西武新宿駅前)~新宿駅前(スタジオアルタ脇)間は休止中のまま西武鉄道の免許路線として存置)。
- 1952年(昭和27年)5月20日:今井線 東荒川~今井橋間(城東電軌継承路線)、トロリーバスに置き換えのため廃止。
- 1953年(昭和28年)5月31日:角筈終点付近(靖国通り新宿松竹会館脇~新宿通りビックカメラ脇間)、整理撤去。
- 1963年(昭和38年)10月1日:北青山一丁目~三宅坂間及び半蔵門~九段上間、東京オリンピック開催に伴う道路整備のため廃止。
- 1963年(昭和38年)12月1日:杉並線 新宿駅前~荻窪駅前間、営団地下鉄荻窪線と競合のため廃止。
- 1966年(昭和41年)5月29日:志村線 巣鴨車庫前~志村橋間、都営地下鉄6号線建設工事のため廃止。
- 1967年(昭和42年)1月1日:東京都交通局、財政再建団体の指定を受ける(民間企業でいうところの債務超過に相当)。
- 1967年(昭和42年)12月10日:財政再建に伴う都電撤去計画に基づき、第一次都電撤去(品川駅前~東京港口間他12線区・都電銀座線など8系統線廃止)
- 1968年(昭和43年)2月25日・3月31日:第二次都電撤去(2月:千住四丁目~三ノ輪橋間他3線区、3月:数寄屋橋~文京区役所前間他2線区)
- 1968年(昭和43年)9月29日:第三次都電撤去(渋谷駅前~北青山一丁目間他6線区)
- 1969年(昭和44年)10月25日:第四次都電撤去(泉岳寺前~四谷三丁目間他11線区)
- 1970年(昭和45年)1月27日:第五次都電撤去(新宿駅前~外神田二丁目他2線区)
- 1971年(昭和46年)3月18日:第六次都電撤去(大塚駅前~本所一丁目他7線区)。この廃止で、「日本最大の路面電車」の地位を京都市電に譲る。
- 1972年(昭和47年)11月12日:第七次都電撤去(錦糸町駅前~日本橋間他6線区)。早稲田~王子駅前~三ノ輪橋間(王電継承路線)のみとなる。
- 1974年(昭和49年)10月1日:残存区間の撤去計画撤回。恒久化が決定され、運転系統を単一に改める。「荒川線」の呼称を採用。
- 1978年(昭和53年)10月1日:ワンマン化。
- 1990年(平成2年)4月:28年振りの新型車両8500形運行開始。
- 1993年(平成5年)11月11日:プリペイドカード(Tカード)導入。
- 1994年(平成6年)10月1日:バス共通カード使用開始。
- 2000年(平成12年)11月11日:荒川一中前駅が開設される。
- 2007年(平成19年)3月18日:PASMO使用開始(同時にSuicaでの乗車も可能になる)。
- 2007年(平成19年)5月27日:9000形運行開始。同時に荒川電車営業所内に旧型車輌(5500形・6000形)の展示施設が設置された。また一部停留所の改修が予定されている。
路線
運行路線
旧路線
区間ごとの正式な線路名称を基準に記し、当該区間または複数の区間をまとめた通称がある場合は付記する。
運転系統は1962年を基準とする(26系統を除く)。
電停の名称は、最終運行時のものである。
東京電車鉄道(東電)が一部または全部を敷設した路線
- 品川線(1・3・7系統)
- 北品川~品川八ツ山~品川駅前~泉岳寺~札ノ辻~三田
- 1903年8月22日:品川八ツ山~三田間開業
- 1924年:京浜電気鉄道北品川駅に接続
- 1933年4月1日:北品川~品川駅前間廃止
- 1967年12月10日:廃止
- 金杉線(1・4系統)
- 三田~東京港口~金杉橋~浜松町一丁目~新橋
- 1903年8月22日:開業
- 1967年12月10日:廃止(東京港口~金杉橋は非営業線化)
- 1969年10月26日:非営業区間廃止
- 本通線(1・4・19・22・40系統)
- 新橋~銀座七丁目~銀座四丁目~京橋~通三丁目~日本橋~室町三丁目~神田駅前~須田町
- 1903年11月25日:開業
- 1967年12月10日:新橋~通三丁目廃止
- 1971年3月18日:廃止
- 上野線(1・19・20・24・30・37・40系統)
- 須田町~万世橋~外神田三丁目~上野広小路~上野公園~上野駅前
- 1903年11月25日:開業
- 1972年11月12日:廃止
- 吾妻橋線(24・30系統)
- 上野駅前~菊屋橋~雷門~浅草~本所吾妻橋
- 1904年3月18日:上野駅前~雷門間開業。一部は単線一方通行(隣接する2本の道路に、それぞれ逆方向行きの軌道が敷かれていた)
- 1907年頃:経路変更
- 1908年4月12日:雷門~浅草間開業(雷門~吉野町間開業)
- 1920年代後半:浅草~本所吾妻橋間開業
- 1972年11月12日:廃止
- 蔵前線(22・31系統)
- 雷門~駒形二丁目~厩橋~蔵前~浅草橋駅前~浅草橋
- 1904年2月1日:開業
- 1967年12月10日:駒形二丁目~雷門間廃止
- 1971年3月18日:廃止
- 室町線(22・31系統系統)
- 浅草橋~小伝馬町~室町三丁目~新常盤橋~丸ノ内一丁目
- 1904年2月1日:浅草橋~室町付近開業。一部は単線一方通行
- 1910年頃:経路変更
- 1914年4月6日:本石町(室町三丁目)~新常盤橋間開業
- 1920年10月5日:新常盤橋~丸ノ内一丁目間開業
- 1969年10月26日:室町三丁目~丸ノ内一丁目間廃止
- 1971年3月18日:廃止
東京市街鉄道(街鉄)が一部または全部を敷設した路線
- 神田橋線(2・5・15・25・35・37系統)
- 日比谷公園~馬場先門~大手町~神田橋~小川町
- 1903年9月15日:日比谷公園~神田橋間開業
- 1903年12月29日:神田橋~小川町間開業
- 1968年3月31日:日比谷公園~大手町間廃止
- 1968年9月29日:廃止
- 築地線(8・9・11・36系統)
- 日比谷公園~数寄屋橋~銀座四丁目~三原橋~築地~桜橋~茅場町(~人形町)
- 1903年9月15日:日比谷公園~数寄屋橋間開業
- 1904年5月15日:数寄屋橋~人形町間開業(のち茅場町~水天宮前は新大橋線に、水天宮前~人形町は和泉橋線に編入)
- 1968年9月29日:日比谷公園~築地間廃止
- 1971年3月18日:廃止
- 半蔵門線(8・9・10・11系統)
- 日比谷公園~桜田門~三宅坂~半蔵門
- 1903年11月1日:開業
- 1968年2月25日:桜田門~半蔵門間廃止
- 1968年9月29日:廃止
- 新宿線(11・12・13系統)
- 半蔵門~四谷見附~四谷三丁目~新宿二丁目~四谷三光町~角筈~新宿駅前
- 1903年12月29日:開業
- 1949年4月1日:新宿駅前停留所を現在の歌舞伎町交差点に移転。旧停留所(現・スタジオアルタ前)~新宿三丁目間撤去。
- 1968年2月25日:半蔵門~四谷見附間廃止
- 1970年1月27日:廃止
- 両国橋線(10・12・25・29系統)
- 小川町~淡路町~須田町~岩本町~浅草橋~両国~両国二丁目
- 1903年12月29日:小川町~両国間開業
- 1905年6月3日:両国~小泉町(両国二丁目)間開業
- 1970年1月27日:小川町~須田町間廃止
- 1972年11月12日:廃止
- 浜町線
- 人形町~両国
- 1904年5月15日:開業
- 1944年5月4日:廃止
- 蓬莱橋線(一部)
- 三原橋~蓬莱橋
- 1904年頃:開業
- 1909年頃?:一旦廃止
- 千代田橋線(15・28・38系統)
- 大手町~丸ノ内一丁目~呉服橋~日本橋~茅場町~永代橋
- 1904年頃:茅場町~永代橋間開業
- 1910年頃:呉服橋~茅場町間開業
- 1912年頃:大手町~呉服橋間開業
- 1968年9月29日:大手町~丸ノ内一丁目間廃止
- 1969年10月26日:丸ノ内一丁目~日本橋間廃止
- 1972年11月12日:廃止
- 洲崎線(28・38系統)
- 永代橋~永代二丁目~門前仲町~洲崎~東陽公園前
- 黒江町(永代二丁目)~亀住町(深川一丁目)(のち高橋線は門前仲町経由となり廃線)
- 洲崎~東陽公園前は城東電気軌道と共用
- 1904年5月15日:永代橋~亀住町間開業
- 1911年10月15日:黒江町(永代二丁目)~門前仲町間開業
- 1914年7月13日:門前仲町~沢海橋間開業
- 1915年頃? : 洲崎まで開業
- 1930年3月1日 : 門前仲町~深川一丁目間開業に伴い、黒江町~深川一丁目間営業休止
- 1942年2月1日 :陸上交通事業調整法に基づき水神森~洲崎間を城東電車より東京市に統合
- 陸上交通事業調整法に基づき東京市に統合された軌道線の区間は次のとおり。
- 王子電車:三輪橋~早稲田、王子~赤羽、
- 城東電車:錦糸町~西荒川、水神森~洲崎、
- 西武鉄道:新宿駅~荻窪、
- 1972年11月12日:廃止
- 三田線(2・5・35・37系統)
- 三田~芝園橋~御成門~西新橋一丁目~日比谷公園
- 1904年6月21日:開業
- 1967年12月10日:三田~西新橋一丁目間廃止
- 1968年2月25日:廃止
- 九段線(10・12・15系統)
- 小川町~神保町~九段下~九段上
- 1904年12月7日:小川町~九段下間開業
- 1907年7月6日:九段下~九段上間開業
- 1970年1月27日:廃止
- 本郷線(19系統)
- 須田町~外神田二丁目~本郷三丁目~東大農学部前~向丘二丁目~白山上
- 1904年1月15日:須田町~本郷三丁目間開業
- 1913年3月15日:本郷三丁目~本郷追分町間開業
- 1915年3月8日:本郷追分町~本郷肴町、本郷肴町~白山坂上間開業
- 1922年:須田町~松住町(外神田二丁目)間廃止
- 1943年4月28日:白山連絡線:本郷肴町(向丘二丁目)~白山上間旅客営業休止
- 1971年3月18日:廃止
- 切通線(16・39系統)
- 文京区役所前~本郷三丁目~上野広小路
- 1904年11月8日:本郷四丁目(三丁目)~上野広小路間開業
- 1908年4月12日:春日町(文京区役所前)~本郷三丁目間開業
- 1971年3月18日:廃止
- 青山線(6・9・10系統)
- 三宅坂~赤坂見附~北青山一丁目~北青山三丁目~南青山五丁目~青山車庫前~渋谷駅前
- 1904年9月6日:三宅坂~青山四丁目(北青山三丁目)間開業
- 1906年12月29日:青山四丁目~青山七丁目(青山車庫前)間開業
- 1911年8月3日:青山七丁目~中渋谷ステーション前(渋谷駅東口の宮益坂下)間開業
- 1923年3月29日:中渋谷~渋谷駅前間開業(渋谷駅前は西口の現在のハチ公前広場の位置。後に建てられた東横百貨店の一階に食い込んでいた)。
- 1957年3月26日:渋谷駅前を西口の東横百貨店一階より東口の東急文化会館前へ移転。渋谷駅前(西口)~渋谷駅前(東口・宮益坂下)間を撤去し、宮益坂上~宮益坂~渋谷駅前(東口)間を単線化とする代わりに、渋谷駅前(東口)~金王坂~宮益坂上間を単線で敷設。この結果、青山車庫前~渋谷駅前間がループ状となる。
- 1963年10月1日:三宅坂~北青山一丁目間廃止
- 1968年9月29日:廃止
- 江戸川線(15・39系統)
- 九段下~飯田橋~大曲~江戸川橋~早稲田車庫前~早稲田
- 1906年3月21日:九段下~飯田橋間開業
- 1906年9月27日:飯田橋~大曲間開業
- 1907年11月28日:大曲~江戸川橋間開業
- 1918年7月6日:江戸川橋~早稲田(下戸塚)間開業
- 1968年9月29日:廃止
- 番町線(10系統)
- 半蔵門~九段上
- 1905年12月19日:半蔵門~三番町間開業
- 1906年1月20日:三番町~九段上間開業
- 1963年10月1日:廃止
- 市ヶ谷線(12系統)
- 九段上~市ヶ谷見附
- 1906年1月20日:九段上~市ヶ谷間開業
- 1920年9月19日:市ヶ谷~市ヶ谷見附間開業
- 1970年1月27日:廃止
- 厩橋線(16・39系統)
- 上野広小路~御徒町駅前~三筋二丁目~厩橋~本所一丁目
- 1905年7月18日:上野~西町間、本所~小島町間開業
- 1905年9月17日:西町~小島町間開業
- 1971年3月18日:廃止
- 虎ノ門線(3・8系統系統)
- 桜田門~虎ノ門~神谷町
- 虎ノ門~霊南坂
- 1905年10月11日:桜田門~霊南坂間開業(一部外濠線と共用)
- 1909年11月23日:虎ノ門~霊南坂間廃止
- 1911年頃:新線建設のため桜田門~虎ノ門間撤去
- 1912年6月7日:桜田門~神谷橋間新線開業
- 1968年9月29日:廃止
- 江東橋線(25・29・38系統)
- 両国二丁目~緑町一丁目~江東橋~錦糸堀車庫前~錦糸堀
- 1905年6月3日:小泉町(両国二丁目)~亀沢町(緑町一丁目)間開業
- 1911年12月28日:亀沢町~江東橋間開業
- 1910年代後半:江東橋~錦糸堀(錦糸堀車庫前)間開業(1918年6月24日江東橋~花房町三丁目0.6㎞開業)
- 1920年頃:錦糸堀車庫前~錦糸堀間開業(1922年2月1日花房町三丁目~同地内0.2㎞開業)
- 1972年11月12日:廃止
- 業平線(16・23・24系統)
- 緑町一丁目~石原一丁目~本所一丁目~本所吾妻橋~業平橋~押上~十間橋~柳島~福神橋
- 業平橋~浅草駅(現:東武業平橋駅)前
- 1905年頃:亀沢町(緑町一丁目)~外手町(本所一丁目)間開業
- 1910年頃:外手町~浅草駅前間開業
- 1907年4月18日:厩橋一丁目~吾妻橋間開業
- 1910年4月19日:吾妻橋~中ノ郷間開業
- 1910年7月28日:中ノ郷~業平橋間開業
- 1913年11月11日:業平橋~押上橋(押上)間開業
- 1919年7月18日:押上~柳島橋間開業
- 1910年代:押上橋~柳島妙見堂前(十間橋)間開業
- 1920年頃:柳島妙見前~柳島間開業
- 1931年6月25日:業平橋~浅草駅前間廃止
- 1958年4月25日:柳島~福神橋間開業
- 1972年11月12日:廃止
東京電気鉄道(外濠線)が一部または全部を敷設した路線
- 錦町線
- 御茶ノ水~駿河台下~錦町河岸~神田橋~新常盤橋
- 1904年12月8日:開業
- 1944年5月4日:御茶ノ水~錦町河岸間廃止(残余は水道橋線に編入)
- 土橋線(17系統)
- 新常盤橋~呉服橋~東京駅八重洲口~鍛冶橋~数寄屋橋~新橋駅北口
- 1904年12月8日:開業
- 1944年5月4日:数寄屋橋~新橋駅北口間廃止
- 1968年3月31日:廃止
- 溜池線(3・6系統)
- 虎ノ門~溜池~赤坂見附~四谷見附
- 喰違見附付近が専用軌道。同区間に都電唯一のトンネルがあったが、首都高速道路新宿線建設により移設された
- 1905年9月15日:四谷見附~葵坂間開業
- 1905年10月11日:虎ノ門~葵坂間開業
- 1967年12月10日:廃止
- 虎ノ門~溜池~赤坂見附~四谷見附
- 牛込線(3・12系統)
- 四谷見附~市ヶ谷見附~飯田橋
- 1905年頃:開業(1905年4月5日お茶の水~東竹町間開業、1905年5月12日東竹町~神楽坂間開業、1905年8月12日神楽坂~四谷見附間開業)
- 1967年12月10日:市ヶ谷見附~飯田橋間廃止
- 1970年1月27日:廃止
- 信濃町線(7・33系統)
- 四谷三丁目~信濃町~北青山一丁目
- 1906年3月3日:信濃町~青山一丁目(北青山一丁目)間開業
- 1907年10月25日:四谷塩町(四谷三丁目)~信濃町間開業
- 1969年10月26日:廃止
- 広尾線(7系統)
- 青山一丁目~西麻布~天現寺橋
- 大半が専用軌道
- 1906年3月3日:開業
- 1969年10月26日:廃止
- 青山一丁目~西麻布~天現寺橋
- 蓬莱橋線(6系統)
- 三原橋~新橋~西新橋一丁目~虎ノ門
- 三原橋~蓬莱橋間は一時街鉄線として存在
- 1905年頃:八官町(新橋付近?)~琴平宮前(虎ノ門付近?)間開業
- 1905年4月3日:土橋~虎ノ門間開業
- 1909年頃:土橋~虎ノ門間新線建設のため撤去
- 1909年11月23日:新橋~虎ノ門間新線開業、土橋~二葉町間開業
- 1922年8月20日:二葉町~芝口一丁目間開業
- 1924年6月21日:芝口一丁目~木挽町四丁目(三原橋)間開業
- 1944年5月4日:三原橋~汐留間廃止
- 1961年4月1日:新橋駅前~汐留間廃止
- 1967年12月10日:廃止
- 三原橋~新橋~西新橋一丁目~虎ノ門
- お茶の水線(13・19系統)
- 飯田橋~水道橋~御茶ノ水~外神田二丁目~万世橋~秋葉原駅東口
- 1905年4月5日:お茶の水~東竹町間開業
- 1905年5月12日:東竹町~神楽坂間開業(飯田橋開業?)
- 1905年11月23日:お茶の水~松住町(外神田二丁目)間開業
- 1907年7月25日:松住町~万世橋間開業
- 1958年4月25日:万世橋~秋葉原駅東口間開業
- 1970年1月27日:飯田橋~松住町、万世橋~秋葉原駅東口間廃止
- 1971年3月18日:廃止
東京鉄道が一部または全部を敷設した路線
- 富坂線(16・17・39系統)
- 大曲~伝通院前~文京区役所前
- 1908年4月12日:(本郷三丁目)~春日町(文京区役所前)~小石川表町(伝通院前)間開業
- 1909年12月30日:大曲~小石川表町間開業
- 1968年9月29日:大曲~伝通院間廃止
- 1971年3月18日:廃止
- 白山線(2・18・35系統)
- 文京区役所前~白山上
- 1909年1月20日:春日町(文京区役所前)~指ヶ谷町間開業
- 1910年4月30日:指ヶ谷町~白山上間開業
- 1968年2月25日:廃止
- 高橋線(23系統)
- 門前仲町~深川一丁目~高橋~森下町~緑町一丁目
- 福島橋(永代二丁目)~亀住町(深川一丁目)を洲崎線より編入?
- 1908年6月13日:深川(深川一丁目)~本所(緑町一丁目)間開業
- 1916年3月1日:深川一丁目~門前仲町間開業、深川一丁目~黒江町間を廃止し、門前仲町経由に変更
- 1972年11月12日:廃止
- 門前仲町~深川一丁目~高橋~森下町~緑町一丁目
- 和泉橋線(13・21系統)
- 土州橋~水天宮前~人形町~小伝馬町~岩本町~秋葉原駅東口~御徒町駅前~上野駅前
- 水天宮前~人形町は築地線より編入
- 上野駅前周辺(昭和通り)はセンターリザベーション化されていた
- 1904年5月15日:(数寄屋橋)~水天宮前~人形町~(両国)間開業
- 1910年9月2日:人形町~車坂町(上野駅前付近)間開業
- 1923年4月15日:土州橋~水天宮前間開業
- 1944年5月4日:土州橋~水天宮前間廃止
- 1969年10月26日:水天宮前~岩本町、秋葉原駅東口~上野駅前間廃止
- 1970年1月27日:廃止
- 土州橋~水天宮前~人形町~小伝馬町~岩本町~秋葉原駅東口~御徒町駅前~上野駅前
- 三ノ輪線(21・31系統)
- 上野駅前~下谷二丁目~三ノ輪車庫前~三ノ輪橋~千住大橋
- 上野駅前周辺はセンターリザベーション化されていた
- 1908年6月16日:車坂町(上野駅前付近)~坂本四丁目間開業
- 1910年4月11日:坂本二丁目~金杉上町間開業
- 1911年4月16日:三ノ輪橋~下谷三島神社間開業
- 1912年12月29日:三ノ輪橋~千住大橋間開業
- 1968年2月25日:三ノ輪橋~千住大橋間廃止
- 1969年10月26日:廃止
- 上野駅前~下谷二丁目~三ノ輪車庫前~三ノ輪橋~千住大橋
- 水道橋線(2・17・18・35系統)
- 新常盤橋~神田橋~錦町河岸~神保町~水道橋~後楽園~文京区役所前
- 新常盤橋~錦町河岸は錦町線より編入
- 1904年12月8日:新常盤橋~錦町河岸間開業
- 1908年4月12日:神保町~春日町(文京区役所前)間開業
- 1920年5月29日:錦町河岸~神保町間開業
- 1968年3月31日:廃止
- 新常盤橋~神田橋~錦町河岸~神保町~水道橋~後楽園~文京区役所前
- 古川線(4・5・7・8・34系統)
- 天現寺橋~古川橋~麻布十番~赤羽橋~芝園橋~金杉橋
- 一の橋周辺はセンターリザベーション化されていた
- 1908年11月18日:天現寺橋~四ノ橋間開業
- 1908年12月29日:四ノ橋~一ノ橋間開業
- 1909年6月22日:一ノ橋~赤羽橋間開業
- 1911年12月26日:赤羽橋~芝園橋間開業
- 1914年3月15日:芝園橋~金杉橋間開業
- 1969年10月26日:廃止
- 天現寺橋~古川橋~麻布十番~赤羽橋~芝園橋~金杉橋
- 大塚線(16・17系統)
- 伝通院前~大塚三丁目~新大塚~大塚車庫前~大塚駅前
- 1910年10月14日:伝通院前~大塚窪町(大塚三丁目)間開業
- 1911年11月2日:大塚窪町~大塚郡市境界間開業
- 1913年4月5日:大塚郡市境界~大塚駅前間開業
- 1971年3月18日:廃止
- 巣鴨線(18系統・35系統・2系統)
- 白山上~東洋大学前~千石一丁目~巣鴨駅前~巣鴨車庫前
- 1910年4月30日:(指ヶ谷町)~白山上~白山下間開業
- 1911年7月14日:白山下~小石川原町(東洋大学前~千石一丁目間)間開業
- 1911年11月2日:小石川原町~小石川郡市境界間開業
- 1912年4月30日:小石川郡市境界~巣鴨橋(巣鴨車庫前)間開業
- 1968年2月25日:廃止
- 千住線(22系統)
- 駒形二丁目~浅草~隅田公園~泪橋~南千住
- 1908年4月12日:(雷門)~浅草~吉野町間開業
- 1909年4月18日:吉野町~泪橋間開業
- 1910年7月28日:泪橋~南千住間開業
- 1921年3月26日:駒形二丁目~浅草間開業
- 1971年3月18日:廃止
王子電気軌道が敷設した路線
- 三河島線(27系統:現・荒川線)
- 三ノ輪橋~熊ノ前
- 大半が専用軌道
- 1913年4月1日:開業
- 三ノ輪橋~熊ノ前
- 荒川線(27・32系統:現・荒川線)
- 熊ノ前~荒川車庫前~梶原~栄町~王子駅前
- 大半が専用軌道
- 1913年4月1日:熊ノ前~飛鳥山下(梶原)間開業
- 1913年10月31日:飛鳥山下~栄町間開業
- 1925年11月12日:栄町~王子駅前間開業
- 熊ノ前~荒川車庫前~梶原~栄町~王子駅前
- 赤羽線(27系統)
- 王子駅前~神谷橋~赤羽
- 1926年3月28日:王子柳田~神谷橋間開業
- 1927年12月15日:神谷橋~赤羽間開業
- 1932年12月1日:王子駅前~王子柳田間開業
- 1972年11月12日:廃止
- 滝野川線(32系統:現・荒川線)
- 王子駅前~飛鳥山~新庚申塚~大塚駅前
- 大半が専用軌道
- 1911年8月20日:飛鳥山~大塚駅前間開業
- 1915年4月17日:王子(鉄道線の南側)~飛鳥山間開業
- 1928年:王子駅前~王子間開業
- 王子駅前~飛鳥山~新庚申塚~大塚駅前
- 早稲田線(32系統:現・荒川線)
- 大塚駅前~東池袋四丁目~鬼子母神前~面影橋~早稲田
- 大半が専用軌道
- 1925年11月12日:大塚駅前~鬼子母神前間開業
- 1928年12月25日:鬼子母神前~面影橋間開業
- 1930年3月30日:面影橋~早稲田間開業
- 1932年1月17日:早稲田停留所移設
- 大塚駅前~東池袋四丁目~鬼子母神前~面影橋~早稲田
城東電気軌道が敷設した路線
- 小松川線(25・29・38系統)
- 錦糸堀~亀戸駅前~水神森~小松川四丁目~浅間前~西荒川
- 亀戸駅前周辺(京葉道路)はセンターリザベーション化されていた
- 浅間前付近に専用軌道あり
- 1917年12月30日:錦糸町~小松川(四丁目)間開業
- 錦糸町駅は錦糸堀交差点南東角の現在は東京トラフィック錦糸町ビルが在るビルの一階に位置していた。
- 1926年3月1日:小松川~西荒川間開業
- 1947年9月1日:錦糸堀停留所を移設し、江東橋線と接続
- 1968年9月29日:水神森~西荒川廃止
- 1972年11月12日:廃止
- 錦糸堀~亀戸駅前~水神森~小松川四丁目~浅間前~西荒川
- 砂町線(29・38系統)
- 水神森~竪川通~大島一丁目~境川~南砂三丁目~東陽公園前~洲崎
- 竪川通および南砂町付近に専用軌道あり。また後者には都電の最低地点(海抜0m以下)があった。
- 1920年12月28日:水神森~小名木川(大島一丁目)間開業
- 1924年7月11日:小名木川~仙気稲荷前(南砂三丁目)間開業
- 1927年3月8日:仙気稲荷前~東陽公園前間開業(のち東陽公園前~洲崎は洲崎線に統合)
- 1928年6月3日:東陽公園前~洲崎(旧)間開業
- 1929年5月7日:洲崎(旧)~洲崎間開業
- 1972年11月12日:廃止
- 水神森~竪川通~大島一丁目~境川~南砂三丁目~東陽公園前~洲崎
- 一之江線(26系統:通称・今井線)
- 東荒川~今井橋
- 一部単線。荒川を挟んで他路線との連絡が無く、離れ小島的存在(西荒川との間に架橋する計画があったが実現せず)
- 1925年12月31日:開業
- 1952年5月19日:廃止
- 東荒川~今井橋
玉川電気鉄道が敷設した路線
- 天現寺橋線(8・34系統系統)
- 渋谷駅前~渋谷橋~天現寺橋
- 1921年6月11日:渋谷~渋谷橋間開業
- 1924年5月21日:渋谷橋~天現寺橋間開業
- 1957年3月26日:渋谷駅西口から東口へ停留所移設(のちの東急玉川線と線路分断)
- 1969年10月26日:廃止
- 中目黒線(8系統)
- 渋谷橋~中目黒
- 1927年3月29日:開業
- 1967年12月10日:廃止
旧・西武鉄道が敷設した路線
軌間が1067mmだった(他の路線は1372mmの馬車軌間)
- 高円寺線(14系統:通称・杉並線)
- 新宿駅前~高円寺一丁目
- 開業時には高円寺一丁目停留所は存在せず
- 1921年8月25日:淀橋~荻窪間開業
- 1922年9月15日:角筈~淀橋間開業
- 1926年9月15日:新宿駅前(東口)~角筈間開業
- 1944年5月4日:新宿駅前~角筈(のちの新宿駅前)間休止
- 1963年12月1日:廃止
- 新宿駅前~高円寺一丁目
- 荻窪線(14系統:通称・杉並線)
- 高円寺一丁目~杉並車庫前~荻窪駅前
- 1921年8月25日:開業
- 1956年1月29日:荻窪駅前停留所を移設(南口から天沼陸橋を渡り、北口へ)
- 1963年12月1日:廃止
その他の路線
- 新大橋線(9・36系統系統)
- 茅場町~水天宮前~浜町中ノ橋~新大橋~森下町~菊川二丁目~住吉町二丁目
- 茅場町~水天宮前は築地線より編入
- 1912年12月15日:蛎殻町~伊予橋間開業
- 1913年2月26日:伊予橋~菊川橋(のち停留所廃止)間開業
- 1922年12月7日:菊川橋~猿江裏町(住吉町二丁目)間開業
- 1971年3月18日:廃止
- 茅場町~水天宮前~浜町中ノ橋~新大橋~森下町~菊川二丁目~住吉町二丁目
- 札の辻線(3・8系統)
- 飯倉一丁目~赤羽橋~札ノ辻
- 1912年6月7日:開業
- 1967年12月10日:廃止
- 恵比寿線(豊沢線、天現寺線とも)
- 天現寺橋~伊達跡~恵比寿長者丸
- 元々は外濠線が免許を取得していた路線。池上方面への延伸計画があったが実現せず
- 1913年4月27日:天現寺橋~恵比寿(伊達跡)間開業
- 1922年7月31日:伊達跡~恵比寿長者丸間開業
- 1944年5月4日:廃止
- 天現寺橋~伊達跡~恵比寿長者丸
- 六本木線(3・8・33系統)
- 浜松町一丁目~御成門~神谷町~飯倉一丁目~六本木~北青山一丁目
- 1911年8月1日:御成門~麻布台町(六本木?)間開業
- 1912年6月7日:青山一丁目~六本木間開業
- 1915年5月25日:宇田川町(浜松町一丁目)~御成門間開業
- 1969年10月26日:廃止
- 伊皿子線(4・5・7系統)
- 古川橋~魚籃坂下~泉岳寺
- 1913年9月13日:古川橋~白金志田町(魚籃坂下)間開業
- 1919年9月18日:白金志田町(魚籃坂下)~車町(泉岳寺前)間開業
- 1969年10月26日:廃止
- 目黒線(4・5系統)
- 魚籃坂下~清正公前~上大崎~目黒駅前
- 1913年9月13日:(古川橋)~白金志田町~白金郡市境界(白金火薬庫前(上大崎))間開業
- 1914年2月6日:白金郡市境界(元白金火薬庫前)~目黒駅前間開業
- 1967年12月10日:廃止
- 角筈線(13系統)
- 1912年12月28日:飯田橋~焼餅坂間開業
- 1913年6月6日:焼餅坂~若松町間開業
- 1913年12月29日:若松町~東大久保間開業
- 1914年5月7日:東大久保~新宿角筈間開業
- 1949年4月1日:四谷三光町経由に変更。旧線は大久保車庫への回送線となる
- 1970年1月27日:廃止
- 霞町線(6系統)
- 溜池~六本木~西麻布~南青山五丁目
- 1914年9月1日:(麻布三河台)~六本木~青山六丁目(南青山五丁目)間開業
- 1925年6月6日:溜池~六本木間開業
- 1967年12月10日:廃止
- 淡路町線(37系統)
- 淡路町~外神田二丁目~外神田三丁目
- 1922年3月8日:松住町(外神田二丁目)~旅篭町(外神田三丁目)間開業
- 1929年7月19日:佐柄木町(淡路町)~松住町間開業
- 1967年12月10日:廃止
- 駒込線(19系統)
- 向丘二丁目~上富士前~駒込橋~駒込駅前
- 1917年6月4日:本郷肴町(向丘二丁目)~駒込富士前町間開業
- 1922年4月10日:駒込富士前町~駒込橋間開業
- 1923年4月15日:駒込橋~駒込車庫前(駒込駅前)間開業
- 1971年3月18日:廃止
- 飛鳥山線(19系統)
- 駒込駅前~飛鳥山
- 1923年4月15日:開業
- 1971年3月18日:廃止
- 動坂線(20・37・40系統)
- 上野公園~動坂下~神明町車庫前~上富士前~千石一丁目
- 上野公園前~根津一丁目間(上野不忍池畔)は専用軌道
- 1917年7月27日:上野三橋(上野公園)~動坂下(駒込動坂町)間開業
- 1921年9月16日:動坂下~神明町間開業
- 1921年12月28日:神明町~上富士前町間開業
- 1922年2月1日:上富士前町~駕篭町(千石一丁目)間開業
- 1971年3月18日:廃止
- 上野公園~動坂下~神明町車庫前~上富士前~千石一丁目
- 護国寺線(17・20系統)
- 千石一丁目~大塚三丁目~護国寺前
- 1921年12月28日:駕篭町(千石一丁目)~大塚仲町(大塚三丁目)間開業
- 1924年7月11日:大塚仲町~護国寺前間開業
- 1971年3月18日:廃止
- 千束線(31系統)
- 蔵前一丁目~三筋二丁目~菊屋町~入谷二丁目~三ノ輪車庫前
- 1921年3月31日:三ノ輪車庫前~松清町間開業
- 1921年8月1日:松清町~蔵前一丁目間開業
- 1969年10月26日:廃止
- 丸ノ内線(28・31系統)
- 丸ノ内一丁目~東京駅丸ノ内北口~丸ノ内南口~都庁前
- 1921年3月31日:丸の内一丁目~八重洲町(丸ノ内南口)間開業
- 1926年5月8日:丸ノ内南口~都庁前間開業
- 1944年5月4日:丸ノ内南口~都庁前間廃止(戦後復活)
- 1969年10月26日:廃止
- 八丁堀線(5系統)
- 馬場先門~都庁前~鍛冶橋~京橋~桜橋~永代橋
- 1920年2月22日:鍛冶橋~霊岸島塩町(永代橋?)間開業
- 1920年7月11日:馬場先門~鍛冶橋間開業
- 1967年12月10日:廃止
- 月島線(23系統)
- 門前仲町~月島
- 1923年7月29日:開業
- 1972年11月12日:廃止
- 両国駅引込線(12系統)
- 両国二丁目~両国駅前
- 1915年11月1日:開業
- 1968年3月31日:廃止
- 芝浦線
- 東京港口~芝浦二丁目
- 船路橋(後述)を渡る
- 1910年:芝浦に東京市電気局の工場が建ち、出入庫線が設けられる
- 1926年4月1日:本芝一丁目(東京港口)~芝浦二丁目間開業、旅客営業開始
- 1944年5月4日:旅客営業休止
- 1969年10月26日:非営業線廃止
- 東京港口~芝浦二丁目
- 五反田線(4系統)
- 清正公前~白金猿町~五反田駅前
- 1927年8月16日:清正公前~白金猿町間開業
- 1933年11月6日:白金猿町~五反田駅前間開業
- 1967年12月10日:廃止
- 音羽線(20系統)
- 護国寺前~江戸川橋~矢来下
- 1928年12月11日:開業
- 1944年5月4日:江戸川橋~矢来下間廃止
- 1971年3月18日:廃止
- 板橋線(18・41系統:志村線に含めることも)
- 巣鴨車庫前~新庚申塚~西巣鴨~板橋駅前
- 1929年4月19日:巣鴨二丁目~西巣鴨間開業
- 1929年5月27日:西巣鴨~下板橋間開業
- 1966年5月29日:廃止
- 志村線(18・41系統)
- 板橋駅前~志村坂上~志村橋
- 1929年5月27日:西巣鴨~下板橋間開業
- 1944年10月5日:下板橋~志村坂上間開業
- 1955年6月10日:志村坂上~志村橋間開業
- 1966年5月29日:廃止
- 北千住線(21系統)
- 千住大橋~北千住駅~千住四丁目
- 1928年7月24日:開業
- 1968年2月25日:廃止
- 向島線(30系統)
- 本所吾妻橋~言問橋~向島五丁目~東向島二丁目
- 1931年3月23:吾妻橋(吾妻橋二丁目→本所吾妻橋)~向島(向島須崎町→向島五丁目)間開業
- 1950年12月25日:向島須崎町~来島町(寺島町二丁目→東向島二丁目)間開業
- 1969年10月26日:廃止
- 石原線(16系統)
- 石原町一丁目~大平町三丁目~錦糸町駅前(北口)
- 大平町三丁目~亀戸天神橋
- 1928年12月8日:石原町(石原町一丁目)~亀戸天神(亀戸天神橋)間開業
- 1949年11月1日:太平町三丁目~錦糸町駅前間開通に伴い、亀戸天神橋~太平町三丁目間撤去
- 1971年3月18日:廃止
- 猿江線(28・36系統)
- 錦糸町駅前(南口)~錦糸堀~住吉町二丁目~東陽公園前
- 1930年9月3日:錦糸堀~東陽公園前~木場町間開業
- 1958年5月29日:錦糸町駅前~錦糸堀間開業
- 1972年11月12日:廃止
- 葛西橋線(29系統)
- 境川~葛西橋
- 1944年5月5日:境川~北砂町九丁目(葛西橋?)間開業
- 1972年11月12日:廃止
- 池袋線(17系統)
- 護国寺前~東池袋四丁目~池袋駅前
- 1939年4月1日:開業
- 1969年10月26日:廃止
- 戸塚線(15系統)
- 高田馬場駅前~面影橋
- 1949年12月1日:開業
- 1968年9月29日:廃止
- 勝鬨橋線(11系統)
- 築地~月島
- 1913年12月29日:築地~林病院前(築地五丁目)間開業
- 1944年10月1日:築地~築地五丁目間廃止
- 1944年12月25日:築地~勝鬨橋間開業
- 1946年4月6日:勝鬨橋~月島八丁目間開業
- 1968年9月29日:廃止
系統
全盛期の系統数41は日本の路面電車史上最多である。とはいえ、放射状に広がる広大な路線網を効率的に運行するため、各系統の独立性が高く、単一系統しか通過しない区間も多かった。同じ理由により、他の大都市で見られた循環系統も存在しない。現在でも都電の回想記には「系統」を切り口とするものが多く見られる(他の都市にはあまりない)のは、こうした特徴に起因するものと考えられる。
- 1系統
- 品川駅前~(品川線)~三田~(金杉線)~新橋~(本通線)~須田町~(上野線)~上野駅前
- 2系統
- 三田~(三田線)~日比谷公園~(神田橋線)~神田橋~(水道橋線)~文京区役所前~(白山線)~白山上~(巣鴨線)~東洋大学前
- 東洋大学前電停は都電に数多くあった大学前電停で唯一の系統終点となっていた
- 3系統
- 品川駅前~(品川線)~札ノ辻~(札の辻線)~飯倉一丁目~(六本木線)~神谷町~(虎ノ門線)~虎ノ門~(溜池線)~四谷見附~(牛込線)~飯田橋
- 4系統
- 五反田駅前~(五反田線)~清正公前~(目黒線)~魚籃坂下~(伊皿子線)~古川橋~(古川線)~金杉橋~(金杉線)~新橋~(本通線)~銀座二丁目
- 5系統
- 目黒駅前~(目黒線)~魚籃坂下~(伊皿子線)~古川橋~(古川線)~芝園橋~(三田線)~日比谷公園~(神田橋線)~馬場先門~(八丁堀線)~永代橋
- 6系統
- 渋谷駅前~(青山線)~南青山五丁目~(霞町線)~溜池~(溜池線)~虎ノ門~(蓬莱橋線)~新橋
- 7系統
- 四谷三丁目~(信濃町線)~北青山一丁目~(広尾線)~天現寺橋~(古川線)~古川橋~(伊皿子線)~泉岳寺~(品川線)~品川駅前
- 8系統
- 中目黒~(中目黒線)~渋谷橋~(天現寺橋線)~天現寺橋~(古川線)~赤羽橋~(札の辻線)~飯倉一丁目~(六本木線)~神谷町~(虎ノ門線)~桜田門~(半蔵門線)~日比谷公園~(築地線)~築地
- 9系統
- 渋谷駅前~(青山線)~三宅坂~(半蔵門線)~日比谷公園~(築地線)~茅場町~(新大橋線)~浜町中ノ橋
- 10系統
- 渋谷駅前~(青山線)~三宅坂~(半蔵門線)~半蔵門~(番町線)~九段上~(九段線)~小川町~(両国橋線)~須田町
- 11系統
- 新宿駅前~(新宿線)~半蔵門~(半蔵門線)~日比谷公園~(築地線)~築地~(勝鬨橋)~月島
- 12系統
- 新宿駅前~(新宿線)~四谷見附~(牛込線)~市ヶ谷見附~(市ヶ谷線)~九段上~(九段線)~小川町~(両国橋線)~両国二丁目~(両国駅引込線)~両国駅前
- 13系統
- 新宿駅前~(新宿線)~四谷三光町~(角筈線)~飯田橋~(お茶の水線)~秋葉原駅東口~(和泉橋線)~水天宮前
- 14系統(杉並線)
- 新宿駅前~(高円寺線)~高円寺一丁目~(荻窪線)~荻窪駅前
- 15系統
- 高田馬場駅前~(戸塚線)~面影橋~(早稲田線)~早稲田~(江戸川線)~九段下~(九段線)~小川町~(神田橋線)~大手町~(千代田橋線)~茅場町
- 16系統
- 大塚駅前~(大塚線)~伝通院前~(富坂線)~文京区役所前~(切通線)~上野広小路~(厩橋)~本所一丁目~(業平線)~石原町一丁目~(石原線)~錦糸町駅前
- 17系統
- 池袋駅前~(池袋線)~護国寺前~(護国寺線)~大塚三丁目~(大塚線)~伝通院前~(富坂線)~文京区役所前~(水道橋線)~新常盤橋~(土橋線)~数寄屋橋
- 18系統
- 志村坂上~(志村線)~板橋駅前~(板橋線)~巣鴨車庫前~(巣鴨線)~白山上~(白山線)~文京区役所前~(水道橋線)~神田橋
- 19系統
- 王子駅前~(滝野川線)~飛鳥山~(飛鳥山線)~駒込駅前~(駒込線)~向丘二丁目~(本郷線)~外神田二丁目~(お茶の水線)~万世橋~(上野線)~須田町~(本通線)~通三丁目
- 20系統
- 江戸川橋~(音羽線)~護国寺前~(護国寺線)~千石一丁目~(動坂線)~上野公園~(上野線)~須田町
- 21系統
- 千住四丁目~(北千住線)~千住大橋~(三ノ輪線)~上野駅前~(和泉橋線)~水天宮前
- 22系統
- 南千住~(千住線)~駒形二丁目~(蔵前線)~浅草橋~(室町線)~室町三丁目~(本通線)~新橋
- 臨時系統扱いの支線あり
- 23系統
- 福神橋~(業平線)~緑町一丁目~(高橋線)~門前仲町~(月島線)~月島
- 24系統
- 福神橋~(業平線)~本所吾妻橋~(吾妻橋線)~上野駅前~(上野線)~須田町
- 25系統
- 西荒川~(小松川線)~錦糸堀~(江東橋線)~両国二丁目~(両国橋線)~小川町~(神田橋線)~日比谷公園
- 27系統
- 三ノ輪橋~(三河島線)~熊ノ前~(荒川線)~王子駅前~(赤羽線)~赤羽
- 28系統
- 錦糸町駅前~(猿江線)~東陽公園前~(洲崎線)~永代橋~(千代田橋線)~丸ノ内一丁目~(丸ノ内線)~都庁前
- 29系統
- 葛西橋~(葛西橋線)~境川~(砂町線)~水神森~(小松川線)~錦糸堀~(江東橋線)~両国二丁目~(両国橋線)~須田町
- 朝夕のみ運行の臨時系統あり
- 30系統
- 東向島二丁目~(向島線)~本所吾妻橋~(吾妻橋線)~上野駅前~(上野線)~須田町
- 31系統
- 三ノ輪橋~(三河島線)~三ノ輪車庫~(千束線)~蔵前一丁目~(蔵前線)~浅草橋~(室町線)~丸ノ内一丁目~(丸ノ内線)~都庁前
- 32系統
- 荒川車庫前~(荒川線)~王子駅前~(滝野川線)~大塚駅前~(早稲田線)~早稲田
- 33系統
- 四谷三丁目~(信濃町線)~北青山一丁目~(六本木線)~浜松町一丁目
- 34系統
- 渋谷駅前~(天現寺橋線)~天現寺橋
- 35系統
- 巣鴨車庫前~(巣鴨線)~白山上~(白山線)~文京区役所前~(水道橋線)~神田橋~(神田橋線)~日比谷公園~(三田線)~西新橋一丁目
- 36系統
- 錦糸町駅前~(猿江線)~住吉町二丁目~(新大橋線)~茅場町~(築地線)~築地
- 37系統
- 三田~(三田線)~日比谷公園~(神田橋線)~小川町~(両国橋線)~淡路町~(淡路町線)~外神田三丁目~(上野線)~上野公園~(動坂線)~千駄木二丁目
- 38系統
- 錦糸堀車庫前~(江東橋線)~錦糸堀~(小松川線)~水神森~(砂町線)~東陽公園前~(洲崎線)~永代橋~(千代田橋線)~日本橋
- 39系統
- 早稲田~(江戸川線)~大曲~(富坂線)~文京区役所前~(切通線)~上野広小路~(厩橋)~厩橋
- 40系統
- 神明町車庫前~(動坂線)~上野公園~(上野線)~須田町~(本通線)~銀座七丁目
- 41系統
- 志村橋~(志村線)~板橋駅前~(板橋線)~巣鴨車庫前
- 26系統(1952年5月19日:廃止)
- 東荒川~(一之江線)~今井橋
- 臨時22系統
- 雷門~(蔵前線)~浅草橋~(室町線)~室町三丁目~(本通線)~新橋
- 臨時29系統
- 葛西橋~(葛西橋線)~境川~(砂町線)~東陽公園前~(州崎線)~永代橋~(千代田橋線)~日本橋
廃線跡
都電は道路を運行していたため、廃線跡はほとんどの場合道路に埋もれてしまい、現存していない。しかし、一部の専用軌道など、廃線跡として残っているものもある。
船路橋
港区芝浦二丁目にあった、都電の車両工場へ繋がる専用の橋である船路橋は、21世紀初頭まで残っていた都電の数少ない廃線跡であった。対岸の工場跡には難民やホームレスの収容施設が建てられたこともあった。しかし、工場跡地を含む一帯が芝浦アイランドとして再開発されるのに伴い撤去された。
- 2007年5月28日に同じ場所に掛け替えられた新しい船路橋には、来歴に因んでタイルでレールをかたどった装飾が施されている。
竪川人道橋
砂町線は竪川を専用橋で渡っていたが、廃線後は「竪川人道橋」として歩行者専用橋に転用された。現在は橋の北詰に都電をあしらったモニュメントとともに説明板が置かれ、前後の軌道跡(水神森から明治通りに出るまで)は亀戸緑道公園・大島緑道公園などの遊歩道として整備されている。
南砂の専用軌道跡
南砂三丁目交差点附近から西へ入って小名木川貨物線を潜り、江東南砂団地(旧:汽車会社東京支店工場跡地)をぐるりと囲むように東陽町まで延びる専用軌道跡は、南砂緑道公園として整備されている。
新宿遊歩道公園「四季の路」
この節の加筆が望まれています。 |
新宿区役所前交差点から新宿六丁目交差点へ抜ける遊歩道として整備されている。
道路上の痕跡
併用軌道の場合通常痕跡は残らないが、都電撤去の際は少しでも早く道路を供用するため、線路の撤去まで行わずに上からアスファルトで舗装するケースが多かった。このため、アスファルトが劣化すると線路のある部分が浮き出して、かつての線路がわかるような箇所がいくつかある。
車両
現存
運行予定
- 形式未定(2007年度から3年計画で10両製造予定)
以前在籍した車両
電車
杉並線以外の車両 (1372mm)
- 150形
- 160形
- 170形
- 400形
- 700形
- 800形
- 1000形
- 1100形
- 1200形
- 1300形
- 1500形
- 3000形
- 4000形
- 5000形
- 5500形
- 6000形
- 6500形
- 8000形
杉並線用 (1067mm)
のちに一部が改軌の上各車庫に転属している。
貨車
有蓋貨車
無蓋貨車
備品
車庫
- 荒川電車営業所(荒川車庫) 現存する唯一の車庫。荒川線(旧27, 32系統)を担当。旧・王子電気鉄道船方車庫。
- 三田電車営業所(三田) 6500形、5500形はこの車庫のみ配属。1, 2, 3, 37系統を担当。1967年廃止。現在は都営アパートが建ち、地下に都営三田線三田駅がある。
- 目黒電車営業所(目黒駅前) 4, 5系統を担当。1967年廃止。2005年3月27日まで都営バス品川営業所目黒分駐所(2003年まで目黒自動車営業所)。現在再開発中。
- 広尾電車営業所(天現寺橋) 7, 8, 33, 34系統を担当。1969年廃止。現在は都営アパートが建つ。
- 青山電車営業所(青山車庫前) 6, 9, 10系統を担当。1968年廃止。構内敷地は広く、電車運転教習所が併設され、築山や池、林もあった立派な教習コースが存在した(但し一方通行)。現在は国連大学本部、都職員共済青山病院並びに青山劇場となっている。
- 大久保電車営業所(大久保車庫前) 13系統を担当。元々は新宿車庫の分車庫。1963年に親元の新宿電車営業所を統合して11, 12系統を継承。1970年廃止。現在は新宿区立新宿文化センターと都営アパート。
- 新宿電車営業所(角筈) 11, 12系統を担当。5500形に次ぐ大型車の5000形は当初はこの車庫のみの配置。戦災で焼失し以降大久保車庫を間借り。1963年正式に統合された。この時5000形も大久保車庫に転属した。なお元々車庫のあった跡地には隣接していた伊勢丹本館が増築された。
- 杉並電車営業所(杉並車庫前) 14系統(杉並線)を担当。旧・西武鉄道軌道線車庫。1963年廃止。現在は都営バス早稲田営業所杉並支所。
- 早稲田電車営業所(早稲田) 15, 39系統を担当。1968年廃止。現在は都営アパートが建ち、1階には都営バス早稲田営業所がある。
- 大塚電車営業所(大塚車庫前) 16, 17系統担当。1971年廃止。現在は都営アパートと豊島区南大塚社会教育会館がある。
- 大塚電車営業所日ノ出町派出所(東池袋四丁目)17系統専用の操車場。1969年廃止。グリーン大通りと荒川線の交差点に位置しており、現在も都営バスの操車場として機能している(池86系統など)。
- 巣鴨電車営業所(巣鴨駅前)18, 35,および41系統(志村線)を担当。1968年廃止。現在は都営バス巣鴨営業所。
- 駒込電車営業所(駒込駅前) 19系統を担当。1971年廃止。ソメイヨシノの発祥の地らしく、構内には桜の木が多く植えられていた。現在は都営アパートが建ち、豊島区立駒込図書館などが併設されている。
- 神明町電車営業所(神明町車庫前) 20, 40系統担当。1971年廃止。現在は都営アパートが建ち、文京区立勤労福祉会館等を併設。
- 三ノ輪電車営業所(三ノ輪車庫前) 21, 31系統を担当。1969年廃止。構内を区道が横切っていたが、その区道は窪んでおり車庫線はガードで跨いでいた。現在は都営アパートとなっている。
- 南千住電車営業所(南千住) 22系統を担当。1971年廃止。構内はループ線となっており、他の車庫がトラバーサーを用いていたのと対照的であった。現在は、都営アパートが建ち、1階に都営バス南千住営業所がある。
- 柳島電車営業所(柳島) 23, 24, 30系統を担当。1972年廃止。その後、江東区立亀島小学校となったが、児童の減少により廃校に。その後、改築中の江東区立第二亀戸中学校の仮校舎となったが、その役目も終わり解体中。
- 錦糸堀電車営業所(錦糸堀) 25, 28, 29, 36, 38系統を担当。1945年に城東車庫(旧・東京地下鉄道城東車庫)を統合。1972年廃止。現在は丸井錦糸町店。
- 錦糸堀電車営業所境川派出所(境川) 29系統を担当。1971年廃止。車両棟は壁が無く屋根以外は柱のみの独特な建物。都営バス境川操車場として使用されてきたが、組織改編により役目を終え、現在は回転寿司チェーンの店舗が建っている。
- 錦糸堀電車営業所東荒川車庫(東荒川) 26系統(今井線)を担当。1952年廃止。
- 括弧内は最寄り電停名。
軌間
- 現存する荒川線を含め、ほとんど(高円寺線・荻窪線を除く)の路線が1372mm軌間である。馬車鉄道に由来することから馬車軌間と呼ばれることが多い。この軌間はJR(旧国鉄)在来線の1067mmとも標準軌1435mmとも異なる特殊軌間であり、国内で東京圏以外では函館市電が採用しているのみである(世界的に見ても珍しい)。
- 東京の私鉄では、路面電車との直通運転をもくろんでこの軌間を採用したところが少なくない。都内に残るもう一つの軌道線である東急世田谷線の他、鉄道路線の京王線(井の頭線は狭軌)は現在もこの軌間である。このため、都電を運営している東京都交通局が運営する都営地下鉄新宿線は京王線との直通運転のためにこの1372mm軌間で建設され、かつて都電への乗り入れを目的に軌間を都電とあわせた京王線に、新宿線が軌間を合わせるいわば逆転現象が起こっている。
- 過去の例としては、京浜急行(戦前、京浜電気鉄道時代の一時期、現在は標準軌)、京成電鉄(都営地下鉄浅草線《当時は1号線》・京浜急行と直通運転を行なうため標準軌に改軌する以前)、新京成電鉄(1067mm→馬車軌→標準軌と2回改軌している)、東急玉川線(大部分が廃止され、現存する東急世田谷線はその支線)・横浜市電などがある。
その他の構造物など
- 電停標識
- 中に蛍光灯を持ち、時計が設置された電飾形の電停標識が安全地帯のある電停にはほぼすべてに設置されていた。これは日本の路面電車の中でも都電にのみ設置されていたものである(他には大阪市電が独自の電停標識を持っていた)。荒川線のワンマン化に伴う電停改修でいったん姿を消した。2007年に三ノ輪橋駅のリニューアルに際して復元されたほか、荒川車庫に隣接する「都電思いで広場」にも1基が建てられている。
- 戦前はデザインが異なり、時計は設置されておらず、理髪店の標識に似たようなスタイルをしていた。
都電が登場する作品
- 漫画 - 三丁目の夕日(夕焼けの詩、西岸良平) - 第17集「都電通り」、第47集「追憶」など。
- 漫画 - こちら葛飾区亀有公園前派出所(秋本治) - 第26巻「ガンコ電車の巻」(荒川線)、第154巻「東京中に都電のいた頃の巻(上・下)」など。たまに登場する。
- 漫画 - 名物!たびてつ友の会(山口よしのぶ) - 会報71「東京下町散歩」(荒川線)
- アニメ - 人狼 JIN-ROH - パラレルワールドにおける東京が舞台だが、6000形が車内も含めて登場
- アニメ - さよなら絶望先生 - 第11話で6000形(旧塗装、上野線30系統)が2両登場。
- 歌曲 - 風をあつめて(はっぴいえんど) - 明確に「都電」とは歌われていないが、歌詞の着想は都電であることがメンバーの書いたものから窺われる。フジテレビのフィラーで都電映像とこの曲の融合が試みられている。作詞の松本隆は「茶色の鞄(赤いハイヒールのB面)」(太田裕美)でも「路面電車」を登場させており、都電が走っていた時代への愛着が伺える。
- 小説 - 坊っちゃん(夏目漱石) - 都電そのものではないが、主人公の坊っちゃんは松山の中学校を退職した後に都電の母体の一つである街鉄(東京市街鉄道)の技手になっている。
- ビデオクリップ - 信じる力(Whiteberry) - 荒川線の車内で撮影を行っている。
- ビデオクリップ - 女子かしまし物語(モーニング娘。) - 荒川線の車内で撮影を行っている。
写真資料・書籍
- 「都電 懐かしの街角 昭和40年代とっておきの東京」
- (明元社刊 2004年 ISBN 4902622033 )
- 「発掘カラー写真昭和30年代鉄道原風景 (路面電車編)」
- (JTBパブリッシング刊 2004年 ISBN 453305644X )
関連項目
外部リンク