境界線上のホライゾン
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境界線上のホライゾン | |
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ジャンル | ファンタジー |
小説 | |
著者 | 川上稔 |
イラスト | さとやす(TENKY所属) |
出版社 | アスキー・メディアワークス |
掲載誌 | 電撃文庫MAGAZINE |
レーベル | 電撃文庫 |
刊行期間 | 2008年9月 - |
巻数 | 既刊7巻 |
アニメ | |
原作 | 川上稔 |
監督 | 小野学 |
シリーズ構成 | 浦畑達彦 |
キャラクターデザイン | 藤井智之、西澤真也 愛敬由紀子、鈴木勘太 |
メカニックデザイン | 大河広行、沙倉拓実 川原智弘 |
音楽 | 加藤達也 |
アニメーション制作 | サンライズ |
放送局 | 未定 |
放送期間 | 2011年10月 - 予定 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | ライトノベル・アニメ |
ポータル | 文学・アニメ |
『境界線上のホライゾン』(きょうかいせんじょうのホライゾン、Horizon on the Middle of Nowhere)は、川上稔による日本のライトノベル。イラストはさとやす。電撃文庫(アスキー・メディアワークス)から2008年9月より刊行されている。
本作品の設定資料はA4で780ページに及ぶ旨がI巻<上>の作者紹介に明記されている。また他の電撃文庫発行のライトノベルと比較し総じて厚く、II巻<下>は全1154ページとなり著者による電撃文庫最厚記録(終わりのクロニクル7巻)を更新した。
2011年2月にはアニメ化する旨が発表された。
概要
- 著者による架空世界「都市世界」における「GENESIS」時代を取り扱った作品である。
- 電撃文庫MAGAZINEに設定資料や序章が先行して掲載された。
あらすじ
人類が天上から戻った時代。唯一人類が地球上で生活可能な土地を舞台に、改めて人類が天上へ戻ることを目的として過去の歴史を再現する世界。極東と呼ばれる国の独立領土「武蔵」にある学院の生徒たちを取り巻く騒動を描く。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
用語
世界
- 現実世界(げんじつせかい)
- 本作品の舞台となる世界のこと。地球や天上がある。
- 重奏世界(じゅうそうせかい)
- 人類が天上から地球に戻った際に生じた土地不足を解消するために作られた異空間のこと。神州の地形を模倣して作られ、神州以外の各国の民が移住した。神器による地脈制御で維持されていたが南北朝戦争の影響によって崩壊、現在は重奏領域として一部が現実世界に上書きされている。
- 神州(しんしゅう)/極東(きょくとう)
- 人類が地球に戻った当時、唯一生活可能だった地域。重奏統合争乱を経て呼び名を極東と改められ、各国が分割して暫定支配している。
- 重奏領域(じゅうそうりょういき)
- 崩壊した重奏世界の断片が現実世界側に落ち、上書きされた地域。重奏世界側の気候や地域を残しており、外部からは柱状に景色が異なる地域として視認される。
- 花園(アヴァロン)
- 倫敦塔内部に設けられた1キロ四方の異空間。ヘンリー八世が造り、内部に末世の研究成果がある。入るにはエリザベスの許可がいる。
歴史
- 前地球時代(遥か昔)
- 地球が荒廃し、人類は天上へと昇る。
- 天上の時代(遥か昔)
- 人類は天上で生活、その間に地球環境は回復する。
- 再帰した時代(遥か昔)
- 人類が地球に帰る。しかし地球は神州を除いて人類が住めない程に回復しており、土地問題が発生する。神州の民以外は重奏世界へ移住し、神州の民は現実世界に残ることで問題を解消する。
- この時代に聖譜を開発、再び天上に戻ることを目的として歴史再現を開始する。
- 平和な時代(紀元前10000年~紀元1412年)
- 現実世界側と重奏世界側の両方から歴史再現が行われる。再現は紀元前10000年から開始し、最初の9000年を100倍速解釈で、次の1000年を10倍解釈で過ごすことで10000年を190年で終了する。紀元0年からは倍速解釈せずに歴史再現を行い、特に支障もなく中世まで維持される。
- 崩壊した時代(紀元1413~1457年)
- 現実世界の神州で南北朝戦争が勃発。1443年に南朝が帝から神器奪取を決行、1457年に取り返すまでの間に地脈の制御が失われ重奏世界が崩壊、重奏統合争乱に流れ込む。
- 神州は降伏し極東と名を改められ、その土地は重奏世界にいた各国に分割されて暫定支配される。
- 支配された時代(紀元1457~1648年)
- 神州の民は各国の居留地もしくは建造された武蔵に住み、結成された聖連の下で歴史再現が開始される。しかし1648年の記述を境に聖譜の更新が停止、末世の襲来が噂されるようになる。
事件
- 南北朝戦争(なんぼくちょうせんそう)
- 南北の朝が帝の座を巡り、争った争乱。この事件で地脈の制御が失われ重奏世界は崩壊、重奏統合争乱のきっかけとなった。
- 重奏統合争乱(じゅうそうとうごうそうらん)
- 南北朝戦争によって重奏世界が崩壊し、重奏世界側の人間が神州に侵攻した争乱。南北朝戦争で疲弊していた神州は降伏し、極東と名を変えた。
- 怪異
- 世界各地で地脈の乱れなどにより発生している神隠しや妖物発生などの異常な事件のこと。
- 公主隠し(こうしゅかくし)
- 神隠しの一種。事件現場に二境紋が描かれ、被害者の足跡を追うことが出来なくなる怪異。公主隠しの被害者には、公主隠しにあう前に一時期行方不明になっていたことがあるという共通点が存在する。そしてその行方不明になっていた期間中に「どこにもない教導院」にいたと語っていたらしい。
- 二境紋(にきょうもん)
- 公主隠しの現場に残されている紋章。丸に横一棒を組み合わせた形をしている。
- ハーメルンの笛吹男
- M.H.R.R.に物語として伝えられた、笛吹男による児童大量行方不明事件。公主隠しと内容が酷似している。
- レパントの戦い
- 厳島の合戦との二重襲名となったP.A.Odaと三征西班牙の戦い。歴史再現が守られず、三征西班牙に多大な損害を与えた。
- アルマダの海戦
- 英国と三征西班牙の戦い。歴史再現上は、大艦隊を用いた三征西班牙が攻撃するも英国の防衛で湾岸を一周して終わる戦い。しかし三征西班牙は、超祝福艦隊を誇示した上で自発的に降伏する事で実質的な勝利を狙っている。
- マクデブルクの掠奪
- M.H.R.R.旧派と改派が決別に到る、三十年戦争でM.H.R.R.が敗北の契機を得てしまう戦いのため、M.H.R.R.旧派は歴史再現に踏み切れずにいる。
- 第二次木津川口の戦い
- この時代にP.A.OdaがK.P.A.Italiaの本陣、厳島に攻め込める唯一の歴史再現。事実上P.A.OdaとK.P.A.Italiaの争いの決着となる戦い。
- 三方ヶ原の戦い
- 水戸松平と清武田との間に起こる戦い。戦いの最中、武田信玄が病死するため、清武田の国力が落ちていく契機となる歴史再現。
- 長篠の戦い
- 清武田とP.A.Odaの戦い。この戦いで清武田の武田の戦力が滅ぶ。本来はその戦力と領地は水戸松平が支配下に置くが、P.A.Odaが戦力、領地共に狙っている。
国家
現実世界の極東は重奏統合争乱以降、教導院により暫定支配を受けている。歴史再現の齟齬解消のため、各国は歴史上に名のある家を襲名した。一部、歴史再現のために支配出来ていない地域もある。
- 極東(きょくとう)
- 松平が統治し、その支配地域は東海と関東。主教導院は「武蔵アリアダスト学院(むさし-がくいん)」。制服は黒を基調にした中量級。独立領土として「武蔵」と「三河」が、また各暫定支配地域に居留地がある。
- 三河(みかわ)
- インドと中央の間に位置する極東の代表国。聖譜記述に従い後の極東代表となるべく自治を認められたが、同盟を結んだP.A.Odaが聖連を半脱退したために中立国となり、聖連にもP.A.Odaにも半鎖国状態となる。大罪武装を開発して各国に預けている。城下は怪異が多発し、一部の重臣を除いた家臣の襲名を全て自動人形にしている。地脈炉の暴走により消失。
- P.A.Oda(ピーエーオダ)
- 織田を名乗ったオスマン。近畿から東海にある。主教導院は「P.A.M.」。制服は砂漠の民族衣装を思わせる軽量級で、ターバンが特徴的。本編から8年前に信長の襲名者が出て、現在は聖連から半脱退状態。三河と同盟を結んでいる。M.H.R.R.の羽柴と協同しており、その部署は「P.A.O.M.」と呼ばれる。三河との同盟の結果として大罪武装を持っていないため、独自に造った武装を主力である五大頂に与えている。
- 六護式仏蘭西(エグザゴンフランセーズ)
- 毛利を名乗ったフランス。中国地方にある。主教導院は「Ecole de paris」。制服は青を基調とした瀟酒なデザインの重量級。歴史再現では西軍の長として関が原の戦いで松平と決戦し、敗北することになっている。その後も羽柴に支配される運命。食人系の異族が多い。
- M.H.R.R.(神聖ローマ帝国)
- 羽柴を名乗った神聖ローマ帝国。近畿にある。主教導院は「A.H.R.R.S.」。制服は黒地に金属部品を多分に配した重量級。領邦ごとに旧派と改派に分かれていて、マクデブルクの掠奪を機に旧派と改派が対立することになっている。旧派はP.A.Odaを後援とし、改派は英国と親交を持っている。
- 英国(イングランド)
- 家名襲名も暫定支配もしていない中立的立場。対応する対馬が狭いため、重奏世界の海底を浮上させた「浮遊島」を領地とする。主教導院は「オクスフォード教導院」。多くの異族が住み、制服は種で異なる特徴的な体型を考慮した紺色の重量級。極東系住人の大半は過去に滅びた尼子家の残党である。食人系の異族のために人肉やそれを食う許可証が流通している。
- K.P.A.Italia(ケーピーエーイタリア)
- 安芸の名を掲げたイタリア。瀬戸内にある。Tsirhc旧派の首長を拝する。主教導院は「K.P.A.S.」。制服は縦線模様が特徴的な重量級で、高い開放性は裕福さを示す。旧派の定義上、直接での金銭取引が禁止されているため、資金問題に苦労している。
- 三征西班牙(トレス・エスパニア)
- 大内・大友を名乗ったスペイン。下関にある。主教導院は「アルカラ・デ・エナレス」。制服は騎士の様相を残す重量級。重奏統合争乱による三度の征服を経たため「三征」と呼ばれる。三征葡萄牙(トレス・ポルトガル)を支配下に置く。歴史再現に基づく金欠や国家的破産を起こす一方で、超祝福艦隊を建造する。純血主義が強く、人間と長寿族との混血である半寿族や他の異族を差別する。先代総長の関係で、主力には二重襲名者が多い。
- 上越露西亜(スヴィエートルーシ)
- 上杉を名乗ったロシア。北陸にある。主教導院は「J.M.K.」。制服は白い防寒着仕様となっている重量級。
- 清武田(しんたけだ)
- 武田を名乗った中国。関東にある。主教導院は「覚羅教導院」。制服は乗馬を念頭に置いた軽量級。P.A.Odaに対抗できるほどの軍事力を持つ大国。
- アフリカ諸国(-しょこく)
- 島津を名乗ったアフリカ。九州にある。
- 印度諸国連合(インドしょこくれんごう)
- 北条を名乗ったインド。東海から関東にある。主教導院は「小田原学院」。平家に由来する国。異族たちが多く住む。ムラサイ教譜のためP.A.Oda傘下となっているが、反P.A.Odaを掲げている。自動人形の本場。
- 里見
- 安房と李氏朝鮮を治める小国。房総半島にある。鎌倉幕府滅亡の後、源氏の長寿族が起こした国。狙われやすい土地のため、物語を強引に史実とし、神格武装や武神を作り上げて防衛の要としている。北条とは江戸湾の制海権などを争う仲。
- シベリア未踏地域(-みとうちいき)、新大陸(しんたいりく)、未開大陸(みかいたいりく)
- 歴史再現のために支配出来ない地域。順に東北、北海道、四国にあたる。
- 尚、九州の西には環境神群が作った門が有り、北海道の東岸と繋がっている。
組織
- 教譜教団(きょうふきょうだん)
- 通称「教譜(きょうふ)」。歴史再現を信仰の対象とする団体の総称。
- かつて人々が天上にいた時代に神々は実在したため宗教はその地位を失い、引き換えに「歴史を再現する行為を信仰する」という形で統一された。その多くは前地球時代の宗教とは異なること、重奏世界からの脱出を願ったことに由来しかつての名前を逆読みしたものである。
- 聖譜Tsirhc系(テスタメントツァークけい)
- 魔族を中心に信仰される「聖譜序奏派(サイオン)」、K.P.A.Italiaなどで信仰される「聖譜独奏旧派(カトリック)」、M.H.R.R.で信仰される「聖譜独奏改派(プロテスタント)」、上越露西亜で信仰される「露西亜聖譜協奏派(オルソドクシア)」、英国で信仰される「英国聖譜協奏派(アングリカンチャーチ)」の5派がある。
- 聖譜派生ムラサイ系(テスタメントはせい-けい)
- 中東で信仰される「唯一協奏派(ムラサイ)」の1派のみ存在する。
- 非聖譜系(ひテスタメントけい)
- 印度で信仰される「輪廻道(ダオハイ)」、中国で信仰される「七部一仙派(オウト)」、極東で信仰される「神道(しんとう)」や「仏道(ぶつどう)」がある。
- 聖譜連盟(せいふれんめい)/聖連(せいれん)
- 聖譜による歴史再現を円滑に行うことを目的とした、教導院の束ね役。
- 教導院(きょうどういん)
- 学校施設の総称。ただし学生にのみ軍事・政治活動が認められているため、事実上の政軍扱い。
- 戦国時代などの国家・家門間の争いは、各国の教導院が抗争することで再現される。殆どの教導院は年齢無期限に入学・在学が可能だが、極東に限り18歳で卒業する決まりになっている。
- 総長連合(そうちょうれんごう)
- 教導院の一部署。総長を長とし、教導院の警備などといった実働・指揮を受け持つ組織。
- 生徒会(せいとかい)
- 教導院の一部署。生徒会長を筆頭に、教導院の内務や外務といった政治を担当する組織。
- 女王の盾符(トランプ)
- 英国・オクスフォード教導院における総長連合・生徒会に相当する組織。
- トランプの数字(1〜13)に準えた人員枠で構成されるが、13に王賜剣二型を据え、副長と副生徒会長を同等として11を省いて10を二度数える。そして5が三人一組である為、該当者は14人いる。他教導院における特務が存在しないが、該当者の多くはそれに匹敵する戦闘力や人格を持つ。
- 暫定議会(ざんていぎかい)
- 武蔵の大人達によって構成される組織。武蔵の教導院は18歳で卒業のため、それ以上の歳になった者はここに所属し、実働や政治に干渉する。ただし実質的な決定権はなく、あくまで「発言力のある意見」という扱い。真面目そうに見えてオタクの集まりであり、会議と称してアニメやエロゲに耽っている。ちなみに正純はこの議会で萌えキャラ扱いされている。
- 第十三無津乞令教導院(だいじゅうさんむつごいれいきょうどういん)
- カルロス一世が作った孤児院施設。
- 総長を欠く事が多かった当時の三征西班牙を他の襲名者で支える為、孤児に対する英才教育で襲名者を大量に育てる事を目的としていた。だが過酷な修練が問題視され、内紛が発生して子供達は脱走、その後はベラスケスなどによって解体された。この内乱は子供たちによって仕掛けられたものであり、仲間が一人死にかけたことが理由らしい。ネシンバラとシェイクスピアはこの施設の生き残り。
- 聖譜越境部(せいふえっきょうぶ)
- 歴史再現が遂行困難な状況を打破する為に生じたとされる部署。当然聖譜には存在しないため存在は否定されており、現在は誰も所属しない名ばかりの部署となっている。だがその話題性から同人誌の題材などに多用される。
- 出雲産業座(いずもさんぎょうざ)
- 通称「IZUMO」。極東神社の総本山。極東最大規模の企業で、武蔵を建造した。
- 天津乞神令教導院
- 世界が現世と重奏世界に分かたれた歴史初期に帝が各地に導きの場として作った教導院。
役職
- 帝(みかど)
- 神格者、京にて神器による地脈制御を行っているとされる。俗世に関与しない。
- 総長(そうちょう)/生徒会長(せいとかいちょう)
- それぞれ総長連合、生徒会の長。武蔵の総長・生徒会長に限り聖連の干渉を受け、選出されるのは「最も能力の低い者」である。干渉の名目は“平和の象徴”だが、事実上の傀儡政権とするためである。付随する職務によって役名が追加される場合があり、K.P.A.Italiaには「教皇総長」、H.M.R.R.には「皇帝総長」が存在し、英国では別個に「妖精女王」の名がつく。
- 武蔵王(むさしおう)
- 聖連から派遣される武蔵の航行・行政監督。総長連合や生徒会への決議権、武蔵の航行決定権を持ち、武蔵王の決定がなければ、武蔵は航行や行政の指針を動かせない。
- 奏者(そうしゃ)
- 各教譜教団の信徒、及び各団体の術式を行う者の正式な総称。
- 八大竜王(はちだいりゅうおう)
- 各国に配られた大罪武装を扱う人物の俗称。
- 五大頂(ごだいちょう)
- P.A.Odaの主力。5とあるが4番目の人員枠が2人1組のため、該当者は6人。「六天魔軍」とも呼ばれる。それぞれ専用の武装が与えられている。
施設
- 地脈炉(ちみゃくろ)
- 地脈から流体を抽出・精製する炉の総称。運用費用は掛かるが、それを上回る流体燃料を獲得出来る。しかし地脈に干渉するので怪異を呼び、爆発すると周囲数kmを消滅させるため危険視されており、Tsirhc教譜教団は運用を禁止している。
- 流体炉(りゅうたいろ)
- 空間から流体を抽出・精製する炉の総称。地脈炉より出力は低いが、比較的安全である。
- 武蔵(むさし)
- 航空都市艦にして、極東に唯一許された独立領土。太古の地名を八重襲名している。8つの船艦で編成されており、各艦には艦と同名の自動人形が艦長として就き、全体の統括として自動人形「武蔵」がいる。
- 超祝福艦隊(グランデ・フェリシズマ・アルマダ)
- 歴史再現により三征西班牙が建造する大規模な航空艦隊。アルマダの海戦に用いられる予定。
- サン・マルティン
- 総長が乗る超祝福艦隊の旗艦。高度なステルス機能を持つ。
- 弁慶(べんけい)
- 浮上移動都市“躑躅”でもある打撃型対空移動都市。戦艦でありながら清武田の副長を勤める。七部一仙道という術式で制御されていて、巨体に見合わぬ速度で動く。
- 安土
- P.A.ODA旗艦。全六艦連動式。
- 後悔通り(こうかいどおり)
- 10年前の武蔵改修以降に俗称された奥多摩表層部にある右舷中央通り。入り口にホライゾン・Aの死を弔う石碑が立てられている。
- 青雷亭(ブルーサンダー)
- 多摩表層部に店を構えるパン屋兼軽食屋。
- 新名古屋城(しんなごやじょう)
- 三河にある巨大な工房。内部に地脈炉4つと地脈統括炉が設置されている。松平元信の手により城下町ごと消滅する。
- 刑場(アンダミオ・デラ・エジェクシオン)
- 触れた者が持つ「罪悪」の記憶に反応して当人を流体レベルで分解する障壁を発生させる、処刑用の装置。
- 倫敦塔(ロンドンとう)
- 英国にある城塞状の塔。頂上部には“刑場”と同様の施設がある。
- 御菓子の家(おかし-いえ)
- 六護式仏蘭西にある、昔話の歴史再現のために建てられた建物。名の通りお菓子で構成された家で、部品は子供しか取り外せない。魔女が作っており、自己修復する機能がある。
- マクデブルクの半球(-はんきゅう)
- ゲーリケが末世への対抗策として作り出した防護術式発生装置。英国の“花園”を囲っていた障壁を基に作られた、“なんでも食うが、しかし今は食わない人工末世”を作り出してそれを障壁とする。ただし世界のどこかで流体が末世に食われれば、その穴を埋めようとして流体は均質化・希薄化していくため、この術式で末世に直接食われることは防げても、いずれは希薄化の末に世界は滅んでしまうらしい。
武装・道具類
- 聖譜(せいふ/テスタメント)
- 前地球時代の歴史を表示する歴史書。
- 紀元前を表示する「旧代」とその後を表示する「新代」の2種があり、全7組と抄本がある。利権獲得を狙った行動や争いを防止するため、100年単位で自動更新する仕様となっている。聖譜の歴史記述を「聖譜記述(せいふきじゅつ)」と言い、記された歴史の再現が聖連の目的となっている。1648年の“ヴェストファーレン会議”に関する記述を境に予言の更新が止まり、世界が終了すると考えられている。
- 神格武装(しんかくぶそう)
- 流体を操作する機能と固有の銘を持つ武装の総称。それぞれの武装は通常駆動と上位駆動と呼ばれる2種類の流体操作方法を持つ。
- 蜻蛉切(とんぼぎり)
- 本多・忠勝から二代に受け継がれた槍。“悲嘆の怠惰”“嫌気の怠惰”の試作品。通常駆動では刃に乗せた名前を断つことで対象を割断する。神格武装、大罪武装の効果空間を破壊し、能力発動を妨害する事もできる。
- 上位駆動では事象を割断し、存在しないものとする。
- 瓶割(かめわり)
- 蜻蛉切と同時期に開発された兄弟武器となる大刀。所有者は柴田・勝家。蜻蛉切と同じく刃に写ったものを攻撃するが、割断ではなく力をたたきつける割砕を対象に与える。
- 王賜剣(エクスカリバー)
- アーサー王が精霊より賜った本土防衛用術式剣。だがアーサー王が騎士道に反する行いをしたことから折れ、歴史再現によりマーリンと“泉の貴婦人”の二重襲名者から新たな剣を授かった。そのため二本存在し、前者を王賜剣一型(EX.コールブランド)、後者を王賜剣二型(EX.カリバーン)と呼ぶ。
- 王賜剣一型…アーサー王によって折られた後、精霊の世界である地脈内で修復されていたが点蔵とメアリによって引き抜かれ再び姿を現す。大剣を縦に二つに割った形状の、二本で一対の剣。流体を燃料にして自動で攻撃や移動をしたり、流体砲を放つことを可能とする。ときおり犬のような挙動をし、本来の使い手のメアリだけでなく点蔵にも懐いている。
- 王賜剣二型…刀身から発生する衝撃波で対象を砕き、「英国側に倒れず外へと切り飛ばされる」という術式効果を付与する能力を持つ。地殻に突き刺さった状態で残されており、「この剣を引き抜く者、王たる資格を持つ者なり」という伝承が残されていた。この剣は地脈に存在する王賜剣一型の保管場所への鍵の役割も果たしており、王に対して剣を向ける奉剣の儀式の型を取ることで一型と共に引き抜くことができる。
- 銀鎖(ぎんさ/アルジョント・シェイナ)
- 人狼女王の家系に伝えられてきた鎖。所有者はネイト・ミトツダイラ。聖なる小娘を十字架に縛り付けていた鎖とされている。流体を纏った鎖で、先端には物を掴むためのクローがある自立型武器。天使の聖別と不死系異族の特性を持ち、満月の光を浴びると自己修復する機能を持つ。
- 戦乙女の神鉄槌(いくさおとめ-しんてっつい/ワルキューレ・マルトー)
- 人狼女王の家系に伝えられてきた大型の十字架。所有者は人狼女王。内部に打撃力が封じてあり、それを流体の杭にして打ち出す打撃型ショートレンジ砲。
- 村雨丸(むらさめまる)
- 武神用と個人用、大小二つの剣砲。斬撃を飛ばす能力を持つ。八房の八玉駆動機の制御器でもあり、八房を動かすには大小二つの連動が必要。八徳を備えた人物でなければ抜くことができない。
- 聖譜顕装(せいふけんそう/テスタメンタ・アルマ)
- 聖譜の能力を所有者が操るものへ転化する神格武装の総称。
- 正統な武器として認められるが、その運用は戒律などに縛られ、また聖譜を燃料源とするため各国内でしか使えない。7つの枢要徳をモデルにして作成され、聖譜の「旧代(ウェトゥス)」「新代(ノウム)」に対応するため7組14個存在する。大罪武装の発想もとになったとされている。
- “信仰(ファイデス)”
- 第一聖譜。K.P.A.Italiaに預けられている。
- “希望(スペス)”
- 第二聖譜。上越露西亜に預けられている。
- “慈愛(カリタス)”
- 第三聖譜。左腕用の羽を模した2つの大盾“意欲の慈愛(アニムス・カリタス)”。M.H.R.R.に預けられている。
- 旧代・・・所有者は巴御前。一日一回だけ負傷したものを完全回復させる。回復できるのは傷だけで流れた血液は元に戻らない。
- 新代・・・所有者は柴田・勝家。敵対する者の戦闘行動を躊躇わせ、一瞬行動を停止させる。
- “賢明(プルデンティア)”
- 第四聖譜。2つの円盤型の飛翔機“聖骸の賢明(コルプス・プルデンティア)”六護式仏蘭西に預けられている。
- 旧代・・・所有者はルイ・エクシブ。光に対して、光量に応じた破壊力を与える。
- 新代・・・所有者は毛利・輝元。敵対する者に対し、行動をする際に何をするかを告げなければ行動を起こすことができず、また、体に負担がかかる術式を自身に使用できなくする。
- “正義(ジャスティア)”
- 第五聖譜。一対の大手甲“巨きなる正義(ブラキウム・ジャスティア)”。英国に預けられている。
- 旧代…所有者はロバート・ダッドリー。左手用で、周囲数十メートル内の武器を所有者ごと遠隔操作する。
- 新代…所有者はフランシス・ドレイク。右手用で、英国の正義を乱そうとする行為を失敗させる。失敗させる行為は順次最適化されるため、一度穴をついても二度と行う事は出来ない。
- “勇気(フォーテイチュード)”
- 第六聖譜。P.A.Odaに預けられている。
- “節制(テンペランティア)”
- 第七聖譜。2本の大剣“身堅き節制(クルース・テンペランティア)”。三征西班牙に預けられている。
- 旧代…所有者は弘中・隆包。対象者の時間を倍に引き延ばす機能を持つ。
- 新代…所有者はディエゴ・ベラスケス。対象者が発動した能力を使用した回数だけ分割減する機能を持つ。
- 大罪武装(たいざいぶそう/ロイズモイ・オプロ)
- 人間の原罪である大罪をモチーフにした神格武装の総称。
- 単体で都市が破壊出来る強力な武装であり、その製造にはホライゾンの感情が用いられている。運用に関する自由度が高い兵器であり、各国から重要視されている。三河で造られ、各国にそれぞれ預けられている。
- “暴食(ガストリマルジア)”
- M.H.R.R.に預けられている。大罪武装、見た目は白と黒の骨で出来ているように見える大型弓"飽食の一撃(フイオゴス・ガストリマルジア)”。所有者はマティアス。能力は砲撃した対象の出力をオーバーさせて内部破壊するというもの。
- “淫蕩(ポルネイア)”
- K.P.A.Italiaに預けられた戦槌”淫蕩の御身(ステイソス・ポルネイア)”。所有者はインノケンティウス。直接の戦闘能力は無いが、通常駆動では所有者に向けられた、超過駆動では敵軍全体の攻撃や武装を無効化する。
- “強欲(フィラルジア)”
- 英国に預けられた盾“拒絶の強欲(アスピザ・フィラルジア)”。当初の所有者はトマス・シェイクスピア。通常駆動は単純な防衛力だが、超過駆動では与えられたあらゆる痛みを所持者に流体として与える機能を持つ。
- “悲嘆(リピ)”
- 七大罪“怠惰”の原型のひとつ。第五武装。三征西班牙に預けられた剣“悲嘆の怠惰(リピ・カタスリプシ)”。当初の所有者は立花・宗茂。通常駆動では蜻蛉切と同じように刃に名前を乗せたものを削る能力、超過駆動では広範囲へ切削の砲撃を行う。
- “憤怒(オルジィ)”
- 上越露西亜に預けられている。
- “嫌気(アーケディア)”
- 七大罪“怠惰”の原型のひとつ。三征西班牙に預けられた大剣“嫌気の怠惰(アーケディア・カタスリプシ)”。所有者はフアナ。通常駆動の機能は不明、超過駆動では対象者が「自分にとって悪である」とする部分を“嫌気”の力で束縛する機能を持つ。
- “虚栄(ケノドクシア)”
- 七大罪“驕り”に吸収される大罪。六護式仏蘭西に預けられている白と黒のソリの浅い刀“虚栄の降臨(フオス・ケノドクシア)”。所有者は毛利・輝元、能力は所有者が虚栄を持ち続けている限り、所有者を護る人物の力を無敵とする。
- “驕り(ハイペリファニア)”
- 六護式仏蘭西に預けられている大罪。形は両手で握る打撃棍型“傲慢の光臨(フオス・ハイペリファニア)。所有者はルイ・エクシヴ。能力は使用者が誇りを持ち続けている時に限り、その力を無敵化するというもの。
- “嫉妬(フトーノス)”
- 極東が持つ“焦がれの全域(オロス・フトーノス)”。ホライゾンの体に宿る「大罪武装統括OS:Phtonos-01s」のこと。
- 五大頂専用武装(ごだいちょうせんようぶそう)
- 大罪武装を持たないムラサイ教譜P.A.Odaが大罪武装に代わるものとして開発した神格武装。ムラサイ(イスラム)の天使の名が付けられている。
- 癒使(イスラフィル)
- 五大頂の四番、前田・利家の専用武装。治癒の力を逆利用し、霊魂展開術(ネクロマンス)を強化することで、百万の霊魂の戦士団を生み出す“加賀百万G(カガ・ミリオネンガイスト)”を使用できるようにする。
- 武神(ぶしん)
- 人が同化して動かす巨大な人型機械の総称。軽・重などの分類がある。
- “四聖”(しせい)
- 三征西班牙の歴史再現で発生した旧派反乱において、反乱軍が建造した4体の神格武装級武神。それぞれ専用の術式OSによって山川道澤の能力を持つ。
- 地摺朱雀(じずりすざく)
- 直政が使用する赤と黒の女性型重武神。平面でありながら空と同じ無限の空間でもある「矛盾の湖沼」を発生させる“澤”の能力を持つ。しかし地摺朱雀は直政が武神の残骸を組み上げて作ったものなので、OSこそ四聖のものだが失われている装備もある。
- 道征き白虎(みちゆ-びゃっこ)
- 竜脈炉(りゅうみゃくろ)
- 地脈炉を故意に暴走させ、広範囲を消滅させる爆弾。
技術
- 通神(つうしん)
- 本世界で使われる様々な通信技術の総称。放送や走狗同士の通信、神々と奏者の仲介などがある。中継経路は「通神帯(ネット)」と呼ばれ、その出力媒体として「神肖筐体(モニタ)」「神啓筐体(レディオ)」などがある。
- 表示枠(ひょうじわく/サインフレーム)
- 様々な情報を視覚的に表示する媒体。走狗や神肖筐体などにより発現される。
- 実況通神(チャット)システム
- 表示枠(ひょうじわく/サインフレーム)を利用した文章会議システム。基本文章のみで通信が軽く、長距離にも届き、議事録等の添付も可能なためよく使われる。容量を軽減させるという理由で名前が3文字しか入力できないため、専用の名前を用いる。
- 走狗/走徒(マウス)
- 神々と奏者を仲介する霊獣型のデバイス。
- 精徒(ジン)
- ムラサイ教譜のデバイス。
- 流体(りゅうたい)
- あらゆる矛盾を許容する、この世界の空間を構成する要素。流体を操作する最小単位はATELL(エーテル)と呼ばれる。
- 拝気(はいき)
- 術式に消費される流体の換算単位。人間が空間上に1時間存在するために必要な流体(3600ATELL)と同量である。
- 内燃拝気(ないねんはいき)
- 個人が体内に蓄積する拝気のこと。主に瞑想などによって蓄積される。これを外燃拝気として教譜教団の貯蔵層に蓄積することも可能である。
- 外燃拝気(がいねんはいき)
- 個人の体外に蓄積する拝気のこと。神社・教会への献身活動でその教譜教団の貯蔵槽に蓄積される。貯蔵層は教譜奏者で共有なので他者が引き落とすこともでき、金銭取引も可能である。
- 地脈(ちみゃく)
- 流体が空間中を流れる経路の内、太いもののこと。
- 奉納(ほうのう)
- 献納とも言い、神の喜ぶものや内燃拝気を神に納めること。
- 代演(だいえん)
- 術式発動に拝気を使用する代わりに神の喜ぶものを奉納すること。これは対価の後払いにあたる行為で、使用者は完遂せねばならず、予定や金銭の調整が必要となる。
- 術式(じゅつしき)
- 流体を加工して様々な奇跡を起こす技術。各教譜教団や民間で伝承される技術である。
- 神奏術(しんそうじゅつ)
- 神道教譜の神社で契約する術式。神が喜ぶことを奉納することで基本術式や上位契約を行使する。また、自分の契約神に仲介手数料を多く奉納することで他の神の術式を使用することが可能である。
- 旧派式一般聖術(クラシカルフィルマ)
- 聖譜独奏旧派の聖堂で献納の代わりに得る術式契約書を使用することで行使する術式。術式契約書が使い捨ての分、他の術式より効果が高くかつ術者が拝気を消費しない。
- 改派式一般聖術(モダンクンスト)
- 旧派聖術とほぼ同じ術式。
- 白魔術(しろまじゅつ)/黒魔術(くろまじゅつ)
- Tsirhc教譜が迫害したために隠れた民間術式。強化機殻(フェアシュテルケンシャーレ)を手に、白魔術は生成と回復を、黒魔術は消滅と減衰を主とするプラスとマイナス志向の力を行使する。
- 精霊術(せいれいじゅつ)
- 意志を持った流体である精霊に話しかけ、力を借りる術式。
- 異端の術式
- 上記に当てはまらない術式。ガリレオによる“天動説”“地動説”が確認されている。
- 土下座(どげざ)
- 極東の聖譜記述に則った交渉術。真正面の相手に向けて土下座を確定させると、相手はどんな陳情も通さなければいけない。そのため、各国の会計は土下座を会得している。豊富なバリエーションがある。
種族
- 自動人形(じどうにんぎょう)
- 人型の無機物に魂を宿した種族。
- 体の何処かに本体である魂を宿した器物を搭載している。重力制御が可能であり、体を動かす事から家事、戦闘まで幅広く用いられる。また人間(ないし主やその客人)に奉仕することを本能とする。印度諸国連合が開発に関して先進している。
- 半竜(はんりゅう)
- 人型の竜。神々の時代に高重力下でも行動出来るよう肉体を種族的に改造をした者達で、現在は数の少ない希少種。
- 航空系半竜は、様々な空を飛翔できる高い飛翔能力を持つ。
- 堕天/墜天
- 翼を持つ天使系異種族。術式に頼らない飛翔能力を持つ。神に反逆した天使が堕天。神ではなく人と共に生きることを選んだ天使が墜天。
- 長寿族(ちょうじゅぞく)
- 非常に長命であり、また肉体・精神的成長が遅い種族。長く尖った耳が特徴。
- 成長においてスローペースであるためか、全体的に急な変化を厭う傾向がある。古くは源氏の襲名者として、未だ環境的に厳しかった歴史再現初期を支えた。半寿族を迫害している。極東系、山岳系などの部族が存在する。
- 半寿族(はんじゅぞく)
- 人間と長寿族のハーフ。
- 外見的には長寿族と同じだが、肉体が人間の速度で成長するのに対し、精神年齢は長寿族の速度で成長する。その事で肉体と精神の年齢が不一致であり、体と言動にズレが生じる事が多い。そのため長寿族からは「動きに乱れがある者」として迫害される。
- 巨人族(きょじんぞく)
- 人間には未だ環境が厳しかった歴史再現初期において、長寿族と共に平家を襲名した種族。
- 人狼(じんろう/ルウガルウ)
- 人間と狼の肉体的特性を併せ持った種族。
- 普段は人間の姿だが、意思に応じて狼の姿になれる。ただしそれは純血種に限られるのか、ハーフの人狼にはそれが無い者もいる。人間の状態であっても狼の肉体的特性を残しており、嗅覚に優れ、肉によって最適な健康を保ち、爪の中には神経が通っている。
- 人狼は元々霊的な現象であり、人に乗り移り人を喰らっていくうちに実体を持つようになったもの。宿主から抜け出て現世に干渉できるようになったものを騎士クラス、騎士クラスが混じり合って実体を持つようになったものを貴族クラス、その中でも特に強い力を持つものを王族と呼び、そして王族の頂点に人狼女王が存在する。
- 半狼(ハードウルフ)
- 人間の体型をした狼の姿をした種族。種として人狼に近しい。
- 強靭な肉体と再生力を持っており、銀製品以外によるダメージは通り難く、また治癒も早い。同時に強い食人習性を持っており、これに抗えない者の犯罪は後を断たない。こうした犯罪を犯した人狼・半狼は「狼藉者(ライカンスロープ)」と呼ばれる。
- 犬鬼(コボルト)
- 労働を食う半使役精霊。価値あるものを与える契約をすることで労働力になってくれる。
- 黒藻の獣(くろものけもの)
- 下水等の汚れを食べ浄化する能力を持つ。匂いがひどく嫌われるため人を避けるが、ホライゾンと正純にはなついている。
- 変態野郎(シェイプシフター)
- 自らの肉体を自由に変えることができる種族。
その他
- Jud.(ジャッジ/ジャッジメント)
- 咎人が使用する「応答」「了解」の意。主に武蔵や三河の住人が用いる。
- Tes.(テス/テスタメント)
- 一般人が使用する「応答」「了解」の意。
- Shaja(シャージャー)
- ムラサイ圏で使われる「応答」「了解」の意。
- 歴史再現(れきしさいげん)
- 聖譜に記述された歴史を再現し、いつか天上に戻ることを目的とした行動。聖連が目的としている。
- 襲名(しゅうめい)
- 歴史再現のために、適格者が歴史上の人物を名乗り、その行動・人生を再現すること。史上に残る人物を演じることは富や地位を得られることと同意であり、襲名を巡って候補者間が競争することも多い。襲名が無くとも歴史上の人物を名前の由来に持つものもいる。
- 末世(まっせ)
- この世の終わりのこと。1648年以降の聖譜記述が更新されなくなり、「“ヴェストファーレン会議”でこの世が終わるからではないか」という推測から生じた考え。
- 通し道歌(とおしどうか)
- 極東で歌われるメジャーな童謡。
登場人物
人物名は、人物名/“字名”または別名/「通神上の名前」で列記。 声は、テレビアニメ版の声優。
武蔵の住人
武蔵アリアダスト学院の生徒
- 転入時期などの記載がある生徒を除き、葵・トーリとは小等部からの付き合いがある。
- 葵・トーリ(あおい・-)/“不可能男(インポッシブル)”/「俺」
- 声 - 福山潤
- 総長兼生徒会長兼武蔵副王。芸人の少年。
- 葵・喜美の弟。破天荒に振る舞う賑やかな性格。独特の人望を持ち、敵味方を問わず注目を集める質。何かと全裸ネタに走るが、最近は女装ネタがマイブーム。
- 「悲しい感情を持つと死ぬ」というリスクで自分の全能力を任意対象に伝播する術式を持ち、副王権限で武蔵の流体燃料の4分の1を仲間に補充する。この他、ボケ術式でどんなツッコミも派手かつ無事にいなす。
- ホライゾン・アリアダスト/P-01s /「ホラ子」
- 声 - 茅原実里
- 武蔵副王兼極東当主。“焦れの全域”を宿す。自動人形の少女。
- 松平・元信の娘で極東継承権第1位。10年前に死亡し、P-01sという自動人形の体を得た。冷淡かつ毒舌で我が道を往くセメント系。青雷亭のアルバイト店員。大罪武装を取り戻す度に感情が戻る。
- 自動人形として非常に高性能で、未契約での通神や収納用の異空間を持つなど多彩な機能を持つ。また“焦がれの全域”で大罪武装を使いこなせる。
- 本多・正純(ほんだ・まさずみ)/「副会長」
- 声 - 沢城みゆき
- 生徒会副会長。非襲名者。男装の少女。
- 政治家志望の交渉師。律儀で生真面目な性格だけに苦労人。かつて襲名の進路を中途半端に失った。その影響で胸が無い。母親が公主隠しにあう。ギャグがよく滑る。オオアリクイの走狗「ツキノワ」を連れる。
- シロジロ・ベルトーニ/“冷面(レーメン)”/「守銭奴」
- 声 - 子安武人
- 生徒会会計。無表情な金髪の少年。
- 万事を金銭に換算する守銭奴。ハイディと共にいることが多い。土下座の達人。商業系の神との契約により、金銭取引で他者の能力を借用する術式を持つ。
- ハイディ・オーゲザヴァラー/「〇べ屋」
- 声 - 名塚佳織
- 生徒会会計補佐。長い金髪の少女。シロジロを「シロ君」と呼び、ベタ惚れしている。にこやかで快活だがシロジロに劣らぬ守銭奴で、多弁なぶん余計腹黒に見える。白狐の走狗「エリマキ」を連れる。
- ネシンバラ・トゥーサン/「未熟者」
- 声 - 田村睦心
- 生徒会書記兼軍師。眼鏡の小柄な少年。
- 歴史好きの作家志望。一見ドライだがオタク気質で割と中二病。第十三無津乞令教導院出身者でシェイクスピアの幼馴染み。和解後は彼女のストーカー気質に頭を抱える。文官型走狗「ミチザネ」を連れる。
- 文章系の神との契約で、奉納した文章を願掛けとして再現する術式“幾重言葉(いくえことば)”を使う。
- 本多・二代(ほんだ・ふたよ)/「蜻蛉切」
- 総長連合副長。ポニーテールの侍少女。
- 本多・忠勝の実子。世間知らずで天然だが割とワガママで我が道を往く気質。一人称は「拙者」、語尾は「御座る」。正純が三河にいた頃の級友。外見に反して健啖家。正純とは武闘派や巨乳で区別される。2代目本多・忠勝の襲名者と目される。
- 戦種:近接武術師。父から受け継いだ蜻蛉切と、自身の移動を阻害する全抵抗を禊ぐ術式“翔翼(しょうよく)”を使う。
- 点蔵・クロスユナイト(てんぞう・-)/「十ZO」
- 声 - 小野大輔
- 総長連合第一特務(諜報)。忍者の少年。
- 常に覆面・黒尽くめで素顔を晒さない。親切で気がきく性格だが、気安さが逆効果でほぼパシリ扱い。一人称は「自分」、語尾は「御座る」。好みの女性は金髪巨乳で、めでたくメアリを娶る。
- 戦種:近接忍術師。幼少より忍者として訓練しているためサバイバル能力が高く、地理や植物に対する知識も豊富。王賜剣・一型の片割を用いる。
- キヨナリ・ウルキアガ/「ウキー」
- 声 - 黒田崇矢
- 総長連合第二特務(裁判)。航空系半竜。
- 異端審問官の家柄出身で、異端審問官志望。通称「ウッキー」で一人称は「拙僧」。正義感と使命感が強いが、かなり短絡的でパワフルな性格。好みの女性は姉属性。強靭な体躯と拷問器具を武器とする。名前の由来は内藤清成から。
- マルゴット・ナイト/「金マル」
- 声 - 東山奈央
- 総長連合第三特務(実働)金の髪と六枚翼をした墜天の少女。
- ナルゼの同性の恋人。まったり口調なのんき者だが割と性欲に忠実。いつも笑顔。自他をあだ名で呼び、一人称は「ナイちゃん」。飛行能力を活かした運送業を勤める。ナルゼとは逆に巨乳。M.H.R.R.出身。名前の由来は内藤新宿から。
- 黒魔術師で、硬貨弾を中心とした減衰術を操る。また“見下し魔山”のテスターとして強化機殻“黒嬢”を持つ。
- マルガ・ナルゼ/「●画」
- 声 - 新田恵海
- 総長連合第四特務(実働)。黒い髪と六枚翼をした堕天の少女。
- ナイトの同性の恋人で、「ガッちゃん」と呼ばれる。漫研部長。ひねくれ者だがマルゴットを第一に考える性格で、失敗すると思い詰める質。日常に同人誌のネタを見出す。マルゴットと同じく飛行系の運送業を勤めるが、体つきは逆に貧乳。M.H.R.R.出身。名前の由来は成瀬氏から。
- 白魔術師で、硬貨弾の誘導ラインや術式の書き込みにも使えるペンを持っている。また“見下し魔山”のテスターとして強化機殻“白嬢”を持つ。
- ネイト・ミトツダイラ/“銀狼(アルジョント・ルウ)”/「銀狼」
- 声 - 井上麻里奈
- 総長連合第五特務(実働)兼武蔵騎士代表。豊富な銀髪の少女。
- 水戸松平の襲名者で極東継承権第2位。人狼と人間のハーフ。騎士道精神に忠実なプライドの高い性格だが、弄られ気質。トーリを王と呼び慕う。種族的に健啖家で肉食系。母から六護式仏蘭西の国土を踏む事を禁じられている。
- 獣詞変は出来ない反面、常に怪力を発揮する。この他、流体が通う物体を操る術式で神格武装「銀鎖」を使う。
- 直政(なおまさ)/「煙草女」
- 声 - 真堂圭
- 総長連合第六特務(実働)兼武蔵機関部代表。右腕が義椀の少女。
- はすっぱな口調の姉御肌な性格。罵倒が妙に具体的。喜美や浅間に並ぶ長身巨乳。絶えず煙管を咥えているが、中身はメンソール系。
- 清武田の激戦区出身で、かつて戦闘に巻き込まれ死に瀕した妹と走狗で動かす重武神“地摺朱雀”を操る。
- 葵・喜美(あおい・きみ)/「賢姉様」
- 声 - 斎藤千和
- トーリの姉。露出の激しい踊り子の少女。
- 自らを「賢姉(けんねえ)」、トーリを「愚弟」と呼ぶ、トーリに劣らぬアグレッシブな人物。独自の理念で動くプライドの高い性格だが、意外とヘタレ。踊子型走狗「ウズィ」を連れる。浅間に劣らず長身で巨乳。
- エロとダンスを司るウズメ系の神を信仰し、舞を奉納して他者の干渉を無効化する術式“高嶺舞(たかねまい)”を持つ。
- 浅間・智(あさま・とも)/「あさま」
- 声 - 小清水亜美
- 出雲主社・浅間神社の娘。オッドアイの長身な少女。
- 葵姉弟とは初等部以前から幼馴染み。カーチャン気質だがどこかズレていて、物事を砲撃で解決したがる。長身・巨乳・大酒飲みと何かとカラダネタを受ける。巫女風型走狗「ハナミ」を連れる。
- 巫女の職務で直接交戦は出来ないが、義眼と弓を連動させた強力無比の精密射撃は船艦も墜とす。戦時は迎撃や術式による支援を担う。
- 向井・鈴(むかい・すず)/「ベル」
- 声 - 悠木碧
- 目元を隠した盲目の少女。トーリからのあだ名は「ベルさん」。辿々しい口調で話す気弱な性格だが、非常に良心的で皆のストッパー。卓越した聴覚に端子型補聴器「音鳴りさん」と武蔵を合わせ、周囲30キロを把握出来る。
- 東(あずま)/「あずま」
- 声 - 森永理科
- 元皇族の少年。トーリ達が中等部の頃に転入してきた。還俗して半神としての能力を封じ、「東宮」から「宮」を抜いた「東」を名乗る。一人称は「余」。やや気弱で世間知らずだが穏健で親切な性格。ミリアムの同室。
- ミリアム・ポークウ
- 声 - 又吉愛
- 車椅子に乗る少女。東の同室。具体的な物言いをする歯に衣を着せない性格で、話し相手を点数付けするが、基本的には優しい。幽霊の少女と共に留守番をする事が多い。在宅就学をしている。
- ノリキ/「労働者」
- 声 - 平川大輔
- 常に仏頂面な少年。
- 無愛想な性格で口癖は「分かってる事は言わなくていい」。弟や妹が多く、家計のためにバイトに明け暮れる。印度諸国連合出身で、氏直の許嫁として勢力を平定する予定だったが、男に生まれたために政争に敗れ、武蔵に流れ着く。
- 防護を無視する弥生月とあらゆるものを打撃可能にする如月を組み合せて発動する、自身が認識できるものは何でも殴れる術式睦月を用いる。弥生月と如月には拳撃を奉納する必要があり、また両椀で別々に発動できる。
- アデーレ・バルフェット/「貧従士」
- 声 - 大橋歩夕
- 従士の少女。大きな眼鏡とサイズの合わない制服が特徴。常に敬語で礼儀正しいが、幼児体型がコンプレックスで暴走しがち。足が早い。亡父はかつてヨシナオの領地に住んでいた。武蔵の日常を描く番外編の中心人物。
- 父親から受け継いだ機動殻「奔獣」は前時代的で鈍重だが絶大な防御力を誇り、軽量化と低威力兵器の手数を重視する近年の機動殻に対して絶大な効果を発揮する。
- メアリ/傷有り(スカード)/“重双血塗れ(ダブルブラッディ)”/「傷有り」
- 体の前面に無数の古傷を持つ少女。元英国第四階層代表。
- 点蔵の恋人。純粋無垢でおしとやかな性格だが天然。メアリ・チューダーとメアリ・スチュワートの二重襲名者として処刑される予定だったが、王賜剣を抜き、英国の次期王を産む歴史再現を盾にアリアダスト学院へ亡命。
- あらゆる精霊に働きかける全方位精霊術師であり、また300人の兵士を相手だって切り捨てる実力者。王賜剣一型の持主で、戦時には点蔵に片割を貸す事も多い。
- 立花・宗茂(たちばな・むねしげ)/「立花夫」
- 元アルカラ・デ・エナレス第一特務。戦種:近接武術師。短く切り揃えた金髪の青年。誾の夫。
- 紳士的だが天然で割と無抵抗主義。ガルシア・デ・セヴァリョスの二重襲名者だったが、ホライゾンを巡る戦いでの負傷や敗北で襲名を解除された。
- 武蔵に取り残された誾を追って合流、現在はリハビリ兼修行をこなしつつ再起を計る。
- 立花・誾(たちばな・ぎん)/「立花嫁」
- 元アルカラ・デ・エナレス第三特務。戦種:全方位義体師。両腕が義碗の少女。
- 宗茂の妻。理知的だが極度の世間知らずで物事を誤解しがち。宗茂を熱愛している。大型義椀のままで家事をこなす完璧主義者。現在は夫同様に襲名を解除し、再起を狙い武蔵で生活中。
- コの字型の双剣と、2種類の浮遊砲台“十字砲火(アルカブス・クルス)”と“四つ角十字(クアトロ・クルス)”を持つ。
- 御広敷・銀二(おひろしき・ぎんじ)/「礼賛者」
- 豊満で大柄な少年。一人称は「小生」。調理部所属で武蔵の食糧事情に詳しい。ロリコンだが本人は生命礼賛と言い張る。実家は飲食店系の富豪。
- ハッサン・フルブシ/「83」
- 印度諸国連合出身の少年。一応神道奏者だが、その実態は飲食の全てをカレーですませるカレー崇拝者。術式を仕込んだカレーは幽霊船を成仏させたりする。
- ペルソナ君
- バケツ型ヘルムを被る筋骨隆々の巨漢。無口だが気は優しくて力持ち。毛利・元清と瓜二つらしいが正体不明。
- 伊藤・健児(いとう・けんじ)/「いんび」
- 通称「イトケン」。全裸・ハゲ・マッスルかつ快活なインキュバス。実はガス状生物。ネンジとは仲良し。
- ネンジ/「粘着王」
- HP3ぐらいっぽいスライム。飛び散っても再生し、ある程度は外形を変化出来る。
- 三科・大(みしな・ひろ)
- 直政の元後輩。機関部の重鎮、泰造の孫娘。覚羅教導院から出雲の極東教導院に留学していた技術者志望で、現在は武蔵に転属。
教導院の関係者
- オリオトライ・真喜子(-・まきこ)
- トーリのクラスの担任教師。
- 快活で気さくな性格だが、ワガママで短気。教師として、生徒間の争いで無い限り必ず生徒の味方をすると公言する。肉食系で大酒飲み。授業では必罰主義。ジャージ姿で長剣を振り回すド級の武闘派。
- 酒井・忠次(さかい・ただつぐ)/「左遷男」
- 武蔵アリアダスト学院学長。元三河松平四天王の長で、左遷されて現職についている。いい加減で飄々とした性格で、常にキセルをくわえている。昔は大総長(グランヘッド)と呼ばれた実力者。
- 三要・光紀(さんよう・みつき)/「三 要」
- 武蔵アリアダスト学院の教師。本編の2年前に赴任しており、真喜子とは先輩後輩の付き合いがある。
- ヨシナオ/「武蔵王」
- 武蔵アリアダスト学院教頭兼武蔵王。痩せたトランプのキングのような風貌の初老。
- 元は六護式仏蘭西の地方領主。一人称は「麻呂」。やや高圧的だが使命感が強く、常に弱者の味方であろうとする性格。東を「東宮の君」と敬っている。農業に詳しい。妻帯者。
その他の住人
- “武蔵”(むさし)/「武 蔵」
- 都市艦・武蔵を統括する自動人形で総艦長。辛辣な物良いが特徴。語尾は「――以上」。
- 女店主
- 元侍の青雷亭の店主。葵姉弟の母親。
- 幽霊の少女
- 幽霊探しの時に東についてきた少女。東とミリアムに懐き、それぞれをパパとママと呼ぶ。東いわく名前の発音は「???」。
- 本多・正信(ほんだ・まさのぶ)
- 正純の父親で、武蔵の政治家。愛称は「ノブたん」。正純のことを大切に思うが、愛情表現が歪んでいる。隠れオタク。
- 小西(こにし)
- 本多・正信の取引相手。武蔵の商人。愛称は「コニたん」。“魔法(ケルト)少女バンゾック”のファン。
三河の住人
- 松平・元信(まつだいら・もとのぶ)/“傀儡男(イエスマン)”
- 三河の君主。ホライゾンの実父。三河を鎖国して聖連やP.A.Oda、武蔵とも必要以上の協力をとらない。自分を「先生」と呼び、他者を生徒に、会話を授業に見立てて話す。創生計画のために新名古屋城の地脈炉を暴走させ消滅。
- 本多・忠勝(ほんだ・ただかつ)
- 元松平四天王の一人。酒井からのあだ名は「ダッちゃん」。鹿角の主で二代の父。松平・元信の命令で地脈炉暴走を遂行した末に消滅。蜻蛉切を操る武闘派。
- 鹿角(かづの)
- 本多家に仕える自動人形。:着物に羽織る侍女服と耳元から伸びる角型感覚器が特徴。毒舌だが自分以外が忠勝を悪く言うのは許さない。武神と対決出来る武闘派。
- 榊原・康政(さかきばら・やすまさ)
- 元松平四天王の一人。デスクワーク派で、他の忠勝や酒井に比べて温和な性格。公主隠しに遭う。
- 井伊・直政(いい・なおまさ)
- 元松平四天王の一人。酒井が忠勝らと再会するより前に公主隠しに遭う。
三征西班牙
- フェリペ・セグンド
- アルカラ・デ・エナレス総長兼生徒会長。眼鏡の中年。
- 大内・義長の二重襲名者。レパントの海戦の英雄として知られるが、同僚や妻子を喪い無気力な性格となった。当時助けた長寿族の娘を「唯一の戦果」として大事にしている。
- 有能な全方位軍師だが、それを前面に出したがらない。アルマダの海戦でかつての部下達と決死の戦いを挑むも生還、フアナの秘密を知り和解した。
- フアナ
- アルカラ・デ・エナレス副会長兼会計。“嫌気”の八大竜王。理知的かつ肉感的な女性。
- かつてセグンドが助けた少女で、半寿族として差別された過去から長寿族と偽った。その後も、過ちを払拭すべくセグンドを助ける身分になるため継続。成熟した外見に反しどこか天然で幼い性格。セグントを“あの人”“おじさん”と呼ぶ。
- 政経を仕切る全方位経営師で非戦闘員だが、大罪武装による支援役で出る事もある。
- ディエゴ・ベラスケス
- アルカラ・デ・エナレス書記。山岳系長寿族の男。
- 画家。レパントの海戦の経験者で、当時のセグンドやフアナの秘密を知る。かつてフアナに“セグントの趣味”を教え、彼女が現在の風貌になる原因となった。風景画への書き込みを現実化する術式と聖譜顕装を操る。
- 弘中・隆包(ひろなか・たかかね)
- アルカラ・デ・エナレス副長。小柄で無骨な男の幽霊。房栄の夫。野球部部長。アロンソ・ペレス・デ・グスマンとの二重襲名者。レパントの海戦で房栄と死亡した。術式付きの攻撃も叩き落すバントの達人。聖譜顕装の使い手。
- 江良・房栄(えら・ふさえ)
- アルカラ・デ・エナレス第二特務。長身な長寿族の女の幽霊。隆包の妻。陸上部部長兼航空隊指揮官。アルバロ・デ・バサーンとの二重襲名者。語尾が「ーー、と」。房栄の襲名の期限切れが近い。武神“道征き白虎”を操る。
- ペデロ・バルデス
- アルカラ・デ・エナレス第四特務。野球部部員。フローレスの兄で、共に“死四球”として知られる。偉ぶった口ぶりだが熱血漢で妹思い。兄妹で「施し」と「分け与え」の加護を分担し、「消える魔球」を放つ“聖エルモの火”の術式を使う。
- フローレス・バルデス
- アルカラ・デ・エナレス第五特務。野球部員。ペデロの妹。幼い言動と兄への扱いの悪さから奔放な印象があるが、ペデロによれば弱気で責任感が強いらしい。
- カルロス一世(-いっせい)
- 先代アルカラ・デ・エナレス総長で、カール五世との二重襲名でM.H.R.R.の皇帝総長でもあった人物。西班牙弁が喋れなかったため殆どをM.H.R.R.で過ごした。密かに英国と協力し末世を研究していた。
K.P.A.Italia
- インノケンティウス/「教皇」
- 声 - 中田譲治
- 教皇総長兼旧派首長。“淫蕩”の八大竜王。大柄で逞しい風貌の中年。
- 外見の割に好戦的で青年じみた性格。新しい大罪武装の獲得を望み、ホライゾンを自害させ“焦がれの全域”を得ようとした。酒井にはかつて戦いに敗れた因縁がある。厳島の戦いにて敗北し消息不明。
- ガリレオ/「教授」
- K.P.A.Italia第二特務。元教職。赤い魔神族。対象を術者中心に公転運動させる“天動説”と、対象中心に自身が公転運動する“地動説”を使う。インノケンティウス同様に消息を絶つ。
- オリンピア/「教皇妹」
- インノケンティウスの義妹。M.H.R.R.の傀儡としてインノケンティウスに代わる暫定教皇総長とされる。
- 立花・道雪(たちばな・どうせつ)/「雷切」
- K.P.A.Italia副長。立花・誾の父。事故で半身不随になるもその後で先代の西国無双となった傑物。四脚の重武神を操り、空間を雷に変換して切断する術式「雷切(かみなりぎり)」を使う。
- 村上・元吉(むらかみ・もとよし)
- K.P.A.Italia第一特務兼村上水軍の長。六護式仏蘭西からの傭兵。厳島の戦いでP.A.Odaを迎撃するが敗北。
P.A.Oda
- 織田・信長(おだ・のぶなが)
- 近年その名前を襲名した人物。歴史再現による暗殺を警戒して姿を見せない。
- 柴田・勝家(しばた・かついえ)/「大先輩」
- 五大頂のリーダー格。P.A.O.M.兼A.H.R.R.S.総長。戦闘系鬼型長寿族の男。ティリー将軍の二重襲名者。体育会系で大雑把、最近結婚して調子づいている。
- 小柄ゆえに加護が体内に向かい、強靭な肉体を得た。これに加え、瓶割と聖譜顕装を併用する強豪。
- 前田・利家(まえだ・としいえ)
- 五大頂の四番の片割。P.A.O.M.兼A.H.R.R.S.会計。青年の幽霊。アルブレヒト・フォン・ヴァレンシュタインの二重襲名者。
- 五大頂用武装の一つ「癒使(イスラフィル)」で特技の霊魂展開術を強化し、霊魂の戦士団「加賀百万G(カガ・ミリオネンガイスト)」を展開する。
- お松(-まつ)
- P.A.O.M.兼A.H.R.R.S.会計補佐。前田・利家の妻。幽霊。補佐の為に「癒使」への改造を受けて術式化しており、常に流体を要するため多大な出費を要する。
- 佐々・成政(ささ・なりまさ)/「百合花」
- 五大頂の四番の片割。P.A.M.特務。ヤンキー風の青年。粗野な風貌に反して意外と几帳面で、序列には気を使う質。そのため勝家に顎で使われている。スレイマンと因縁がある。
- 「癒使」を転用した身体強化術式「百合花(ゆりばな)」を使う。
- 羽柴・藤吉郎・秀吉(はしば・とうきちろう・ひでよし)
- 五大頂の六番。P.A.Oda兼M.H.R.R.所属でA.H.R.R.S.副会長。猿の仮面をした少女。
- 司教メルキオールやハプスブルク家の同時襲名者。たどたどしい口調の引っ込み思案だが毒舌で地味に強引な性格で、戦争終結のためなら恐怖政治も行うと豪語する。
- 体の一部を義肢化している。連動式飛行艦“安土城”の艦長で、十本槍を従える軍師。
- 松永・久秀(まつなが・ひさひで)
- 領内南部(紀伊半島)統括兼ムラサイ諸派連合総長。ひょうきんな老人。
- 史実通りの文化人であり、また将軍暗殺と東大寺焼討を実際に行った歌舞伎もので、「破壊によって歴史を動かす」とも称される。敵対勢力だが武蔵にも手を貸すトリックスター。
- 平蜘蛛型航空戦艦「シギサン」艦長。武蔵を自分や信長の最大の敵と認め、それを成長させる事で間接的に信長を成長させるべく、謀反の歴史再現を理由に武蔵を援護しシギサンとともに自爆。
- 滝川・一益(たきがわ・かずます)/「三立甲」
- 打撃型戦闘艦「白鷺・改」艦長。艦隊指揮と城塞建築に秀でる女忍者。
- 九鬼・嘉隆(くき・よしたか)/「九本角」
- P.A.Oda守護委員会水戦係代表。名前に合わせて角を1本折った十本角の魚類系魔人族。厳島の戦いの歴史再現で侵攻を指揮、勝利に導くも右腕を失う。
- 鈴木・孫一(すずき・まごいち)/「三本足」
- P.A.Oda守護委員会特戦係。人型魔人族の女性。雑賀衆からP.A.Odaに鞍替えし、平凡に生きるべく鈴木姓を名乗る。三本の浮遊長銃「ヤタガラス」を操る砲撃手。
一向宗
- スレイマン
- 元オスマントルコ大総長。巨大なターバン姿の初老。
- 現本願寺・顕如の襲名者。政争に敗れ「スレイマン」の襲名は信長に剥奪されたが、そちらで呼ばれる事を好む。一向宗とムラサイの一部をまとめる反信長勢力の首魁。
M.H.R.R.
旧派
- ルドルフ二世(-にせい)/“狂人(ヴァージンニンガー)”
- A.H.R.R.S.皇帝総長。普段は女装の筋骨隆々な中年。
- ハイテンションなオネイ言葉を使う。アンヌと対応する人質としてマテクブルク近郊の塔に幽閉されている。ハプスブルグ家が行い続けた家系的な肉体改造の完成形だが、それ故に自分が「人間」であるか解らずにいる。
- 肉体改造により無痛覚、高速再生、変態能力を持ち、また変態した相手の肉体を相手以上に使いこなす人体構造の深い知識を持つ。
- マティアス
- A.H.R.R.S.生徒会長。“暴食”の八大竜王。白髪まみれの中背な青年。
- ルドルフ二世の実弟。M.H.R.R.の実質的な最高権力者だが羽柴の傀儡。しかし自らの境遇をのんきな口ぶりで楽しんでいる。再生と無痛覚の加護を持つが、兄に及ばず「失敗作」を自称する。
- 厳島の戦いとマテクブルグの略奪の歴史再現に勝利し、傀儡としてオリンピアを暫定教皇総長に任命することで聖連を掌握した。
改派
- 巴御前(ともえごぜん)/「午前様」
- A.H.R.R.S.書記。聖譜顕装の使い手。鬼型長寿族の幽霊。
- ルターの二重襲名者。改派提唱者として改派を率いる。夫の源・義仲を殺した義経を恨んでいる。歳の話題に敏感。改派聖術に長けるほか、聖譜をハンマー状の武器として用いる。
- ゲーリケ/「半球男」
- マクデブルク市暫定市長兼会計。両腕が半球のついた義腕の中年。末世の対抗策として“マクデブルクの半球”を開発した。両腕の半球から指向性の真空を作る。一見堅実だがナルゼのファンで隠れオタク。
英国
- エリザベス/「女王」
- オクスフォード教導院総長兼生徒会長。妖精女王。戦種:全方位精霊術師。“女王の盾符”12。
- 人間と妖精のハーフでメアリの双子の妹。姉に反して自信に溢れた性格で、また強大な能力を持つ。王賜剣二型(EX.カリバーン)の使い手で、精霊術を使い戦闘に関しては主に航空艦などに対する防空戦力となる。
- ウイリアム・セシル/「せしる」
- オクスフォード教導院副会長。“女王の盾符”両10の片割。肥満体の女性。
- 英国一のフードファイター。それまで襲名を目指した活動をしていなかったので執務能力は無いが、純朴な性格と判断力から、エリザベスも含めた“女王の盾符”に頼られる。
- 自分の体重を、目視した対象の天に向いた面に分け与える術式を使う。
- ロバート・ダッドリー/「副長」
- オクスフォード教導院副長。“女王の盾符”両10の片割。痩身の女性。
- 混乱とスキャンダルを防止すべく投獄されたが、エリザベスが牢獄の壁をぶち破って外に出した。そのためエリザベスを敬愛し、スキャンダルの歴史再現を免れる為、当獄中の生活を続けている。聖譜顕装を持ち、また叩いたものを「打ち払う」術式を使う。
- ベン・ジョンソン/「薬詩人」
- オクスフォード教導院書記。“女王の盾符”9。
- 黒人でアスリートで詩人。文芸部部長。“女王の盾符”の発案者。二人称に英語を使う癖がある。ドーピング好き。精霊術の使い手で、靴裏に活版式詠唱器を仕込んでいる。
- ニコラス・ベーコン/「印鑑子」
- オクスフォード教導院書記補佐。“女王の盾符”8。戦種:全方位道化師(トリックスター)。国璽尚書。英国国璽“英国認印(シールオブクイーン)”の使い手であると同時に守護を担う人工の精霊であり、体に性別がない。
- チャールズ・ハワード/「地味商」
- オクスフォード教導院会計。“女王の盾符”7。金髪の中年。
- 莫大な財産と運用に長けた大商人。常識人だが興奮し易く、興奮すると鼻血を噴く。海戦長だが戦闘系の能力を持たないため、実質的な指揮はドレイクに一任して艦隊管理や負傷兵の補償に徹する。
- トマス・シェイクスピア/「眼鏡」
- “女王の盾符”6。文芸部副部長。“強欲”の八大竜王。
- 長寿族の少女。第十三無津乞令教導院出身者でネシンバラの幼馴染み、No14。元二重人格者で、現在がどちらの人格なのか解らないでいる。
- 脚本を再現する劇場術式“宮内大臣一座(ロード・チェンバレンズ・メン)”を使う。そこに“拒絶の強欲”も併用していたが、英国の戦いでネシンバラに明け渡す。
- フランシス・ドレイク
- “女王の盾符”5-1。半狼の男。
- 語尾に「俺が」などの主観に基づく語句を加える。妻は再生力と殺人習性の強い異族。“聖なる小娘”を救出しようとした自称「聖譜越境部の騎士」の祖父を持ち、それに絡んでミトツダイラを探る。
- 海戦副長だが、実質的な英国艦隊の指揮官。聖譜顕装に加え、強靭で再生力の強い肉体で戦う。
- ジョン・ホーキンス
- “女王の盾符”5-2。ドレイクの相棒。船舶部主将で水泳班班長。常に海パン・水中ゴーグル・水泳帽を着用するクールガイ。
- トマス・キャベンディッシュ
- “女王の盾符”5-3。船舶部マネージャー。人魚。船舶部の艦隊を指揮する為に自分の術式を全てつぎ込んでいる。自称「“女王の盾符”で最も常識人なので影が薄い存在」。
- グレイス・オマリ/「御鞠」
- “女王の盾符”4。スコットランドの女海賊。エリザベスが友人と呼ぶ木霊の女性。夫持ちで子だくさん。
- クリストファー・ハットン/「デス夫」
- “女王の盾符”3。動白骨(リビングボーン)のエリート。ロック調に喋る。平衡法(エクイティ)による死刑判決と、縛霊を爆発させる術式“踊り成仏(ダンスレボリューション)”を使う。
- F・ウオルシンガム/「番犬」
- “女王の盾符”2。風紀委員長で諜報関係のリーダー。重力制御で肢体を浮かす間接のない自動人形。
- 全て英語で喋る。本体はO.S.で、自動人形の姿を二頭身にしたような姿。浮遊する十字形のブレード「千本薔薇十字」を持ち、そこから放つ大量のナイフや、合掌して放つ砲撃を使う。
- ウオルター・ローリー/“トライデント”/「山|」
- “女王の盾符”1。目元を髪で隠した非常に寡黙な男。エリザベスの戦事補佐官を勤める極東人。柄と鍔だけで出来た重力刀を大量に持ち歩いている。正体は尼子十勇士の生き残り、山中鹿介。
- ミルトン
- 走狗の一種、八咫烏。元横道・兵庫助の襲名者。メアリへの恩義から仕え、密かに慕っていた。
- ヘンリー八世
- 元オクスフォード教導院総長。
- エリザベスとメアリの実父。王賜剣を抜けると豪語していた。密かにカルロス一世と協力して末世を研究していた。公主隠しにあう。
六護式仏蘭西
- ルイ・エクシブ/“太陽王(ロワ・ソレイユ)”
- Ecole de paris総長。“驕り”の八大竜王。全裸の好青年。
- 六護式仏蘭西史上最大最強の王。尊大だがさわやかな性格。アンヌの実兄で神の血筋。長い幼年期の後に急成長する体質。歴史的敗者となる妻の輝元を実質的な勝利者とすべく、襲名の独占による世界征服を画策する。
- 大罪武装、聖譜顕装、加護による発光能力の連携から「無敵」の能力を発揮する。
- 毛利・輝元(もうり・てるもと)/「元ヤン」
- Ecole de paris生徒会長。“虚栄”の八大竜王。スケバン風の少女。
- ダルタニヤンの二重襲名者。不良然とした言動だが面倒見が良く、敗者となる宿命から志願者の無かった毛利・輝元を自主的に襲名した。大人びた外見だが実は17歳。エクシブの愛人を全て襲名すべく勉強中。
- 戦時では戦わず、聖譜顕装よる敵軍の制限と大罪武装の自軍強化を担う。
- 人狼女王(レーネデガルウ)/「現役娘」
- Ecole de paris副長。非常に豊満な胸をした人狼の女性。
- テュレンヌの襲名者。ネイト・ミトツダイラの実母。自由奔放で気まぐれな性格で、時に極めて冷酷かつ傲慢に振る舞う。夫との縁を取り持ち、政争から家族と生活を守ったアンヌを恩人とし、対価で副長に就いた。
- 規格外の筋力を発揮する強靭な肉体に加え、神格武装「戦乙女の神鉄槌」を用いて戦う。
- リュイヌ/「竜犬」
- Ecole de paris副会長兼会計。合一機構を維持した自動人形型武神。
- マザランの二重襲名者。元は毛利家の自動人形だが、アンヌのために自身を分解してパレ・カルディナルの制御機構となった。ゲーリケが嫌いらしい。
- アンヌと会うべく武蔵に亡命し再会、マテクブルグの略奪の歴史再現でP.A.ODAが投下した竜脈炉を安全圏まで運んで彼女とともに消滅。
- アンリ
- Ecole de paris特務。女性型で三銃士のリーダー格。真面目で自動人形らしい性格だが、どこか人間の女性的。異空間に収めた大刀を重力制御で操る。
- アルマン
- Ecole de paris特務。男性型の三銃士。快活な性格でくだけた口ぶり。自動人形の規準をはるかに超える広範囲重力制御の使い手。
- イザック
- Ecole de paris特務。武神型の三銃士。機械が自我を持つ事に否定的。片言で喋る。両腕をマスケット式大砲に変形させて砲撃する。
- Mouri01
- Ecole de paris第四特務兼書記。Mouriシリーズの長女。現毛利・元清襲名者。Mouriシリーズのリーダー格。アルマンほどではないが広域重力制御が可能。
- Mouri02
- Ecole de paris第五特務。Mouriシリーズの次女。毛利・元春の襲名者。短髪で長身の女性型。寡黙な質で共通意識でも滅多に喋らない。精密な重力制御を得意とする。
- Mouri03
- Ecole de paris第六特務。Mouriシリーズの三女。毛利・隆景の襲名者。幼い風貌らしく天真爛漫で幼い言動。人間を一時的に主人と設定して重力制御の対象とする特有の技術を持つ。
- アンヌ・ドートリッシュ/「ANA」
- Ecole de paris前総長。武神と合一しているため、小柄な少女の映像として現れる。
- エクシブの実妹。神性の強さから体が消える不治の病を煩い、進行を遅らせるべくパレ・カルディナルと合一した。成長の後に老化が遅れる体質。ミトツダイラの父の旧友。人狼女王、兄、自国と多くを自立させた天性の保護者。
- M.H.R.R.への人質として解任後にマテクブルグに軟禁されていた。マテクブルグの略奪の歴史再現の中、P.A.ODAが投下した竜脈炉を安全圏まで運んでリュイヌとともに消滅。
- “聖なる小娘”(ジャンヌ・デ・アーク)
- 100年戦争で異族復権と英国に奪われた土地奪還の為に戦った六護式仏蘭西の英雄。天使。火刑により死んだとされるが、生存説もある。
- 毛利・元清(もうり・もときよ)
- 輝元の叔父。ユスターシュ・ドジェとの二重襲名を予定するが、重圧に耐えかねて小等部を前に姿を消した。曰くペルソナ君と瓜二つ。
清武田
- 源・義経(みなもと・よしつね)
- 覚羅教導院総長兼生徒会長。幼女の姿をした純系長寿族の女性。
- 武田・信玄とヌルハチの二重襲名者(「源・義経」は本名)。帝を除けば現存最高齢で、源・義経やフビライを襲名し幾つもの大国を支配した。好々爺な口ぶりだが圧倒的な経験値で非常に達観している。実兄が襲名した源・頼朝を暗殺した。
- 高等な流体種族という生まれに拠らず、純粋な体術だけで100m超の跳躍術「八艘跳び」を行う近接武術師。
- 佐藤兄弟(さとうきょうだい)/「さと右」「さと左」
- 覚羅教導院副会長を兼任する双子の老人。森林系長寿族。どちらが兄かでしょっちゅう喧嘩している。
真田
- 猿飛・佐助(さるとび・さすけ)
- 要らずの一番。才蔵と公私で組む忍者。“要らず”内での序列は高い様子。
- 霧隠・才蔵(きりがくれ・さいぞう)
- 要らずの二番。猿飛・佐助の相方で風の妖物。追風となって仲間の移動を助けたり、カマイタチによる攻撃を行う。
- 三好・清海(みよし・せいかい)
- 要らずの三番。鬼型長寿族の中年。図太い性格に反して繊細な文学が好み。元三好・政康襲名者で、松永・久秀の旧知。元流体砲の術式を使う。
- 三好・伊佐(みよし・いさ)
- 要らずの四番。幼女のような姿だが、“要らず”では2番目の年長者。専用空間に収めた重武神を部分的に現出させ、術式糸車で自身と連動させる。
- 穴山・小介(あなやま・こすけ)
- 真田教導院、要らずの五番。細目の青年で、制服に布袋をつけた忍者。
- 海野・六郎(うんの・ろくろう)
- 要らずの七番。歌舞伎風の化粧をした女性。大きな鉄扇で戦う。
- 筧・十蔵(かけい・じゅうぞう)
- 要らずの十番。火縄をくわえた長身痩躯の青年。専用空間に収めた火縄銃での0距離射撃術を使う。
里見
- 里見・義康(さとみ・よしやす)/「義」
- 里見教導院生徒会長。長寿族の少女。
- 先代里見・義頼の実妹。通称「ヨッシー」。生真面目だが思い詰る質で、騒動の被害者になりがち。姉を殺した義頼に頑な態度をとる。
- 重武神「義」を操る重武神騎乗師。三方原の戦いの歴史再現後「八房」を継承し、アリアダスト学院に留学する。
- 里見・義頼(さとみ・よしより)/“家臣殺し”/「八房」
- 里見教導院総長。戦種:重武神騎乗師。目元を髪で隠した青年。
- 元正木・憲時襲名者。歴史再現で先代里見・義頼を殺害し、交換する形で義頼を襲名した。トーリとホライゾンの関係に自分と先代儀頼の境遇を重ねる。重武神「八房」と神格武装「村雨丸」を操る実力者。
- 三方原の戦いの歴史再現でP.A.Odaから武蔵を守るため、成瀬正義を臨時襲名し、元所有機「忠」で安土に特攻して死亡。
- 先代里見・義頼
- 故人。先代生徒会長兼「八房」所有者。義康の実姉。連絡の手違いにより、解釈で済ます筈だった現里見・義頼(当時の正木・憲時)の謀反の歴史再現で彼に殺害されたとされる。
- 彼女の死の理由は、里見が手に入れた武神戦力を警戒し攻め込んできたP.A.Odaに対して、自分の死をもって侵攻を中断させるため。だが自害してしまえば里見は敗北の事実をより突き付けられる結果となってしまうため、義頼に自分を殺させた。そしてその事実を国民に明かせない以上、義康に真実を伝えてしまえば国民の反発を得ることになってしまうため、義頼は義康を守るために真実を一切語らなかった。
印度諸国連合
- 北条・氏直(ほうじょう・うじなお)
- 小田原学院総長兼生徒会長。戦種:全方位武術師。牛角の生体系自動人形。
- 鬼系長寿族だが病弱に産まれ、自動人形の体に移された。おしとやかな風貌に反し毒舌で高慢。政争を決着すべくノリキとの婚姻が約されたが、性別の不一致から政争に破れる。後に実力で平定し、武蔵へ去ったノリキに執着する。
- 4本の大刀を携帯する他、専用空間に収めたに大小無数の刀群“天下険山”を重力制御で操る。特に15メートル超の大刀“明星”が主力。
IZUMO
- 出雲・邑(いずも・ゆう)
- 企業連合体「IZUMO」全座長。初対面の相手にも旧友のような態度をとる老人。
- ミツ
- トーリと喜美の祖母。流体研究の顧問。
- 元高等部教員で、ホライゾンの母やオリオトライを教育した。
以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。
シリーズ一覧
- 境界線上のホライゾンI<上> 2008年9月初版発行 ISBN 978-4-04-867218-4 543P
- 境界線上のホライゾンI<下> 2008年10月初版発行 ISBN 978-4-04-867270-2 771P
- 境界線上のホライゾンII<上> 2009年6月初版発行 ISBN 978-4-04-867848-3 905P
- 境界線上のホライゾンII<下> 2009年7月初版発行 ISBN 978-4-04-867901-5 1153P
- 境界線上のホライゾンIII<上> 2010年6月初版発行 ISBN 978-4-04-868600-6 737P
- 境界線上のホライゾンIII<中> 2010年7月初版発行 ISBN 978-4-04-868647-1 833P
- 境界線上のホライゾンIII<下> 2010年9月初版発行 ISBN 978-4-04-868735-5 897P
テレビアニメ
この節には放送または配信開始前の番組に関する記述があります。 |
2011年10月より放送予定。
スタッフ
- 原作 - 川上稔
- キャラクターデザイン原案 - さとやす
- 監督 - 小野学
- シリーズ構成 - 浦畑達彦
- キャラクターデザイン - 藤井智之、西澤真也、愛敬由紀子、鈴木勘太
- メカデザイン - 大河広行、沙倉拓実、川原智弘
- セットデザイン - 青木智由紀、森岡賢一、イノセユキエ
- プロップデザイン - 木村智
- 特技監督 - 川原智弘
- 美術監督 - 永井一男
- CGプロデューサー - 松浦裕暁
- 撮影監督 - 北岡正
- 色彩設計 - 横山さよ子
- 編集 - 今井大介
- 音響監督 - 鶴岡陽太
- 音楽 - 加藤達也
- 音楽制作 - ランティス
- アニメーション制作 - サンライズ
外部リンク
- 「境界線上のホライゾン」倉庫 - 作者サイト内 境界線上のホライゾン 特設ページ
- 境界線上のホライゾン アニメ公式サイト
- 『境界線上のホライゾン』公式アカウント (@__HORIZON__) - X(旧Twitter)