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がんばれペナントレース!

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
がんばれペナントレース!
ジャンル スポーツゲーム
対応機種 ファミリーコンピュータ
開発元 コナミ
発売元 コナミ
プログラマー 上野雅弘
山村としき
音楽 藤尾敦
美術 荻窪一仁
人数 1 - 2人(対戦プレイ)
メディア 2メガビットロムカセット[1]
発売日 日本 198902281989年2月28日
その他 型式:RC834
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がんばれペナントレース!』 は、1989年2月28日に日本のコナミ[2]から発売されたファミリーコンピュータ野球ゲーム

日本プロ野球を題材にしており、12球団あるチームから1つを選びペナント優勝を目指す内容となっている。12球団は発売当時のセントラル・リーグおよびパシフィック・リーグに存在した球団を模したものになっており、また同社のファミリーコンピュータ用ソフト『がんばれゴエモン!からくり道中』(1986年)のキャラクターが登場する球団も存在する。

開発はコナミが行い、プログラムはファミリーコンピュータ用ソフト『メタルギア』(1987年)を手掛けた上野雅弘と『魍魎戦記MADARA』(1990年)を手掛けた山村としきが担当、音楽は『コナミワイワイワールド』(1988年)を手掛けた藤尾敦が担当している。


概要

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従来コナミの野球ゲーム[3]の特徴であったエディットで思い通りに作っていったチームのシステムをトレードに置き換え、それに見合う条件でないとトレードが成立しないといったリスクを課すようになった。

プレイヤーはチームのオーナーとして与えられる運営資金(試合に勝てば増え、負けると減る)の範囲で、各選手の年俸を上乗せ選手を成長させたり、事前に決められたトレード要員(野手2名、投手2名)を他チームのトレード要員やゲームオリジナルの外国人選手と交換することでチームを強化できた。演出面では音声合成のほか、前年発売の『究極ハリキリスタジアム』などにも採用された、死球を受けた打者と投手の乱闘格闘ゲーム的要素(体力メーターの表示)を加え、負けた選手を排除できるといった機能もある。

なお、続編は発表されずパソコンゲームとして、同年にMSX2用ソフト『激突ペナントレース2』を、1年おいてX68000用ゲームソフト『生中継68』(1991年)を発売したが、家庭用ゲーム機では、これらコナミのこれまでの野球ゲームからフルモデルチェンジした『実況パワフルプロ野球'94』(1994年)まで約5年待つことになる。さらに、架空球団・選手を収録している野球ゲームである『パワプロクンポケットR』(2021年)まで約32年待つことになった。

ゲーム内容

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特徴

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  • 隠しチーム(オリジナルチーム)
  • OBチームが追加されたオールスターモード(自分で選手を選抜できる)
  • 代打のほかに代走が出せる、守備シフト変更ができる
  • 4段階で走者リードができる。
  • 球場セレクトの他デーゲームナイトゲームが選べる。
  • 死球を太った選手に当てるとに変身し、子供に当てると泣き出す。

登場球場

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先攻攻撃時は中畑清のテーマ風、後攻攻撃時は吉村禎章のテーマ風、先攻チャンス時は石井雅博のテーマ風、後攻チャンス時はウォーレン・クロマティのテーマ風のBGMが流れる。
先攻攻撃時は阪神のヒッティングマーチ風、後攻攻撃時は平田勝男のテーマ風、先攻チャンス時はランディ・バースのテーマ風、後攻チャンス時は真弓明信のテーマ風のBGMが流れる。
  • アメリカンスタジアム-(左右非対称のメジャーリーグ仕様の球場)
先攻攻撃時は安部理のテーマ風(1作目)、後攻攻撃時は清原和博のテーマ風、先攻チャンス時は吉竹春樹のテーマ風、後攻チャンス時は立花義家のテーマ風のBGMが流れる。

登場チーム

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右はモデルのチーム名(当時)

セントリーグ(セントラル・リーグ

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ペニーリーグ(パシフィック・リーグ

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その他

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  • コナミクロコ隊-オリジナルチーム(リーグ戦やトレードには登場しない)。
  • コナミゴエモン隊-オリジナルチーム(リーグ戦やトレードには登場しない。全員ゴエモンの格好をしており、キセルがバットになっている)。
  • オールドスターズ-プロ野球OBチーム(オールスター戦専用)。
  • AAL CENT-CPU専用セントリーグ選抜(オールスター戦専用)。
  • AAP PENNY-CPU専用ペニーリーグ選抜(オールスター戦専用)。

※他外国人の枠がありトレード専用選手として架空の助っ人外国人選手(OB外国人又は、当時のメジャーリーガー)が数十人用意されている)。

スタッフ

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  • プログラム:ふらのじゅん うえの(上野雅弘)、HITMAN やまむら(山村としき)
  • デザイン:れとろ おぎくぼ(荻窪一仁)、しんでれら みやうち
  • サウンド:すけのみや ふじお(藤尾敦)
  • サンクス:こなみ ごえもんたい、こなみ くろこたい

評価

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評価
レビュー結果
媒体結果
ファミ通24/40点[4]
ファミリーコンピュータMagazine20.00/30点[1]

ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では24点(満40点)[4]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、20.00点(満30点)となっている[1]。また、同雑誌1991年5月10日号特別付録の「ファミコンロムカセット オールカタログ」では、本作に斬新なアイデアが多く収録されている事を指摘した上で、その中でも自身がオーナーとなって球団運営する部分が最も斬新であると称賛した[1]

項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.64 3.37 3.15 3.32 3.20 3.32 20.00

脚注

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  1. ^ a b c d 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店、1991年5月10日、246頁。 
  2. ^ 発売当時の著作権はコナミ(現・コナミホールディングス」)に存在したが、2006年3月31日付けの持株会社化に伴い、新設子会社のコナミデジタルエンタテインメントへ移行した。
  3. ^ ディスクシステム用ソフト『エキサイティングベースボール』(1987年)、MSX2用ソフト『激突ペナントレース』(1988年)など。
  4. ^ a b がんばれペナントレース! まとめ [ファミコン]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2018年4月1日閲覧。

参考文献

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攻略本
  • がんばれペナントレース! 公式データファイル - 1989年4月、コナミ出版より「ファミリーコンピュータ コナミスペシャル」レーベルで発行。書籍コード:ISBN 487655028X