きのくにシーサイド
きのくにシーサイド | |
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きのくにシーサイド(2007年8月) | |
概要 | |
国 | 日本 |
種類 | 快速列車 |
現況 | 廃止 |
地域 | 大阪府・和歌山県 |
運行開始 | 1999年4月29日 |
運行終了 | 2007年8月26日 |
旧運営者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
路線 | |
起点 | 天王寺駅 |
終点 | 白浜駅 |
使用路線 | 阪和線・紀勢本線 |
技術 | |
車両 |
12系客車 24系客車 DE10形ディーゼル機関車 (新和歌山車両センター) |
軌間 | 1,067 mm |
電化 | 直流1,500 V[注 1] |
備考 | |
臨時列車扱い 廃止時点のデータ |
きのくにシーサイド (Kinokuni Sea Side) は、西日本旅客鉄道(JR西日本)が天王寺駅 - 白浜駅間を阪和線・紀勢本線経由で運行していた臨時快速列車、およびその列車に使われた車両である。
概要
[編集]和歌山県南部の南紀・熊野地域で1999年(平成11年)4月29日から9月19日にかけて行われた南紀熊野体験博にあわせて運行を開始した[1]。当初は同博覧会場のシャトル列車・動くパビリオン的な位置づけであったが、博覧会終了後は観光列車として夏期を中心に運行を行っていた。
運行概況
[編集]廃止当時は天王寺 - 白浜間で1往復運行され、週末に運行されていた。
また、ミレニアムを記念した2000年(平成12年)および21世紀への初年である2001年(平成13年)の1月1日にも運行されており、この場合それぞれ列車名にそれを示す列車名が与えられ、正月臨時輸送の一環で前年12月31日に始発駅を発車する夜行列車扱いで運行された。
停車駅
[編集]天王寺駅 - 鳳駅 - 和泉府中駅 - 日根野駅 - 和歌山駅 - 海南駅 - 箕島駅 - 湯浅駅 - 御坊駅 - 南部駅 - 紀伊田辺駅 - 白浜駅
- 2006年(平成18年)7月運行時の停車駅
使用車両・編成
[編集]きのくにシーサイド | ||||||||
← 白浜 天王寺 →
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12系・24系を改造したジョイフルトレインを専用列車として使用し、編成は白浜方から、スハフ12 128 + オハ25 57 + オハ12 228 + オハフ13 27で、DE10 1152が牽引していた。車体塗装は、南紀をイメージした橙色・青色・灰色を組み合わせて白色の帯が加えられており、客車のみならず機関車についても同様に塗装されていた。
4両編成のうち、座席車の3両はクルージングキャビンと称し、座席は381系の更新工事で発生したグリーン車の座席を使用した4人ボックス席に統一されていた。全車普通車の座席指定席とし、車内は客室内を全面禁煙として4号車にのみ喫煙スペースが設けられていた。24系客車を改造した展望車(パノラマデッキ)も1両連結されており、種車の車体構造を利用して側天井部分にはガラスが設置された。山側には一段高い位置にテーブルや椅子が配置されており、海の眺望が見えるように考慮されていた。
機関車は常時1号車側に連結していたことから、4号車が先頭に立つ場合は機回しの手間を省くため4号車先頭部を改造して運転台を取り付け、推進運転(ペンデルツーク方式)としていた。
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「きのくにシーサイド」のロゴ
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専用塗装のDE10 1152
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座席車の車内
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展望車(オハ25 57)
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展望車の車内
沿革
[編集]- 1999年(平成11年)
- 2000年(平成12年)
- 7月20日:和歌山 - 新宮間に運行区間を変更。
- 12月31日:「きのくにシーサイド21」として天王寺 - 新宮間で運行される。
- 2001年(平成13年)
- 2007年(平成19年)
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 但し、ディーゼル機関車が牽引した。
出典
[編集]- ^ a b 平成11年【春】の臨時列車の運転について(インターネットアーカイブ)- 西日本旅客鉄道プレスリリース 1999年1月14日
- ^ 「展望列車が白浜へも JRのきのくにシーサイド」朝日新聞 1999年12月5日
- ^ 平成11年度【冬】の臨時列車の運転について(インターネット・アーカイブ)- 西日本旅客鉄道プレスリリース 1999年10月15日
- ^ 平成13年度【春】の臨時列車の運転について(インターネット・アーカイブ)- 西日本旅客鉄道プレスリリース 2001年1月17日
- ^ a b 「涼しく引退記念運行 快速きのくにシーサイド号/和歌山」朝日新聞 2007年8月5日