さいたま車両センター
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さいたま車両センター | |
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停車中のE233系1000番台・209系 (敷地外より撮影) | |
基本情報 | |
鉄道事業者 | 東日本旅客鉄道 |
帰属組織 | 首都圏本部 |
所属略号 | 都サイ |
配置両数 | |
電車 | 820両 |
合計 | 820両 |
備考 | 2023年4月1日現在のデータ[1] |
さいたま車両センター(さいたましゃりょうセンター)は、埼玉県川口市芝塚原(さいたま運転区についてはさいたま市南区南浦和)の南浦和駅南側に所在する東日本旅客鉄道(JR東日本)首都圏本部管轄の車両基地である。
2015年3月14日に従来の「浦和電車区」から組織変更を実施し、検修部門を「さいたま車両センター」へ、運転部門を「さいたま運転区」へ名称変更した[2]。
配置車両に記される略号
[編集]「都サイ」…首都圏本部を意味する「都」とさいたまを意味する「サイ」から構成される。
- 浦和電車区時代は「宮ウラ」(大宮支社を意味する「宮」と、浦和の電報略号「ウラ」から構成される)。
歴史
[編集]- 1960年(昭和35年) - 着工[3]。
- 1962年(昭和37年)4月16日 - 浦和電車区開設[2]。当時は東京鉄道管理局の管轄で、略号と車両所属表記は「東ウラ」。
- 1965年(昭和40年) - 同年に行われた国労ストでは拠点の1つとなった[4]。
- 1969年(昭和44年) - 東京北鉄道管理局発足により同管理局の管轄となる。同時に略号と車両所属表記を「北ウラ」に改称。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR東日本に移管され、東京圏運行本部(→東京地域本社)の直轄となる。同時に略号と車両所属表記を再び「東ウラ」に改称。
- 1998年(平成10年)10月1日 - 東京支社発足により同支社の管轄となる。
- 2001年(平成13年)4月1日 - 大宮支社の発足により同支社の管轄となる[2]。同時に略号と車両所属表記を「宮ウラ」に改称。
- 2002年(平成14年)1月25日 - ISO9001認証取得。
- 2007年(平成19年)3月9日 - ISO9001認証取得。認証登録範囲は「京浜東北線及び根岸線に関連する運転サービスの提供」(検修、運転部門)。
- 2015年(平成27年)3月14日 - 運転部門をさいたま運転区に分離し[2]、さいたま車両センターに改組、同時に略号と車両所属表記を「宮サイ」に改称[5]。
- 2022年(令和4年)10月1日 - 東京支社を首都圏本部へ改称し、長野支社の車両センターと共に首都圏本部の現業機関となる。略号は「都サイ」となる。
構内
[編集]さいたま車両センター構内配線図 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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大宮・宇都宮・高崎方面
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本センターの敷地は東西方向に約65 m、南北方向に1,600 mと細長いもので、蕨駅北方から南浦和駅の手前約650 mまで及んでおり、一駅間がほぼ車両センターとなっている[3]。広さは東京ドームの約2倍となる9万 m2と広大なものである[3]。
本センターの最大留置可能数は280両である[3]。センター内には入出区線3線、洗浄線3線、電留線15線(0番線と9番 - 14番線は10両編成2本の縦列留置が可能)、交番検査線3線、車輪転削線1線、臨時修繕線2線がある[3]。
配置車両
[編集]配置車両は全て、電車である。2023年4月1日現在の配置車両は以下の通り[1][2]。
電車 | 気動車 | 機関車 | 客車 | 貨車 | 合計 |
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820両 | 0両 | 0両 | 0両 | 0両 | 820両 |
電車
[編集]E233系電車1000番台(820両)
- 10両編成82本(101 - 176、178 - 183編成)820両が配置されており、京浜東北線と根岸線で運用される。
- 209系電車置換え用として2007年9月より配置され、同年12月22日から営業運転を開始した。
- 川崎駅付近で発生した脱線事故により、177編成のうち損傷の激しかった2両が2016年12月に廃車となり[6]、残る8両も2018年4月7日付で廃車され[7]、同月下旬より東京総合車両センターで解体処分となった。
過去の配置車両
[編集]- 1998年(平成10年)撤退。大部分が廃車・解体されたが、中央・総武緩行線、京葉線や南武線、仙石線、国鉄時代は京阪神地区(大阪環状線や阪和線など)や名古屋地区(中央西線)などに転配された車両もある。逆に国鉄末期には浦和電車区のクモハ103形のユニットとクハ103形低窓車を日根野電車区(現・吹田総合車両所日根野支所)の中間車とトレードし、阪和線103系の短編成化に充てていた。転入した中間車は標記が「天ヒネ」のまま、さらに一部には阪和線時代のドアステッカー(「ゆびづめちゅうい」の表記あり[8])もそのままだった。さらに豊田電車区(現・豊田車両センター)や松戸電車区(現・松戸車両センター)からオレンジ色のモハユニットが転入したことがあり、後者は淀川電車区(現・網干総合車両所明石支所放出派出所)から松戸電車区に転入していた車両であった。
- 0番台
- 500番台
- 900番台
- 2007年(平成19年)に運用を離脱し、東京総合車両センターに回送され、付随車1両を除き同月に東大宮操車場(大宮総合車両センター東大宮センター)に疎開回送された。その後、長野総合車両センターに回送されたのち、クハ209-901を残して解体。同車は東京総合車両センターの正門付近に保存された。
- 910番台
- 2006年(平成18年)に運用を離脱し、東大宮操車場に疎開回送の後、2008年(平成20年)1月に長野総合車両センターに回送され解体された。
- 920番台
- 2007年(平成19年)に運用を離脱し、東大宮操車場に疎開回送の後、長野総合車両センターに回送され解体された。
事業用車両
[編集]- 1が配置されていたが、東京総合車両センターに転出し、事業用車両の配置は無くなった。
大宮駅派出
[編集]大宮駅構内に大宮駅派出があり、異常時の初期対応などを行っている。
その他エピソード
[編集]- かつて、京浜東北線の車両の配置は浦和電車区(当時「北ウラ」)のほか、下十条電車区(北モセ)と蒲田電車区(南カマ)の3か所に分散していたが、1986年(昭和61年)3月3日のダイヤ改正の際に車両配置を浦和電車区に集約させ、下十条電車区は乗務員のみ配属の下十条運転区に、蒲田電車区は乗務員と横浜線の車両(1996年に大船電車区→鎌倉総合車両センター(現・鎌倉車両センター)に転出)の配置区となった。現在も下十条・蒲田は車庫として車両が留置されている。
- 乗務員が所属しているため2013年現在でもJR東日本の車両配置基地としては「車両センター」の名称を使用していなかったが、2015年3月16日からさいたま車両センターと改名された。同時に、乗務員配置を行う部署はさいたま運転区に分離設置された。車両センターに名称変更されていない車両基地は田端運転所・宇都宮運転所などがある。
- 209系電車0番台の側面大窓の改造工事に伴う予備車確保のため、当時の三鷹電車区に配置されていた500番台C515編成が当区に貸し出されて運用されたことがあった[9]が、編成番号札と所属区表記は「八ミツ」表記のままだった。一旦、三鷹電車区に返却の後、改めて転入して正式に当区配置のウラ84編成となり、ウラ90編成(901系A編成)を置換えた。
- ウラ91編成(901系B編成)・ウラ92編成(901系C編成)は、運用離脱時に当時の三鷹電車区からC514・C513編成をそれぞれ当区に転配し、ウラ83・ウラ82編成として置換えた。
- 当区を出入場する際には京浜東北線南行(大船方面)の線路を横断する必要があるため、敷地内私道上に踏切が設置されている。なお踏切には係員以外渡らないよう注意書きがある。
脚注
[編集]- ^ a b 交友社『鉄道ファン』2023年7月号 「JR旅客会社の車両配置表」
- ^ a b c d e ジェー・アール・アール編『JR電車編成表』2023夏 交通新聞社、2023年、p.68-69。ISBN 9784330024233。
- ^ a b c d e 交友社「鉄道ファン」1997年8月号「103系から209系へ開設35周年を迎える浦和電車区」記事。
- ^ 国労東京地本委員長逮捕 読売新聞 1965年4月30日 夕刊9頁
- ^ 交通新聞社「JR電車編成表2015夏」69頁記事。
- ^ ジェー・アール・アール編『JR電車編成表』2017夏 ジェー・アール・アール、交通新聞社、2017年、p.356。ISBN 9784330787176。
- ^ 交友社『鉄道ファン』2019年7月号 「JR旅客会社の車両配置表」
- ^ JR発足後も大阪環状線や大和路線などでも使用していたが、1995年4月より現行のものに変更。
- ^ 『鉄道ファン』 2006年7月号 交友社 POST P169