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さんふらわあ くろしお

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
さんふらわあ > さんふらわあ くろしお
さんふらわあ くろしお
(PANSTAR DREAM)
基本情報
船種 フェリー
船籍 日本の旗 日本(1997-2002)
大韓民国の旗 韓国(2002-)
所有者 運輸施設整備事業団
ブルーハイウェイライン
パンスターフェリー
運用者 ブルーハイウェイライン
ダイヤモンドフェリー
パンスターフェリー
建造所 三菱重工業下関造船所[1](1034番船)
航行区域 沿海区域・A2水域[1]
信号符字 DSFU2(PANSTAR DREAM)
IMO番号 9162150
MMSI番号 441178000(PANSTAR DREAM)
改名 パンスター・ドリーム(2002-)
経歴
進水 1997年3月21日[1]
竣工 1997年
就航 1997年7月1日[2]
運航終了 2001年10月1日
要目
総トン数 9,723 トン[1]
載貨重量 4,249 トン[1]
全長 160.0 m[2]
全幅 25.0 m[2]
深さ 16.81 m[2]
喫水 4.49m[1]
満載喫水 6.05m[1]
機関方式 ディーゼル
主機関 NKK18PC-6V 2基
出力 27,000 hp[2]
最大速力 25.16ノット
航海速力 22.7ノット[2]
旅客定員 530名[2]
乗組員 40名
車両搭載数 12mトラック150台、4.5m乗用車70台[2][1]
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さんふらわあ くろしおは、ブルーハイウェイラインが運航したフェリー

概要

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さんふらわあ とさの代船として三菱重工業下関造船所で建造され、1997年7月1日東京 - 那智勝浦 - 高知航路に就航した。船名は高知航路を流れる太平洋の黒潮に由来する[3]

しかし乗客定員を従来のさんふらわあ とさの約1100人から490名と大幅に減らした事から収益の圧迫に繋がり、国道42号などの道路網の改善、南紀白浜空港への大型旅客機の就航といった航空便の発達、プレハブ材の普及に伴なう木材需要の低迷などによる貨物輸送の減少もあり、年間4億円から6億円・累積で40数億円の赤字となったことから、2001年10月1日、航路廃止により定期航路から引退[4]、最終便の高知発便は荒天のため那智勝浦を抜港し運航された[5]。高知航路廃止後には機関故障で長期離脱したスターダイヤモンドの代船として、2001年10月から12月までダイヤモンドフェリー神戸 - 別府航路に就航した[6]

航路廃止後

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その後は海外売船され、韓国パンスターフェリーパンスター・ドリーム(PANSTER DREAM)となり、釜山港大阪南港を結ぶ国際航路に2002年4月から就航した。 2007年4月からは、元さんふらわあ みとパンスター・サニー(PANSTER SUNNY)の就航によりデイリー運航となっていたが、2009年5月から本船のみの週3往復の運航となっている。

パンスター・ドリームは2025年春に代替されることが発表済み[7]だが、2024年8月1日に沖縄県石垣市が、同船を使用し2025年中頃より石垣港台湾基隆港に地元企業と同市が出資する新法人により就航する構想を発表した[8]

設計

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前船のさんふらわあとさと比較して、やや小型となり総トン数は減少した。航路の利用状況に合わせて旅客定員が削減され、車両積載能力が強化されている。主機出力の増強により航海時間が約1時間短縮され、東京 - 高知の所要時間は20時間30分となった[2]

船内のコンセプトは「浴衣でくつろぐ船の旅」で、和風旅館をイメージした内装とされたほか、浴衣姿で船内のパブリックスペースを利用することが認められていた[2]

船内

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ブルーハイウェイライン時代

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客室
  • 特等室(ツインベッド2名 Aデッキ30室)
  • 1等室A(ツインベッド2名+ソファベッド1名 Aデッキ10室・Bデッキ20室)
  • 1等室B(一段ベッド×4 Aデッキ37室・Bデッキ13室)
  • 2等寝台(二段ベッド 4名×25室 Bデッキ)
  • 2等室(20名×2室 Aデッキ)
  • ドライバーズルーム(40名 Bデッキ)
公室
いずれもBデッキ。
  • エントランスホール
    • 案内所
    • ダンスフロア
  • レストラン
  • 展望浴室
  • パーティルーム(カラオケ設備有)
  • 娯楽室
  • ゲームコーナー
  • ドライバー浴室
  • ドライバー娯楽室

パンスターライン時代

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4階コンパスデッキ
  • カフェ「夢」VIPラウンジ
  • スカイジム
  • ヘリデッキ
3階ブリッジデッキ
  • カフェ「夢」
  • カフェテラス
  • オーシャンビューガーデン
  • インフィニティーゴルフ
2階Aデッキ「クルーズゾーン」
  • ラウンジ「The PARADISE」(スイートルーム客専用)
  • 医務室
  • ロイヤルスイート「BLUE」「ORANGE」(各2名・ダブルベッド)
  • デラックススイート(2名×33室・ツインベッド)
  • スタンダードA(5名×13室・マットレス相部屋)
  • 団体客室(2室)
1階Bデッキ「フェリーゾーン」
  • ロビー
  • フロント
  • コンビニ「GS25」
  • ビジネスセンター
  • サウナ大浴場
  • レストラン「ムグンファ」
  • エンターテイメントステージ「マスカレード」
  • 特別レストラン「チェリーブラッサム」
  • ラウンジ「大阪」
  • 寿司バー「瀬戸内」
  • ゲームルーム
  • マッサージ・貸切浴室「セラピーハウス」
  • 免税店「SEASTAR SHOP」
  • カラオケルーム「DREAM」「CHORUS」
  • 会議室
  • ジュニアルーム(2名×4室・ツインベッド)
  • ファミリールーム(4名×9室・マットレス)
  • スタンダードA(5名×29室)
  • スタンダードB(2名×24室・ツインベッド相部屋)
  • 団体客室(1室)

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h 貨物営業案内 フェリー部門主要目”. ブルーハイウェイライン. 2001年2月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年2月19日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j 株式会社ブルーハイウェイライン (1997-12-30). “"浴衣"でくつろぐ船の旅 : 大型フェリー「さんふらわあ くろしお」”. らん (日本船舶海洋工学会) (38): 44-46. ISSN 09160981. NAID 110003866502. https://cir.nii.ac.jp/crid/1390001204320189952 2016年2月15日閲覧。. 
  3. ^ TOPICS - ブルーハイウェイライン(Internet Archive)
  4. ^ 長距離フェリー航路廃止復活へ2社と水面下で交渉 - 朝日新聞2001年10月2日朝刊和歌山版
  5. ^ さんふらわあ最後の航海今日廃止 - 朝日新聞朝刊和歌山版2001年10月1日朝刊
  6. ^ ダイヤモンドフェリー/「さんふらわあ くろしお」用船へ。投入船ドック入りで。別府-神戸直行便に変更 - 日本海事新聞2001年10月22日
  7. ^ パンスタークルーズフェリーが贈る新造船「パンスターミラクル号」2025年春 就航! - サンスターライン(2024年8月3日閲覧)
  8. ^ 石垣―基隆、貨客フェリー就航へ。来年中ごろ開始、パンスター運航船購入 - 日本海事新聞(2024年8月2日付、同月3日閲覧(デイリー版3面掲載記事))

外部リンク

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