のげかぜ型巡視艇
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のげかぜ巡視艇 | |
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基本情報 | |
艦種 | 改15メートル型CL |
運用者 | 海上保安庁 |
就役期間 | 1972年 - 1996年 |
同型艦 | 4隻 |
前級 | ちよかぜ型 |
次級 | やまゆり型 |
要目 | |
満載排水量 | 22.50トン |
総トン数 | 29.00トン |
全長 | 16.0 m |
最大幅 | 4.10 m |
深さ | 2.00 m |
吃水 | 0.89 m |
主機 |
日産UDV816 ディーゼルエンジン×2基 |
推進器 | スクリュープロペラ×2軸 |
出力 | 500馬力 |
速力 | 16.6ノット |
航続距離 | 150海里 |
乗員 | 6名 (最大搭載人員) |
レーダー | 航法用×1基 |
のげかぜ型巡視艇(のげかぜがたじゅんしてい、英語: Nogekaze-class patrol craft)は、海上保安庁の巡視艇の船級。区分上はCL型、公称船型は改15メートル型[1][2]。
設計
[編集]本型は、ちよかぜ型をベースとして、消防活動やオイルフェンス展張、曳航など、多様化する業務に対応できるよう発展させたものである[1]。このため、推進器を可変ピッチ・プロペラ(CPP)に変更しているが、半滑走の中速艇にCPPを採用したという点でユニークであった。CPPの変節機構の関係から、ちよかぜ型の船体そのままでは収まらず、長さを1メートル延長した。また居住性の向上にも配慮されており、居住区には冷風装置を備えていた[2]。
主機関としては、日産ディーゼルUDV816ディーゼルエンジンを搭載した[3]。従来の15メートル型CLが直列型エンジンを採用していたのに対し、これは2サイクルのV型エンジンであった[2]。
同型艇一覧
[編集]計画年度 | # | 船名 | 建造 | 竣工 | 解役 |
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昭和47年度 | CL-99 | のげかぜ | 墨田川造船 | 1972年10月25日 | 1994年7月11日 |
CL-105 | くすかぜ | 1972年11月6日 | 1995年1月13日 | ||
CL-107 | いとかぜ | ||||
昭和48年度 | CL-128 | かわかぜ | 1973年10月6日 | 1996年6月4日 |
参考文献
[編集]- ^ a b 徳永陽一郎、大塚至毅『海上保安庁 船艇と航空 (交通ブックス205)』成山堂書店、1995年、99頁。ISBN 4-425-77041-2。
- ^ a b c 「海上保安庁全船艇史」『世界の艦船』第613号、海人社、2003年7月、103頁、NAID 40005855317。
- ^ Bernard Prezelin (1990). The Naval Institute Guide to Combat Fleets of the World, 1990-1991. Naval Institute Press. pp. 332-333. ISBN 978-0870212505