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アカイトリノムスメ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アカイトリノムスメ
欧字表記 Akaitorino Musume[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 黒鹿毛[1]
生誕 2018年4月16日[1]
登録日 2020年4月2日
抹消日 2022年5月12日[2]
ディープインパクト[1]
アパパネ[1]
母の父 キングカメハメハ[1]
生国 日本の旗 日本北海道安平町[1]
生産者 ノーザンファーム[1]
馬主 金子真人ホールディングス(株)[1]
調教師 国枝栄美浦[1]
競走成績
生涯成績 9戦4勝[1]
獲得賞金 2億2268万円[1]
勝ち鞍
GI 秋華賞 2021年
GIII クイーンC 2021年
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アカイトリノムスメ(欧字名:Akaitorino Musume2018年4月16日 - )は、日本競走馬繁殖牝馬[1]。主な勝ち鞍は2021年秋華賞クイーンカップ

馬名は「赤い鳥(アパパネ)の娘」である事に由来(母名より連想)[3]

競走馬時代

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デビュー前

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2018年4月16日、北海道安平町ノーザンファームで誕生。父ディープインパクト、母アパパネと両親共に三冠馬で、本馬はその4番仔であり、母の産駒で初めて牝馬として生まれた[4]。両親や兄弟と同じく金子真人ホールディングスの所有馬となり、美浦国枝栄厩舎に入厩した。

2歳(2020年)

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8月2日に新潟競馬場で行われた2歳新馬戦戸崎圭太鞍上でデビュー。1番人気に推されたが7着に敗れる[5]。その後一息入れて、2戦目の未勝利戦で初勝利を収めた[6]

続く赤松賞(1勝クラス)では後方からの競馬となるも、直線で馬群を割って進出し優勝(鞍上は横山武史騎手)。未勝利戦から連勝で2勝目を挙げた[7]。2歳時に出走した3走は、いずれも芝左回りのマイルのレースであった。

3歳(2021年)

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初戦にはクイーンカップを選択し、2番人気の支持を受けた。レースでは直線で2着アールドヴィーヴルとの競り合いをクビ差で制し優勝。3連勝で重賞初制覇を果たした[8]

母アパパネとの親子制覇に挑んだ桜花賞は、主戦の戸崎圭太がドバイ遠征に伴う、新型コロナウイルスによる影響による隔離期間と重なったため、横山武史騎乗で好位追走から直線伸びるも4着止まり。親子制覇とはならなかったが優駿牝馬への優先出走権は確保した。[9]

5月23日に行われた優駿牝馬 (オークス:東京芝2400m) では白毛で無敗の桜花賞馬ソダシに次ぐ2番人気 (単勝オッズ4.5倍)に支持された。横山武史がククナ (7着馬)に騎乗するため、鞍上はC.ルメールに乗り替わった。「ペースが遅くかかっていた」(ルメール)が、「ラスト300mで伸び」(同)、樫の女王の座を3番人気のユーバーレーベンに譲ったが、2着は確保した[10]

次走は秋華賞へ直行、鞍上も主戦の戸崎圭太に戻る[11]。迎えたレース当日、好スタートを切り直線でファインルージュを差し切って優勝し、アパパネについで史上初の母娘制覇を達成した。また、同一調教師が管理した母子による同一GIレース勝利も史上初である[12]

11月14日、母アパパネが唯一勝てなかった国内牝馬限定GIエリザベス女王杯は道中好位から運んだが先行勢に厳しいレース展開となり、直線で伸びを欠き7着に敗れた。

4歳(2022年)

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年明けの初戦は、4月9日阪神牝馬ステークス(GII)に出走を表明した。鞍上に戸崎圭太を迎えた。本馬場入場をしたものの、右後肢跛行を発症し返し馬をせずに引き返し、競走除外となった[13]。馬場入りの際にトンネル出口で尻っぱねをし、壁に右トモをぶつけて外傷を負ったという[14][15]。その後、右第3趾骨々折を発症していることが判明した[16]

その後5月12日付で競走馬登録を抹消され、繁殖牝馬となる[2]

競走成績

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以下の内容はnetkeiba.comの情報[5]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場) 頭数 枠番 馬番 オッズ(人気) 着順 タイム(上り3F) 着差 騎手 斤量[kg] 1着馬(2着馬) 馬体重[kg]
2020.08.02 新潟 2歳新馬 芝1600m(良) 18 5 9 002.50(1人) 07着 R1:36.8(34.3) -1.2 0戸崎圭太 54 ハヴァス 440
0000.10.17 東京 2歳未勝利 芝1600m(稍) 14 8 13 004.50(2人) 01着 R1:35.9(34.7) -0.2 0戸崎圭太 54 (レーヴドゥラプレリ) 444
0000.11.22 東京 赤松賞 1勝 芝1600m(良) 10 5 5 003.10(1人) 01着 R1:34.5(33.9) -0.2 0横山武史 54 (メイサウザンアワー) 446
2021.02.13 東京 クイーンC GIII 芝1600m(良) 16 3 6 004.90(2人) 01着 R1:33.3(34.4) -0.0 0戸崎圭太 54 (アールドヴィーヴル) 450
0000.04.11 阪神 桜花賞 GI 芝1600m(良) 18 3 5 010.50(4人) 04着 R1:31.3(33.9) -0.2 0横山武史 55 ソダシ 444
0000.05.23 東京 優駿牝馬 GI 芝2400m(良) 18 4 7 004.50(2人) 02着 R2:24.6(34.4) -0.1 0C.ルメール 55 ユーバーレーベン 450
0000.10.17 阪神 秋華賞 GI 芝2000m(良) 16 6 12 008.90(4人) 01着 R2:01.2(35.9) -0.1 0戸崎圭太 55 ファインルージュ 448
0000.11.14 阪神 エリザベス女王杯 GI 芝2200m(良) 17 2 3 003.40(2人) 07着 R2:12.6(36.7) 0.5 0戸崎圭太 54 アカイイト 452
2022.04.09 阪神 阪神牝馬S GII 芝1600m(良) 11 5 5 除外 0戸崎圭太 56 メイショウミモザ 454

繁殖成績

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馬名 生年 毛色 馬主 厩舎 戦績
初仔 アカイトリノムスメの2024 2024年 鹿毛 ブリックスアンドモルタル
  • 2024年9月25日現在

エピソード

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  • 担当する福田好訓助手からは「ムスメ」と呼ばれている。[17]
  • 安藤勝己は自身の記事で、母・アパパネから勝負強さを受け継いだ旨を語っている[18]

血統表

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アカイトリノムスメ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サンデーサイレンス系
[§ 2]

ディープインパクト
2002 鹿毛
父の父
*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
父の母
*ウインドインハーヘア
Wind in Her Hair
1991 鹿毛
Alzao Lyphard
Lady Rebecca
Burghclere Busted
Highclere

アパパネ
2007 鹿毛
キングカメハメハ
2001 鹿毛
Kingmambo Mr. Prospector
Miesque
*マンファス *ラストタイクーン
Pilot Bird
母の母
*ソルティビッド
Salty Bid
2000 栗毛
Salt Lake Deputy Minister
Take Lady Anne
Piper Piper Spectacular Bid
Alvarada
母系(F-No.) (FN:9-f) [§ 3]
5代内の近親交配 なし [§ 4]
出典
  1. ^ [19]
  2. ^ [20]
  3. ^ [19]
  4. ^ [19]


  • 母の初仔の全兄モクレレは中央競馬で4勝を挙げている[21]
  • 同2番仔の全兄ジナンボーはオープン馬で、2019年2020年新潟記念2着などの実績がある[22]
  • 同3番仔の全兄ラインベックは東風ステークスや2歳オープン競走の中京2歳ステークスを制している[23]

脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o アカイトリノムスメ|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2021年2月13日閲覧。
  2. ^ a b “秋華賞馬アカイトリノムスメが引退 今後は繁殖馬に”. デイリースポーツ. https://news.sp.netkeiba.com/?pid=news_view&no=203010 2022年5月12日閲覧。 
  3. ^ コラム班. “【注目新馬】アカイトリノムスメ、大物への期待大”. 競馬ヘッドライン. 2021年2月13日閲覧。
  4. ^ アパパネの産駒成績|競走馬データ- netkeiba.com”. db.netkeiba.com. 2021年2月13日閲覧。
  5. ^ a b アカイトリノムスメの競走成績 | 競走馬データ”. netkeiba.com. 2021年2月13日閲覧。
  6. ^ 【2歳未勝利】(東京2R) アパパネの仔アカイトリノムスメが2戦目で初勝利 | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2021年2月13日閲覧。
  7. ^ 【赤松賞結果】アパパネの娘アカイトリノムスメが2連勝 | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2021年2月13日閲覧。
  8. ^ 【クイーンC結果】アカイトリノムスメが3連勝で重賞V! ディープ×アパパネの超良血 | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2021年2月13日閲覧。
  9. ^ “【桜花賞レース後コメント】ソダシ吉田隼人騎手ら”. (2021年4月11日). https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=186356 2021年5月12日閲覧。 
  10. ^ “【オークスレース後コメント速報】2着に敗れたアカイトリノムスメ C.ルメール騎手ら”. (2021年5月23日). https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=188217 2021年5月23日閲覧。 
  11. ^ “オークス2着馬アカイトリノムスメは秋華賞へ直行 戸崎圭と再コンビ”. ネット競馬. (2021年8月21日). https://news.sp.netkeiba.com/?pid=news_view&no=191733 2021年8月21日閲覧。 
  12. ^ “【秋華賞結果】アカイトリノムスメが最後の一冠で親子制覇!白毛ソダシは10着に敗れる”. ネット競馬. (2021年10月17日). https://news.sp.netkeiba.com/?pid=news_view&no=194443 2021年10月17日閲覧。 
  13. ^ “1番人気アカイトリノムスメが競走除外 馬場入場時に右後肢ハ行/阪神牝馬S”. 日刊スポーツ. (2022年4月10日). https://www.nikkansports.com/keiba/news/202204100000190.html 2022年4月10日閲覧。 
  14. ^ 皐月賞はジャスティンロックと初コンビ!|週刊!戸崎圭太”. www.keibalab.jp. 2022年4月17日閲覧。
  15. ^ 【次走】サークルオブライフはオークス - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル”. スポニチ Sponichi Annex. 2022年4月17日閲覧。
  16. ^ アカイトリノムスメが故障 JRA”. jra.jp. 日本中央競馬会 (2022年4月21日). 2022年4月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月22日閲覧。
  17. ^ 【エリザベス女王杯】アカイトリノムスメ 顔もそっくり! “可愛い”が母との共通点!? - netkeiba特派員 | 競馬コラム”. netkeiba.com. 2021年11月12日閲覧。
  18. ^ 安藤勝己の「3歳牝馬番付」。激戦のクラシックは「2強」で絶対か? (3ページ目) web Sportiva 2021年04月07日 05:58 (文・安藤勝己、2024年7月24日閲覧)
  19. ^ a b c アカイトリノムスメ 5代血統表 2021年2月13日閲覧。
  20. ^ アカイトリノムスメの血統データ 競馬ラボ 2021年2月19日閲覧。
  21. ^ モクレレ | 競走馬データ”. netkeiba.com. 2023年10月30日閲覧。
  22. ^ ジナンボー | 競走馬データ”. netkeiba.com. 2021年2月13日閲覧。
  23. ^ ラインベック | 競走馬データ”. netkeiba.com. 2023年10月30日閲覧。

外部リンク

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