チェルヴィニア (競走馬)
この記事は現役競走馬を扱っています。 |
チェルヴィニア | ||||||||||||
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第85回優駿牝馬優勝時(2024年5月19日) | ||||||||||||
欧字表記 | Cervinia[1] | |||||||||||
品種 | サラブレッド[1] | |||||||||||
性別 | 牝[1] | |||||||||||
毛色 | 鹿毛[1] | |||||||||||
生誕 | 2021年2月3日(3歳)[1] | |||||||||||
父 | ハービンジャー[1] | |||||||||||
母 | チェッキーノ[1] | |||||||||||
母の父 | キングカメハメハ[1] | |||||||||||
生国 | 日本(北海道安平町)[1] | |||||||||||
生産者 | ノーザンファーム[1] | |||||||||||
馬主 | (有)サンデーレーシング[1] | |||||||||||
調教師 | 木村哲也(美浦)[1] | |||||||||||
競走成績 | ||||||||||||
生涯成績 | 7戦4勝[1] | |||||||||||
獲得賞金 |
4億342万4000円[1] (2024年11月24日現在) | |||||||||||
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チェルヴィニア(欧字名:Cervinia、2021年2月3日 - )は、日本の競走馬[1]。2024年の優駿牝馬、秋華賞、2023年のアルテミスステークスの勝ち馬である。
馬名の意味は、マッターホルン山麓の集落の名より[2]。
経歴
[編集]2歳(2023年)
[編集]6月4日東京芝1600mの2歳新馬戦でデビュー。好スタートからハナを奪い、直線で懸命に逃げ粘るもボンドガールにかわされて2着に敗退[3]。8月12日新潟芝1800mの2歳未勝利では道中2番手でレースを進め、直線で抜け出すと最後は後続に6馬身差をつけ圧勝、2戦目で初勝利を挙げる[4]。10月28日に行われたアルテミスステークスでは好位の5番手で追走し、直線で鋭く脚を伸ばして先頭に立つと最後はサフィラに1馬身3/4差をつけ快勝、重賞初制覇を果たした[5]。
次走として、阪神ジュベナイルフィリーズを目指していたが、左トモの違和感により、出走を回避した[6]。
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2023年アルテミスステークス
3歳(2024年)
[編集]1月28日、トライアルは使わず桜花賞に直行することがサンデーサラブレッドクラブより発表された[7]。4月7日、予定通り桜花賞に出走。主戦のルメールが3月30日のドバイターフで落馬・負傷、外傷性肺気胸と診断されUAEからの飛行機に搭乗出来なくなった為、代役としてバウルジャン・ムルザバエフが手綱を取った[8]。レースは4番人気に支持されたが、休み明けの影響からか直線での伸びを欠き、13着に惨敗した[9]。続いて、5月19日の優駿牝馬に出走。負傷離脱していたルメールが鞍上に復帰し、桜花賞馬のステレンボッシュに次ぐ2番人気に支持された。道中は中団やや後方で運び、最後の直線で外に進路を取ると、インから抜け出してきたステレンボッシュとの一騎打ちを半馬身差で制して優勝[10][11]。2016年の同競走で2着に惜敗した母チェッキーノの無念を晴らす形でGI初制覇を果たした。秋は秋華賞に直行、中団追走から直線で馬群を割って進出すると、後方より追い上げたボンドガールに1馬身3/4の差を付け優勝した。秋華賞の次走であるジャパンCでは、最軽量の54キロを背負い、G1,4勝の前走の天皇賞・秋を勝利している今年引退のドウデュースに次ぐ2番人気に支持され、道中前方から中団でレースを運び、直線に向くと末脚を伸ばすが、外からドウデュースに躱され、前3頭の競り合いを見るようにゴリアットとの競り合いを制し勝ち馬のドウデュースから0.4秒離された4着に敗れた。尚2着はレース史上初の同着となった。
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秋華賞優勝時、優勝レイをまとって
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馬着を着用して
競走成績
[編集]以下の内容は、JBISサーチ[12]およびnetkeiba.com[13]に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上り3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
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2023. 6. 4 | 東京 | 2歳新馬 | 芝1600m(稍) | 11 | 1 | 1 | 1.8 (1人) | 2着 | 1:34.7(33.4) | 0.1 | C.ルメール | 55 | ボンドガール | 470 | |
8.12 | 新潟 | 2歳未勝利 | 芝1800m(良) | 10 | 6 | 6 | 1.1 (1人) | 1着 | 1:46.9(33.0) | -1.0 | C.ルメール | 55 | (ローンウルフ) | 476 | |
10.28 | 東京 | アルテミスS | GIII | 芝1600m(良) | 10 | 4 | 4 | 1.5 (1人) | 1着 | 1:33.6(33.3) | -0.3 | C.ルメール | 55 | (サフィラ) | 480 |
2024. 4. 7 | 阪神 | 桜花賞 | GI | 芝1600m(良) | 18 | 8 | 18 | 6.1 (4人) | 13着 | 1:33.4(34.8) | 1.2 | B.ムルザバエフ | 55 | ステレンボッシュ | 488 |
5.19 | 東京 | 優駿牝馬 | GI | 芝2400m(良) | 18 | 6 | 12 | 4.6 (2人) | 1着 | 2:24.0(34.0) | -0.1 | C.ルメール | 55 | (ステレンボッシュ) | 482 |
10.13 | 京都 | 秋華賞 | GI | 芝2000m(良) | 15 | 3 | 5 | 2.3 (1人) | 1着 | 1:57.1(34.2) | -0.3 | C.ルメール | 55 | (ボンドガール) | 490 |
11.24 | 東京 | ジャパンC | GI | 芝2400m(良) | 14 | 6 | 9 | 4.0 (2人) | 4着 | 2:25.9(33.4) | 0.4 | C.ルメール | 54 | ドウデュース | 494 |
- 競走成績は2024年11月24日現在
血統表
[編集]チェルヴィニアの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ダンジグ系 |
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父 *ハービンジャー Harbinger 2006 鹿毛 |
父の父 Dansili1996 黒鹿毛 |
*デインヒル | Danzig | |
Razyana | ||||
Hasili | Kahyasi | |||
Kerali | ||||
父の母 Penang Pearl1996 鹿毛 |
Bering | Arctic Tern | ||
Beaune | ||||
Guapa | Shareef Dancer | |||
Sauceboat | ||||
母 チェッキーノ 2013 栗毛 |
キングカメハメハ 2001 鹿毛 |
Kingmambo | Mr. Prospector | |
Miesque | ||||
*マンファス | *ラストタイクーン | |||
Pilot Bird | ||||
母の母 ハッピーパス1998 鹿毛 |
*サンデーサイレンス | Halo | ||
Wishing Well | ||||
*ハッピートレイルズ | *ポッセ | |||
*ロイコン | ||||
母系(F-No.) | ハッピートレイルズ(IRE)系(FN:4-d) | |||
5代内の近親交配 | Northern Dancer 5 x 5 | |||
出典 |
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- 母チェッキーノは2016年のフローラステークス勝ち馬で、優駿牝馬2着馬。
- 祖母ハッピーパスは2003年の京都牝馬ステークス勝ち馬で、半姉に1993年マイルチャンピオンシップ勝ち馬のシンコウラブリイがいる。
- 半兄に2023年新潟記念の勝ち馬ノッキングポイント(父モーリス)がいる。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “チェルヴィニア”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年10月28日閲覧。
- ^ “競走馬情報 - チェルヴィニア”. 日本中央競馬会. 2023年10月28日閲覧。
- ^ 【2歳新馬・東京5R】2億円馬ボンドガールがデビューV レーン騎手「レースのマナーがプロフェッショナル」サンケイスポーツ、2023年6月4日配信・閲覧
- ^ 【2歳未勝利・新潟2R】オークス2着チェッキーノの子チェルヴィニアが大楽勝 ルメール騎手「能力がある」サンケイスポーツ、2023年8月12日配信・閲覧
- ^ 【アルテミスS】チェルヴィニアが豪快な伸び脚で快勝!牝馬クラシック戦線の主役へサンケイスポーツ、2023年10月28日配信・閲覧
- ^ 「【注目馬動向】チェルヴィニアは阪神JFを回避 左トモの違和感のため」『スポーツ報知』2023年11月18日。2024年3月6日閲覧。
- ^ 「チェルヴィニア、桜花賞に直行 サンデーサラブレッドクラブ発表」『日刊スポーツ』2024年1月2日。2024年5月19日閲覧。
- ^ 「【桜花賞】チェルヴィニアの鞍上はムルザバエフ騎手に決定」『netkeiba.com』2024年4月4日。2024年5月19日閲覧。
- ^ 「【桜花賞・人気馬敗戦のナゼ】4番人気チェルヴィニアは直線〝置き去り〟の13着 ムルザバエフが挙げた敗因」『東スポ競馬』2024年4月7日。2024年5月19日閲覧。
- ^ 「【オークス】チェルヴィニア桜13着から〝激変V〟の背景 数々の名牝の背中を知るルメールの評価は? 」『東スポ競馬』2024年5月19日。2024年5月19日閲覧。
- ^ 「チェルヴィニア、桜花賞馬を差し切りV 競馬のオークス」『日本経済新聞』2024年5月19日。2024年5月19日閲覧。
- ^ “チェルヴィニア 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年10月29日閲覧。
- ^ “チェルヴィニアの競走成績”. netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd.. 2023年10月29日閲覧。