アゲハ蝶
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(アゲハ蝶 (曲)から転送)
「アゲハ蝶」 | ||||||||||||||
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ポルノグラフィティ の シングル | ||||||||||||||
初出アルバム『雲をも摑む民』 | ||||||||||||||
B面 |
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リリース | ||||||||||||||
規格 | マキシシングル | |||||||||||||
ジャンル | J-POP、ロック、ラテン | |||||||||||||
時間 | ||||||||||||||
レーベル | SME Records | |||||||||||||
作詞 | ハルイチ | |||||||||||||
作曲 | ak.homma | |||||||||||||
プロデュース | 田村充義、本間昭光 | |||||||||||||
ゴールドディスク | ||||||||||||||
チャート最高順位 | ||||||||||||||
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ポルノグラフィティ シングル 年表 | ||||||||||||||
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「アゲハ蝶」(アゲハちょう)は、ポルノグラフィティの楽曲。2001年6月27日にSME Recordsより6作目のシングルとしてリリースされた。
概要
前作『サボテン』から7か月ぶりのリリース。
元々は本作3曲目に収録されている「狼」が表題曲になる予定で話が進んでいたが、メンバー3人が「これも作ってみたい」「作ってみて選びたい」と「アゲハ蝶」の元になる曲を推したため、急遽制作された[3][4]。最終的にどちらが表題曲になってもいいように「アゲハ蝶」と「狼」でジャケットも2つ用意されていたが[4]、レコーディング終了後には満場一致で「アゲハ蝶」が表題曲に選ばれた[3]。
ジャケットには特別な製法によって氷で固められたセラムタイマイ[注釈 1]という蝶が用いられている。
チャート成績
自身のシングル作品としては最高の初動売上を記録しており、オリコン週間シングルランキングでは3作連続となる1位を獲得。
また、『メリッサ』に次ぐロングセールス[注釈 2]となり、約92万枚の売上を記録。日本レコード協会が公表した「2001年10月度ゴールドディスク認定作品」ではミリオン認定を受けており、『サウダージ』以来となる出荷ベースでのミリオンセラーとなった。
2001年度オリコン年間シングルランキングでは10位にランクインし、シングル・アルバム通じて初の年間TOP10入りを果たした[注釈 3]。
収録曲
全作詞: ハルイチ、全編曲: ak.homma。 | |||
# | タイトル | 作曲 | 時間 |
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1. | 「アゲハ蝶」 | ak.homma | |
2. | 「別れ話をしよう」 | シラタマ | |
3. | 「狼」 | ak.homma | |
合計時間: |
楽曲解説
- アゲハ蝶
- 第16回日本ゴールドディスク大賞 ソング・オブ・ザ・イヤー[5]。
- 生楽器を中心としたラテンナンバーで[3]、手拍子と「ラララ」の合唱によって会場が一体となるライヴ定番曲[6][7]。
- 新たなアプローチとしてサンポーニャやケーナといった民族楽器を取り入れており[3]、レコーディングではサンポーニャとケーナを7本ダビングしている[注釈 4][3]。ギターも新藤曰く「何本あるんじゃろっていうくらい[3]」重ねられており、レコーディングでは新藤がアコースティックギターを、岡野と林部直樹(米米CLUB)がガットギターを担当している[3]。
- 作詞を手掛けた新藤は「1Aから『俺の言葉の力』を見せつけてやろうと力が入っていた[10]」と振り返り、サビは「ポップソングとして、多少わかりやすい所でも入れとこうか」という気持ちで書き上げたという[10]。また、新藤は歌入れ当日まで本楽曲がサビ始まりであることを忘れており、冒頭の「ヒラリヒラリ〜漆黒の羽」の箇所は歌入れのスタジオにて即席で書かれたものである[10]。
- 間奏から大サビにかけての「ラララ」のコーラス音源は、『3rdライヴサーキット "ジャパンツアー"』名古屋国際会議場センチュリーホール公演(2001年5月13日)のアンコールにて観客3000人の声を録音したものである[11][12]。なお、大サビの転調後のコーラス音源は録るのを忘れてしまったため、最終的な音源は「"マジック"でどうにかした」とのこと[11]。
- タイアップ先のCMにはメンバー3人も出演しており、撮影は『3rdライヴサーキット "ジャパンツアー"』のツアー最終日からわずか4日後というハードスケジュールの中、タイ・サムイ島で行われた[3][4][13]。CM撮影と同時にMV撮影も行われたが、当時のマネージャー曰く「忙しすぎてコマーシャルサイズのミュージックビデオしか作れなかった[4][注釈 5]」とのことで、フルサイズのMVは未完成のままである[注釈 6][3][4]。なお、CM及びMVでメンバー3人と共演している赤いドレスの女性は藤田陽子である。
- 2019年に発表された「JOYSOUND 平成カラオケランキング」では、平成カラオケ総合ランキング9位にランクインした[注釈 7][14]。
- 2023年6月にはストリーミング累計1億回再生を記録した[注釈 8][15]。
- 2023年9月20日に公開された『THE FIRST TAKE』第361回では、本楽曲のスペシャルアレンジを披露[16][17]。このパフォーマンスを音源化した「アゲハ蝶 - From THE FIRST TAKE」が2024年3月27日より配信リリースされた[注釈 9]。
- 別れ話をしよう
- 狼
- ベストアルバム『PORNO GRAFFITTI BEST RED'S』にも収録されたラテンナンバー。
- 前述のように本作の表題曲候補だったこともあり、リリース前のあるライヴでは「アゲハ蝶」よりも本楽曲の方が観客のウケが良かったという[注釈 10]。
- 歌詞中に登場する「
折古 の浜」は、メンバーの故郷・因島にある折古ノ浜海水浴場を指している[18]。新藤は「もう少し広くてキレイなとこもあるんですよ。でもやっぱり"折古の浜"がよかった[3]」と語っており、2022年からは同所にメンバーの手書きメッセージが彫られた木製のベンチが設置されている他、同時期に開催された『18thライヴサーキット "暁"』のツアーTシャツには同所で撮影された写真が使用されている[19]。 - 2021年に行われた宝塚歌劇花組『Cool Beast!!』公演では、劇中曲に本楽曲と「ジョバイロ」が使用された[20]。
Additional Musicians
- アゲハ蝶
- 別れ話をしよう
- 不明
- 狼
- 不明
収録作品
カバー
- アゲハ蝶
-
- Morfonica[倉田ましろ(進藤あまね)]
- 2021年3月19日にゲーム『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』に追加収録[21]。
- 2021年11月10日発売のアルバム『バンドリ! ガールズバンドパーティ! カバーコレクション Vol.6』でCD初収録[22]。
- Morfonica[倉田ましろ(進藤あまね)]
脚注
注釈
- ^ セラム島特産の蝶であり、日本にも生息するアオスジアゲハと近縁である。
- ^ なお、『メリッサ』の記録は200位までを集計対象にしたものであり、100位以内を対象とした集計では本作が最長セールスである(『メリッサ』の100位以内集計は23回)。
- ^ 現時点で、年間TOP10入りを記録した唯一のシングル作品である。
- ^ 演奏を担当した瀬木貴将のインタビューより[8]。瀬木のYouTubeチャンネルでは本楽曲のサンポーニャパートの演奏が公開されている[9]。
- ^ 当時出演した音楽番組にて「次作のMVはどうするのか」と質問を受け、新藤は「全編アニメ」、Tamaは「30分で撮る」と発言している。
- ^ フルサイズのMVが制作されていないポルノグラフィティのシングルは本楽曲のみである。制作された1分弱のMVは『COMPLETE CLIPS 1999-2008』に特典映像として収録され、その後ポルノグラフィティ Official YouTube Channelでも公開されている。
- ^ 同ランキング第7位には「サウダージ」、平成アーティストランキングでは第12位にランクインしている。
- ^ 2022年11月に「サウダージ」が記録して以来、自身2曲目。
- ^ 同日リリースのシングル『解放区』にもカップリングとして収録されている。
- ^ 『"NIPPONロマンスポルノ'19 〜神vs神〜"』初日公演での本間昭光の発言より。本間は「そのときには既に『アゲハ蝶』をシングルにすることが決まっていたため、やってしまったと思った」と振り返っている。
- ^ アルバムバージョンでの収録。
- ^ a b c メドレー内の1曲として収録。
- ^ 『横浜ロマンスポルノ'16 〜THE WAY〜 Live in YOKOHAMA STADIUM』及び特典映像の『SUPER SLIPPA 7 2016 TAIPEI SUPER SUMMER MUSIC FESTIVAL』に収録。
- ^ 特典映像の『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017』に収録。
- ^ 『"NIPPONロマンスポルノ'19 〜神vs神〜" DAY1』『"NIPPONロマンスポルノ'19 〜神vs神〜" DAY2』に収録。
- ^ 特典映像の『CYBERロマンスポルノ'20 〜REUNION〜』に収録。
- ^ 特典映像の『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2023』に収録。
- ^ 特典映像の『19thライヴサーキット "PG wasn't built in a day" Live at TOKYO ARIAKE ARENA 2024』に収録。
- ^ 『"NIPPONロマンスポルノ'19 〜神vs神〜" DAY1』『"NIPPONロマンスポルノ'19 〜神vs神〜" DAY2』にメドレー内の1曲として収録。
出典
- ^ “2001年ミリオンシングル 5作品中3作品がアミューズアーティスト作品!!!”. アミューズ. (2001年12月28日) 2019年3月23日閲覧。
- ^ “レコ協 2月度有料配信認定、中島みゆき「糸」がミリオン”. Musicman-net (エフ・ビー・コミュニケーションズ). (2018年3月20日) 2019年3月23日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l 『PORNOGRAFFITTI × PATi・PATi COMPLETE BOOK ~15years file~ 1』エムオン・エンタテインメント、2014年12月22日、135,142,143頁。
- ^ a b c d e 『20th ANNIVERSARY SPECIAL BOOK』. アミューズ. 2019年.
- ^ “第16回日本ゴールドディスク大賞”. 日本ゴールドディスク大賞. 2023年3月7日閲覧。
- ^ “ポルノグラフィティ、伝説の地で約3万人に伝えた“新たな道”へと進む決意。横浜スタジアムでのライヴをWOWOWで全曲ノーカットにてオンエア!”. PR TIMES (2016年10月27日). 2023年3月6日閲覧。
- ^ “ポルノグラフィティ、東京ドームライブで20周年に乾杯”. Rolling Stone Japan (2019年9月12日). 2022年2月24日閲覧。
- ^ “INTERVIEW 2018”. Takamasa Segi official site. 瀬木貴将 (2018年4月). 2022年2月24日閲覧。
- ^ “瀬木貴将 -ポルノグラフィティの『アゲハ蝶』を演奏!2001年にレコーディングに参加させて頂いた『アゲハ蝶』のサンポーニャのパートです。”. YouTube (2023年4月3日). 2023年6月20日閲覧。
- ^ a b c “言葉の達人/ポルノグラフィティ Gt.:新藤晴一さん”. 歌ネット (2018年9月25日). 2022年7月26日閲覧。
- ^ a b 『5th Anniversary Special Live "PURPLE'S" IN TOKYO TAIIKUKAN 2004』SME Records、2005年3月24日、1:26:51-1:27:33(副音声)。
- ^ “「MUSIC STATION ウルトラFES 2016」に生出演!!”. PornoGraffitti Official Site (2016年9月21日). 2022年2月24日閲覧。
- ^ “ポルノグラフィティ新CM”. スポーツ報知. 株式会社報知新聞社. 2001年6月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月7日閲覧。
- ^ “JOYSOUND平成カラオケランキング”. JOYSOUND.com (2019年3月1日). 2023年6月20日閲覧。
- ^ “ポルノグラフィティ 公式 (@pg_koushiki)”. Twitter (2023年6月20日). 2023年6月20日閲覧。
- ^ “ポルノグラフィティ ファーストテイク登場、“新アレンジ”でストリーミング1億回超ヒット曲歌う”. スポーツ報知 (2023年9月20日). 2023年9月24日閲覧。
- ^ “ポルノグラフィティ、4回目の「THE FIRST TAKE」で「アゲハ蝶」披露(コメントあり)”. 音楽ナタリー (2023年9月20日). 2023年9月24日閲覧。
- ^ “折古ノ浜海水浴場”. 尾道まちかど広報室. 2023年3月8日閲覧。
- ^ “宮本健吾 (@kengomiyaphoto)”. Twitter (2022年9月8日). 2023年3月12日閲覧。
- ^ ”花組公演『アウグストゥス-尊厳ある者-』『Cool Beast!!』初日舞台映像(ロング)”. YouTube(2021年4月9日). 2023年3月6日閲覧。
- ^ bang_dream_gbpの2021年3月13日のツイート、2021年3月16日閲覧。
- ^ “バンドリ! ガールズバンドパーティ! カバーコレクション Vol.6”. BanG Dream!(バンドリ!)公式サイト. 2021年9月6日閲覧。