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アブセント・ラヴァーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『アブセント・ラヴァーズ』
キング・クリムゾンライブ・アルバム
リリース
録音 1984年7月11日 (1984-07-11)
カナダの旗 モントリオール ザ・スペクトラム[2][3]
ジャンル プログレッシブ・ロック
時間
レーベル ディシプリン・グローバル・モービル
専門評論家によるレビュー
キング・クリムゾン アルバム 年表
ザ・ナイトウォッチ -夜を支配した人々-
(1997年)
アブセント・ラヴァーズ
(1998年)
Live at the Marquee
(1998年)
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アブセント・ラヴァーズ』(英語: Absent Lovers: Live in Montreal 1984)は、キング・クリムゾン1984年に録音し、1998年に2枚組CDとして発表したライブ・アルバム[4]

解説

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本作には、ロバート・フリップエイドリアン・ブリュ―トニー・レヴィンビル・ブルーフォードが1981年に結成したキング・クリムゾンの最終公演に相当する1984年7月11日のモントリオール公演の模様が完全収録された[2]。彼等が発表したアルバム『ディシプリン』(1981年)、『ビート』(1982年)、『スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー』(1984年)[注釈 1]の収録曲が演奏されたが、「太陽と戦慄パートII」(1973年)と「レッド」(1974年)[注釈 2]も取り上げられた[2]

ジョージ・グロソップがライブ録音時のミキシングを担当し、フリップとデヴィッド・シングルトンが1998年1月から2月にかけてミキシングとマスタリングを行った[3]。ただしフリップのコメントによれば、両名はそれほどミキシングに携わらず、本作のプロダクションにおいては「定義」(「限定」ではなく「明確さ」という意味)をキーワードにしたという[5]

ブルーフォードは、自分が1980年代に録音したアルバムのうち、本作を『ディシプリン』と並ぶお気に入りの作品として挙げている[6]

リンゼイ・プラナーはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け、アルバム全体に関して「この集合体のことを思い出したい熱心なファンにとっても、この喧騒がどんな感じだったか興味のある向きにとっても、『アブセント・ラヴァーズ』は打ってつけである」、「レッド」や「太陽と戦慄パートII」に関して「10年前のオリジナル以上のエナジーと攻撃性を伴い演奏されていると言えるだろう」と評している[2]

収録曲

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特記なき楽曲はロバート・フリップエイドリアン・ブリュートニー・レヴィンビル・ブルーフォードの共作。作詞はエイドリアン・ブリューによる。

ディスク1

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  1. エントリー・オブ・ザ・クリムズ - "Entry of the Crims" - 6:26
  2. 太陽と戦慄パートIII - "Larks' Tongues in Aspic (Part III)" - 5:05
  3. セラ・ハン・ジンジート - "Thela Hun Ginjeet" - 7:07
  4. レッド - "Red" (Robert Fripp) - 5:49
  5. 待ってください - "Matte Kudasai" - 3:45
  6. インダストリー - "Industry" - 7:31
  7. ディグ・ミー - "Dig Me" - 3:59
  8. スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー - "Three of a Perfect Pair" - 4:31
  9. インディシプリン - "Indiscipline" - 8:09

ディスク2

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  1. サートリ・イン・タンジール - "Sartori in Tangier" - 4:40
  2. フレイム・バイ・フレイム - "Frame by Frame" - 3:57
  3. マン・ウィズ・アン・オープン・ハート - "Man with an Open Heart" - 3:44
  4. ウェイティング・マン - "Waiting Man" - 6:26
  5. スリープレス - "Sleepless" - 6:08
  6. 太陽と戦慄パートII - "Larks' Tongues In Aspic (Part II)" (R. Fripp) - 7:56
  7. ディシプリン - "Discipline" - 5:02
  8. ハートビート - "Heartbeat" - 5:15
  9. エレファント・トーク - "Elephant Talk" - 8:55

参加ミュージシャン

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脚注

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注釈

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  1. ^ 1969年に始まったキング・クリムゾンの歴史の中で、同一のメンバーによって複数のオリジナル・アルバムが続けて発表された初めての例だった。
  2. ^ 両曲とも、フリップとブルーフォードが1972年から1974年まで在籍していたキング・クリムゾンが発表した楽曲である。

出典

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  1. ^ キング・クリムゾン/アブセント・ラヴァーズ (2CD)”. CDJournal. 音楽出版社. 2016年2月8日閲覧。
  2. ^ a b c d e Planer, Lindsay. “Absent Lovers: Live in Montreal 1984 - King Crimson”. AllMusic. 2016年2月8日閲覧。
  3. ^ a b King Crimson - Absent Lovers (Live In Montreal 1984) (CD, Album) at Discogs
  4. ^ Smith (2019), p. 241.
  5. ^ 日本盤CD (PCCY-01238)ライナーノーツp.2「プロダクション・ノート」
  6. ^ FREQUENTLY ASKED QUESTIONS”. Bill Bruford. 2016年2月8日閲覧。

引用文献

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  • Smith, Sid (2019). In the Court of King Crimson: An Observation over Fifty Years. Panegyric. ISBN 978-1916153004