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アルベルト・ラモス=ビノラス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アルベルト・ラモスから転送)
アルベルト・ラモス=ビノラス
Albert Ramos-Viñolas
2022年モンテカルロ・マスターズでのアルベルト・ラモス=ビノラス
基本情報
フルネーム Albert Ramos-Viñolas
国籍 スペインの旗 スペイン
出身地 同・バルセロナ
生年月日 (1988-01-17) 1988年1月17日(36歳)
身長 188cm
体重 80kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2004年
ツアー通算 4勝
シングルス 4勝
ダブルス 0勝
生涯獲得賞金 10,809,413 アメリカ合衆国ドル
4大大会最高成績・シングルス
全豪 3回戦(2018)
全仏 ベスト8(2016)
全英 3回戦(2016・17)
全米 2回戦(2012・16・17・21・22)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 3回戦(2018)
全仏 2回戦(2022)
全英 1回戦(2012・13・15-18・21・22)
全米 2回戦(2013・19)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 17位(2017年5月8日)
ダブルス 117位(2018年3月5日)
2024年2月17日現在

アルベルト・ラモス=ビノラスAlbert Ramos-Viñolas, IPA:[al.ˈβɛɾt ra.mos̬.βi.ˈɲo.las][1], 1988年1月17日 - )は、スペインバルセロナ出身の男子プロテニス選手。自己最高ランキングはシングルス17位、ダブルス117位。ATPツアーでシングルス4勝を挙げている。身長188cm、体重80kg。左利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。

選手経歴

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ジュニア時代

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5歳の時にマタローの地元のテニスクラブで父親と一緒にテニスを始める。幼い頃にはアレックス・コレチャに憧れていた。

2010年 チャレンジャー初優勝

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当時、世界ランキング167位のビノラスは前シーズンのスタートよりも300近く順位を上げて 2010年シーズンを始動。彼はカタール・エクソンモービル・オープンシドニー国際全豪オープンでは予選敗退し、その後3ヶ月間はATPチャレンジャーツアーに戻った。

バルセロナ・オープンの本戦出場権を獲得し、1回戦でストレート勝利を決めた後、2回戦では第4シードのフェルナンド・ゴンザレスを6-4, 6-7(8), 6-3のフルセットの末に勝利。さらに3回戦でもエルネスツ・ガルビスを6-1, 6-3はストレートで破り、ベスト8進出。準々決勝ではフェルナンド・ベルダスコに2-6, 6-7(4)のストレートで敗退。

全仏オープンウィンブルドン選手権の予選敗退で連敗したため、ランキングが下がったが、サンセバスチャン・チャレンジャー英語版ATPチャレンジャーツアー初優勝。セビリア・チャレンジャー英語版でも2勝目を挙げた。年間最終ランキングは123位。

2011年 トップ100入り

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初の本戦ストレートインからとなったチリ・オープンアルゼンチン・オープンでは2回戦でファビオ・フォニーニトミー・ロブレドにそれぞれ敗退。初のグランドスラム初の本戦となった全仏オープンでは1回戦でハビエル・マルティ英語版を6-3, 6-7(5), 4-6, 6-1, 6-3のフルセットで破り、グランドスラム初勝利を挙げた。2回戦では当時世界5位のロビン・セーデリングに3-6, 4-6, 4-6のストレートで敗れた。

ミラン・チャレンジャー英語版と続くサンセバスチャン・チャレンジャー英語版でチャレンジャー4勝目を挙げたことでBRDナスターゼ・ティリアク・トロフィーではツアー初のベスト8進出を果たした。ブカレストでの活躍により、世界ランキング87位となり、トップ100入りをする。さらに上海マスターズ1回戦ではマリン・チリッチを6-3, 6-4のストレートで破り、マスターズ1000初勝利を挙げ、大きく注目を集めた。年間最終ランキングは66位。

2012年 トップ50入り

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BNPパリバ・オープンでは2回戦でリシャール・ガスケを3-6, 7-5, 6-1で破り、 3回戦でパブロ・アンドゥハルに6-7(5), 4-6のストレートで敗退。マイアミ・オープンでは2回戦でフェリシアーノ・ロペスを4-6, 6-7(5)のストレートで破るも、3回戦では前述のガスケに2-6, 7-5, 3-6で敗北。ハサン2世グランプリではツアー初の決勝進出。決勝ではアンドゥハルに1-6, 6-7(5)のストレートで敗れ、準優勝。年間最終ランキングは50位。

2013年 マスターズ4回戦進出

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マイアミ・オープンでは2回戦でフアン・モナコを6-2, 4-6, 6-3、3回戦でジェームズ・ブレーク (テニス選手) を6-4, 2-6, 7-5で下して初のマスターズ4回戦進出を果たす。 バルセロナ・オープンでは錦織圭らを下して、ベスト8入り。準々決勝ではラファエル・ナダルに敗退。年間最終ランキングは83位。

2015年 マスターズ3回戦進出

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上海マスターズでは2回戦で当時世界ランキング2位のロジャー・フェデラーに7-6(4), 2-6, 6-3のフルセットで勝利した。3回戦ではジョー=ウィルフリード・ツォンガに7-6(5), 5-6, 4-6で敗れた。年間最終ランキングは54位。

2016年 ツアー初優勝 全仏ベスト8

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2016年ウィンブルドン選手権でのアルベルト・ラモス=ビノラス

2016年全仏オープンでは4回戦で世界ランク9位のミロシュ・ラオニッチに勝利し、4大大会初のベスト8進出を果たす。準々決勝では世界ランク4位のスタン・ワウリンカに2-6, 1-6, 6-7(7)で敗れた。同年のスウェーデン・オープンでは準決勝でダビド・フェレールを破ると、決勝でフェルナンド・ベルダスコを6–3, 6–4で破ってツアー初優勝を果たした。年間最終ランキングは27位。

2017年 マスターズ準優勝

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2017年4月のモンテカルロ・マスターズでは3回戦で世界ランキング1位のアンディ・マレーに2-6, 6-2, 7-5で逆転勝利すると、準々決勝でマリン・チリッチに6-2, 6-7(3), 6-2、準決勝でリュカ・プイユに6-3, 5-7, 6-1といずれもフルセットの末に勝利し、マスターズ1000で初の決勝進出を果たす。スペイン勢同士の対戦となった決勝ではラファエル・ナダルに1-6, 3-6で敗れて準優勝となった。大会後の世界ランキングで19位となり初のトップ20入り。年間最終ランキングは23位。

2018年 グランドスラム3回戦進出

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全豪オープンでは第21シードとして出場し、初の3回戦進出。3回戦では第14シードのノバク・ジョコビッチに2-6, 3-6, 3-6のストレートで敗れた。ダブルスでも初の3回戦進出。エクアドル・オープンでは決勝でロベルト・カルバリェス・バエナに3-6, 6-4, 4-6で敗れ、準決勝。年間最終ランキングは65位。

2019年 ツアー2勝目

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スイス・オープンでは決勝でセドリク・マルセル・ステベ英語版を6-3, 6-2のストレートで下して、ツアー2勝目を挙げた。続くオーストリア・オープンでも2週連続決勝進出。決勝ではドミニク・ティームに6-7(0), 1-6のストレートで敗れ、準優勝となった。年間最終ランキングは41位。

2020年

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全豪オープンでは1回戦でアレックス・ボルト英語版に6-7(1), 6-1, 7-6(5), 1-6, 4-6のフルセットの末に敗れた。コルドバ・オープンではベスト8入り。準々決勝ではディエゴ・シュワルツマンに敗退。チリ・オープンではベスト4入り。準決勝でキャスパー・ルードで敗退。全米オープンでは1回戦で第4シードのステファノス・チチパスに2-6, 1-6, 1-6のストレートで敗れた。全仏オープンでは2回戦でマートン・フチョビッチに6-7(2), 3-6, 5-7のストレートで敗れた。年間最終ランキングは46位。

2021年 ツアー3勝目

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コルドバ・オープンでは決勝でフアン・マヌエル・セルンドロ英語版に0-6, 6-2, 2-6で敗れ、準優勝となった。エストリル・オープンでは決勝でキャメロン・ノリーを4-6, 6-3, 7-6(3)の逆転で下して、ツアー3勝目を挙げた。年間最終ランキングは45位。

2022年 ツアー4勝目

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2022年モンテカルロ・マスターズでのアルベルト・ラモス=ビノラス

ATPカップではグループステージでセルビア戦からペドロ・マルティネスと組みダブルスから参戦し、チームはベスト4入り。

全豪オープンでは1回戦でセバスティアン・バエスに4-6, 6-4, 3-6, 6-1, 2-6のフルセットの末に敗れたが、コルドバ・オープンでは決勝でアレハンドロ・タビロ英語版を4-6, 6-3, 6-4で下して、ツアー4勝目を挙げた。チリ・オープンではベスト4入り。準決勝ではバエスに4-6, 6-4, 2-6で敗退。マイアミ・オープンではセバスチャン・コーダに初戦敗退。

モンテカルロ・マスターズでは2回戦でキャメロン・ノリーを破り、3回戦進出。3回戦ではホベルト・ホルカシュに敗れた。エストリル・オープンでも前述のバエスに敗れた。マドリード・オープンではマリン・チリッチに3-6, 6-3, 4-6で初戦敗退。 ローマ・マスターズではトミー・ポール英語版に4-6, 4-6のストレートで初戦敗退。全仏オープンでは2回戦で第6シードのカルロス・アルカラスに1-6, 6-7(7), 5-7, 7-6(2), 6-4のフルセットの末に敗れた。

ウィンブルドン選手権では1回戦で第3シードのキャスパー・ルードに6-7(1), 6-7(9), 3-6のストレートで敗退。スイス・オープンではベスト4入り。準決勝でルードに2-6, 0-6のストレートで敗れた。オーストリア・オープンでもベスト4入り。準決勝でロベルト・バウティスタ・アグートに敗退。ナショナル・バンク・オープンではダビド・ゴファンディエゴ・シュワルツマンらを破り初の3回戦進出。3回戦ではホルカシュに敗れた。ウエスタン・アンド・サザン・オープンではファビオ・フォニーニに初戦敗退。全米オープンでは2回戦で第15シードのマリン・チリッチに3-6, 6-7(4), 3-6のストレートで敗れた。パリ・マスターズではパブロ・カレーニョ・ブスタに3-6, 3-6のストレートで初戦敗退。年間最終ランキングは39位。

2023年 ユナイテッドカップ初出場

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1月、ユナイテッドカップではスペイン代表として参戦するも、グループステージ敗退。

7月、スイス・オープンでは決勝進出。決勝では6-3, 0-6, 5-7の逆転で敗れ、準優勝を飾った。

2024年

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1月、全豪オープンでは1回戦で第11シードのキャスパー・ルードに1-6, 3-6, 1-6のストレートで敗れた。

ATPツアー決勝進出結果

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シングルス: 8回 (2勝6敗)

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大会グレード
グランドスラム (0-0)
ATPワールドツアー・ファイナル (0-0)
ATPワールドツアー・マスターズ1000 (0-1)
ATPワールドツアー・500シリーズ (0-0)
ATPワールドツアー・250シリーズ (2–6)
サーフェス別タイトル
ハード (0–1)
クレー (2–5)
芝 (0-0)
カーペット (0-0)
結果 No. 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2012年4月15日 モロッコの旗 カサブランカ クレー スペインの旗 パブロ・アンドゥハル 1–6, 6–7(5-7)
優勝 1. 2016年7月17日 スウェーデンの旗 ボースタード クレー スペインの旗 フェルナンド・ベルダスコ 6–3, 6–4
準優勝 2. 2016年10月2日 中華人民共和国の旗 成都 ハード ロシアの旗 カレン・ハチャノフ 7–6(7-4), 6–7(3-7), 3–6
準優勝 3. 2017年3月5-6日 ブラジルの旗 サンパウロ クレー ウルグアイの旗 パブロ・クエバス 7-6(7-3), 4-6, 4-6
準優勝 4. 2017年4月23日 モナコの旗 モンテカルロ クレー スペインの旗 ラファエル・ナダル 1–6, 3–6
準優勝 5. 2018年2月11日 エクアドルの旗 キト クレー スペインの旗 ロベルト・カルバリェス・バエナ 3–6, 6–4, 4–6
優勝 2. 2019年7月28日 スイスの旗 グシュタード クレー ドイツの旗 セドリク=マルセル・シュテーベ 6-3, 6-2
準優勝 6. 2019年8月3日 オーストリアの旗 キッツビュール クレー オーストリアの旗 ドミニク・ティーム 6-7(0-7), 1-6

ダブルス: 1回 (0勝1敗)

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結果 No. 決勝日 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2013年7月14日 スウェーデンの旗 ボースタード クレー アルゼンチンの旗 カルロス・ベルロク アメリカ合衆国の旗 ニコラス・モンロー
ドイツの旗 シモン・シュタドラー
4–6, 4–6

成績

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略語の説明
 W   F  SF QF #R RR Q# LQ  A  Z# PO  G   S   B  NMS  P  NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

大会 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 通算成績
全豪オープン A 1R 1R 1R 1R 2R 1R 3R 1R 3–8
全仏オープン 2R 1R 1R 1R 1R QF 4R 3R 1R 10–9
ウィンブルドン A 1R 1R A 2R 3R 3R 1R 1R 5–7
全米オープン 1R 2R 1R 1R 1R 2R 2R 1R 1R 3–9

大会最高成績

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大会 成績
ATPファイナルズ A 出場なし
インディアンウェルズ 3R 2012, 2015, 2016, 2017, 2019, 2021
マイアミ 4R 2013
モンテカルロ F 2017
マドリード 2R 2014-16, 2018, 2021
ローマ 3R 2018
カナダ 3R 2022
シンシナティ 3R 2017
上海 QF 2017
パリ 2R 2012, 2016, 2017
オリンピック 1R 2016
デビスカップ SF 2018
ATPカップ SF 2022
ユナイテッド・カップ RR 2023

脚注

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  1. ^ スペイン語の発音記号変換ツール”. EasyPronunciation.com. 2018年1月20日閲覧。

外部リンク

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