イントゥミスチーフ
イントゥミスチーフ | ||||||
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2018年3月4日、スペンドスリフトファームにて | ||||||
欧字表記 | Into Mischief[1] | |||||
品種 | サラブレッド[1] | |||||
性別 | 牡 | |||||
毛色 | 黒鹿毛[1] | |||||
生誕 | 2005年3月28日(19歳)[1] | |||||
父 | Harlan's Holiday[1] | |||||
母 | Leslie's Lady[1] | |||||
母の父 | Tricky Creek[1] | |||||
生国 | アメリカ合衆国[1] | |||||
生産者 | James T. Hines Jr.[2] | |||||
馬主 | B. Wayne Hughes[3] | |||||
調教師 | Richard E. Mandella( アメリカ合衆国)[3] | |||||
競走成績 | ||||||
生涯成績 | 6戦3勝[1] | |||||
獲得賞金 | $597,080[3] | |||||
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イントゥミスチーフ(英:Into Mischief[1])は、アメリカ合衆国の競走馬、種牡馬。主な勝ち鞍は2007年のキャッシュコールフューチュリティ。
現役時代
[編集]1歳時の2006年秋にファシグティプトン・ケンタッキー・イヤリングセールに上場され、8万ドルでゲイジヒルステーブルが落札。翌年春のOBSマーチセールで18万ドルでウェイン・ヒューズによって購入された。同年10月にデビュー勝ちを収める。2戦目を2着とした後、3戦目のキャッシュコールフューチュリティを制し、GI初制覇を果たす[4]。
3歳時は左後脚の故障によりクラシックには参戦できず、秋になってから戦線復帰したものの、マリブステークス2着後に引退、種牡馬入りが決まった[4]。通算成績は6戦3勝(2着3回)。
競走成績
[編集]以下の内容は、EQUIBASEの情報[3]に基づく。
出走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離 | 着順 | 騎手 | 着差 | 1着(2着)馬 |
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2007.10.21 | サンタアニタ | 未勝利 | AW6.5f | 1着 | V.エスピノーザ | 2馬身1/2 | (Zetterberg) | |
11.22 | ハリウッドパーク | ハリウッドプレビューステークス | G3 | AW7f | 2着 | V.エスピノーザ | 1馬身3/4 | Massive Drama |
12.22 | ハリウッドパーク | キャッシュコールフューチュリティ | G1 | AW8.5f | 1着 | V.エスピノーザ | 1馬身1/4 | (Colonel John) |
2008. 2.10 | サンタアニタ | サンヴィセンテステークス | G2 | AW7f | 2着 | V.エスピノーザ | 3馬身1/4 | Georgie Boy |
10.25 | サンタアニタ | ダマスカスステークス | AW7f | 1着 | V.エスピノーザ | 2馬身 | (Dancing in Silks) | |
12.26 | サンタアニタ | マリブステークス | G1 | AW7f | 2着 | V.エスピノーザ | 2馬身1/4 | Bob Black Jack |
種牡馬時代
[編集]2009年からスペンドスリフトファームで種牡馬入り。初年度の種付け料は1万2500ドルであった。目立った競走成績こそ無く、前肢がくの字に曲がっていて生産者を遠ざけた[5]。初年度産駒からはブリーダーズカップ・ダートマイルを連覇したゴールデンセンツを含む9頭のステークス勝ち馬を輩出し、ステークス勝ち馬率は優良種牡馬の境界とされる5%[6]を大きく上回る12.3%だった[4]。
その後も半妹ビホルダーの活躍、父ハーランズホリデーの急死も影響して種牡馬としての評価は高まっていく。2016年には北米2歳リーディングに輝き、2017年には全米最多の235頭の繁殖牝馬と交配を行う人気種牡馬となった。2018年には種付け料が10万ドルに引き上げられたが、2年連続で全米最多となる245頭の繁殖牝馬に種付けを行った[7]。
2019年の種付け料は最も安価(7500ドル)だった2010年・2011年と比べて20倍となる15万ドルに設定されている[8]。この2019年には、産駒の勝ち数が北米エリアで年間200勝を越え、これは北米エリアの種牡馬としては初めてのことであり、北半球全般に広げてみてもその他の産駒の200勝越えを達成した種牡馬はすべて日本繋養の種牡馬で占められている[9]。
2019年から2022年まで4年連続で北米リーディングサイヤーとなった。2020年の年間総収得賞金は2172万5335ドル(約22億5000万円)となり、北米における史上最高額であった。なお、2位のアンクルモーは1051万4310ドル(約10億9000万円)であり、ダブルスコアを付けての記録である[10]。
2009 | 2010 | 2011 | 2012 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 |
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61 | 44 | 54 | 50 | 210 | 202 | 215 | 220 | 264 | 296 | 267 |
2020 | 2021 | 2022 | 2023 | |||||||
250 | 216 | 202 |
主な産駒
[編集]- 2010年産
- ゴールデンセンツ(Goldencents) - 2013年・2014年ブリーダーズカップ・ダートマイル、2013年サンタアニタダービー[11]
- 2014年産
- プラクティカルジョーク(Practical Joke) - 2016年ホープフルステークス、シャンペンステークス、2017年H・アレン・ジャーケンスメモリアルステークス[11]
- 2015年産
- オーディブル(Audible) - 2018年フロリダダービー[11]
- ミアミスチーフ(Mia Mischief) - 2019年ヒューマナディスタフステークス
- 2016年産
- コヴフェフェ(Covfefe) - 2019年テストステークス、ブリーダーズカップ・フィリー&メアスプリント
- 2017年産
- オーセンティック(Authentic) - 2020年ハスケルインビテーショナルステークス、ケンタッキーダービー、ブリーダーズカップ・クラシック
- ガミーン(Gamine) - 2020年エイコーンステークス、テストステークス、ブリーダーズカップ・フィリー&メアスプリント、2021年ダービーシティディスタフステークス、バレリーナステークス
- ミスチヴィアスアレックス(Mischevious Alex)- 2021年カーターハンデキャップ
- アトーン(Atone)- 2023年ペガサスワールドカップターフ
- 2018年産
- デイアウトオブザオフィス(Dayoutoftheoffice) - 2020年フリゼットステークス
- マンダルーン(Mandaloun)- 2021年ケンタッキーダービー、ハスケルインビテーショナルステークス
- ライフイズグッド(Life Is Good)- 2021年ブリーダーズカップ・ダートマイル、2022年ペガサスワールドカップ、ホイットニーステークス、ウッドワードステークス
- プレイドハード(Played Hard)- 2023年ラトロワンヌステークス
- ローレルリバー(Laurel River)- 2024年ドバイワールドカップ
- 2019年産
- ジーナロマンティカ(Gina Romantica)- 2022年クイーンエリザベス2世チャレンジカップステークス、2023年・2024年ファーストレディステークス
- ドッペルゲンガー(Doppelganger)- 2023年カーターハンデキャップ
- 2020年産
- ワンダーホイール(Wonder Wheel)- 2022年アルシバイアディーズステークス、ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズ
- プリティミスチヴァス(Pretty Mischievous)- 2023年ケンタッキーオークス、エイコーンステークス、テストステークス
- ニューゲート(Newgate)- 2024年サンタアニタハンデキャップ
- 2021年産
- ティンバーレイク(Timberlake)- 2023年シャンペンステークス
- レスリーズローズ(Leslie's Rose)- 2024年アッシュランドステークス
- 2022年産
- シチズンブル(Citizen Bull)- 2024年アメリカンファラオステークス、ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル
母の父としての代表産駒
[編集]- 2019年産
- ホワイトアバリオ(White Abbario)- フロリダダービー、ホイットニーステークス、ブリーダーズカップ・クラシック (父Race Day)
- 2020年産
- アルヴァスター(Alva Starr)- マディソンステークス (父Lord Nelson)
- 2021年産
- チカッパ - 北海道スプリントカップ、東京盃 (父リアルスティール)
- 2022年産
- ダンツエラン - ファンタジーステークス(父ロードカナロア)
血統表
[編集]イントゥミスチーフの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ストームキャット系 |
[§ 2] | ||
父 Harlan's Holiday 1999 鹿毛 |
父の父 Harlan1989 黒鹿毛 |
Storm Cat | Storm Bird | |
Terlingua | ||||
Country Romance | Halo | |||
Sweet Romance | ||||
父の母 Christmas in Aiken1992 鹿毛 |
Affirmed | Exclusive Native | ||
Won't Tell You | ||||
Dowager | Honest Pleasure | |||
Princessnesian | ||||
母 Leslie's Lady 1996 鹿毛 |
Tricky Creek 1986 鹿毛 |
Clever Trick | Icecapade | |
Kankakee Miss | ||||
Battle Creek Girl | His Majesty | |||
Far Beyond | ||||
母の母 Crystal Lady 1990 鹿毛 |
Stop the Music | Hail to Reason | ||
Bebopper | ||||
One Last Bird | One for All | |||
Last Bird | ||||
母系(F-No.) | (FN:23-b) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Hail to Reason5×4=9.38%、Northern Dancer5×5=6.25% | [§ 4] | ||
出典 |
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j Into Mischief(USA) JBISサーチ
- ^ | Race Record & Form. Racing Post. 2018年11月9日閲覧
- ^ a b c d Horse Profile for Into Mischief. Equibase. 2018年11月9日閲覧
- ^ a b c John P. Sparkman. Sparkman: Into Mischief rejuvenating Harlan's line. Daily Racing Form(April 6, 2014). 2018年11月9日閲覧
- ^ グリーンチャンネル『スタリオンライブラリー』No61
- ^ ケンタッキーダービー馬の種牡馬としての成績(アメリカ)【生産】. 公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル(2013年6月20日付). 2018年11月9日閲覧
- ^ Overall Breeding Stats Decline; Into Mischief Top-Covering Stallion. Thoroughbred Daily News(Octobar 22, 2018). 2018年11月9日閲覧
- ^ Into Mischief. 2018年11月9日閲覧
- ^ “イントゥミスチーフ、北米の種牡馬で初の年間200勝を達成”. JRA-VAN ver. World 海外競馬ニュース. JRA-VAN. 2020年4月13日閲覧。
- ^ “北米における2020年のリーディング・サイヤー - 合田直弘 | 競馬コラム”. netkeiba.com. 2021年1月15日閲覧。
- ^ a b c 栗山求. 父ロードカナロア、母GIIウィナーの大器アカネサス. netkeiba.com(2018年5月23日付). 2018年11月9日閲覧
- ^ a b c “Into Mischief(USA) 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月13日閲覧。
- ^ a b c d “Into Mischiefの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年4月13日閲覧。
- ^ The Meteoric Rise of Into Mischief. Thoroughbred Daily News(August 17, 2018). 2018年11月9日閲覧
外部リンク
[編集]- 競走馬成績と情報 netkeiba、JBISサーチ、Racing Post